パーツ | Raven's Articles

【レーン数とチップセットに注意】2GPU構成テクニック:ゲーム用とその他で分ける

この記事の概要を簡単まとめ!

  • GPUはゲーム用途に使用される外付けのグラフィックボード
  • 一般的なGPUはPCIe x16で接続し、速度を確保する
  • マザーボードによってはPCIe x16が2個以上あるが、チップセットの制約でx4までしか速度が出ない
  • 2GPU環境下におけるx4モードによる影響を調査することにした
  • GPU-Zでの認識は”PCIe 3.0 x16 @x4 3.0″となる
  • FFXVベンチマークは高画質でもとりあえずプレイできるスコアに到達
  • 負荷を同時にかけすぎるとフレーム跳びが発生しやすいと判明
  • 考察:本体アップデート、負荷をかける範囲を限定してテストする
  • 本来の性能を発揮できないことを理解し、用途を限定して使っていく

性能と価格はトレードオフの関係にある。これはどんなものでもそうである。しかしうまく工夫することで性能差を埋めることや、上位モデルを安く入手できることがある。私はその両方を行っている。限られた範囲の中でどう扱えば最大のパフォーマンスを発揮できるか。それを考えるのは実は面白いものである。

だが時として努力では解決不可能な「仕様の壁」が存在する。時代が進んでも古い規格を使い続けるオールドタイプな企業と同じ、古い規格が維持されているせいでしたいことができないということがある。マザーボードのチップセットとGPUが今回その壁にぶち当たったため、このことについてレポートを書くことにした。

【CPUも最適化】CPU低電圧化実験:UEFIより安全に行う方法

この記事の概要を簡単まとめ!

  • CPUが与えるGPUへの影響は大きいと判明した
  • GPUが電圧調整できるならCPUも行えるはず
  • 基本はUEFIから操作するがリスクが高く調整も面倒である
  • TechPowerUpが外部から電圧を操作できる”ThrottleStop“を提供していた
  • 操作が簡単で、即時反映するので確認も調整もしやすい
  • 効果:定格時は効果があったがターボブーストにはあまり意味がない?
  • 電圧操作は定格運用向き、本格運用はクロックも合わせて変動させるべき

夏が暑すぎ、冬が寒すぎ、人間が生きるには到底適さない環境と化している世界。もはや地上は生活圏でなく、地下か宇宙へと向かわなければならない時期が来ているのではないだろうか。そしてその環境はPCにも過酷であり、特に暑い時期には熱が通常より溜まりやすく、破損の原因となりやすい。

これまではGPUを中心に熱を下げてきたが、CPUについては明確な方法を探せなかったため実施していなかった。それも今日で終わり。GPU-Zでお馴染みのTechPowerUpが外部からCPU電圧を操作できる”ThrottleStop”を提供していた。これを使うことで低リスクで電圧を下げられるので、試すことにした。

【やっぱり熱が敵】CPU定格論:動作が安定するならターボブーストは要らない?

この記事の概要を簡単まとめ!

  • PCは何かとGPUが性能面で優先されがち
  • しかし基礎部分で言えばCPUが重要である
  • ターボブーストは果たして必要かどうかが疑問になった
  • FFXVベンチマークでGPUの設定は前回設定したものを使用する
  • ターボブーストの有無でスコアが変わるかを確認
  • 結果:ターボブーストの有無だけでスコアが大幅に違った
  • 快適性か、寿命か、自分の用途に応じて選べ

PCのパーツの話をしている時に気付いたことがある。今までずっとGPUのことばかり考えていたが、もっと根本的に大事なCPUのことは蔑ろにしていた。それはPC全体の動作に関わるもので、特にGPUが影響を受ける。単純に考えて、i3系とRTX2000番台では釣り合わず、CPUに引っ張られてGPU側の性能をフルに生かせない。

幸いにしてi7-9700に変更したことで性能は十分に活かせている。しかし私は使用時にCPUの寿命を考えてターボブーストを切って運用している。だが最近、RTX2080Tiを使用しているので、本当はターボブーストが必要なのではという疑問が湧いてきた。それを解消するべく、今度はCPUの実験を行うことにした。

【余裕ありすぎる】RTX 2080Tiレポート:アフターバーナーで最適化するまで

この記事の概要を簡単まとめ!

  • GPUしべ長者を行い、1060-6GBから進化を続けてきた
  • 1080Tiをしばらく使っていたが、2080Tiを無事に獲得
  • アフターバーナーの再設定が必要になったので再び実験することに
  • FFXVベンチマークの結果を基準に電圧-クロック調整を行う
  • 何故か電圧を低くするとスコアが上がった不思議現象
  • 基本性能が高ければアフターバーナーの効果も高い

2019年1月に初めてゲーム用PCを建てた。その頃の最上級のGPUは1080Ti。今も最前線で戦うには十分な性能を持つそれも、当時はあまりにも高すぎるので手を出すことはできず、中古の1060-6GBからスタートした。当時は高画質を求めなかったのでこれで十分だったが、時間が経つにつれて性能が必要になったので、GPUしべ長者を行った。

これまで様々なGPUを入手しては試してその記録をつけてきた。そうして5年が過ぎて、その頃には1080Tiを使用していたが、先日ついに2080Tiを入手することに成功した。1080Tiでも性能は十分だったが、2080Tiはそれ以上に性能が高く、今後の活動で必須になることが確定した。そこで今回は2080Tiを快適に使う最適解を求めることにした。

【リビジョン違い=転送速度】SATA接続ディスク購入時の注意

この記事の概要を簡単まとめ!

  • 現行でも主流のSATA接続ディスク
  • 基本的な速度規格はSATA 1.5Gbps/SATA 3Gbps/SATA 6Gbps
  • 現在はSATA 3GbpsとSATA 6Gbpsが入り乱れている
  • ECサイトではほぼSATA 6Gbpsのみ販売
  • フリマやオークションでの購入時は規格に注意
  • 失敗しないためにも商品をよく見る

PCパーツは、個々のパーツ性能は向上しているが、共通の規格は一度決定すると、新しい規格が出て完全に置き換わるまで、大きく変わることはない。その例として、SATAの前の規格にIDEがあり、未だIDEのHDDが存在している。昔のPCや初代XboxはIDEであるため、これらを動かすには需要がある。なお、IDEはSATAへの変換も可能なようだが、速度はIDEに依存すると思われる。

M.2 SSDと新規格のNVMeによってSSDのR/W性能はより向上する結果となっているが、SATAと比較するとまだ高いことと、これから対応するためか、完全に置き換わるまでには至っていない。また、速度をそこまで必要としない企業向けのPCはSATAが多く、場合によってはSSDすら入れていないこともよくある。業務時間中はつけっぱなしと考えるとSSDでなくてもいいのかもしれない。

そんなSATAは規格にSATA 150/SATA 300/SATA 600があり、それぞれ転送速度(理論値)が1.5Gbps, 3Gbps, 6Gbpsとなっている。また、SSD用の規格としてmSATAが存在し、これはSATA 300の頃から開発・生産が始まったため、SATA 300/SATA 600のみである。今回はSATAの解説と、HDD・SSDを購入する際の注意を書いていく。

【割安SSD】中国の家電企業Netac製SSD”N535S”レビュー

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  • 中国の家電企業、Netac
  • USBメモリやSSD, SDカードを一般市場向けに製造している
  • 低価格で良質なSSDが市場に参入
  • メインストリームの2.5インチSSD”N535S”、性能は他のものとほぼ変わらず
  • N535Sは120/240/480GB以外は存在しない
  • 今後の低価格SSDメーカーの有力候補

PCのストレージと言えば、10年程度前であればSSDが登場したばかりであり、HDDが未だに覇権を持っていた。それが技術の進歩に伴い、NAND構造の改良、TLC/QLCの採用による価格と耐久性のトレードオフ、価格競争によって一般消費者にも手が届き、手軽にHDDから変えられる価格になってきている。

そして近年、SSD, RAM, SDカード分野において、中国と台湾の製品が勢力を拡大している。一部はファームウェアや外観の偽装による「偽物」を創るメーカーも存在するが、それ以外の自社ホームページを持ち、実体も存在するちゃんとしたメーカー製のものもあり、乱立状態である。今回は、中国Netacが製造しているSSDのメインストリームである、N535Sのレビューを書いていく。

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