この記事の概要を簡単まとめ!
- 唐突な終了宣言を発表したAPEXモバイル
- 終了するといいつつ呑気にシーズン4の準備をする矛盾
- シーズン4、実質ラストシーズンに本家APEXからホライゾンが参戦
- 公式キャッチコピー「重力を操る者」の「ホライゾン」
- 空中での制御性を向上し落下硬直を軽減できる「スペースウォーク」
- 反重力発生装置「グラビティリフト」で上に向かって落ちる
- ニュートを投げ、ニュートを中心に全てを吸い込む「ブラックホール」を放つ
- 攻撃能力はないが万能なアビリティはチームを有利にする
- ジャンプパッドなどの空中に滞在できるアビリティと組み合わせがしやすい
- ブラックホールの吸引力とグレネード、攻撃系アビリティで究極処刑する
- 本家に戻り、乱戦に備えろ
唐突な発表だった。APEXモバイルは終了すると、公式から発表があった。理由は運営チーム側ではコントロールできない要因によってコンテンツの維持ができないためである、というもの。そのコントロールできない要因は果たして「動物園から逃げだしたチーター」なのか、想定していたよりもプレイヤーが減ってしまったためか、それともモバイル方面は向いていないと判断したか。いずれにせよ、5月2日をもって消えてしまう。
そう発表しておきながら呑気にシーズン4、つまり最終シーズンの準備を進めているのはいささか矛盾を感じるが、それが運営の全力の謝罪なのであろう。或いは早く本家APEXに移行しろというお達しなのだろうか。そんなときに限って新マップでオリンパス(シーズン7当時)とホライゾン追加。最後の最後で迷走した。
ホライゾンは私の知る限り、いちやちゃんが最も使用しているレジェンドであり、本家APEXでは何度も調整対象になっているほどの人気レジェンドである。弱体化を受けた今でもレイス、オクタンの不動2強に続くほど見かけることが多く、他レジェンドとの組み合わせがしやすく、アビリティも癖が少なく使いやすいものになっている。本来はAPEXモバイル向けの記事であるが、サービス終了決定に伴って本家APEX寄りでホライゾンを詳しく見ていくこととする。
これでAPEXゲームは本家に出戻りだ
終わりのAPEXモバイル
APEXモバイルの様子
APEX Legends Mobile(APEXモバイル)は、EAのドル箱ヒーローシューター型FPSであるAPEX Legends(本家APEX)のスマホ・タブレット向けのプラットフォームである。一般にはそのイメージであり、その通りである。おそらくはPUBGモバイルのヒットを受けて、それに嫉妬したか否かは不明だが、流行に乗るつもりでモバイル版を出そうということになったのであろう。プロジェクトは2021年4月から開始され、パブリッシャーはEAで、開発はテンセント傘下のLightspeedが行っていた。LightspeedはPUBGモバイルの開発元であるので、その時点で既にPUBGモバイルに負けている。
2021年4月時点ではインドとフィリピンのみ、OSはAndroidを対象に小規模なクローズドベータを開始した。その後はiOSでもテスト対象となり、7月には地域をインドネシア・フィリピン・マレーシアに拡大してテストが進行された。日本とアメリカがはぶられている時点でどうなのかとは思うが、その後は全く音沙汰なしであったが、2022年3月にAPEX Legends Mobile Japan公式アカウントが生えて、その際に正式なリリース日が確定した。5月18日にAndroidとiOSで同時リリースになると、いよいよ手のひらでちゃんぽんできるようになった。そのレポートはここに記している。その際に特徴的だったのが、APEXモバイル限定の要素である。
APEXモバイル限定要素は、限定レジェンド2人、ゲームモード、パークシステムがある。フェードとラプソディはAPEXモバイル専用に調整されたレジェンドであり、公式では本家APEXへの移植予定はないと発表していた。これらは実際に使用して、フェードはやや微妙だったが、ラプソディはライフラインと組み合わせるとかなり高い効果を発揮できると考えた。ラプソディには可能性がある。ゲームモードは当初は6vs6TDMとアリーナを実装し、後に交代制でハック、ガンゲームが実装された。これらのモードのうちハック以外は本家APEXでも実装されている。
パークシステムはアビリティやフィニッシャーに追加効果を付与するもので、種類が全般・フィニッシャー・アビリティで3個ずつ計9個用意され、そこから1つずつ任意のものをセットして使用するものになっている。本家APEXでは当然存在しない要素である。このシステムは元々カジュアルのみ有効であったが、シーズン3以降はランクマでも有効になった。組み合わせによっては圧倒的な力の差を見せつけることができ、一方的にレジェンドを一掃できてしまうこともあった。
果たしてこれが良いか悪いか、本家APEXとの住み分けという点ではいいのかもしれないが、スマホベース故に「動物園から逃げだしたチーター」の存在は本家APEXよりも目立っていたように思える。少なくとも、レギュレーション違反な動きをするのがレイスとオクタンに多すぎるので、レイスとオクタンを見たらチートと思え、はAPEXモバイルでも共通事項であるようにも感じていた。面白さを半減させるのはいつでも動物園から逃げだした存在であるのはどれでも同じようだ。
APEXモバイル終了のお知らせ
実は、シーズン3.5の終盤で少しおかしなことがあった。明確な理由は知らされないまま、シーズン終了時期を少し延長するという発表があった。これまで順調にシーズンが進んでいただけに、この動きには何かがあると、薄々感じてはいた。しかし特に公式からの発表はなかったので、調整はうまくいき何も問題なくシーズン4に進むのだろうと、そう思っていた。だがAPEXモバイルJP垢から、5月2日でサービス終了するというお知らせが流され、状況は一変した。それが2月1日、午前8時17分のことである。

いずれは消えてしまうであろうAPEXモバイル垢、そのため画像で保存した。このツイートによれば、運営側でコントロールできない要因と書かれているが、それについての情報は明記されていない。だがある程度の予想はついている。先の「動物園から逃げだしたチーター」もそうだが、想定していた以上にスマホ版は下火になってしまったことで、収益性が期待できなくなってこのままでは赤字になるので、撤退を決めたのではないかと考えている。というのも、EAは進行中であったBFのモバイル版の開発を急遽キャンセルして白紙にしたためで、このことからEAはモバイル事業を完全に撤退すると考えていいだろう。もっともな話、モバイル向けFPSはアプリが既に固定化されている現状なので、新規参入しても成果は得られないはずだ。加えて既に本家APEXがある以上、無理してAPEXモバイルを継続する必要もないのである。本家APEXプレイヤーがAPEXモバイルをやっていたとしても、結局のところ本家APEXに出戻りする。
実のところ、APEXモバイルが要求するスマホのスペックは高すぎて、Xperia1(2019)でようやくスタートラインであった。それよりも低スペックでもプレイできるPUBGモバイルなどが未だに人気なところを見ると、やはりEAはアプリの作り方を間違えたのではないかと考えてしまう。EAはとにかくゲーム作るの下手糞。
終了する癖に進むシーズン4への準備
APEXモバイル終了のお知らせを受けて、本家APEXはユーザーが増えた。それは私のような出戻り勢と、APEXモバイルあがりのプレイヤーが多い。APEXモバイルあがりの場合は本家APEXの経験がないことになるので、おそらく苦戦することになるであろう。しかしAPEXモバイルの終了日は5月2日であり、それまではAPEXモバイルで遊ぶつもりのプレイヤーも多い。それでも「動物園から逃げだしたチーター」が蔓延していることには変わりない。
大抵のゲームはサービス終了を決定すると、その後は追加コンテンツを停止することが通例である。だがどういうわけか、APEXモバイルは終了が決定しているのにシーズン4の準備が進められていた。レジェンド予告イベントが追加されて、その画像はホライゾンであることが一発で分かった。つまり、次の追加レジェンドはホライゾンである。終わる癖に呑気にシーズン4を準備しているのは矛盾しているが、おそらく「予算の使い切り」を企図したもので、そのために予定通りシーズン4を進めているのであろう。
しかも、このタイミングでまさかの新マップとして、本家APEXではシーズン7で実装されたオリンパスが追加された。このオリンパスは実装当初の「パスファインダーのファイトナイト」がない状態のマップで、APEXモバイルとしてはシーズン4だが、その状況だけ見ると本家APEXのシーズン7である。ただし、それに至るまで本家APEXで存在しているレジェンドであるワットソン、ランパートは不在であり、その代わりにシーズン11のアッシュは既にいるので、その意味では全く異なる状況である。
これまでAPEXモバイル向けにレジェンド分析を行ってきたものの、肝心のAPEXモバイルが終了するとなればこれを含めたすべての解説記事は役に立たないものになる。そのため、APEXモバイル向けの記事ではあるが解説のベースは本家APEXに寄るものとする。ホライゾンは私の周囲ではいちやちゃんが最も使用しているレジェンドであり、不動の人気であるレイス、オクタンに続くほど人気である。何度も調整対象となり、強化と弱体化を繰り返すホライゾンができることを見ていくこととする。
「重力を操る者」ホライゾン
ホライゾンのキャラクター概要
これも本家APEXに既に参戦しているレジェンドである。そのためEA公式サイトのAPEX Legendsページから見れるレジェンド紹介をもとに、ホライゾンの基本情報を記述する。
- レジェンド名:ホライゾン
- 本名:マリー・ソマーズ博士
- 年齢:39(ブラックホールの影響を考慮すると+87)
- 帰るべき世界:ソラス
- 戦術アビリティ:グラビティリフト
- パッシブアビリティ:スペースウォーク
- アルティメットアビリティ:ブラックホール
- 参戦までの流れ:プロジェクト:アイリスの一員として、エネルギー危機を救うために尽力する。2646年にブランシウムを発見し、ブラックホールにしかないそれを回収するため、アシュレイ・リード博士(後のアッシュ)と共にブラックホールへ向かう。降着円盤にしか存在しないため、シャトルで近付き、ブランシウムの回収に成功する。それをリード博士のもとに転送したタイミングで、シャトルの接続を切り離されてブラックホールに突き落とされる。その後はニュートを改造し現実時間で87年後に脱出に成功する。ニュートンと再会するため、自分の研究に投資することを決め、その賞金を入手するために「ホライゾン」としてApexゲームに参戦した。
- 余談:基本的に殆どに友好的ではあるが、前述のことからアッシュとの関係は険悪である。また、ミラージュからは尊敬されており、ホライゾンもミラージュに友好的である。ホライゾンがアッシュをハッキングする際にコードを提供したのがクリプトである。
- 情報ソース:ホライゾン – 重力を操る者– エーペックスレジェンズ™ キャラクター + ホライゾン – Apex Legends Wiki

科学者系レジェンドは、ブラッドハウンドが「科学で」敵を追跡するハンターである。ガスおじは元々科学者であり自作の毒ガスを用いる。3人目となるホライゾンは明らかに科学者であり、重力を用いているので物理寄りである。後に追加されたカタリストは占いを好み、磁性流体を使った技術を持つことから科学者である。科学者同士ということもあり、ホライゾンとカタリストは意気投合している。
各レジェンドは、シミュラクラムを除いてそれぞれが参戦するにあたって最適な衣装を身に付けている。ホライゾンの場合はブラックホールに落とされた時は宇宙服を装着しており、脱出後もそのままそれを使用している。宇宙服は通常専用のヘルメットを被るが、Apexゲームは重力下で行われるので酸素が十分にあり、それは必要ないものになる。その代わり、回収時に宇宙船で使用していたロボットコンパニオンのニュートを改造して脱出したので、それを背中に装備して持ち込んでいる。また、宇宙服も改造して空中での制御性を高くしている。Apexゲームにおいてはこれが役に立つことになる。
ホライゾンのストーリー:息子との約束のために
マリー・ソマーズ博士は、息子のニュートン・ソマーズを持つ母である。ソマーズ博士はアウトランズに迫るエネルギー危機を脱するためにプロジェクト:アイリスのメンバーとして参加した。このプロジェクトにおいて、2646年に代替エネルギーとなるブランシウムを発見し、それがブラックホールの降着円盤にしか存在しないものであると分かった。その理論を証明すべく、リード博士と共にブラックホールへ向かい、そしてブランシウムの回収に成功した。だがそのタイミングでエイペックスプレデターズの密命を受けていたリード博士に裏切られ、シャトルの接続を切り離され、ブラックホールに突き落とされてしまった。
広大な宇宙の中で1人漂う中で、ニュートを改造し、自身の知恵をフル活用し、時間はかかったがブラックホールから脱出することに成功する。しかしブラックホールの中では通常よりも時間が遅くなるため、脱出したときは既に87年経過していた。ニュートンは既に死んでおり、オリンパス(リフト)はリード博士が起こした事件により崩壊していた。だがソマーズ博士は息子と交わした「必ず帰ってくる」という約束を果たすために、Apexゲームへの参戦を決意する。その優勝賞金で研究に投資し、過去のオリンパスへ戻り、ニュートンと再会するために。ここに重力の支配者「ホライゾン」が誕生した1)参照1:Stories from the Outlands – Promise2)参照2:背景世界#Newton – Apex Legends Wiki 方法は不明だが未来のホライゾンは過去のニュートンと再会している。。
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ブラックホールに放り投げられた後、87年の間にあったことといえば、リード博士はその後アッシュとなり、フロンティア戦争を経て、Apexゲームが開催となり、様々なレジェンドが参戦してきたという形だ。ソマーズ博士が戻ってきたのは2733年で、レジェンド紹介の文面からシーズン6が開催されている頃に戻ってきた形になっている。その前のシーズン5のクエストではアッシュの頭部パーツを収集するものになっており、この依頼者はローバである。ハモンドとしてはオリンパスへのアクセスコードが必要だった。それはオリンパスを新たなゲーム地にするためである。皮肉にもホライゾンのApexゲーム初参戦の場所がオリンパスであり、それはまるで一種の呪いである。だが様変わりしたとはいえオリンパスを知っている人物でもあるので、ある意味では最高の舞台と言える。
アビリティ解説
ここからアビリティ解説を行う。アビリティ毎の解説となる。
パッシブアビリティ:スペースウォーク
宇宙服は無重力下において活動に必須な装備である。だが重量下では装備は重く、動きにくいというのが一般認識である、もっともApexゲームが行われている時代は超未来的な世界なので、宇宙服の概念も変わっていると思うが。前述の通りホライゾンは宇宙服をそのまま使用しており、ゲームに参戦するにあたって改造を施している。これにより他のレジェンドより空中での機動性と制御性が向上し、動きやすくしている。「スペースウォーク」は目立たないが役に立つアビリティである。
常時発動型で、効果は空中で移動入力した際の移動速度の上昇・方向と位置調整を含めた制御性能向上、高所からの着地衝撃を軽減し、硬直をなくして高低差に関わらずそのままスライディング可能になるものである。硬直軽減が発動した場合は画面上に青いエフェクトが発生する。初動降下や死亡後リスポーンビーコンによって蘇生後に飛び降りたときの硬直も軽減するので、初動から動きやすくなりメリットもある。また、所謂「タップストレイフ」において他のレジェンドよりも制御しやすくなり、特にジャンプパッドを使った移動がやりやすくなる効果がある。オクタンと共に見かけることが多いのはそういうことでもある。イメージ動画が以下である。
戦術アビリティ:グラビティリフト
Apexゲームにおいて上を取ることは重要である。アドバンテージの観点からそう言えるが、アビリティによって無理矢理に登ってしまえる能力があるレジェンド以外は、通常は少しの高低差以外は道なりに進むことでしか登ることができない。現在はレジェンドが大量に存在することで、自分以外にも効果を与えられるアビリティを持つレジェンドが増えたのでチーム単位で登ることは容易である。それでもなお、上方向に対してはホライゾンが戦術アビリティにセットされている関係で強いのである。
小型装置「グラビティリフト」は、投げて設置された場所の真上方向に10秒間、反重力を発生させることのできるデバイスである。基本性能と使用イメージについて掲載する。
- 名称:グラビティリフト
- リチャージ時間:20秒
- 効果時間:10秒
- リフト効果半径:1.78m
- 上昇距離:30m
- 最上部滞在限界:2秒
- 使用後リチャージ開始時間:10秒
- リフト上昇速度:9.53m/s
- リフト水平移動速度:4.32m/s
- リフト中心引き寄せ速度:1.27m/s
- 発射初速:25.4m/s
投擲速度はグレネードより遅く、遠距離には投げられないが、それでも割と遠くに届くくらいには投げられる。設置後は半径約1.8mの割と狭いエリアに10秒間反重力を発生させる。また、効果時間を超えても使用中のレジェンドがいる場合、そのレジェンドがリフトから脱出するまで持続する。設置場所が物体の隙間であるなどの場合は反重力発生に失敗することがあるため、設置場所には注意する必要がある。
グラビティリフトは効果範囲内にあるレジェンド・投擲物に対して影響を与え、発生地点から30m上の地点まで移動させる。また、反重力はオブジェクトを無視して貫通することができる。リフトには中央に引き寄せる効果があり、リフト内で移動を停止すると中央に引き寄せられる。また、リフトから脱出する際は移動している方向に対し、水平方向及び垂直方向にブーストがかかり、ジャンプするように飛び出す。この特性を利用すると、最大30mのジャンプが可能になる。また、リフト最上部に到達して2秒経過すると自動で脱出し、時間を超過している状態で最上部に到達すると直ちに脱出する。この場合、視点方向へブーストして脱出する。
リフト上昇中でも通常通り移動が可能で、各種アクションも可能である。このとき攻撃については武器タイプごとに専用の補正が用意されており、一応、ジップラインやジャンプパッド中の射撃よりも精度はいいがそれも少しの間だけで、撃ち続けると普通に空中で射撃しているのと変わらないほどのブレになる。ただしADS中はマークスマン、スナイパー、ピストルの精度は高く、これらの場合は普通に当てることができるようになっている。とはいえ地上にいるときよりは撃ちにくいのは間違いなく、基本的に移動、回避、回復で使用する。
アルティメットアビリティ:ブラックホール
地球上でブラックホールを発生させる方法として有名なのが、2008年運転開始の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で極小のビッグバン再現実験の過程で、その衝突エネルギーで生成される可能性があるという「理論」である。理論だったので実際には発生しなかったうえに地球はブラックホールに飲み込まれていないので不可能であるという結論に落ち着く。Apexゲームの行われる世界線はエネルギー事情も異なるので、現在では不可能なことが平然とできてしまう。ホライゾンもそうである。
「ブラックホール」は、ニュートを回転するように投げて、設置された場所で極小のブラックホールを発生させ、範囲内のレジェンドを強烈に引き寄せる。基本性能と使用イメージについて掲載する。
- 名称:ブラックホール
- リチャージ時間:180秒
- 効果時間:11秒(実測値)
- 使用後リチャージ開始時間:13秒
- 耐久値:175
- ダメージ補正:グレネード類の爆風は1.5倍
- 発射初速:33.0m/s
- 重力係数:0.75
投擲速度はフラググレネードと同じだが、重力の影響が少し弱く、同じ角度で投げると70~75m先まで届く。ニュートの当たり判定が大きいので、味方や地形・障害物にぶつかりやすく、変な方向に飛んでしまうことも多々ある。投げるときは周囲の障害物と味方に注意する必要がある。
設置後は約1.75秒後にブラックホールが発生し、その瞬間から強い引力が働く。有効範囲はニュートを中心に半径10mまでで、その範囲内のものを全て引き寄せる。この時半径内に存在するドアは起動した瞬間に破壊される。また、これもオブジェクトを無視して引き寄せる効果が働く。引力については、起動した瞬間が最も強く、どのレジェンドでも引き寄せられる3)虚空中のレイスに対しては引力が働かない。同様に、虚空を使うアビリティを持ったレジェンド(APEXモバイルではフェードも該当)または虚空にいる他のレジェンドは、引力の影響を受けなくなると考えられる。。その後の挙動は、立ち止まっている場合は走るのと同じ速度で中心に引き寄せられる。移動は、武器を持った状態で通常移動する場合は引力は働かないが、武器持ちスプリントを行うとその瞬間に引力が強くなり、武器なしスプリントでも通常の走り移動と同じ程度の速度しか出なくなる。このため移動阻害性能は非常に高いものとなっている。
ブラックホールはエフェクトが完全に黒のため、その後ろにレジェンドがいると見えなくなる。このためブラックホールに触れる距離にいるレジェンドに対しては自分や味方に対してそのレジェンドをハイライト表示する。これにより見えない状況はなくなる。攻撃能力こそないが、妨害能力が高く、組み合わせ次第で強力なUltになる可能性を秘めている。
ホライゾンの数式はちゃんぽんを導く
ホライゾンの基本解説を終了したところで、今度はどのように戦っていくのが理想かを考える。ここから書いている内容は、APEXモバイル終了決定につき本家APEXを基準に、APEXモバイルの要素についても一応解説していく。
シンプルゆえに応用が利くグラビティリフト
グラビティリフトの出来ることは「上方向に持ち上げる」だけである。それ以上のことはできない、そう思われるかもしれないが、シンプルゆえにあらゆることに応用が利くものにもなっている。基本の使い方は高所への移動に使うが、この応用として建物の窓や上から侵入するという使い方もできる。屋内にいる敵に対して攻め込むとき、裏をかくような使い方ができる。開所の場合、敵が高い位置に居るならこれを使用して自分もその場所に移動することができるので、高低差によるディスアドバンテージを軽減しやすくなる。高低差が勝負に影響するのはよくあることなのでそれを減らせると戦いやすくもなる。
最近は殆どの武器において命中精度が悪くなるように変更されたこともあり、リフト上で攻撃して当てるという使い方は難しくなっている。それでも30m上から撃つことができるようになるので、即席高所撃ち降ろし台として使える。ヘッドショット確率は向きと位置の関係でヒットボックスがやや斜めになることで全体としては当てにくくなるが、相対的に頭に当たりやすくなるので高くなる。敵は当然反撃するが、少なくとも平地同士での戦いよりも当たりにくいはずだ。このことから回復にも使用できる。また、高所にいることでグレネードを正確かつ遠距離に投げれるようになるので、それを狙って使用するものありだ。その意味では、ガスおじやヒューズとの相性が良い。
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グラビティリフトの上昇効果は強制であり、この点に注目すれば妨害としても利用できる。最もわかりやすいのが建物のドア前に置くことだ。ドアの前に置けば上昇してしまうので入ることが難しくなり、実質的な進入拒否を実現することができる。これはダクト入り口や天井が低く狭い通路でも有効で、移動阻害をして攻撃や回復をする時間を確保したり、その場から逃げるのにも使える。あるいは屋上があるタイプの建物で敵がその上に入る場合、リフトは障害物を貫通することを利用して、敵がいる位置を狙ってその真上にリフトを発生させてその場から押し出して落としてしまうという使い方もできる。リチャージ時間は実質30秒であり、少し間が必要にはなるものの、使いどころがうまく決まれば強く振る舞えることは確かである。
ブラックホールを様々なものと組み合わせて使う
ブラックホールもまたシンプルな効果である。それゆえにグラビティリフトと同様、応用が利く。最も簡単な組み合わせがグレネードを投げることである。しかしグレネードは1枠消費するため、それを持っていくためにホライゾンは武器・弾薬と回復アイテムを絞る必要がある。インベントリが弱いとグレネードを持っていけないので、他のレジェンドよりも優先して上位レベルのバックパックを入手する必要があるレジェンドになることが分かる。ローバと合わせるとこの問題を解決しやすく、ヒューズがいるとこのやり方を強化しやすい。
ただし最近は味方の攻撃でもグレネードでもニュートにダメージが入る関係で、ブラックホールの効果をフルに期待できないことが多くなっている。その場合は範囲攻撃系のアビリティとの組み合わせも候補となる。まず、戦術で範囲系はガスおじ(ガストラップ)、ヒューズ(ナックルクラスター)、ヴァルキリー(ミサイルスワーム)、アッシュ(アークスネア)、カタリスト(スパイクストリップ)である。レヴナント(サイレンス)は範囲は狭いが効果が10秒残るので一種の範囲攻撃系である。これらはその場から逃げられるとなかなか当てられない攻撃型アビリティだが、ブラックホールによって足止めされている状態では当てやすいうえ、ブラックホールから逃げようとする敵の足止め効果も期待できる。持続ダメージを受けるか撃たれるかの2択を強要させることができ、上記のアビリティはいずれも移動速度を低下させる効果を持つので、連携して使っていくと逃げられる前に仕留めることがしやすくなる。
Ultの場合は、バンガロール(ローリングサンダー)、ジブラルタル(防衛爆撃)、ガスおじ(ガスグレネード)、クリプト(EMP)、ヒューズ(マザーロード)、マッドマギー(レッカーボール)、フェード(フェーズチャンバー)である。ランパートとヴァンテージについてはそれぞれの3つ目の武器となるので対象外である。このうち即効性があるのはガスグレネード、EMP、マザーロード、レッカーボール、フェーズチャンバーである。ただしフェーズチャンバーは虚空に送ってしまうのでこの場合は逆効果になりやすい。ローリングサンダーと防衛爆撃は爆発まで時間がかかり、屋内では使えないことを考えるとタイミングが重要になる。特に、味方がガスおじ、ヒューズの場合は、ブラックホール→マザーロード→ガスグレネードの順で展開すると、その場に留まっても逃げようとしてもダメージを与えることができ、両方に足止め効果があるのでほぼ逃げられなくなる。私はこれを「究極処刑」と呼んでいる。もっとも、これを実践したことはないが。
対抗手段:ブラックホールを無効化するのが最適解
次はブラックホールを使われた側になって、これに対抗する手段について考える。まず覚えておくべきことは、ニュートは破壊可能であること。耐久値は175で、これは多くの武器の1マガジンに相当する。そのため、弾薬と体力とシールドに余裕があるなら設置された段階でニュートを先に撃って破壊してしまうといい。そうすることで、妨害効果を最小限に抑えることができる。敵の次の攻撃に繋げにくくする意味でも、有効な対抗手段となる。
アビリティにはアビリティで対抗するのもApexゲームではお馴染みである。ここで役に立つのは防御系アビリティだ。一番に思いつくのがジブラルタルのドームシールドで、ニュートはグレネードと同じ扱いになるのでドームシールドに当たった場合は弾き返す。とはいえ視認後に展開しても発動ラグから咄嗟に出して弾き返すということはなかなか難しい。その場合はブラックホールが展開されたと同時、ニュートに近い位置でドームシールドを展開すれば、少なくともグレネードやアビリティによる追撃を防ぐことはできる。あとはニュートを破壊した後、態勢を立て直すために撤退するといい。なお、この場合の大敵にクリプトとマッドマギーがいるため、敵チームのレジェンドを確認しないと無駄に終わることがある。
次点で使えるのが新庄新城ことニューキャッスルである。ジブラルタルより守りに特化しているため、うまくキャッスルウォールを立てれば攻撃を十分に防ぐことができ、EMPを使われてもチャージ状態が解除されるだけなので問題ない。ただしレッカーボールに対しては弱く、直撃すると破壊されてしまうので注意すること。とはいえ、万が一味方がダウンしてもニューキャッスルなら味方を蘇生しながら下がることが可能なので、これもブラックホールへの対抗手段となる。
そしてダークホース的存在にワットソンがいる。扱いが微妙に難しいレジェンドでもあるワットソンだが、Ultのパイロンはブラックホールを迎撃することができる。迎撃ルールが変更されているものの、設置ラグが短くすぐに発動できるので、うまくタイミングが合えば迎撃して発動そのものを無効化できる。その場合は開けた場所で使うことになるはずなので、パイロンはすぐ破壊されてしまうことが多い。しかしホライゾンのUltを無駄にさせることができれば、敵はその後の攻撃は中断を余儀なくされることであろう。またパイロンが有効な間はグレネードや弾体・投擲型アビリティを軒並み迎撃して無効化できるので、このことからパイロンの破壊を優先するはずで、行動制限にも繋げることができる。ホライゾンに対抗するのは電気技師というもの面白い話である。
各種パークとの組み合わせ
APEXモバイルは終了するので全く意味のないものになるが、限定要素であるパークシステムを見ていく。ホライゾンは飛んでいるときに影響するものが多いことが分かった。まずは構成内容とマッピングを確認する。
- 全般1「人類の飛躍」:グラビティリフトまたはブラックホールが展開中の場合、高くジャンプできる。
- 全般2「スウィフトランディング」:高所から落ちる(=硬直軽減が発動する)と一時的に加速する。
- 全般3「引力」:ダウン中でもグラビティリフトが使用できる。
- フィニッシャー1「バトルアダプテーション」:フィニッシャーを完遂すると進化シールドの経験値が
+200+100される。 - フィニッシャー2「デッドリーモメンタル」:フィニッシャーを完遂するとアルティメットアビリティのクールダウンを30%短縮する。
- フィニッシャー3「戦術的有利」:フィニッシャーを使うと戦術アビリティがチャージされる。
- アビリティ1「コズミックリフト」:グラビティリフトの高さが50%高くなる。
- アビリティ2「ダークマター」:ブラックホールの範囲内にある敵のトラップを全て破壊する。
- アビリティ3「エキストラディメンション」:グラビティリフトにいる時間が長くなる。

全般はジャンプ能力向上、高所落下時の硬直軽減に付随する効果、ダウン時でもグラビティリフトが使える効果がある。アビリティはグラビティリフトが2種、ブラックホールが1種となっている。フィニッシャーは前衛型レジェンドの構成である。次項で詳しく見ていくこととする。
アビリティパーク考察1:追加効果を見る
フィニッシャーについては説明通りなので、ここでは全般とアビリティについて考える。全般1はグラビティリフト、ブラックホールのどちらかが展開されているとき、通常のジャンプが高くなる効果である。これはスライディングジャンプによる飛距離を稼ぐときに使えるものである。しかし現状ではジャンプが正しくできなくなる不具合があるので、使用はお勧めできない。全般2は硬直軽減が発生した瞬間に加速するもので、加速時間は1秒ほどである。着地後すぐに最速で走れるようになるので、地味に助かる追加効果である。全般3はダウン中でもグラビティリフトが使えるもので、自力で緊急回避や安全な場所に移動した上で蘇生を行えるようにもなる。リフト中の蘇生はできないが、味方と共に避難するくらいには使えるはずである。
アビリティ1はグラビティリフトの高さが1.5倍になるもので、有効な高さが45mになる。単純に15m増えただけでもかなりの高さになり、より高い場所に到達できる。アビリティ2はブラックホールの有効範囲内にある敵のトラップが全て破壊されるものだが、APEXモバイルではガストラップ、アークスネア程度で活躍の幅は少ない。本家APEXに移植されれば活躍するはずである。アビリティ3はリフトの滞在時間を長くするもので、長さは明確にされていないが2倍程度の時間になるものと思われる。少しだけ長く滞在できるので、リフトに乗った状態でより長く攻撃できるようになる。
いずれのパークも直接的な攻撃性能を付与するものではなく、アビリティの性能面で強化や補正が入るものとなっている。感覚的には「ちょっとした変化」でしかないわけだが、その微妙な変化が勝負の分かれ目を作ることはよくあることである。また、この手のパークシステムでは珍しく、デメリット付与がない。そのため基本的にはどれを選んだとしても強化になるので、まずはセットして試してみるのがいいだろう。
アビリティパーク考察2:組み合わせについて
次に各パークとの組み合わせについて考える。ホライゾンの扱いは前衛系レジェンドであり、他の前衛系レジェンドとの組み合わせが(動物園から逃げだしたチーター編成で)よく見られる。攻撃的にいく場合は全般2を必須とし、戦闘スタイルによってアビリティを1と3で選択する。フィニッシャーは1にしてシールドを積極的に強化していくといい。高所にも構わず戦闘を仕掛けたり、高所からの撃ち降ろしやアビリティで攻撃する場合はアビリティ1をセット。高所を維持して戦う場合はアビリティ3をセットして、有利な位置を維持して戦うといい。
死にやすいホライゾンであれば、全般3を使う機会はあるだろう。しかしこれはあくまでも保険でしかなく、そもそも死なないように行動することが前提である。しかも全般3なので解除機会がかなり後の方になり、その頃にはホライゾンに慣れているのであまり重要ではないだろう。また、APEXモバイルにおいてアビリティ2は、設置型アビリティを使用できるレジェンドが少なすぎるので活躍機会が限定的である。そう考えたとき、パークの最適解が自ずと絞られてくる。フィニッシャーはシールドを優先するか、アビリティをどんどん使っていきたいかで変えていけば使い分けができるようになるはずだ。
本家に戻り、乱戦に備えろ
APEXモバイルは終了する。それはEAの戦略が下手くそなせいか、コストが嵩む割にユーザーが増えなかったか、要求スペックが高すぎたか、或いは本家APEX以上に「動物園から逃げ出したチーター」が増産されてしまったか。いずれにせよ、APEXモバイルでこれ以上やり込む必要はなくなり、本家APEXに戻らなくてはならない。だが正直なところ、APEX全体、あまり面白みがなくなっているので積極的にはやらなくなっている。
私からすれば本家APEXは所詮ゲームであり、同時に単純なコミュニケーションツールでしかない。いちやちゃんと伝説の男が同時にプレイするゲームの1つであり、普段は筆頭凶会メンバーでもある元カタギの人ことコバンザメが参加している。そのため、それらと合わせるためのゲームとして私は利用している。私が同時にプレイするのは、いちやちゃんが単独で本家APEXをしている時くらいであり、それ以外の場合検証と暇つぶしのためにしかやらない。何せ本家APEXは1人でやるとゲームの癖にストレスが溜まってしまうからである。それは面白くない。
それはともかくとして、ホライゾンの投入をもって早くも最終シーズンとなったAPEXモバイル。本家APEXとは異なる独自のコンテンツを展開しながらも、その外側にある要因によって継続ができず、残念な結果に終わることとなった。だが勿体なさすぎるのは、APEXモバイル限定レジェンドである。フェードとラプソディはそれぞれ、APEXモバイルが長く継続することを前提に「本家APEXには投入しない」と高らかに宣言していたのを覚えているからだ。だがこうなってしまった以上、そのまま消すのは良しとしない人が多いことが予想される。
本家APEXはシーズン16から大幅なテコ入れがされた。問題児ボセックの再来ともされる「ネメシス」の登場、レジェンドを5つのクラスに分類、多くのレジェンドの調整、かつて人気だった期間限定モードの定常化など、APEXモバイルが終了することを受けての調整が入ったかのような動きが見られた。マップへの変化としては、ミラージュボヤージュが復活していることである。これはAPEXモバイルではラプソディの会場にも流用されたものである。この流れを見るに、フェードとラプソディは調整が完了した後で、シーズン17以降に投入する可能性があると思われる。ともかく、本家APEXはこれまで以上に乱戦になるだろう。それに備えておくべきである。
以上、APEXモバイル・レジェンド分析~シーズン4:フィニッシャー・ホライゾン~、であった。もうAPEXモバイルは終わるが、本家はどうなるかな?
KIBEKIN at 00:04 Mar. 8th, 2022
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脚注
本文へ1 | 参照1:Stories from the Outlands – Promise |
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本文へ2 | 参照2:背景世界#Newton – Apex Legends Wiki 方法は不明だが未来のホライゾンは過去のニュートンと再会している。 |
本文へ3 | 虚空中のレイスに対しては引力が働かない。同様に、虚空を使うアビリティを持ったレジェンド(APEXモバイルではフェードも該当)または虚空にいる他のレジェンドは、引力の影響を受けなくなると考えられる。 |