この記事の概要を簡単まとめ!
- お馴染みのAPEX Legends 具体的攻略記事第4回
- 「先読み」のアドバンテージを得るリコン型レジェンドの起用
- 公式キャッチコピー「有翼の復讐者」の「ヴァルキリー」
- Titanfall2に登場したバイパーの娘、ゲームに参戦する
- ノーススターから改造したジェットパックがトレードマーク
- 牽制打に「ミサイルスワーム」を放って行動を妨害する
- チームで空を舞う、どこでもジャンプタワー「スカイハイダイブ」
- ジェットパックの自由度を生かして敵の上と裏を攻めていけ
- 空を制する者は戦場を制する
人間関係が面倒になってきている。しかし同時にそれまで関わることのなかったタイプの人間とも関わる機会を得た。面倒と言いつつも、結局は面倒な人間関係をどうにか攻略しつつ生きていかなくてはならない。それならば、新しい人間関係を作っていくのも1つの攻略方法になるはずだ。これが果たしてどう出るだろうか。
ところでバグだらけでまともに仕事せず、鯖はゴミレベルで一時期はまともにプレイできたものではなかったことで、企業そのものが不評でゲームは名作なEA+Respawnの”APEX Legends”。未だに鯖のクソさ加減は現在進行形で”頂点”なわけで、このゲームをプレイさせたくないがためにバグを作っているのではないかと思うほどである。
それはさておき、ゲームプレイをするのは勿論であるが、私はどちらかといえば戦術や対策を考える方が好きである。それは有利に事を運ぶための事前準備であると同時、ゲームをしていない時に手軽にできる、ちょっとした思考遊びだ。しかも同じゲームをしている人とその話ができるので、それぞれ情報交換しながら、1人で考えるよりも面白くて独創的な戦術が生み出されることもある。
そうして出たものを、自分用にまとめると同時誰かの参考になるだろうと思い、こうして1本のがっちりした記事として書いている。これを続けてきた結果第4回となる今回は、Titanfall2とストーリーで直接関係があり、ゲームでも珍しい日本人(もしくは日系)キャラクターとして登場した17人目のレジェンド、ヴァルキリー。殆どのレジェンドが地上で活動する中で、パスファインダー、オクタン、ホライゾン以上に空を自由に飛び回ることのできる彼女をどう使っていくか。これを解説していく。
ブンブンハロー有翼の復讐者、どうもKIBEKINです。
APEX Legends攻略編 第4回
前提:APEX Legendsのことは知っているな?
既に3回も書いているので、今更APEX Legendsについて最初から説明するのは面倒である。なので、ここにAPEX Legendsについての初歩的なことを書いた記事のリンクを掲載しておく。
また、本ブログでは私がメインとして使用するレジェンドについて、その「使い方」について解説した記事を書いている。遍歴で言えばジブラルタル→ガスおじ→ミラージュであり、現在はミラージュをメインとしつつ、多方面にレジェンドを試している状態である。しかも私はレジェンドの特性を「記憶」するレベルまで来てしまったので、私はもうペクス廃人になっているであろう。
「先読み」のアドバンテージを得るリコン型レジェンドの起用
ジブラルタル、ガスおじ、ミラージュ。私がこれまで使用してきたレジェンドのタイプとしては、ジブラルタルとガスおじが防衛型、ミラージュが前衛型だ。防衛型で満足を得なくなった私が前衛型を使い、試した中で非常に上手くいったのがミラージュであり、敵を「騙す」ことの素晴らしさを見出した結果、最多使用で最も結果の出ているレジェンドとなった。私の中では真面目に結果を残したい試合をする場合には、ミラージュが最も安定するレジェンドとなっている。
それとは別に、新しいレジェンドを試したいという欲も必然的に出てくる。得意レジェンドでプレイしまくるのも悪くないのだが、私はランクマをやらない。なので、得意レジェンドを使い続けるのは実のところあまり意味がない。折角使えるのだから、あらゆるレジェンドを使って遊ぶのがいい。使える者(もの)は最大限使う、それは現実でもゲームでも同じことである。
さて、現在全18人のレジェンドがいる中で前衛型の次に多いのがリコン型レジェンドである。これはS10から参戦の見た目がマイケル・ジャクソンのようなレジェンド「シア」によって5人となり、それまで防衛型レジェンドと同じ人数(4人)いた。リコン型レジェンドの共通特性として、機動力の高いレジェンドであることが多く、ゲーム内では各所に設置されている調査ビーコンをハッキングして、次のリング範囲をあらかじめ知ることができるという能力を持っている。そして個々のレジェンドのアビリティによって索敵を行い、先に敵の位置を明らかにして交戦するか逃げるかどうかを決めることができる。その分直接戦闘では前衛型に劣るので、自身のプレイヤースキルはもちろんのこと、「先読み」のアドバンテージを生かせるかどうかにこのタイプのレジェンドの運用の上手さが関わってくる。

その中でもよく使っているヴァルキリー
一括りにリコン型と言っても、レジェンド毎にその役割と立ち回りは大きく異なる。初期レジェンドではブラッドハウンドとパスファインダーがリコン型であるが、パスファインダーは移動特化であり、実は敵を探知する能力はない。ブラッドハウンドは自身のアビリティによって索敵と痕跡による追跡を得意とし、Ultによって移動速度と視野を向上させる。戦闘への貢献はどちらかといえばブラッドハウンドが貢献しやすい。どうしよう、リングが動いている。
追加レジェンドにはクリプト(S3)、ヴァルキリー(S9)、シア(S10)がいる。実はクリプトの後からはリコン型レジェンドは全く登場しなかったので、実に長い間新しいリコン型は登場しなかったということになる。その割にはS9, S10で2連続でリコン型が登場しているが。クリプトは自前のドローンで遠距離から索敵し、シアは敵の心臓の音を聞き、マイクロドローンで敵の位置を明らかにする。ヴァルキリーは空から「ダイブ」するときに索敵し、背負ったジェットパックで少しの間だけ空を飛ぶことができる。そしてリコン型には珍しい攻撃のアビリティも持ったレジェンドだ。移動・攻撃・索敵の3つを持つが、特化ではないので考え方によっては器用貧乏と捉えられる。5人のリコン型レジェンドは、このようになっている。
私はこれら5人のレジェンドは一通り試した。いずれも使えることには使えるのだが、クリプトは足を止めて索敵する関係上味方との足並みがずれやすく、Ultもドローンが展開されていなければ使えないので、立ち回りがなかなか難しい。パスファインダーはグラップルをマスターすれば何でもできるが、そこまでの過程が難しい。シアは何度か使ってみたが、私には微妙だった。ブラッドハウンドはそれなりに慣れているので、使えば結果は出せるが無理をして死ぬことが多い。そして残るはヴァルキリー。Ultの使い方が難しいこれを、私は好んで使っている。そうしているうちになかなか使えるようになったので、今回はヴァルキリーについて、アビリティや立ち回りを詳しく見ていく。
「有翼の復讐者」ヴァルキリー
ヴァルキリーのキャラクター概要
EA公式サイトのAPEX Legendsページから見れるレジェンド紹介をもとに、ヴァルキリーの基本情報を記述する。
- レジェンド名:ヴァルキリー
- 本名:今原カイリ
- 年齢:30
- 母星:アンジェリア
- 戦術アビリティ:ミサイルスワーム
- パッシブアビリティ:VTOLジェット・リコン
- アルティメットアビリティ:スカイハイダイブ
- 余談:ジェットパックに改造したのはランパート。恩人であるが、ミニガンの名前「シーラ」で度々口論になる
- 情報ソース:ヴァルキリー – 有翼の復讐者 – エーペックスレジェンズ™ キャラクター – EA

後述のTitanfall2のバイパーの娘であることを意識してだろう、パイロットスーツに自身の象徴となる改造されたジェットパックを背負っている。公式絵によればサングラスをかけているようだが、ゲーム中のスキンではサングラスを確認できていない。流石に戦闘中は邪魔になるのでつけていないだけかもしれない。
ヴァルキリー、本名は今原カイリである。ゲーム中では珍しい日本人あるいは日系レジェンドだ。そんなヴァルキリーのジェットパックは、父であるバイパーが遺したタイタン「ノーススター」のフライトコアをベースに、ヴァルキリー専用のカスタムをしたものである。この改造にはランパートが関わっており、彼女の協力によって完成している。そのためヴァルキリーにとってランパートは恩人であるが、ランパートと言えば「シーラ」、その名前がヴァルキリーがランパートに会う直前に付き合っていた彼女の名前1)公式ライターのインタビュー動画から、ヴァルキリーはレズビアンであることが公言されている。なお、ヴァルキリーはローバが好きである。そのローバも、自身はバイセクシャルであることを公言している。これはゲーム中の発言からも判明する。だったために、よく口論になっている。ヴァルキリーも案外単純なようだ。なお、年齢はミラージュと同じ30歳である。
前提余談:Titanfall2とカイリ
APEX Legendsとストーリーで直接関わりのあるTitanfall2の中でも、レジェンド単位で考えると非常に関わりのある存在になっているヴァルキリー。その理由として、ヴァルキリーの父がTitanfall2で敵として登場しているためだ。それが傭兵組織「エイペックスプレデターズ」の一員であるバイパーとそのタイタン「ノーススター」だ。
Titanfall2は未履修のため内容は全く知らないが、キャンペーンにおいて戦艦ドラコニスの護衛としてバイパーが登場し、主人公ジャック・クーパーと対峙する。どうやらラスボスよりも強いという噂である。バイパーは死闘の末に戦死するが、それ以前のバイパーと幼少期のカイリの話がSTORIES FROM THE OUTLANDSで公開されている。同動画でカイリが”ヴァルキリー”になるまでの話も描かれている。
この話では、父バイパーの死をリーダーのクーベン・ブリスクの裏切りと勘違いしていたカイリは復讐のために彼を探す生活をしていた。そうしてついにブリスクを追い詰めたカイリだったが、復讐はせず、ブリスクを殺さなかった。そしてApexゲームの招待状をブリスクから貰い、カイリから”ヴァルキリー”になる、というストーリーになっている。そしてランパートの協力を経てジェットパックを製作し、Apexゲームに参戦することになる。ゲーム内でのヴァルキリーは復讐をもう考えていないので、いい意味で「楽しんでいる」レジェンドになった。
アビリティ解説
ここからアビリティ解説を行う。アビリティ毎の解説となる。
パッシブアビリティ01:VTOLジェット
ヴァルキリーが背中に背負った「タイタン」は、空を自由に飛ぶ力を与えた。これはゲーム中ではVTOLジェットという名称で、パッシブアビリティとして使用する。使用方法はデフォルトの場合空中にいる間にジャンプボタンを押すことでVTOLジェットを起動し、起動中にジャンプボタンを押すと終了する。燃料はMAX100%で、点火で10%を消費、起動中は毎秒約12%消費する。そのため、最大飛行時間は約7.5秒になる。ただし飛行中はミサイルスワーム以外での攻撃はできなくなる。また、燃料の回復はVTOLジェットを終了してから8秒後に毎秒10%回復する。途中で使用した場合は回復は中断される。飛行中の光景は以下のようになる。
飛行中は常に上昇し、上下左右に自由に移動できる。飛行中にエイムボタンをホールドしている間は水平飛行となり、上昇しなくなる。解除すると自由モードに戻る。上昇と水平飛行を状況によって使い分け、アビリティによって飛行可能な他のレジェンドよりも早く高所へ到達したり、ちょっとした崖・隙間・高低差を無視して移動することができる。戦闘時には点火と終了を繰り返して複雑な動きで的をずらすことや、側面や背後を遮蔽物で身を隠す敵部隊の不意を突いて襲撃、味方と挟撃するためのポジションを取るための移動手段として使うなど、幅広く活用することができる。少しの間であるが自由に空を飛べることから調査ビーコンに到達するのも楽なので、いち早く到達する手段としてもVTOLジェットは使える。
パッシブアビリティ02:リコン
このパッシブアビリティはリコン型レジェンドすべてに共通するアビリティであり、マップ上にランダムに設置された調査ビーコンをスキャンすることができるものである。スキャンは調査ビーコンの正面に立ってアクションボタンをスキャン完了まで長押しすることである。スキャンモーションは完了に8秒程度かかり、その間は完全に無防備である。またスキャンが完了すると使用したビーコンの周囲にいる全員が聴ける、スキャン完了音が発せられる。そのため敵が近くにいると、自身の位置を知らせてしまうものでもある。
しかしスキャンすると次のリング位置を緑でミニマップ上に表示し、これがチーム全員に共有されるので、さらに安全地帯へ先回りして迎撃することが可能になる。過剰な移動をしないという点では、防衛型レジェンドの拠点設営に役立つものだ。調査ビーコンは大抵高所に設置されているが、ヴァルキリーはVTOLジェットのおかげで簡単にアクセスできる。味方にパスファインダーがいない限りは、安全なら積極的にスキャンしていくといい。
パッシブアビリティ03:改良HUD(降下中)
これはEA公式および関連Wikiでもパッシブアビリティの項目に存在せず、ゲーム中はロード画面で下側にちょっとしたTIPSとして表示されるくらいにしか言及されていないが、ヴァルキリーは降下時のHUDが他のレジェンドと違い、特殊な表示になる。ゲーム中の名称は「改良HUD」となっている。正確にはパッシブアビリティではないが、ここではパッシブアビリティの1つとして扱う。改良HUD表示の例は以下である。

改良HUDでは、降下速度・高度・方角・角度表示が航空機風になる。また、降下中はヴァルキリーの近くの敵2)EA公式および公式Wikiに説明はないが、何故かPixiv百科事典のヴァルキリーの項目では「半径200m以内」とされている。を自動でスキャンする。ただし、敵との間に障害物があるとスキャンできない。スキャンした敵は強調表示され、ミニマップでも赤い表示で共有される。スキャンした後で一定の距離以上になるか着陸するとスキャンした情報はなくなる。ただ、敵の位置を高所から具体的に察知することができるというのが利点であり、逆に降下しなければこれが使えない。したがって、各所に存在するジャンプタワーを索敵のために使用したり、後述のUltを単体で使用して索敵を行うような使い方になる。その分自分の位置を敵に晒すことになるのでリスクは高い。だがこれが使いこなせる人ほど、ヴァルキリーをうまく操作できるのも事実だ。
戦術アビリティ:ミサイルスワーム
元となったノーススターのフライトコア。Titanfall2では無誘導ロケットを発射する攻撃があった。これを継承するように、ヴァルキリーでも同じような攻撃ができる。戦術アビリティ「ミサイルスワーム」は攻撃アビリティであり、牽制や妨害で活躍するものである。
戦術アビリティボタンで構え、離すと発射する。多くの投擲系戦術アビリティと同じ操作で撃つタイプだ。キャンセルは地上のみVTOLジェットを起動することで可能で、VTOLジェット使用中はキャンセル不可という不具合がある3)以前はミサイルスワームの発射準備中は燃焼消費が大幅に減る仕様であり、この頃は格闘攻撃することでキャンセルすることができた。しかしこの仕様が修正され、発射準備中でも通常時と同じ量で減るようになって以降、キャンセルがいつの間にか不可能になっていた。そのため、キャンセルには燃料切れを待つしかなくなった。EA仕事しろ。。射程距離は12.7m~101.6mで、飛翔時間は距離と高低差により2.0~4.5秒。着弾地点は構えている間、[○]で表示される。これは自分のみ確認可能。発射すると着弾地点が○で表示され、全員が視認可能である。なお、発射には発射地点の上に1~2m以上の空間が必要で、極端に低い場所や屋内では使用できないほか、発射直前にその場所に移動すると発射がキャンセルされる仕様になっている。
発射すると、指定した地点に縦4×横3で合計12発の小型ミサイルが飛翔し、命中すると25ダメージ+2.5秒のスタン効果(移動速度-50%、視点移動-30%、1.5秒経過から徐々に回復)を与える。なお複数ヒット時は2発目以降が3ダメージで、まれに体力に直接1ダメージを与えることがある。設置物に対しては全て25ダメージになり、ドアを破壊できる。ただし自爆によるダメージ+スタンがあるので注意。リチャージ時間は30秒。実際の使用動画が以下である。
ミサイルスワームは無誘導であり、着弾地点予告もあるので距離があると簡単に回避できてしまう。正直言うと命中を期待できるものではない。そのため主な用途は牽制になる。屋外か十分に上方向にスペースがある環境では弾道はトップアタック気味に飛ぶので、遮蔽物からの追い出しにも使える。逆に十分なスペースがない場合は水平にダイレクトに飛んでいく挙動となっている。VTOLと組み合わせると遠距離や建物裏も狙える。遠距離を狙える関係から味方を援護するにも使えて、たとえ当たらなくても回避を強要できるであろう。命中すれば移動制限を強いることができるため、攻撃の起点にもなる。
なお、ミサイル発射時はヴァルキリーの向いている方向に弾体が発射される仕様になっている。よって発射直後に視点を変えると、その方向に一度発射されてから目標地点へ向かうという挙動になる。この時に遮蔽物に視点を移動してしまうとミサイルがぶつかって自爆ダメージを受けやすい。そのため使用時は発射場所と方向を意識して使うことが大事だ。自爆で死亡は笑えないミスだからだ。
アルティメットアビリティ:スカイハイダイブ
空を自由に飛びたい、と藤子・F・不二雄の漫画にある頼みごとをされたらどうやってそれを叶えるか。その漫画ではタケコプターを出していたが、ヴァルキリーならそのジェットパックで「一緒に空を飛ぶ」という答えになる。ヴァルキリーのUlt「スカイハイダイブ」で空を飛ぼうじゃないか。
発動条件は、真上に障害物がないこと。これが一番大事なことだ。この時にUltを押すとその場で発動準備状態となり、2秒のチャージの後発動可能になる。この時にUltボタンまたはしゃがみボタンで発動キャンセルすることができるが、キャンセルした場合は75%リチャージ状態になる。リチャージは全体で180秒なので、再発動には45秒必要である。そして発動すると1.8秒の溜め動作でゆっくり上昇し、次に5.5秒急上昇し、約180mまで飛翔する。そして試合開始時の初動降下と同じ要領でヴァルキリーが先導して降下していく。味方のダイブ参加は発動準備中のヴァルキリーに近付いてアクションボタンを長押しすることで参加でき、解除する場合はもう一度アクションボタンを長押しすればいい。また、この方法で降下中の味方も初動降下と同じように途中で随行解除して単独で飛ぶことができる。実際の例が以下である。
スカイハイダイブは即席ジャンプタワーとも言える。ジャンプタワーとの違いは、ジャンプタワーが設置地点固定でそこに行かなければ使用できないのに対し、Ultでは上に障害物がない場合チームごと自身がジャンプタワーとなって移動できるということである。移動アビリティとしてはジップライン(パスファインダー)、ジャンプパッド(オクタン)、上方向に対してはグラビティリフト(ホライゾン)、2点間限定でディメンションリフト(レイス)があるが、それとは比較にならないほどの移動距離となる。激戦区や待ち伏せを飛んで回避する、高所確保のための移動手段、リングから逃げるため等の移動手段として使用できる。終盤のリング収縮でも不利位置から有利位置へと移動するほかは、単独で使用して索敵するためにも使える。使い道は狭いようで広い。
注意点として、スカイハイダイブは発動準備中は完全に無防備であり、ヴァルキリー自身も少しだけ浮く。発動は遮蔽物の裏で行うのが原則だが、遮蔽物が低い場合微妙に頭だけ見えることになるので、攻撃されないように場所をよく見てから使う必要がある。なお、攻撃を受けると強制でキャンセルとなるので注意。また、ジェットの音は非常に大きいもので、かなり離れていても聞こえるほどである。そして空を飛ぶ以上は注意を引くことは確実で、上昇中~降下を狙撃されることが多い。回避方法として実質ジャンプマスターであるヴァルキリーが左右に揺らして射撃を回避するか、味方が随行を解除してそれぞれで違う軌道で飛ぶといった対策が必要だ。降下時の操縦センスが問われるものになる。
考察、ヴァルキリーの戦い方
ヴァルキリーの基本解説を終了したところで、今度はどのように戦っていくのが理想かを考える。ここから書いている内容は、私KIBEKINの経験からの考察も含まれているため、1つの参考戦術として見るといい。
VTOLジェットの使い方と位置取り
ヴァルキリーの特徴はVTOLジェットにあり、このアビリティによって移動範囲は他のレジェンドよりも大幅に広くなる。他のレジェンドでは戦術やUltで移動するのに対し、VTOLはパッシブであるのでアビリティのリチャージ時間や敵遭遇を想定することを考えて温存しておく、などの心配事はなくなる。VTOLでの移動中は攻撃手段がミサイルスワーム以外に無いのとVTOLの速度はそこまで速くないため的になりやすいことから、銃撃戦で使用するタイミングはなかなか難しいうえ、回復も決して遅くないので気にすることはない。しかし時間経過で燃料が回復するとかどんな燃料を使っているのだろうか。
VTOLで簡単に上昇できることを考えると、高所を取りたくなるのが人間の本質だ。しかしあくまでもパッシブアビリティであり、移動できるのが自分だけと考えると、必ずしも高所を取ることが正しいとは限らない。寧ろ単独で高所を得ることは自分から味方と分断しに行っているものであるので、まとまって行動するべきか、或いは先行して飛ぶべきかを状況に応じて決める必要がある。的になりやすい性質を利用して注意を引き付けるという手もあるが、ハイリスクハイリターンである。状況をよく見て飛び方を決めるといい。
障害物を無視して敵に近付けるレジェンド
敵を倒す簡単な方法は挟撃である。だが遭遇する時は大抵真正面からぶつかることが多い。そのうえ建物や障害物を挟んだ戦闘になることが多く、場合によっては対岸の撃ち合いや高低差のある状況下で戦わなければならないことも多々ある。しかしバトルロワイアルの性質上戦地は選べない。撃たなければやられるのが宿命だ。
さて、そのハンデを逆転するための方法としてアビリティで対応することになるのだが、当然ながら敵もアビリティで対策することになる。銃撃戦以上の頭脳戦が展開されるAPEXで、地上からの対策はほぼ完璧と言うべき反面で、対空はアビリティでの対策が難しいのである。対策ができるとしたらついに手持ちできるようになったランパートのシーラで撃ち落とすか、ガスおじのガストラップを縦に積んで妨害するくらいだ。ガストラップは実用性皆無だが。
そこでヴァルキリーの出番だ。前述の通りVTOL中はミサイルスワーム以外での攻撃ができないが、敵にワットソンがいてパイロンを起動している場合以外は、敵への牽制打にそれを撃ち回避を強要させ、その間に安全な場所に降りてから銃撃開始である。この方法は集中砲火を受けやすく、やり方を間違えればただ自殺しに行くだけの行動になってしまうが、やり方が上手ければ膠着状態からの決定打になることもある。注意を引き付けている間に味方が攻め込んで、先行したヴァルキリーの援護で敵を倒せれば完璧だ。重要なのは、攻めに行くにしても落とされないことだ。例え体力が1でも残っていれば回復できるので、障害物を無視して近付いて攻め入り、やばいと思ったら回避行動をとる。これができれば、十分に攻撃の起点となる。
終盤のスカイハイダイブの魅せどころ
スカイハイダイブは序盤~中盤にかけて使用する機会が多い。しかし終盤になるとリング縮小によって遮蔽物も少なくなっていき接敵しやすくなるため、使うタイミングがなくなりがちである。既にリング内にいるならわざわざ使う理由もなく、自分や味方の位置を晒してしまうだけなので、通常の場合には使われることはない。
つまり通常ではない状態なら使うタイミングがあるということだ。例えばラウンド4以降、敵が高所にいて自分達は低所にいる状態だと、場所的に不利なことは確実だ。低所でもうまく隠れられる遮蔽物は割と存在するので、そこに味方を呼んで飛べば不利な状況から一発で逃げられる。移動系アビリティを持つ他のレジェンドと比較して、敵に無防備な姿を晒す時間が減って一方的に撃たれるリスクが低減し、空という開けてはいるが障害物が殆どない場所に行くことで一時的に距離を大きく離すことができる。撃たれても余程上手いか動物園から逃げだした「チーター」でなければ降下中に倒すことはほぼ不可能だ。後は着地場所を敵と同じかそれ以上のポジションになるところを選択すれば完璧だ。普通なら移動すらままならないところを空を飛ぶことでチームでまとめて脱出して、ピンチを一気にチャンスに変えることができる。
もう1つ、ヴァルキリーの降下中に周囲の敵を自動でスキャンする機能があることは、先に説明した通りだ。そして終盤ともなればUltを持て余していることであろう。時に全てのチームがリング内にいて隠れていることも少なくない。そうなると一番安全に索敵できるのがクリプトのドローンであり、次点でシア(パッシブ:ハートシーカー)といったところだ。しかし地上からしか索敵できないのと、高低差のカバーが難しいところがある。そこでヴァルキリーが単独でスカイハイダイブを行い、周囲を索敵しながら降下し、そして味方のところへ戻る。スカイハイダイブを行うことで自分達の位置を知らせるという危険はあるが、敵の位置を先に察知できるのは確実にアドバンテージになる。これを上手く生かして、奇襲を仕掛けたり迎撃態勢を取れるようにしておくといい。
狭い道で活躍するミサイルスワーム
ミサイルスワームの特性から、このアビリティは開所で自爆リスクの無い場所で使いたいと思う人は多い。しかし真価を発揮するのは、実は上方向にある程度のスペースがある狭い道である。アビリティによる妨害効果が非常に期待できるものになる。
狭い道が銃撃戦の現場となることはバトルロワイアルの性質上あり得る話で、その場合は防衛型レジェンドが優位になることも少なくない。だが戦う場所によっては側面が崖だったり坂道だったりすることはよくある。その時に次のような活躍が見込める。
マップはオリンパスの滝つぼ研究所とエネルギー貯蔵庫を繋ぐ通路であり、最終ラウンドで直接戦闘となったときのものだ。既にリング収縮の関係から逃げ場所が非常に限定的になり、ほぼ隠れられるところがない状態だ。この通路の奥側(敵陣)の右側には通路があって降りられるが、若干の隙間(落ちたら即死)と落ちたらこの時点では戻れない崖が存在する。通常のレジェンドであれば落ちるのを避けるため小さな遮蔽物を使って隠れるか、アビリティで逃げるかだ。その対応で距離を取り、回復なりリロードなりをする。
では、ヴァルキリーならどうするか。それは簡単で、ミサイルスワームを撃ち、「横から失礼する」と言ってVTOLジェットで後ろへ回り込み、撃つ。これだ。ただVTOLで回り込むだけでは撃ち落されたり着地の隙を狙って撃たれるが、狭い通路上であればミサイルスワームがヒットする可能性は非常に高いものになる。ダメージよりもヒット効果のデバブが重要であり、移動と視界移動の制限で反撃されるまでに1~2秒の余裕ができることだろう。敵がデバブから完全に復活する頃にはもう”1発目”を撃っているであろう。そのまま敵を倒してしまえると、味方への貢献も高いものになるはずだ。逆に死んだら戦犯だ。確実に落とすだけの実力と固い意志を持って臨むといい。
ヴァルキリーが持つべき銃とは
移動範囲が広いヴァルキリー。戦闘時でも上手く使えば近距離戦でも脅威的な存在になれる。そんなヴァルキリーが持つべき銃について考えてみる。
まず、VTOLジェットの特性から高所の位置取りは非常に簡単である。スナイパーにとって重要な高所確保は自分だけであるが簡単にできるので、通常は到達不可能な、しかし戦闘エリア外と認識されない位置を確保し、遠距離から敵をねちねち狙撃していくという方法がある。この場合は連射力の高いスナイパーないしマークスマンを選択し、接近される前にダメージを与え、シールドを育成すると共に回復アイテムを削っておく戦術になる。狙撃ではダメージは与えやすいがダウンさせるほどの決定打には至らないことが多いため、どうしてもそのような戦術になりがちである。スナイパーは数発撃ったら移動して反撃を避けるのが理想的な振る舞いであるが、それは他のレジェンドではなかなか難しい。だがヴァルキリーはVTOLのおかげで別の高所に簡単に移動できる。ただ、VTOL発動中は目立つので、物陰に隠れながら登っていくのが理想だ。進化シールド育成師ヴァルキリー
現在のAPEXプレイヤーの戦闘スタイルを見ていると、やはり近接寄りのプレイヤーが多い。全体の人気どころはR-301, ボルト、フラットライン、EVA-8などの近接適性が高い武器がよく選ばれ、慣れたプレイヤーはウイングマン、R-99を好む。積極的に叩きに行くのであればこれらの武器を使用して、自分から仕掛けていくことが多い。その場合は大抵、自分ではなく味方が攻めたがるかもしれないが。これらに合わせる場合、やはりヴァルキリーも近接適性の高い武器を持つことが必要になるだろう。
上級者は攻撃的な強襲型ヴァルキリーとして、Ultでチームごと敵に接近し戦闘を仕掛けていくタイプがいる。このタイプはUltを使用する際の味方への通知が重要で、合わないと最適なタイミングで空を飛べることができない。その逆、タイミングが最適であれば道中の障害物や敵部隊を無視して一気に接近できる。この運用をするならヴァルキリーは近接武器で揃えるのが理想だ。自信があるなら、ウイングマンを持っていけば相当な活躍を期待できるはずだ。実際、私がウイングマン+EVA-8でチャンピオンになった結果もある。
VTOL回避戦術:複雑な動きで銃撃を回避する
敵に撃たれたとき、回避の仕方は様々である。移動系アビリティを持つレジェンドはそれを使用して移動速度や方向で回避し、防衛型レジェンドは戦術によって攻撃を阻止する。それ以外のレジェンドは変則的な走り方をして微妙に狙いをずらすという戦法になる。しかし走り方だけで弾を避けるのは相当慣れていないと難しい話で、3人から集中砲火を受けると下手すれば死ぬ。
ヴァルキリーはVTOLがあるのだから、飛んでしまえばいいのではと思う人は多いが、前述の通りVTOLの速度は遅いので蠅の如く簡単に撃ち落されるのがオチだ。当然Ultを使っている余裕はない。なので、走って逃げるしかないのだが、ほんの一瞬であれば変則的な走り方に組み込める。なので、こんな感じに逃げてはどうだろうか。
多方向で高所から撃たれる関係で、どうしても多少のダメージは受けてしまうものになる。が、ただ走って動きを突然止めたり方向を変えるなどで対応するよりも、VTOLを混ぜるといい感じに狙いを外してくれる。またVTOLを起動する時は「一瞬だけ起動して終了」を繰り返して行うことである。この方法だとせいぜい4~5回繰り返して燃料切れになるが、別の遮蔽物に移動する分にはそれで問題ない。そこで回復するついでに敵を遮蔽物に押し込む反撃をして燃料が補充されたら別の遮蔽物へ移動、ということを繰り返していけば生き残れる確率は十分に高くなる。最後はUltで大脱出だ。
空を制する者は戦場を制する
APEX Legendsのレジェンド記事としては全体で4人目、有料レジェンドとしては3人目、Titanfall2と直接関連があり、日系レジェンドでもあるヴァルキリーを解説した。分類はリコン型レジェンドであるが、タイプ的に直接戦闘で活躍の見込めるタイプのレジェンドである。ヴァルキリーに似ているリコン型としてパスファインダーがいる。そのパスファインダーの戦術アビリティが攻撃能力のあるものに、そして戦術アビリティはパッシブアビリティに変わった、とも考えることができる。これまでに存在したリコン型レジェンド+後発のリコン型レジェンドとはひと味違う、使い手を選ぶレジェンドである。
今のところ、人間の個々の能力のぶつかり合いが戦いのメインとなるAPEX Legendsでは空を主戦場とすることはない。多くは空を飛べないためである。今後も空中戦が主体になることもあり得ないが、ともすればヴァルキリーは空を飛べるアドバンテージで優位に立てることは多いはずだ。無論それだけでは勝てるわけがないのだが、うまく空を飛んで、時にチームごと空を飛んでいくことで得られるもの。それは戦場を一望できる視点だ。それは空を飛べるものだけの特権である。
そして空を制することができたとき、おそらくは全体を見る余裕もあるはずだ。その時に、戦場も制することができるであろう。その時、ヴァルキリーはチャンピオンとなる。「空を制する者は戦場を制する」、これはあながち間違いではないのである。
以上、”APEX Legends”参戦してみた!~空の支配者ヴァルキリー~であった。それでは、次回の記事で会おう。ン、バァーイ!
KIBEKIN at 00:00 Oct. 7th, 2021
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脚注
本文へ1 | 公式ライターのインタビュー動画から、ヴァルキリーはレズビアンであることが公言されている。なお、ヴァルキリーはローバが好きである。そのローバも、自身はバイセクシャルであることを公言している。これはゲーム中の発言からも判明する。 |
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本文へ2 | EA公式および公式Wikiに説明はないが、何故かPixiv百科事典のヴァルキリーの項目では「半径200m以内」とされている。 |
本文へ3 | 以前はミサイルスワームの発射準備中は燃焼消費が大幅に減る仕様であり、この頃は格闘攻撃することでキャンセルすることができた。しかしこの仕様が修正され、発射準備中でも通常時と同じ量で減るようになって以降、キャンセルがいつの間にか不可能になっていた。そのため、キャンセルには燃料切れを待つしかなくなった。EA仕事しろ。 |