この記事の概要を簡単まとめ!
- AOMEI製のバックアップソフトウェア”AOMEI Backupper”
- ライセンス版は5480円+税で購入可能
- 多彩なバックアップ方法でシステムからファイル単位までをサポート
- バックアップに加えクローンもできる
- たった1つのソフトでバックアップもクローンもこなせる
PCは消耗品である。特にHDD, SSDは頻繁に動作しているパーツの1つであり、使用していれば寿命は徐々に縮まっていく。とはいえ、普通に使用している分には気にすることではない。ただし、突発的故障がないとは言えず、想定しないタイミングで突然動作しなくなることがある。そのような事態に陥ると、折角のデータも台無しとなってしまう。
では、どうしたらいいかと言われれば簡単な話であり、バックアップを取って不測の事態に備えることである。幸いなことに、様々な企業がバックアップソフトを開発しており、簡単にバックアップを取ることができる。今回は1つのソフトウェアでバックアップとクローンをこなせるPCバックアップソフト、”AOMEI Backupper”を紹介していく。
ひとっ飛びできる目次
AOMEI Technologyについて
本題に入る前に、開発元であるAOMEI Technologyについて軽く解説する。
AOMEI Technologyは、中国・香港に本社を置く、バックアップ・リストア・ハードディスク・パーティション管理・クラウドファイル転送を専門とするソフトウェア開発会社である。2009年に設立された。
同社の主力商品は今回紹介する”AOMEI Backupper”と、パーティション管理ソフトの”AOMEI Partition Assistant”であり、これら2つは世界各国のユーザーに広く使用されているソフトウェアとなっている。また、その製品は個人ないし企業向け、サーバー向け、サービスプロバイダ向けと、使用するユーザーの目的に合わせて作られている。他にも様々なツールを提供している、比較的新しい企業である。詳細はAOMEI公式サイトで確認できる。
AOMEI Backupper概要
HDDやSSDのバックアップの重要性
PCは現代の生活に欠かせない重要な機器の1つである。今や1人1台保有することが当たり前となっており、自分専用のPCを持たない人のほうが珍しい状況である。そしてそのPCには各個人のデータがHDDやSSDのディスクに書き込まれていく。
そのディスクは電源を入れてからシャットうダウンするまで、頻繁にアクセスされる。そして動くものには寿命があり、ディスクも例外ではない。そのため使い続けていればいずれ壊れることを意味する。とはいえHDDもSSDも耐久性は向上しているため、通常使用であれば5年程度は持つ。その前にPC本体が壊れることも少なくない。
だが問題は、たとえ寿命が近くなくとも、突然故障する可能性があるということ。普通に使っていただけなのに突然ディスクエラーが発生し、書き込みはおろか読み込みが行われず、通電しても動作しないことがある。それも何の予告もなしに発生することが少なくないため、対策する前に故障となれば手も足も出なくなる。故障以前に何も対策を打っていなければ、残念ながらそのディスクのデータを諦めるしかなくなるのである。
そのような悲しい事態を避ける方法が、ディスクの定期的なバックアップを行うことで解決する。或いはそのディスクが寿命に近かったり、交換をしたい場合はディスククローンを行うことも手段の1つである。しかし一部の人は、横文字を並べられても何のことなのか分からず、難しそうというイメージを持つことも少なくない。
その「難しい」を解決してくれるソフトウェアを、AOMEI Technologyが開発した。Windowsバックアップに特化したソフト、”AOMEI Backupper”である。
無料版もありライセンス版もある
“AOMEI Backupper”は、個人および企業向けのエディションとして、機能を制限した試用版に相当するStandardと、ライセンス版のProfessionalの2種類存在する。Standardは無料バックアップソフトとしても有名で、ライバルメーカーの製品(E社)と並んで多く使われている。一方、機能制限がかかっているため、便利な機能を利用するには、ライセンスを購入し、Professionalにすることが手っ取り早い。ディスクバックアップはPCを使い続ける限り一生ついてくるものなので、製品版を持っておくと後で便利である。
ライセンスの料金
ここで、ライセンスの料金について掲載しておく。ライセンス版は1ライセンス単位で3つまで同時購入できる。なお、購入方法及びライセンスキーの入力は、セットアップの章で解説する。
- 1ライセンス:5,480円+税(10%)
- 2ライセンス:8,768円+税(10%)
- 3ライセンス:11,508円+税(10%)
- ※価格及び税率は2020年2月現在のデータ
このように、ライセンスを同時購入すると割引価格で購入できる。2ライセンスは1個あたり20%引き、3ライセンスは1個あたり30%引きとなっている。また、生涯アップグレードのオプションが付与されているため、確認した限りでは永久ライセンスであるようだ。
支払い方法はクレジットカード・PayPal・コンビニ決済のいずれかで行う。安全性と即応性の観点からPayPal推奨である。海外の取引に使用する場合はPayPalのほうが強いので、この際にアカウントを取得しておくといい。
セットアップからバックアップを行うまで
準備段階:バックアップソフトのインストール
まずは、”AOMEI Backupper”をインストールする。ライセンス版を前提に話を進める。AOMEI Backupper Professionalの製品ページへ行き、<30日間無料体験版をダウンロード>をクリックした先のページで、[Windows PC向け]から、”AOMEI Backupper Professional x.x”の右にある<↓30日間無料体験>のリンクをクリックしてインストーラを入手する。執筆時点での最新バージョンは5.6である。

ダウンロードするインストーラは《ABProTrial.exe》(104MB)で、それほど時間は掛からない。ダウンロードが完了したらそのインストーラを起動し、画面の指示に従って進める。完了したら[今すぐ体験]をクリックすると、起動画面となる。

必要手順:アップグレードを行う
インストールしても、ライセンスの認証を行わなければ話にならない。しかしライセンス認証は簡単に行える。前提として、あらかじめライセンスを購入しておくこと。購入方法に関してはセキュリティの観点からここでは記載しない。ライセンス認証は以下の画像の手順の通りに行う。

ライセンス登録が完了すると、タイトルから体験版が消え、プロ版またはProfessionalなどに変更される。[購入][登録]といったボタンが消えれば、正しくライセンスキーが入力されているので、アップグレード完了である。
バックアップ方法1:システムバックアップ

この方法で生成されるバックアップは、“AOMEI Backupper”のみで扱える拡張子.adiのイメージファイルとなる。イメージファイルのため、一部データが圧縮され、結果としてバックアップ元より全体の容量が少なくなる。
手順:バックアップ先を決定する
[システムバックアップ]を選択すると、以下の画面となる。ここでは非表示のMBR1)Master Boot Recode: ブートセクタの一種。簡単に言えばこれがないとWindowsは起動できない。参照:マスターブートレコード – WikipediaであるSYSTEMとシステムドライブ(パーティションを切っている場合、ドライブ文字”C:”の領域)が自動で選択され、これを変更することは出来ない。
画面下のイメージ作成場所は、右のフォルダマークをクリックすることで参照することができる。基本的にシステムドライブの使用容量以上の空き容量を持つ場所を指定すること。容量不足によるイメージ作成の中断を避けるためである。作成場所を指定したら、[開始]をクリックしてスタートする。
はっきり言って、手順はこれだけである。[開始]をクリックしたら後は待つだけなので、その間はただ待機するだけである。また、進行中はログが閲覧可能となっている。待機しているとそのうち完了するので、完了したら[完了]をクリックして終了する。するとホームに戻り、バックアップ履歴が登録される。
この操作後に、バックアップを作成した場所を見ると、タスク名(デフォルトはSystem Backupなど)のフォルダが作成されており、その中に同名でシステムのイメージが作成されている。これらについては下記に参考画像を掲載する。

以上がシステムバックアップの方法である。イメージに圧縮する分、容量が小さければUSBメモリに入れておくことも可能である。
バックアップ方法2:ファイルバックアップ
2つ目はファイルバックアップである。これは1ファイル単位で選択可能であり、同時に複数のファイルを対象とすることも出来る。また、フォルダも選択可能であり、どれをバックアップするかを任意に選択できるようになっている。
この方法で生成されるバックアップも、“AOMEI Backupeer”のみで扱える拡張子.afiのイメージファイルとなる。これもイメージファイルのため、元のファイルよりも全体の容量が少なくなる。
手順:バックアップするファイル/フォルダとバックアップ先を選択
これも手順は非常に簡単である。バックアップしたいファイルまたはフォルダを選択し、バックアップのイメージを作成する場所を指定するだけである。参照の仕方に関しては説明するまでもないので割愛する。そして両方の指定が完了したら、[開始]をクリックして後は待つだけである。一連の作業の参考画像を下記に掲載する。

選択したものだけをバックアップするため、イメージ作成にかかる時間は短く、少ない場合はすぐ終わる。システムバックアップと同様にイメージが作成され、その拡張子は.afiである。なお、イメージ名は最初の画面の左上にあるタスク名をクリックすることで、任意の名前に変更することができる。これはシステムバックアップでも同様である。
以上がファイルバックアップの方法である。イメージ化で容量が圧縮されるため、別の場所にそのままバックアップするよりもコピーが高速で、容量を圧迫しない利点がある。
バックアップ方法3:同期
3つ目はイメージを作成せず、ファイルを直接バックアップする「同期」である。この方法ではイメージを作成しないため容量は圧縮されないが、フォルダ単位のRAID1やOwnCloudのような使い方が可能である。
イメージではなく実体でバックアップするため、普通にエクスプローラでも操作することが出来る。その分、誤操作の危険もあるので注意したほうがいい方法でもある。
手順:同期する対象(フォルダのみ)と同期タイプを選択
相変わらず手順は簡単である。同期対象を参照から選択し、同期する場所を指定するだけである。ただし、同期対象はフォルダのみ選択できる。この方法もフォルダを複数指定可能である。なお、ディスクやパーティションそのものも同期対象にできるが、その場合は後述のバックアップを利用したほうがいい。ただしリアルタイム同期を利用する場合、この限りではない。最初の画面を下記に掲載する。

左下のオプションに[リアルタイム同期]がある。これを選択すると、”AOMEI Backupper”が常駐になり、同期対象のフォルダやファイルに変更があった場合、すぐに同期を実行し反映してくれる機能である。そのため、同期対象のフォルダだけ”RAID1″によって、片方のディスクが破損してもそのまま利用できるような状態となる。ただし実際のRAID1ではないので、同期元のディスクが破損すれば使用不能になるのでその前に対処すること。
また、追加オプションとして、同期元で削除を行った場合、同期先でも該当するフォルダやファイルの削除を反映することもできる。この場合はOwnCloudのクライアントソフトをインストールしてエクスプローラで利用するのと似ている状態となる。
ただし、間違って削除してもそれが反映されてしまうため、基本的に削除は同期しないように設定しておくのがいい。元来バックアップは、「誤操作によりファイルに重大な改変を起こしてしまった」際のリカバリとして置いておくものであるため、誤操作による削除もないと言い切れない。そのため、危険だと思うことはやめておくべきである。
以上が同期によるバックアップの方法である。この方法のみイメージではなく実体のコピーである。リアルタイム同期を利用しない限りは効果が薄く、圧縮されない関係上ディスクが余っている人向けの機能である。
バックアップ方法4:ディスクバックアップ
4つ目はディスクバックアップである。この方法は1ディスク内にパーティションが切られている場合、その情報も含めてバックアップする。また、複数のディスクをまとめて1つのイメージにバックアップ可能である。
この方法によるバックアップは、拡張子.adiのイメージファイルとなる。最初に解説したシステムバックアップと似ているが、システム以外にパーティションを切っていて、ディスク単位でバックアップする場合と、システム以外のディスクをバックアップする場合はこちらを利用する。
手順:バックアップするディスクとバックアップ先を選択
[ディスクバックアップ]の画面に入ったら、バックアップするディスクとバックアップ先を選択、任意でタスク名を編集して、右下の[開始]をクリックして、後は完了まで待機するだけである。また、バックアップするディスクは複数選択できる。参考画面を下記に掲載する。
バックアップ実行の手順はこれまでの方法と殆ど同じである。ディスクバックアップである分、選択できる項目は限定的であるので分かりやすい。また、複数のディスクを同時にバックアップしても1つのイメージにまとめられるため、その意味でも楽なバックアップ方法である。
以上がディスクバックアップの方法である。この方法は複数のディスクを運用するデスクトップ向けで、全部のディスクをまとめてバックアップしたい人にはお勧めである。また、システムが存在するディスクでパーティションを切っていて、パーティションに関わらずディスクごとバックアップしたい場合もこれを利用するといい。
バックアップ方法5:パーティションバックアップ
5つ目はパーティションバックアップである。ディスクバックアップとは対称的に、パーティション単位でバックアップする。このとき異なるディスクの異なるパーティションを同時に選択可能であり、まとめてバックアップ可能である。
この方法によるバックアップは、拡張子.adiのイメージファイルとなる。システムバックアップ、ディスクバックアップと見分けがつかなくなるため、タスク名の変更を推奨する。なお、MBR・”C:”をバックアップする場合、システムバックアップへの変更が提案される。
手順:バックアップするパーティションとバックアップ先を選択
[パーティションバックアップ]の画面に入ったら、バックアップするパーティションとバックアップ先を選択、任意でタスク名を編集して、右下の[開始]をクリックし、完了まで待機する。これも、これまで解説してきた手順とほぼ変わらない。参考画像を下記に掲載する。
バックアップ実行の手順はもはや説明不要である。パーティション単位の選択で、複数選択するとこれまでと同様に1つのイメージにまとめられる。ディスクバックアップするほどではないが、特定のパーティションをバックアップしたいときはこちらを利用するといい。
以上がパーティションバックアップの方法である。この方法はディスクにパーティションを切って、それぞれのパーティションでデータを管理している場合に効果がある。逆を返せば、パーティションを切っていない場合は使われることが少ないバックアップ方法でもある。その場合は、ファイルバックアップを利用するといい。
バックアップ方法はこれで全てである。5つの方法のうち、自分の環境にあったものを利用するといい。
バックアップから復元する場合
バックアップが実行できたら、今度は復元ができるようにしておく。復元方法は[タスクを選択]と[イメージファイルを選択]の2つの方法で行える。それぞれの復元方法を解説する。
![[復元]メニュー画面](https://i0.wp.com/linkskibe.com/wp-content/uploads/2020/02/ABP_recover000.jpg?resize=300%2C200&ssl=1)
[タスクを選択]から復元する
左のメニューから[復元]を選択し、左の[タスクを選択]をクリックする。以下、手順を箇条書きで説明する。参考画像は手順の下に掲載する。
- タスクリストから、タスクを選択する
- タスクにより、以下の操作をする
- システムバックアップの場合、[このシステムイメージを復元]または[システムイメージからパーティションを復元]のどちらかを選択する。ソースとターゲットを確認して、[開始]をクリック
- 同期・ファイルバックアップの場合、復元するフォルダまたはファイルを選択する。その後、[元の場所へ復元]または[新しい場所へ復元]を選択する。[新しい場所へ復元]の場合はその場所を指定する
- ディスクバックアップの場合、[ディスク全体を復元]または[ディスク上のパーティションを復元]を選択する。次に復元先を指定する。ディスクのみの指定となり、選択したディスクのデータは復元実行時に削除されるので注意
- パーティションバックアップの場合、復元するパーティションを選択し、次に復元先を指定する。このとき復元先はパーティションまたは未使用領域を選択できる。復元先にデータがある場合、実行時に削除されるので注意
- 完了まで待機する。完了したら[完了]をクリックして終了する

[イメージファイルを選択]から復元する
イメージファイルから復元する場合、参照で直接イメージファイルを指定する以外は[タスクを選択]から復元するのと変わらない。そのため、イメージファイルを別の場所に移動している場合などを除いて、わざわざこちらを使うことはない。なお、イメージを作成しない「同期」は、この方法では復元できないので注意。
復元方法は以上である。通常の利用であれば、[タスクを選択]から復元する方が楽である。復元も簡単に行えるのが、”AOMEI Backupper“の特徴である。
補足:クローン機能の紹介
“AOMEI Backupper”ではクローンもできる。今回はバックアップをメインとしているため、クローン機能に関しては紹介に留める。また、クローンなのでイメージに圧縮するなどは行われない。これはディスク交換用の機能として利用するのが殆どである。
クローンは3つの方法がある。
方法1:システムクローン
名前の通り、システムのみを別のディスクにクローンする。これはMBR+”C:”のクローンであり、システムが存在するディスクに他のパーティションがあってもそれを除外してクローンを行う。システムだけをクローンするため、ディスクごとクローンするより早く終わらせることができる。また、システム分の容量があれば、クローン元より全容量が少なくてもクローンを実行できる。
なお、システムクローンはProfessional版でないと使用できない機能である。
方法2:ディスククローン
ディスククローンは最も一般的なクローン方法である。バックアップソフト無料版では、通常こちらが使われる。クローンを実行するには、クローン先の容量がクローン元以上であることが前提である。
方法3:パーティションクローン
パーティション単位でもクローンが可能である。ただし、1回の操作で1つのパーティションしか選択できない。データ領域のクローンを行う場合に使用することはあるかもしれないが、それ以外ではあまり使われないであろうクローンである。
クローン機能に関しては以上である。
“AOMEI Backupper”レビュー
“AOMEI Backupper”のバックアップと復元について、細かく解説してきた。ここで、私が実際に使用した感想と、それぞれのバックアップ方法の良い点・悪い点を挙げていく。
総評
簡単にバックアップできて復元も簡単にできる
PC初心者でも使いやすい
バックアップは、PCのプロはまだしも、PC初心者にとってはどうしたら良いか分からないということが多々ある。簡単な作業ではないことは確かであり、面倒臭さで言えばプロでも気が向いたときにやる程度である。こまめにやる人は少ない。
しかし、”AOMEI Backupper”であれば、面倒な設定は必要ない。バックアップしたい項目を選択、バックアップ先を選択して、後は待つだけである。復元する場合、タスクから選択すればすぐに復元の設定に入れる。操作は数回のクリックと参照くらいである。
ここまで簡単であると、PC初心者はもちろんのこと、プロでも時間をかけずにバックアップを行える。したがって、バックアップの煩わしさを解消すると共に、あらゆる人に向いたバックアップソフトとして、お勧めできる。
方法1:システムバックアップ
良い点
- システムのみのバックアップにより、バックアップ容量が小さく済む
悪い点
- Windowsが起動できなくなった場合に備えてブータブルメディアを作成しておく必要がある
補足すると、ブータブルディスクの作成は[ホーム]の右上のツールから作成できる。少し手間がかかってしまうが、これによりWindowsが起動不能でもバックアップから復元できるように設計されている。
方法2:ファイルバックアップ
良い点
- ファイル単位でバックアップしたいものを細かく指定できる
悪い点
- 特になし。強いて言おうとしてもなし
方法3:同期
良い点
- リアルタイム同期を有効にするとソフトを起動しなくてもバックアップが自動で行われる
悪い点
- リアルタイム同期を使わない限り効果が薄い
- 外付けのディスクの場合、常時接続しておく必要がある
方法4:ディスクバックアップ
良い点
- 複数のディスクを同時にバックアップできる
悪い点
- バックアップ先の容量に余裕を持たせる必要がある
方法5:パーティションバックアップ
良い点
- 複数のパーティションを同時にバックアップできる
- 特定のパーティションのみをバックアップすることで、バックアップ容量の削減や所要時間を短縮できる
悪い点
- パーティションを切っていない場合、使う機会がない
それぞれの良い点・悪い点を挙げると、一長一短が明確になる。そのため目的別にバックアップ方法を選択していくことが重要になる。
たった1つのソフトでバックアップもクローンも簡単にできる
以上が、”AOMEI Backupper”の使用方法とレビューである。PCで作成したデータを保存するディスクは、HDD・SSD共に消耗品であり、寿命が延びているとはいえいつか壊れてしまうものである。或いは突然壊れてしまうこともある。
その対策としてバックアップやクローンによって壊れても復元できるようにしている。手動でバックアップしていた過去とは違い、現在はバックアップソフトを利用して簡単に行えるようになっている。また、イメージに圧縮するなど、バックアップ容量が小さくなるように工夫されている。
そして、”AOMEI Backupper”は、これ1つでバックアップとクローンをこなせる万能型のバックアップソフトである。1ライセンス(生涯アップグレード付)で5,480円+税(10%)なので、ゲームを1つ買う感覚で買って試してみるといいだろう。値段以上の価値は絶対にある。
以上、”AOMEI Backupper”使用方法とレビューであった。それでは、次回の記事で会おう。
リンクス岐部(LINKS-KIBE) at 21:00 Feb. 14th, 2020
謝辞
本記事を書くにあたり、製品版の提供をしてくださいました、AOMEI Technology様にはこの場を借りてお礼申し上げます。
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脚注
本文へ1 | Master Boot Recode: ブートセクタの一種。簡単に言えばこれがないとWindowsは起動できない。参照:マスターブートレコード – Wikipedia |
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