この記事の概要を簡単まとめ!
- 11月30日から実質シーズン3.5に突入したAPEXモバイル
- 現在のゲームバランスは「良好」で、特に修正は加えられていない
- 中間地点での追加レジェンドはローバより遅かったレヴナント
- 公式キャッチコピー「人造の悪夢」の「レヴナント」
- しゃがみ移動は高速化、人より圧倒的に高く登れる「ストーカー」
- 特殊な球「サイレンスボム」で敵を黙らせる「サイレンス」
- 「デストーテム」で影となって敵を襲い、死を回避する
- 敵のアビリティを封じ、逃げる隙も反撃する隙も与えない
- デストーテムで特攻し、時に自爆して戻ることも必要
- パークを併用すればサイレンスが凶悪になり、回復不可能も打ち消せる
- 敵を黙らせ、悪夢を見せつけ、APEXゲームは恐怖に包まれる
最近、各所で本家APEXのコラボ配信を見かける。EA×Respawnのドル箱FPSは、参入の敷居自体は非常に低く、カジュアルに楽しめるからであると思われる。しかしこれがランクマになると一気に沼と化す。私は未だにランクマは、金にならない最高級のマスターベーションと捉えているため、それをする意味を見出せず、それをしている人を心で軽蔑している。ここは私のブログであるのではっきり言っても誰も怒らない。
さて、レイスとオクタンはチートしかいないという前提のもとで割り切ると、割とプレイできるAPEXモバイルであるが、シーズン周期は本家APEXよりも短めになっている。また本家APEXに準じてシーズンの中間地点でランクリセットとタイトルネーム変更がある。明記はされないものの、実質的なシーズンx.5である。そこで追加レジェンドが本家APEXから投入される。
β時代にはワットソンが存在したためそのデータは入っているはずなのに未だに投入する気配がないのが不思議でしかないが、本家APEXでの登場順序よりもプレイデータを優先して投入しているであろう結果、一気にアッシュが登場したりとシーズンはあまり関係ないようだ。今回のシーズン3.5では順序的にはローバよりも先に出ているべきであるレヴナントがようやく投入された。本家APEXでは未解説のため、ゲーム面はAPEXモバイルに準拠しつつ、解説を行っていく。
悪魔はAPEXモバイルにも現れた
APEXモバイル詳細解説記事 第4回
シーズン3.5現在までの状況
APEX Legends, 或いはAPEX Legends Mobileは、今更それ自体の解説は不要であろう。使いまわしとなるが現在までの状況を簡単に振り返る。
2022年5月18日の開始以来の動向を簡単にまとめると、シーズン1から限定レジェンドのフェードが同時解禁となり、後半は本家APEXからローバが登場。シーズン2は2022年7月13日から開始となり、そこでは2人目の限定レジェンドであるラプソディが登場した。後半はクリプトが登場し、ドローンについてはAPEXモバイル独自の改良が加えられて、APEXモバイル限定で使い勝手が非常に良くなった。シーズン3は2022年10月19日から開始となり、ここでアッシュが乱入して、漁夫型チームと生存型チームの増加が見込まれることとなった。武器については、L-スターとプラウラーが収容され、ディヴォーションとEVA-8が釈放された。APEXモバイルのみ、セレクトファイアが存在するのでフルオートが可能で、これと拡張マガジンLv3があるとプラウラーで無双状態になっていたこともあって、妥当な判断と言える。もっとも、バーストですら削れるのだが。
ゲームモードは本家APEXに準じてカジュアル、ランクマの2つが存在し、APEXモバイル限定モードとして6vs6のTDMが常設となっている。アリーナとAPEXモバイル限定モードのガンゲームが一定時間の入れ替わりで開催されるようになっており、ここに期間限定でハックモードもあった。全てのゲームモードは従来の一人称視点とPUBGなどで採用される三人称視点のどちらかを選択してプレイすることができ、ランクマはそれぞれの視点で独立したランクとして管理されている。ランクマについては調整を運営が頑張っているようで、シーズン3からはこれまで無効だったパークを有効にして、多様性と独自性の実現を目指している。
APEXモバイルの特徴の1つが、本家APEXでは絶対に実装されることはないであろう「パークシステム」が存在することである。開始当初から存在するこれは、シーズンの進行に合わせて調整が加えられており、そのバランス調整は見事な仕上がりとも言えるものが多くなっている。パークの解放及び有効化には、そのレジェンド専用のトークンをゲームプレイによって獲得し、それを使用して解除していく。解除にあたっては上位パークの場合は装飾品の解除も必要になるので、その場合はかなりやり込む必要がある。全部のパークを解除するには時間がかかることは覚悟しておいた方がいい。
他に挙げられる特徴は、報酬と経験値を獲得できる特殊なトレーニングが週替わりで登場することである。現時点ではシーズン1で登場したトレーニング以外に新しいトレーニングは追加されておらず、それが周回している形となっているようである。もちろん、やらなくても問題はない。また、本家APEXと比較して小イベントが毎日開催されているため、ソシャゲ感が強く感じられるであろう。しかし基本的にはフリーのバトルパスで殆どのものが手に入るようになっており、シーズンの切り替わり毎に実装されるレジェンドについても、バトルパスを25まで上げることで使用可能になる。また、新規開始ユーザーに向けてレジェンダリーフラグメントの獲得機会も用意されており、過去の実装済みレジェンドを無料でアンロックできる機会を設けるなど、本家APEXとは別のAPEXとして楽しめるものになっている。
現在のゲームバランスは良好という認識
シーズン更新と中間地点に到達するにあたって、主運営であるLightspeedはこのタイミングでゲームバランスの調整を行う。この時にレジェンドそのものとパークの調整、武器調整、マップの不具合の修正が行われる。この調整に関しては大幅に手が加えられるときと、殆ど手が加えられない時の両方がある。これはその時の全てのユーザーのプレイデータをもとにして行うものであるため、そのデータに極端な変動がないのなら、あまり手が加えられないことになる。シーズン3.5パッチノートでは修正された内容が殆どないため、ここから考えるにゲームバランスは良好だったと言える。動物園から逃げ出したチーターは相変わらず走り回っているが。
武器についても、シーズン3のケアパケ武器の変更に伴う通常武器ないしケアパケ武器としての調整がされた以外に、個別に武器が調整された様子はない。つまり、現在のバランスが最も理想的な状態であるということになる。それが果たして本当かはともかくとして、今後新しい武器が果たして追加されるかどうかについては未定である。というのも、現時点でAPEXモバイルに存在しないのはボセックとC.A.R.であるが、この2つを入れると追加する武器がなくなるためである。特にC.A.R.についてはAPEXモバイルでは弾薬の1スタック量が多い1)現在の1スタックの量は、ライトアモ/ヘビーアモ/エネルギーアモが全て90、ショットガンアモが24、スナイパーアモが32である。ボセック専用のアローは未実装だが、実装するとなれば本家APEXでの最小数だった28の1.5倍になる42と思われる。ので、実装してしまうとまず弾切れを知らないので、大荒れになることが予想されるためである。それをLightspeedは望んでいないはずなので、そう簡単には実装しないはずだ。
ちなみに小さい調整であるが、TDMの勝利キル数が40人に引き上げられた。これにより少しばかり長く戦うことができるようになっている。
シーズン3.5は本来ローバより先になるはずのレヴナント
シーズン3ではアッシュが乱入し、フェードのストーリーに絡んでいるような様子であった。もしAPEXモバイルが本家APEXに対してパラレルワールドであると仮定すれば、フェードがシーズン1から存在したことによってアッシュの復元も非常に早い時期に行われたことになる。その場合のソマーズ博士=ホライゾンは、87年前の真実について知る時期が本家APEXよりも後になるものと考えられる。また、シーズン1.5ではローバが実装されており、順序的にはレヴナントの後になるはずのそれは、別の目的があってAPEXモバイルに先に参戦したかのような形である。
シーズン2はラプソディで、これはAPEXモバイル限定レジェンドである。そのため一旦これは保留するとして、シーズン2.5はクリプトが参戦する。ただ、この時点でワットソンは参戦しておらず、フェードのストーリーに関わっている様子もないようだ。そしてシーズン3のアッシュは、最初からフェードに絡んでいる形となっている。そしてシーズン3.5、浮かれたクリスマス気分をレジェンド達を壊しにやってきたのが、本来ローバより先に登場しているはずだったレヴナントである。
登場の仕方を見る限り、パーティが嫌いなので襲撃したような感じである。なのでフェード中心に構成されたストーリーに関わってくるようなところはまだ見られない。ただ、ストーリーには関わらなくとも新規レジェンドなのは間違いなく、戦い方もまた変わってくるはずである。本家APEXのレヴナントは未解説であり、ここではAPEXモバイル準拠として本家APEXとの比較を含めて、レヴナントを解説していく。
「人造の悪夢」レヴナント
レヴナントのキャラクター概要
レヴナントは本家APEXに既に参戦しているレジェンドである。そのためEA公式サイトのAPEX Legendsページから見れるレジェンド紹介をもとに、レヴナントの基本情報を記述する。
- レジェンド名:レヴナント
- 本名:不明2)「APEX LEGENDS パスファインダーズ・クエスト」でのパスファインダーによる推定ではKaleb Cross(ケイレブ・クロス)となっている。
- 年齢:313歳
- 帰るべき世界:ソラス
- 戦術アビリティ:サイレンス
- パッシブアビリティ:ストーカー
- アルティメットアビリティ:デストーテム
- 参戦までの流れ(本家):元々人間だったのだが、ある理由で不慮の事故で死亡した後、ハモンド・ロボティクスによってシミュラクラムにされた。その後壊れては復元され、記憶を抹消されて何度も再利用されて、約288年間活動していた。ある時、ローバの父、マルコス・アンドラーデ暗殺の際に窓ガラスの破片が首に刺さり、それを引き抜いたことでプログラムが故障、全ての記憶が復元され、自分の成れ果てた姿を知ってしまう。そこからハモンド関係者を暗殺するために行動するようになった。元々シーズン4はフォージが参戦予定で、これがハモンド関係者ということで暗殺し、代わりにそのままレヴナントが参戦することとなった。
- 余談:ローバの両親の死因であるため、当然ローバとの関係は最悪である。他のレジェンドからも風当たりが強く、殆どから嫌われている。また、非常に傲慢で横柄なのでありがとうの一言は絶対にない。その割に饒舌で、独特なユーモアに加えて、会話の度に煽りやブラックジョークを連発する癖がある。人間の頃にこれが原因で激昂した相手に汚水に突き落とされ溺死するという、間抜けすぎる経歴を持っている。
- 情報ソース:レヴナント – 人造の悪夢 – エーペックレジェンズ™ キャラクター + レヴナント – Apex Legends Wiki

人造人間、所謂シミュラクラムに分類されるレヴナント。同じシミュラクラムにアッシュが存在し、今回の参戦で両者とも本家APEXとAPEXモバイルの両方に参戦することになった。どうやら調べによると、人間として生きたのは44歳で、クロスの死亡後にハモンドがパーツを提供して、シンジケートが最初のレヴナントを製造した。そして約2世紀以上にわたって破損→修復→記憶抹消を繰り返されていて、しかもレヴナントのソースコードには鏡などで「機械の自分」が映った場合は人間に修正して投影するようにプログラミングされており、これにより自分が機械化されていることが分からないようになっていた。それもシーズン4トレイラーでついに真実を知ってしまうことになる。
レヴナントの性格は非常に傲慢で横柄であり、そしてこの見た目である。レジェンド同士の掛け合いにおいて、感謝はまずしないし、感謝を受けても素直に受け取らないという振る舞いが多いので、このこともあってローバはもちろん、多くのレジェンドから嫌われている。しかしそれに当てはまらないレジェンドもおり、ミラージュはレヴナントを本気で怖がっており、パスファインダーは何故かレヴナントをお兄ちゃん扱いしている。ジブラルタルはレヴナントに対しても分け隔てなく、むしろギャグを言い放つこともしている。オクタンはレヴナントの装飾をふんどし扱いしてみたりなど、ある意味で掛け合いが最も楽しめるレジェンドである。
シーズン6からはレヴナントは死にたがっていることからローバとは利害関係の一致によって復讐されることはなくなった。そしてシーズンが進むごとにローバに対してのみレヴナントの物腰が妙に柔らかくなっていったので、これでローバが逆に困惑している状態を見ることができる。それでもローバとしては自分の能力(ブラックマーケット)をレヴナントに使われることは不快であると感じているようだ。
レヴナントのストーリー:知ってしまった自分の真実
ケイレブ・クロスは優秀な「暗殺者」だった。そんな彼に舞い込んできた仕事は、有名窃盗犯であるマルコス・アンドラーデの暗殺。報酬は高額で、その分厳重な警備を突破しなければならないという条件。だがプロの暗殺者である彼にはいつもと変わらない仕事であり、それを受諾する。その頃のアンドラーデ家は超高層ビルにあるレストランのような場所で最愛の娘のローバ(当時8歳)のために小さなパーティを開き、プレゼントとして狼のヘッド3)これは後にブラックマーケットを展開できる杖の先端に使用されている。同時にローバのトレードマークとなっている。を渡したところに、身体1つで登り切った「レヴナント」が乱入する。この時点で既に人間離れしているのだが、レヴナント自身は「クロス」だと思い込んでいる。
そうして標的のマルコスを狙いに動くが、警備員により妨害される。これを素手で倒し、手刀でも倒す。さらに銃撃を受けても即座に回避するなど、生身の人間では到底不可能な動きを見せ、そしてやはり素手で倒す。この隙に椅子か机かで殴られると幻影を発動し、さらに薙ぎ倒していく。エリート警備員2人に対しては流石に1人では応戦しきれず、目の前で頭を撃たれて破壊されたかのように見せて、銃を持った警備員の背後に回り込んで首を捻って倒す。その隙にアランザ(母)から後ろから撃たれるが、応戦でP2020(推定)を撃ち、アランザは死亡する。最後にローバをエレベーターで逃がしたところでマルコスはレヴナントに掴まれ、首を折られ、そのまま落下していった。
仕事を終えたクロスはふいに鏡を見る。自分にガラスの破片が刺さっているのだが、これを引き抜くと投影システムに異常が発生し、自分の姿が機械であること、今までの人間らしい生活は全て加工されたものだったのを知ってしまう。これに怒りを覚えたレヴナントは鏡を破壊して、トレイラーは終了する。
クロスはレヴナントとして機械化されたのを知ったのが、機械化されてから288年後のことだった。つまり当時機械化した人間はもう死んでいるので、復讐対象はもういない。だがアウトランズにハモンドが進出しているので、その関係者を根絶やしにすることが彼の目標となった。そのため、その26年後に最もハモンドに近かったレジェンド候補だったフォージを暗殺して、12人目のレジェンドとして登場したのである。死にたがりの癖にハモンド関係者の暗殺をしたいというのは微妙だが、死と非常に近いApexゲームはレヴナントには最適であるといえよう。
アビリティ解説
ここからアビリティ解説を行う。アビリティ毎の解説となる。
パッシブアビリティ:ストーカー
レヴナントは対象に音を立てず、姿勢を低くして近寄り、高い所に居ようとも驚異のクライミングで簡単に到達してしまえる能力を持つ。パッシブアビリティ「ストーカー」は少々癖の強いアビリティであり、レヴナントで何度も戦ってようやく使い方を習得できるものになるであろう。
効果は、しゃがみ移動時の速度が通常の移動(スプリントではない武器持ちの時の)速度と同じになり、他のレジェンドよりも高い壁を登ることができるものである。通常、しゃがみ移動は当たり判定を小さくして足音を最小化し、腰だめないしADS時の精度を向上させる効果がある反面、移動速度は非常に遅くなる。同時に当たり判定が小さくなる分、ヘッドショット判定も相対的に大きくなることに注意する必要がある。しゃがみと立ちの使い分けが重要になる。
壁を登るのはどのレジェンドでも出来るが、大抵の登れる距離は普通の建物の2階に到達するくらいしか登れない。レヴナントのみ、登れる時間が8倍程度に増しており、その距離は約30mである。おおよそ4階建ての建物を登り切れる計算となる。壁から離れる→壁登りを繰り返して壁に張り付き続けることも可能で、本家APEXの場合はデフォルトで少し水平方向への移動も可能になっている。ただし、登る速度や硬直時間は他のレジェンドと同じなので注意。実際に登る実験をしたのが次の動画である。
圧倒的に高い壁は通常、上方向に飛ぶアビリティを持ったレジェンドでなければ突破することはできない。APEXモバイルでは実装レジェンドで考えるとパスファインダー、オクタンがチーム単位で登れる。アッシュも角度と距離次第で可能である。しかし壁に密着した状態からとなると難しい。レヴナントの場合は単独ではあるが、普通のレジェンドでは超えられない壁、或いは崖から這い上がることが容易である。高低差の激しいマップ、特にみんなの地元ワールズエッジでは、このことを生かしてうまく立ち回っていくといい。
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戦術アビリティ:サイレンス
基本的にアビリティは戦闘を有利に進めるためのものである。だが使われる前にどうにかしたいのは、Apexゲームに参戦している全員が思っていることである。大抵は使われる前に倒すのがセオリーだが、その前にアビリティを封印できれば有利に働くことは間違いない。レヴナントの左腕には、レジェンドのアビリティを停止させる機能を持った特殊な投擲弾「サイレンスボム」を発射できる装置が搭載されている。戦術アビリティ「サイレンス」はレヴナントの攻撃の起点となる。攻撃型アビリティのため、基本データを掲載する。
- 名称:サイレンス
- リチャージ時間(1発):25秒
- チャージ数:2
- ダメージ:10(鉄壁の場合は9)
- アビリティ封印時間:本家APEX: 15秒、APEXモバイル: 20秒
- 当たり判定持続時間:10秒
- 発動からリチャージ開始まで:0.1秒
サイレンスは戦術アビリティボタンをホールドで構え、放すと発射する。ホールド中はガイドが表示され、軍備品と同じ感覚で射角を調整する。発射態勢は格闘か回復アイテム使用でキャンセル可能。また、2発までストックでき、バンガロールのスモーク、ミラージュのデコイなどと同様に、射撃・回復・リロード・グレネードと同時に使用できる。回復と同時に使用する場合は先の通り、回復行動を先に実行してからサイレンスを構える。
正十二面体のような球体のそれは、平地で射角を45°程度に向ければ150m先にも届くほどの飛距離を持つ。そんなサイレンスの効果は、ヒットした敵に10ダメージを与えると同時に、アビリティが使用中の場合は強制中断させ、20秒(本家APEXは15秒)アビリティを使用不能にすることである。オブジェクトや壁・地面に着弾した場合は10秒間着弾地点に判定が残り、それに触れても同じ効果を相手に与える。判定の大きさは輪の範囲で、ほぼ見た目通りである。また、サイレンスの効果が有効な時に別のサイレンスに触れた場合、10ダメージを与え、20秒(15秒)のタイマーがリセットされ、再度同じ時間封印される。時間追加ではなく時間をリセットするので、その部分だけは注意しておく。封印中はタイマーがアビリティの横に表示される。
敵のアビリティを一定時間封印するという、レジェンドの強みを奪うことのできるアビリティである。パッシブも封印することができるので、相手に対し間接的な戦力ダウンを強いることもできる。ただし、既に投擲・設置された設置物、一時強化系などの効果が適用されているアビリティに関しては無効化されない4)例:ジブラルタルのガンシールドは無効化できるが、鉄壁は無効化されない。。そのためサイレンスを食らいそうな場合はあらかじめアビリティを使ってしまうというのも対抗策となる。なお、発動しても一部のアビリティに関しては強制中断や無効化できるので、詳しい情報はレヴナントのWikiの「アビリティの挙動」の項目を参照のこと。
ちなみに、着弾後のサイレンスボムを近くで観察すると、超高速で回転していることが分かる。細かい部分まで描写されていることが確認できるのである。
アルティメットアビリティ:デストーテム
通常、体力が0になればダウン状態になる。ノックダウンシールドLv4があれば自力蘇生がAPEXモバイルに限り可能だが、本家APEXではバックパックLv4につけられた守護天使の効果がノックダウンシールドに移転した関係で、誰かに起こしてもらわなければならない。なので通常は体力を1以上残す動きをするのが当たり前だが、レヴナントの場合は死亡保険をかけることができ、それは体力で支払いすることができる。「デストーテム」を設置して影の世界に入り、死から身を守るのである。
本家APEXとAPEXモバイルで動作が異なる。本家APEXではUltボタンで構え、もう一度押して前方に設置する、他のレジェンドの設置型アビリティと同じ方法である。APEXモバイルは古い挙動のままで、Ultボタンを押すと即座に前方に設置する挙動になっている。そのため、媒体毎に挙動が違う点に注意する必要がある。本家APEXは設置できない場合に赤く表示されるので問題ないが、APEXモバイルは設置できない場所でも呼び出すことができてしまい、その場合は設置失敗としてアビリティが返還されるようになっている。設置する際はスペースに注意しなければならない。
デストーテムは設置すると、トーテムからブラックマーケットに似た波動エフェクトを円形状に放つ。これは全員が視認でき、これによってデストーテムを発動したことが周囲に知られることになる。設置後のトーテムにアイテム取得ボタンと同じ入力でデスプロテクションが有効となり、30秒(本家APEXは25秒)持続する。タイマーはUltの右側に表示される。トーテムは100の耐久値を持ち、30秒(25秒)経過するか100ダメージ以上を与えてトーテムが破壊されるとデスプロテクションは解除される。トーテム自体は設置後30秒経過か、経過後でもそのトーテムを使用中のレジェンドがいる場合は、そのレジェンドのデスプロテクションが解除され次第消滅する。
デスプロテクション中は外見と体力バーは黒ずんだ色に変化し、回復アイテムは使用できなくなる5)ただし、デスボックスからシールドを交換することは可能。。また、攻撃を受けた場合はシールドではなく体力で受けるようになり、体力が0になった場合、ダウンする代わりにトーテムを使用した場所まで引き戻される。この時、体力が50以上で発動した場合は50、それ以下の場合は発動時の体力に戻され、カメラ視点も発動時の視点に戻される。実際に使うと以下のようになる。
1回限定の死亡保険であるが、シールドは一時的に無効化されて、少しの間だけ体力だけで戦うことになる。つまり最大で100ダメージまでしか耐えられない。なので単純に考えれば、シールドなしでシールドありの敵に挑む無謀な状態になる。大抵は敵を倒しきる前に体力を0にされて引き戻されるのがオチであり、うまく立ち回らなければ体力と医療キットと時間を無駄にしてしまうだけの行動に終わる。だが3人で襲撃する場合は、連続攻撃によって敵に回復する隙を与えずに、戻った場合は体力だけ回復しておけば耐久で優位に立てる。もちろん3人同時に戻ってきてしまうと全く無意味だが、うまく連携すれば圧倒できることは間違いない。VCが使える、チームを組んでいる場合は、タイミングを合わせて使っていくといいだろう。
なお、体力が0になる以外でデスプロテクションが終了した場合、トーテムには戻らず、体力はその時点で残ってた分がそのまま引き継がれる。例えば体力25の状態で終了してしまうと25のままなので、早急に回復しなければならない。しかし、戦地の中心でこれが起きてしまった場合、もう救いようはない。
レヴナントで全てのレジェンドを屍に変える
レヴナントの基本解説を終了したところで、今度はどのように戦っていくのが理想かを考える。ここから書いている内容は、APEXモバイルを基準としているものであるので注意。
初動をサイレンスで抑制する
敵と遭遇した場合、まずその距離と敵レジェンドが何かを調べ、次に敵の状態、装備している武器に応じてどう戦うかが決まる。こちらが敵を見つけたとき、敵もまたこちらを見つけているということはほぼ当たり前というもとで、大抵その場合に動きがあるとすれば索敵能力を持ったレジェンドのアビリティが発動することである。位置の探知は次の動きを決める重要な情報になるため、これを決めつつ敵からの索敵をうまく躱すのが理想的だ。この時レヴナントがいるなら、とりあえずサイレンスを投げてみるといい。
射程が意外と長いサイレンスは、動きを見ながら調整すれば遠距離からでも意外と当てることができる。当たればアビリティを封印できるので有利になる。だが大抵は当たらないことが殆どである。ただ、サイレンスは着弾地点にも判定が残り、そこに好んで突っ込むのはミラージュのデコイ以外にいない6)サイレンスは10ダメージを与える関係で、デコイが触れると撃たれたのと同じ扱いになる。これによりレヴナントの位置がばれる可能性がある。ので、10秒は進路妨害できることになる。停止や迂回を強いることができるので、たった2~3秒の妨害でもリズムを崩すことができると攻撃の糸口となりやすいのである。
戦闘中はさらに有利に働く
そのまま戦闘に突入することになるのが定番の流れである。操作の関係でAPEXモバイルではコントローラー操作でないと難しいが、各種操作と同時に使用できるサイレンスは射撃中や回復中に間に投げ込んで敵の隙をついてアビリティを封印したり、逆に敵に当てずに手前に置いて接近禁止に使用したり、屋内戦ならドアの前に置くことで10秒だけ進入検知に使え、何も考えずに入ってきた敵のアビリティを封印して袋叩きにすることにも使える。単純に当てる以外にも使い道がある。
レイスは動物園から逃げだしたチーターが好むことでお馴染みのレジェンドだが、レヴナントはこれの最大のメタになる存在でもある。レイスはアビリティを奪ってしまえばほぼ何も出来ないレジェンドになるためだ。危険な状態から一時的に逃げることのできる虚空は使われると厄介だが、これの発動中にサイレンスを当てると強制的に中断させることができるのである。実例が以下である。
位置関係上見辛いのは仕方ないとして、動画内の9秒から、殴った後にサイレンスを放った瞬間に虚空を使用する瞬間が見える。そのタイミングでサイレンスがヒットしたことによって虚空は中断され、普通にレイスが逃げていくことが確認できるはずだ。レイスはアビリティの関係で生存率が高めではあるものの、こうすることによって逃げる隙を与えず、反撃する隙も与えない、鬼畜レジェンドとしてのレヴナントが完成する。同様にオクタンもアビリティがかなり「うるさい」ものなのでレヴナントはメタになるはずだ。アビリティがうるさい敵にはサイレンスで黙ってもらおう。
デストーテムは自爆で戻ることもテクニックの1つ
デストーテムはその特性から移動系アビリティを持つレジェンドとの相性が良い。皮肉にもレイスとオクタンがこれを持っている。また、同じシミュラクラム繋がりということもあるのか、アッシュのフェーズティアも相性がいい。つまり、遠くから一気に近付いて襲撃して、体力が0になったらトーテムの場所まで戻るので安全に敵に嫌がらせをすることができるというのもある。もっとも、倒せなければ意味がないので倒しきれなかった場合は回復後にもう一度襲撃して倒しに行くのがセオリーだ。
ただ、自分や味方のレベルが敵よりも上な場合、体力が0になる前に倒しきってしまえることも少なくない。そうなると時間切れになると中途半端に体力が低い状態になってしまうので、それでは少々不安である。その場合に使えるのが自爆である。これは各種グレネードを使い、自分でダメージを受けることによって体力を0にし、トーテムまで戻るというテクニックである。自爆する場合は起爆時間と想定される体力残量の関係からアークスターが最適で、テルミットは持続ダメージが戻ってからも継続してしまう関係から推奨されない。
何故自爆してまでも戻る必要があるか、それは戻ったときの体力が理由である。体力が49以下で発動した場合はあまり関係ないが、50以上の場合はトーテムに戻ると必ず50になる。体力が74以下なら医療キットでやった方が早いのであまり関係がないが、回復そのものは周囲に敵が存在せず、障害物も多い方が安全である。基本的にトーテムは射線の通らない破壊されない場所に設置することが多いはずで、それを考えた場合トーテムまで戻れば一応安全なはずだ。その場所に敵が近くにいたらどうしようもないが。
各種パークとの組み合わせ
ここからはAPEXモバイル限定の要素であるパークシステムを見ていく。レヴナントの場合、組み合わせ次第で凶悪な性能を誇ることが分かった。まずは構成内容とマッピングを確認する。
- 全般1「デスストーカー」:しゃがみ移動速度が上昇する。
- 全般2「忍び寄る恐怖」:登っている間に水平方向にも移動できる。
- 全般3「悪夢の源泉」:壁を一定時間登ると自動リロードする。
- フィニッシャー1「バトルアダプテーション」:フィニッシャーを完遂すると進化シールドの経験値が+200される7)表示は200だが、バグか調整ミスで、これを持つすべてのレジェンドがフィニッシャーを完遂しても100しか追加されていない。。
- フィニッシャー2「デッドリーモメンタル」:フィニッシャーを完遂するとアルティメットアビリティのクールダウンを30%短縮する。
- フィニッシャー3「尋問者」:フィニッシャーを完遂すると敵部隊の位置がミニマップに表示される。
- アビリティ1「悪人に暇なし」:デストーテムを使用した味方にストーカーを付与する。
- アビリティ2「恐怖の金縛り」:サイレンスが命中した敵は移動速度も遅くなる。
- アビリティ3「ゾンビサイフォン」:デスプロテクションが有効な状態でノックダウンすると体力が回復する。

全般はパッシブについての強化で、アビリティは戦術が1、Ultが2である。フィニッシャーは前衛型レジェンドと索敵型レジェンドの混成である。この中で安定して使えるのは全般1か2、フィニッシャー2、アビリティ2か3である。全般3は少々癖が強く使いにくいものになる。次項で詳しく見ていくこととする。
アビリティパーク考察1:それぞれの追加効果を見る
まずはそれぞれのパークの効果を見る。フィニッシャーについては説明の通りのため考えない。まず全般1だが、これはしゃがみ移動速度をもっと速くする効果である。デフォルトでもしゃがみ移動は他のレジェンドより速いが、それをもっと速くするものになるので、しゃがみ移動ではまず追い付けないくらいの速度になる。しゃがみ状態で回復を使用すると移動速度が極端に遅くなるのだが、これを使うと普通の移動速度と変わらない状態で動けるので、回復中の敵の攻撃の回避がしやすくなる。そもそもの移動速度が普通に歩くのと変わらないほどになるので、普段からしゃがみ移動していても置いていかれることはないだろう。
全般2は登っている間に水平方向にも移動できるようになるものである。本家APEXは標準で少しだけ水平方向に移動できるが、APEXモバイルは標準では水平方向に移動できないようになっている。これが必要になるのは出っ張りのある崖を登るときで、APEXモバイルでは足場判定が本家APEX以上にシビアなため、途中で登り解除されることも少なくない。レヴナントのみ、水平移動することによってこの問題を回避することが容易になるはずである。
全般3は癖が強い。というのも、ある程度の高さの壁を登らなければリロードが実行されないためである。高さの目安は他のレジェンドの2回分程度であるが、これを意識して行うのはなかなか難しい。戦闘中なら高い壁を登る機会はあるかもしれないが、悠長に登っている暇があるかと問われると微妙なところである。ただ、撃って壁を登ってすぐ撃てるということを考えると、高所移動して狙撃する時には使い道はあると思われる。なお、リロードルールはフェードのフラッシュバックとほぼ同じである。
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アビリティ1はトーテムを使用した味方にパッシブのストーカーを付与するものである。これで全員で壁をよじ登って、しゃがみ移動が高速化する。レヴナントと同じように敵を追跡できるようになるので、チームを組んでいる場合は候補になる。アビリティ2はサイレンスがヒットした敵は移動速度も一時的に遅くするものである。大体5秒前後であるが、歩く速度まで遅くできるので、攻撃チャンスが生まれる。アビリティ3はデスプロテクション中に敵をダウンすると体力が回復するもので、唯一の回復手段となる。回復できるということは継続して戦えることにもなり、後はタイマーと設置場所にさえ気をつければ何度でも襲ってくる、恐怖のチームの完成である。
アビリティパーク考察2:理想的な組み合わせ
次は組み合わせを考える。攻撃的な編成でいく場合は、全般1・フィニッシャー2・アビリティ3でいく。これはしゃがみの高速化でヒット面積を減少しつつしゃがむことでリコイル軽減を行い、デストーテムで襲撃してダウンを奪いまくり、回復してどんどん敵を倒していくことに重点を置いている。万が一やられたとしてもトーテムに戻るだけなので、多少無謀に突っ込んでも問題ない。所持弾薬の残数だけにはしっかり気を配っておくことである。
生存ムーブで狙撃型の場合は、全般3・アビリティ2、フィニッシャーは任意である。サイレンスに動きを遅くする効果を持たせておくことで、敵と同じ高さで戦って、途中で高所に退避してそこから戦闘を行いたい場合、サイレンスで動きを遅くさせつつ即座に壁を登り、その間に自動リロードが完了して、すぐに攻撃できるようにするという運用である。もっともこの場合は近くに障害物や建造物が多いことが前提となるので、現在ワールズエッジとキングスキャニオン(旧マップ)だけのAPEXモバイルではあまり生かしきれないことが多いと思われる。なのでこれは今後の更新でオリンパスやストームポイントが出た場合には使える可能性の高いものとなるであろう。実装は相当先であると思われるが。
無論、これ以外の組み合わせもあるはずで、このあたりは実際に戦ってみて検証するのが早い。何度も使っていけば理想の答えが見つかるはずである。
敵を黙らせ、悪夢を見せつけ、APEXゲームは恐怖に包まれる
APEXモバイルにおける、本家APEXからの追加レジェンドの条件は不明である。データ上ではβ時代からワットソンがいるはずなのに全く追加される気配がなく、逆に本家APEXシーズン11実装のアッシュが早い段階で登場したりと、シーズンに準拠しないのは確かである。一体どこのデータを見て判断しているのかは気になるところである。
レヴナントの参戦理由はパーティーがどうも気に入らなかったということになるので、現状ではAPEXモバイルのフェード主軸のストーリーには関わらないものと考えられる。ただ、今後の展開次第では何かしらの部分で関わってくるものとなるであろう。それはともかく、攻撃的かつアビリティを封印できるレジェンドの追加によって、今まで意識していなかった、サイレンスを避ける動き方と封印された場合の立ち回り、デストーテムを使う場合の戦い方と相手にする場合の対処方法など、考えるべきことがかなり増えた。この部分はAPEXモバイルから始めた人にはなかなか難しい課題のように思われる。
敵より優位に立つ、ということを考えたとき、これまではポジションとアビリティを駆使する以外になく、敵も同じことをするのでイーブンな戦いを強いられることは多かった。だがサイレンスで黙らせれば後はある意味実力勝負になるので、銃撃戦が普通に得意な人ほどレヴナントは活きるレジェンドになる。そしてデストーテムを置いて襲いに行き、敵に休む隙を与えずに攻撃して悪夢を見せつける。そうしてチャンピオンになったとき、Apexゲームは恐怖に包まれることであろう。
以上、APEXモバイル・レジェンド分析~シーズン3.5:レヴナントの侵攻~、であった。次はどのレジェンドがやってくるかな?
KIBEKIN at 00:00 Dec. 28th, 2022
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脚注
本文へ1 | 現在の1スタックの量は、ライトアモ/ヘビーアモ/エネルギーアモが全て90、ショットガンアモが24、スナイパーアモが32である。ボセック専用のアローは未実装だが、実装するとなれば本家APEXでの最小数だった28の1.5倍になる42と思われる。 |
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本文へ2 | 「APEX LEGENDS パスファインダーズ・クエスト」でのパスファインダーによる推定ではKaleb Cross(ケイレブ・クロス)となっている。 |
本文へ3 | これは後にブラックマーケットを展開できる杖の先端に使用されている。同時にローバのトレードマークとなっている。 |
本文へ4 | 例:ジブラルタルのガンシールドは無効化できるが、鉄壁は無効化されない。 |
本文へ5 | ただし、デスボックスからシールドを交換することは可能。 |
本文へ6 | サイレンスは10ダメージを与える関係で、デコイが触れると撃たれたのと同じ扱いになる。これによりレヴナントの位置がばれる可能性がある。 |
本文へ7 | 表示は200だが、バグか調整ミスで、これを持つすべてのレジェンドがフィニッシャーを完遂しても100しか追加されていない。 |