この記事の概要を簡単まとめ!
- スイスに本拠地を置くマルチツールの代表、ビクトリノックス
- 用途とスタイルに合わせた多彩なマルチツールをリリースする
- 軍、民間は勿論救急やドラマでも使用されるグローバルアイテム
- その中から愛用の1本、フィールドマスターをレビュー
- 屋内作業でもフィールドワークでも万能に使える
- 総評:☆4.5 これがあればかなり安心な一本
- 価格:¥4,640+10%
日常で使うもの、アウトドアや過酷な環境下で使うもの、軍用、救急で使うもの。それぞれ求められる仕様や耐久性は違うものになる。だが、それぞれの顧客に合わせた仕様にしてそれを提供することは容易なことではない。生産ライン、技術者、配送ルート他、様々な事情を考慮して、それらを1つ1つクリアしていかなくてはならないためである。
刃物、所謂「ナイフ」と呼ばれるものもその中の1つである。日常で使うならキッチンナイフ=包丁、アウトドアはナイフ以外に様々な機能を入れたマルチツール、軍用は一般的なシースナイフ(鞘)、フォールディングナイフ(折り畳み)、マルチツールと様々だ。救急は救急に特化したナイフ(マルチツール)が採用されていることもある。また、あるドラマでは重要な小道具として使われている。
そこで今回は、ナイフに様々な機能が付与されたマルチツールに焦点を当てる。マルチツールはビクトリノックスとウェンガーの2大メーカー(両者ともスイス)が製造していたが、2005年4月25日にビクトリノックスがウェンガーを傘下に収めたことで、マルチツールは事実上ビクトリノックスの物となっている。そのビクトリノックスが製造するマルチツールのシリーズの1つである、フィールドマスター。私の一本目であり愛用しているこれを、独自の観点から勝手にレビューしていく。