この記事の概要を簡単まとめ!
- 電子工作は肉体的にも精神的にも消耗する作業である
- 細かい部品は肉眼では見えないことが多い
- 作業用の拡大鏡とカメラを使用したデジタル顕微鏡の存在
- PCで使用可能なUSB式デジタル顕微鏡、安い中国製があるので使ってみた!
- 特別なドライバを必要としないプラグアンドプレイの本体
- ピントは本体で調整でき、LEDライトとキャプチャ機能付き
- 専用のソフトウェアを使うと拡大や詳細な計測も可能に
- WindowsではWebカメラとして認識され、外付けカメラとして使用可能
- 見えにくい小さいものはこの顕微鏡1つで十分だ
小さなものを見るときは集中力を消費する。肉眼で見る場合には当然のことで、針に糸を通すことやビーズの玉をテグスに通すといった作業は見ながら手も動かす関係からさらに肉体的にも精神的にも疲労が重なるものである。若い内ならまだしも、年をとってくれば昔ほど体力もなくなり視力も低下するため苦戦しやすくなる。それらに対応するために様々な補助器具が存在し、きつい作業を楽にしてくれるのである。
電子工作をするときも、分解して非常に細かい電子回路の部品を交換するなどの作業が必要になることは多い。それは単位がnmレベルの非常に小さい世界であり、表面実装が当たり前となった現代では1つ1つのパーツは非常に小さく、同時にパーツのはんだ付けがされている場所は非常に近いものになっている。そのため肉眼では非常に辛いもので、大抵はライト付きの作業用ルーペを用いて作業を行うことが多い。ただ、大型で目が疲れるものである。
そこで使うのが顕微鏡だ。それも生物の実験で使用される光学顕微鏡でも、光学顕微鏡で視認不能なものを観るための電子顕微鏡でもない。カメラを使用してズームを調整することでピントを合わせ、撮影した映像をPCなどの機器に送信しそれを映し出す、デジタル顕微鏡である。光学レンズの代わりに画像素子を用いてモニタに表示するということで、新しいタイプの顕微鏡として扱われるこれ。一般には高額で、企業で使用するか学校の実験で使用するかくらいでないと触れることもないものだが、例によってAmazonには中国製の安い、USB式のデジタル顕微鏡があった。私も電子工作を行う身であるので、持っておくと便利であろうと同時、果たして使えるのかを検証し、その記録を1つの記事として残すことにした。