この記事の概要を簡単まとめ!
- ECサイトの最大手、Amazon
- Amazonは不定期に価格が変動する
- その価格を手動で追跡するのは困難
- “Keepa“, Amazonの価格だけを追うアドオン
- インストールするだけでAmazonのページで自動で機能する
- 各機能、しっかりと紹介
- 気になる商品はKeepaに登録して価格変動を通知できる
- もうセールに騙されることもなくなる
ECサイトの便利さは、生活スタイルの多様化を支えるものである。これのおかげで、距離に無関係で好きな商品を好きな時に購入し、それを家に届けてくれる。もっとも届けるのは配送業者だが。現代は様々な企業、あるいは個人がECサイトを開き、あらゆるものが取引されている。かつては現物のみだったが、現在はデジタルアイテム、サービスなどの無形でも取引対象となる。これらは詐欺の可能性を考えると取引禁止物であるが、サービス売買専門のECサイトがあるところを見ると、規約・セキュリティ・補填を充実させたうえでなら問題なく行えるのだろう。
それらECサイトのうち最大手とも言えるであろうAmazon。他のECサイトの価格はおそらくAmazonを基準とするほど、世界標準になっている節がある。それが確かかはともかく、通常商品は一定価格で販売するわけだが、市場の需要と供給に応じてAmazonでも不定期に価格が変動する。これはどちらにも振れる可能性があり、またセールの場合は大きく下がることもある。が、販売元がAmazonではない、所謂マーケットプレイス出品者はこれを悪用し、セール直前に大幅値上げしセール時に戻す、セールマジックを行っていることもある。しかし価格をいちいち憶えていないので、多くは騙されてしまうのである。
しかしブラウザのアドオンによって、Amazonでの買い物で安く買うのが容易になった。Amazonの全ての商品の価格だけを追跡し、どの時期にどれくらいの価格だったかを全て記録し、視覚的に安い・高いがわかる超有能アドオンがあった。そのアドオンの名はKeepa。これを読んだら今すぐにでも入れるべきアドオン、今回はこれを紹介する。
ひとっ飛びできる目次
Amazonと商品価格
最大手ECサイトAmazonの存在
ECサイトと言えば、どこを挙げるだろうか。規模を限定しないで挙げればAmazon, Yahoo, 転落楽天, ヨドバシカメラ, ビックカメラ, Joshin web, NTT-X Store等、無限に存在する。このうち何でも屋的な意味での大手と言えば、Amazon, Yahoo, 楽天の3つに絞られる。ヨドバシカメラは入れたかったが、家電量販店のイメージが強いので外した。
これら3つについては、販売ジャンルを全く絞らないであらゆるものを販売していることから、総合ショッピングサイトという扱いにもなる。そのうち最もメジャーであるのがAmazonである。これはアメリカ・ワシントン州シアトルを本拠地とするIT企業Amazon.com, Inc.が運営している。その日本法人がAmazon.co.jpであり、通常日本からAmazonにアクセスすると自動的にco.jpになる。なお、AmazonはECサイトをはじめとして、クラウドサービス(AWS)、ストリーミングサービス(ビデオ)も行っている。以下、単にAmazonとはECサイトのことを示す。
現在は所謂GAFAとして強い影響力を持つAmazon.comであるが、設立当初(1995年)はCD, PCパーツ、ソフトウェア、ビデオ、書籍の5点に絞って販売していた。特に書籍に関して強かったようだ。商品点数を増やしたのは1999年からで、そこから徐々に取り扱うアイテムを増やしていったようだ。現在の形になったのは2012年くらいからである1)参照:History of Amazon.com, Inc. – FundingUniverse アメリカ本国ベースの話になっているため、日本の歴史とは違うものになる。。ビジネスモデルとしては大器晩成型だったために利益が出るのに時間がかかったが、2001年に黒字を出して以降、それが成功するものであることを証明した。そして現在のAmazonはロゴの通り、A to Zで何でも商品が揃う、世界最大で最強のECサイトとなったわけである。
ちなみに創業者ジェフ・ベゾスの労働者への扱いが非常に劣悪なものであることがアメリカのみならず世界的に問題視されている。Amazonの劣悪な労働環境についての記事が2015年8月にニューヨーク・タイムスによって報じられているほか、その前の2014年5月には国際労働組合総連合がジェフ・ベゾスを世界最悪の経営者として選出しているなど、黒い噂が後を絶たない。このことから、ジェフ・ベゾスは一種のサイコパスであるとも考えられる。多く、成功する経営者とは従業員(他者)の気持ちを一切考慮せず、容赦なく切り捨てたり使い潰したりして自分のビジネスを進められる人だとも言われているので、ともすればサイコパスである可能性は0ではないと考えられる。
Amazonと商品価格
概要や余談は終わりにしてAmazonの話に戻るが、Amazonの商品点数は数えることがまず無理な程、多くの商品が販売されている。その価格帯は、100円台で買えるものから石油王価格まで様々だ。ただ、低価格帯は一部が詐欺商品の場合があり、石油王価格も滅多に買う人はいないのでこれらを除外すれば、殆どのユーザーは1000~1万円台のものを月単位で数回買っているという傾向にあるようだ。
そのAmazonでもやはり、市場の需要と供給、新製品の開発・生産数動向に合わせて、商品の基本価格を変動させている。また、セール時は思い切って赤字になるであろう価格まで下げることが多い。でも実は安くてあらかじめ高くしていて一気に下げてそれっぽく見せているだけの可能性があるが、所謂ブラックフライデー・サイバーマンデーがほぼ何でも値下げし、それ以外では毎日何かがタイムセールで安くなっている。このタイムセールは対象の事前予告があるらしいが、おそらくプライム会員限定機能であると思われる。私は当然のことながらプライム会員ではないので、当日になってからでないとわからない人である。
ただ、それ以外の場合でも実は、価格変動が発生している。変動する回数は商品によるが、PCパーツ関係は頻繁に変動し、それ以外はたまに変動する程度である。ゲームは発売後時間が経つほど安くなるといった傾向はある(ただしパッケージ版のみ、絶対数が少ないとレア物になって超高額になる)。変動の仕方は基本的には降下傾向が強いが、先ほども述べたように需要と供給のバランスが価格に影響する。そのため需要が拡大し供給が追い付かない場合は必然的に価格が上がるため、上昇傾向になる。或いは製品を製造するために必要なパーツ(半導体など)の価格が上がったなどの場合も上昇傾向になる。単純に需要と供給のバランスで変動するわけではないことに注意する必要がある。
価格追跡を手動で行うのは非常に困難
人は誰でも、安いときに買い、高いときに売りたいものである。特に今の時代、無能ジャップ政府は一般国民に対しては見事なまでに金をケチるので金が少なく生活に余裕がない人が多いので、尚更その傾向が強くなっている。無駄な出費を避けるのが、うまく生きていく上での必須行動だ。
そのためには、買いたいものが一番安いときに買うのが出費を抑える簡単な方法である。そのためにはほしい商品についてその価格を追跡し、過去の価格データと参照し、最安値になった瞬間に買うという方法が思いつくはずだ。現実の店舗ではそうはいかないが、ECサイトであればネット環境さえあれば簡単にアクセスして、そのサイトに目的の商品があれば簡単に調査可能である。「現在の価格」については。
問題なのは、ECサイトは大抵、現在の価格だけしか表示されないということだ。親切なところは[n]%下がったと表示してくれるところがあるものの、それは直前の価格のみを参照しており、過去に果たしてどこまで下がったかを表示してくれる機能はない。もっともそんな機能をつけてしまったら、価格を下げるまで誰も買ってくれなくなるからつけないのだろう。そう考えれば当たり前の話になる。
また、毎日価格の記録をつけるのは余程の暇人か根気のいる作業であり、手動で記録していくのは大変な作業である。おそらく大半の人は途中で投げ出すことであろう。そのため、価格追跡は手動でやるには困難を極め、そこまで面倒なことをするくらいならおそらく最安値であるセールの時に買ってしまおう、と考える人が多いのではないだろうか。
“Keepa”アドオン
ところで、インターネット上のあらゆるページを閲覧するには必ずブラウザを使用する。多くの人はChromeを使っていることであろう。しかし激重のRAM食らいであるので、軽量で割と使い勝手もいいFirefox、或いはセグメントヒープが実装されて本家Chromeよりも軽量化に成功したChromium Edgeを使用している人は多いであろう。ただ、ChromeおよびChromium EdgeとFirefoxはアドオンが使用でき、かつアクティブユーザーが多いため、アドオン開発が盛んである。また、Chromeで使えるアドオンは大抵Firefoxでも同じアドオンとして使えることが多いのである。
そして、Amazon全ユーザーに朗報で、そしてAmazonを使うなら絶対に入れるべきアドオンが存在した。Amazonの全ての商品の価格だけを追跡し、そしてAmazonに商品が登録されてから現在までの全ての価格変動の履歴を記録しそれを視覚化してくれ、しかも気になる商品については個別にマークし、価格変動があった場合に通知されるようにすることもできる。そのアドオン名は”Keepa“, Amazonの価格だけを追跡する、Amazonユーザー全員の味方である。出品者には悪いが。
Keepaの概要
Keepaは、keepa.comが提供するAmazon専用の価格追跡アドオンである。一部機能については金が必要になるが、基本機能だけでも十分なほどに使える、優秀なアドオンである。このアドオンはChromeとChromiumベースのブラウザ(Opera, edge), Firefox, Safariで導入することができる。
Keepa自体はアドオンをインストールしなくてもkeepa.comのサイト上でも動作する。その際、アカウント登録するように推奨されるのだが、実はアカウント登録は必要なく、ゲストのまま使用することができる。この場合でも、自分で設定した商品の価格追跡はブラウザを閉じても保存される。ただしゲストをログアウトすると、それまでの設定は全て削除される。誤ってログアウトしてしまうと台無しなので、不安な人は登録するといいだろう。なお、安全性を考慮して連携ログインだけは避けておくといい。
アドオンのインストール方法は実に簡単で、”Keepa”と検索すれば殆どのブラウザのアドオンとして出てくる。OperaとSafariは不明だが(保有していない)、Chrome, Edge, FirefoxでKeepaと検索すれば出てくるようになっている。その際のアドオンタイトルは”Keepa – Amazon Price Tracker”である。下の画像ように、非常にわかりやすい形になっている。
各ブラウザのアドオンとして追加すれば、以降はkeepa.comへアクセスせずともKeepaが使用可能になる。その例を、実際にAmazonのページで見ていくことにする。
KeepaとAmazon商品ページでの動作
Keepaをアドオンとしてインストールした後、実際にAmazonにアクセスし、適当に商品を閲覧してみる。すると、アドオンを入れていなかったときとは違う現象が商品ページで起こるはずである。以下がその画像になる。
適当な商品としてCrucial P5 500GB(M.2 NVMe)を閲覧している。2020年6月販売開始のSSDであるが、PCパーツの特性上非常に価格が変動しやすいため、視覚的変化が多く、例としても最適である。それで、商品ページが読み込まれると商品の基本情報の真下に自動でKeepaが展開される。展開は6秒程度で完了し、展開位置も見逃すことのない位置でちょうどいい。また自動で展開されることから起動し忘れもない。Amazonの商品ページで使用できるのも大きなポイントである。
ここで表示しているのは初期画面である。初期画面では現在までの全ての価格履歴をグラフで表示してくれる。標準は直近3カ月間のグラフで、1日/1週間/1ヶ月/3ヶ月/1年間/全期間の6つの範囲を選択できる。また、マウスで範囲選択することで選択した期間をズームできる。また、ズームアウトはダブルクリックで行える。詳細については次項で解説する。
Keepaの使用方法
ここからはKeepaについて細かい使用方法を解説していく。なお、私は無駄金を使えない使わない主義のため、一般ユーザーでも使用できる機能のみを解説する。
タブ:価格履歴
基本であり、各商品ページで最初に表示されるタブである。ここではAmazon、新品(サードパーティ出品)、中古品、倉庫、タイムセールがONになっている。ただし中古品、倉庫、タイムセールは現在行われているか過去に存在・行われた場合のみ表示され、ない場合はそもそも表示されない。また、中古品については状態別でグラフの表示が可能である。それぞれのグラフは右側のグラフ名をクリックすることでON・OFFを切り替えられる。これは特定のグラフで比較したい時に便利だ。なお、売れ筋ランキングとBuy Boxは使用不可だが、その機能がなくても価格を追うにはそこまで必要になるものではなく、無視していい。
価格は通常、1円から最高値に近いキリのいい値の範囲でグラフ化されるが、その場合細かい価格が見えにくく、見辛いグラフになる。したがって見やすくするために標準でクローズアップビューがONになっている。これにより範囲が自動で補正され、グラフが見やすくなるのである。これも任意にOFFにできる。
期間は1日/1週間/1ヶ月/3ヶ月/1年間/全期間の6つから選択できる。標準は3ヶ月だが、商品掲載から3ヶ月未満の場合は全期間が標準となる。ここでの範囲は現在の日時からそれぞれの日時分を遡って価格履歴を見ることができる。また、特定期間を詳しく見たい場合、グラフ内の任意の範囲をマウスでDD(Drag-and-Drop)すればその範囲をズームインできる。また、ズームアウトしたければグラフ内でダブルクリックするか、再度期間を選択することで可能である。これを動画で行ったものは下記リンクから見れる。
Keepa_Amazon_page_movie (Crucial P5 M.2 SSD)
タブ:商品のトラッキング
気になる商品については、Keepaで追跡し、価格変動が発生したとき(特に下がった場合)に通知を送信するように設定することができる。例えば、次のような商品が気になったとする。
あくまでも例であるが、この商品について価格履歴を調べるとタイムセールや短期間だけ安いときがあったとわかり、次に安くなった時に買おうと考える。しかし毎日価格をチェックする余裕はない。そこで、安くなったタイミングでKeepaに通知してもらおう、という時に使うのが商品のトラッキングである。なお、これから解説するトラッキングの設定はモードがBasic, Advanced, Proがあるが、ここではBasicのみを考える。俺は面倒が嫌いなんだ。
このタブを開くと、トラックするロケール(地域)の指定欄とAmazon販売、サードパーティ、中古のそれぞれの目標価格を入力する欄、トラッキングする期間の指定欄が現れる。ロケールに関してはJP固定なので弄る必要がないとして、目標価格には自分の思う価格を入力する。すると、その価格「以下」になった時、Keepaが通知してくれるのである。そしてトラッキング期間を指定したらトラッキング開始をクリックで完了である。なお、トラッキング期間の標準は1年になっている。
トラッキング開始後は、Keepaは自動で通知に関する画面に切り替わる。通知方法と詳細設定があり、通知方法は4つある。通常のメール、Telegram Messenger、プッシュ通知、RSSフィード。詳細設定はタイムセールの通知、アラートの通知再開期間についてを設定できる。RSSは特殊なため除外するが、メールやTelegramを使用することでブラウザを起動していなくても通知が届くので、スマホさえあればすぐに下がったタイミングで購入できるであろう。また、タイムセールについても登録しておけば、タイムセール対象となったときに通知が来る。少しでもチャンスを拡大したい人にはおすすめである。最後に、これを動画で行ったものを下記リンクに掲載する。
Keepa_tracking_edit(2x speed) (Pen type voice recorder)
タブ:Data
データはその名の通り、データを見ることができる。が、このデータタブ、正直なところ見ても何が何だかわからないのと、無料版では回数制限が設けられていて実質有料版限定機能であるので、無料の機能だけを紹介する趣旨に一致しないので省略する。よって画像だけ掲載する。
タブ:Variations
PCパーツで特にRAMやストレージに多いのが、同じ製品で容量が異なるモデルである。RAMであればクロックの違いも別モデルの扱いになる。これらはAmazonの商品ページではオプションとして表示されるが、価格と詳細を知るにはそれらをいちいち選択して表示を変えなければならなかった。これは面倒な作業である。
KeepaではVariationsタブでこの面倒さを解決できる。このタブでは登録されている全てのモデルの情報を行単位で表示できる。ただ、あまり必要ない情報も掲載されている。モデル間比較は殆どの場合、容量と価格が重要でそれ以外については不要な情報である。そのため何種類のモデルがあって、それぞれどれくらいの価格になるのかを確認するという使い方が一番である。
ちなみに、ファイルエクスポート機能があるが、これも有料版限定機能である。重要な価格や容量についてはエクスポートできず、別に必要ないASIN2)Amazonで書籍以外の商品を扱う際に与えられる10桁の識別番号。これは一般ユーザーにはあまり関係ない情報である。出品者に関係する情報であるが、ここでは扱わない。しかエクスポートできない。もっとも、エクスポートしたところでその時点の情報しか得られないので、頻繁に変動する可能性のある商品には意味がない。なので気にしなくていい。最後に、画像で例を掲載する。
タブ:設定
個別に設定を変えたければ、設定タブを開いてカスタマイズすることができる。これはどの商品ページでも共通のタブになる。設定項目はチャートの外観、トラッキングの設定、アドオンの設定についてそれぞれ設定できる。標準の変更はこのタブで行える。画像では以下の通りである。
また、アドオンの設定でKeepa Boxの表示エリアの大きさを変更できる。高さが170~500pxの間で指定できる。幅は動的変更またはウィンドウ全体の幅のどちらかになる。このあたりはお好みである。ただし、デフォルトの表示方法は変える必要はない。変えてしまうと自動で起動しなくなるためである。気付かないでスルーしてしまう原因になりがちなので、設定は特別変える必要はないだろう。詳細は自分で試すといい。
Amazon商品ページにおけるKeepaの使用方法は以上である。
追跡登録商品の一覧表示(Keepa.com上)
「商品のトラッキング」タブ上で気になる商品を追跡することが可能であるが、登録した商品についてはKeepa.com上で一覧にして見ることができる。その際は”keepa.com/#!manage”にアクセスされる。その画面は以下のようになっている。
このように、登録した商品全ての価格履歴が一覧となって見ることができる。そのため、わざわざAmazonの各商品ページに飛ばなくても、ここで気になる商品についての情報が知れるというものである。アクセスも簡単であり、Keepaのアイコン(拡張機能/アドオン)をクリックするだけでアクセス可能である。
行単位表示であるので画面はどうしても小さくなるが、Amazon商品ページと同様の操作がここでも行えるので、見辛いということはない。もっとも、価格履歴を調べるのならこれくらいでちょうどいいのである。また、登録した商品がタイムセールの対象となっている場合、一番上にその商品がピックアップ表示される。タイムセールの時にはしっかり情報を表示してくれるのは助かるものである。
補足:Keepa.comから価格追跡を登録する方法
価格追跡の登録はKeepa.comからも行える。この場合、上部の検索タブをクリックすると商品検索が可能である。そこから商品名の一部または全部を入力すればその名前に一致する商品が出てくるので、その中から目的の商品を選択する。するとAmazon商品ページでのKeepaと同じ画面が出るので、そこから「商品のトラッキング」タブを開くことで、以降は先に解説したのと同じ手順で登録できる。
これまでAmazonにアクセスすることを前提としていたが、この方法ではAmazonにアクセスすることなく登録できる。そのため、目的の商品の名前やブランドが決まっている、或いは仕様が決まっている場合はこの方法で検索した方が、Amazonのサイトで検索するよりも余計なものが出にくい。「それ以外いらない!」という人にはお勧めの方法である。Amazonはどうも余計なものを出したがるため、目的の商品以外で妨害されることが多いためである。
Keepaの紹介については、他にも機能はあるが一般ユーザーが使うのであればこれで十分である。
もうセールに騙されることもなくなる
ここまで、主要ブラウザのアドオン”Keepa”について、その詳細を実際に使用して確認し、解説を行った。このアドオンは基本無料でフル版はサブスクリプション型という典型的なアドオンであるが、一般ユーザーにとっては安く買うだけなら不要な機能が多いので、無料版だけで使える機能で十分である。単純に価格履歴と一定価格より下回った場合に通知してくれれば、後はそれ以上の機能は要らないというものである。
さて、Amazonユーザー自体はその規模を考えれば、事業展開している国の殆どが使っているレベルであるので、世界中が使っているといっても過言ではない。日本なら、尚更である。ユーザー数は具体的には不明だが、少なくとも1000万人は超えていると考えられる。そのうちのどれくらいが、このアドオンの存在を知っているのだろうか。
もっとも、知らなくてもAmazonで買い物することはできる。ただそれでは安値で買うことは難しいというものである。金が昔よりも稼ぎにくく取られやすい極貧時代、価格を気にせず買えるのは一部の上級國民か石油王だけである。多くの人が「金が無い」状況で、安くできるものは安くする。それが生きる上での鉄則である。その小さな一歩は普段の買い物で安いときに買うのそれであり、これはECサイトでも同様だ。その意味では、このアドオンは必須と言えよう。
また、このアドオンがあれば、セールに騙されることもなくなる。セール直前に極端な大幅値上げした後セールで「元の価格に値下げする」ことで値下げしたように見せかけた実際には定価で売りつける「セールマジック」を見破ることも簡単だ。最近はAmazon出品ならまだまともに値下げするが、一部の心のない悪質出品者は残念ながら存在する。それらから自衛する意味でも、Keepaは必須のアドオンである。これを読んだことで抵抗がなくなっているはずだ、さっそくインストールしてみないか?
以上、Amazon価格追跡アドオン”Keepa”使ってみた!であった。それでは、次回の記事で会おう。
リンクス岐部(LINKS-KIBE) at 23:41 Dec. 7th, 2020
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脚注
本文へ1 | 参照:History of Amazon.com, Inc. – FundingUniverse アメリカ本国ベースの話になっているため、日本の歴史とは違うものになる。 |
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本文へ2 | Amazonで書籍以外の商品を扱う際に与えられる10桁の識別番号。これは一般ユーザーにはあまり関係ない情報である。出品者に関係する情報であるが、ここでは扱わない。 |