この記事の概要を簡単まとめ!
- 好きな人はあまりいないことでお馴染みの広告
- 暴れすぎる広告に打ち出されたのがアドブロック機能
- アドブロックに対抗するアンチアドブロック、いたちごっこの戦い
- WordPress向けに強力なアンチアドブロック”CHP Ads Block Detector”があるので使ってみた!
- 前面警告表示型で、解除するまで何度でも現れる仕様
- 設定項目がシンプルで文面も自分で作ることができる
- ランダムIDによる生成のため、要素登録による妨害を受けない
- JavaScriptを止められてしまうと突破されるのが難点
- アドブロックユーザーを拒否する権利が運営者にもある
- 変わらないかもしれないが「やらない」よりずっといい
広告が世界を動かしている、というのは大袈裟な表現ではないかもしれない。それは広告配信元が世界を牛耳る巨大企業であることが多いためであろう。もっとも、それは巨大企業の1つの部門に過ぎないのだが。時として人は広告を好み、広告を嫌うことが多いが、同時に広告に支えられている人は多い。特にクリエイターは広告配信企業とパートナーとなり、その広告で生計の一部を支えている人も多い。
しかし広告を嫌っている人は多いので、その人の中のうち開発ができる人は、その広告の表示を無効化するスクリプトを制作してアドオンとしてブラウザに適用し、無理矢理に広告を消すようにしている。それは各アドオンセンターで公開されている関係で、技術力がない人でも簡単に利用できるようになっている。これは一般ユーザーには便利でも広告で生計の一部としているクリエイターや広告を出稿している企業には邪魔な存在でしかないのである。対抗のためにアンチアドブロックが作られるわけだが、それを打ち破るアンチアドブロック・アンチが作られるなど、常にいたちごっこの状態である。
既存のウェブ広告は、現在は殆どのサイトでブロック可能になってしまい、アンチアドブロックを設定していても貫通もするようになってしまった。もう救いはないのかと思っていると、WordPressにおいては優秀なアンチアドブロックのプラグインが存在した。現在も開発されている”CHP Ads Block Detector”は、WordPressで戦うブログクリエイターの必須プラグインとなっている。これを詳しく見ていくこととする。
ひとっ飛びできる目次
土足で入ろうなんて図々しいぜ!
広告に支(配)えられる世界
広告のイメージと種類
広告という言葉を聞いて、何をイメージするだろうか。おそらくいいイメージを持っている人は少ない。それは現代において広告が様々な場所で、遠慮を知らずに入り込んでくるからであろう。最もオーソドックスな広告は、任意のサイトを見たときにパッと出てくる、そのサイトには似つかわしくない画像や文章を含んだ枠であろう。メジャーな広告配信元、所謂アドネットワークは真っ先に出てくるのがGoogle AdSenseで、次によく見かけるのがi-mobileである。この手のアドネットワークは主に自分のサイトやアプリを持つ運営者向けのものとなる。クリック等のアクションによる成果報酬を基本として、若干ながらインプレッション収益もあるようだが、使いやすいさと大手という存在感からユーザーが非常に多い。これらとはパートナーとなるための審査基準は機密だが、「真面目に作り込んでいれば」そうそう難しいものではないと言われている。
もう1つの広告が、アフィリエイトである。往々にしてアヘリ8やアフィカスなどとボロクソに言われることの多いそれだが、立派な収益手段の1つである。利用にはアフィリエイトサービスプロバイダ、所謂ASPに登録して、一部のサービスについては自分のサイトについて審査を受けて、それに通過すれば利用可能になる仕組みである。これも原則として成果報酬ではあるが、自分でアフィリエイトサービスを利用できる自己アフィリエイトも用意されていることが多く、普段の買い物が少しお得になるようにできているようである。もっとも、アフィリエイトはアドネットワークより単価こそ高いが、滅多にクリックされることがないので、収益が入ったらラッキー程度のレベルで期待しない方がいい。
本ブログで最近取り上げたパターンが、インプレッション収益をメインとするタイプで、これはThe Moneytizerが該当する。使い方についてはこの記事を参照してもらうとして、インプレッションということは見られるだけで収益になるということで、これはPV数の多いサイトで有利である。というのも、PV数がそのまま収益に直結するためだ。殆どが成果報酬を基本とする中でのインプレッション型で、日本では2022年にようやく登場したので新興勢力の立ち位置だ。これが広告の在り方をどう変えていくのかが注目である。
動画やアプリにも挿入される広告
これまで挙げたものは、いずれもインターネットのサイト上に表示するタイプの広告についてである。現在はどこにでも広告が存在する状態なので、人類はもはや広告から逃れることはできない状態だ。では最近はどこに広告が発生するのかというと、動画投稿サイトまたは動画配信サイト、App StoreやGoogle Playで配信されているアプリのうち、無料でダウンロードできるものである。それらの配信ストアで買い切り型ではない場合は、アプリによる収益を広告により賄っているというのはごく一般的な話であり、個人制作のアプリはもちろん企業の公式アプリでもタイプによっては広告配信が行われているものもあり、全く珍しくないことである。
そしてみんな大好き動画コンテンツでは、動画の間か前後に動画型の広告が挿入されることが多い。その長さや内容はまちまちだが、基本的には15秒~30秒前後のものが多いとされる。それ自体はTVCMと全く同じような長さであるのだが、問題なのはその頻度や回数である。少ない場合は1回で終わるが、多い場合は30秒×4回といった長さになることがあるようで、TVを観ているのと変わらない頻度で挿入されることがたまにあるようだ。
動画系の場合は現在主流なのは配信の方で、その場合の広告の挿入ルールは完全にランダムである。配信者側が制御することができないものになっている。これは従来型の動画でも同じだが、これが多くの人にとってストレスの原因となっていることは想像に難くない。というのも、配信の場合はTV以上に「いいところで広告が入る」という体験をしたことがある人が大半だからである。これで台バンをした人は多いはずだ。これについてはサブスクリプションを行うことで回避でき、特にTwitchの場合はAmazon Primeによるサブスク対応のため、Primeユーザーには優しい設計になっている。また、TwitchはPrimeユーザー同士でのWatch Partyにも対応するため、それを観ながら実況するというのも可能になっている。
「アドブロック」の登場
そんなこんなで広告に囲まれた世界で生きているわけで、これにうんざりしている人も少なからず存在するはずだ。そう思った、ソフトウェアの開発できる人が技術を応用し、広告を消すツールを制作した。それが今日まで様々な論争の中心に置かれやすい、「アドブロック」というものになる。元々はPCのブラウザのアドオンとして導入されていたものが多い。現在は特定のブラウザアプリで使用できる専用の広告ブロッカーであったり、ストアでは配布されていないサードパーティアプリではそのアプリをローカルVPNとして扱い、そのアプリを介して通信を行うことで広告ブロックを行う手法がある。また最近ではブラウザそのものにアドブロック機能を組み込み、最初から広告を表示させないことを前提としたものも存在する。それほどまでにアドブロックは一般化したのである。
アドブロックの目的は単純で、広告を消す。その対象範囲は従来のWebメディアなどに貼られる広告に限らず、YouTube, Twitchなども対象である。ただしTwitchに関しては仕組みが独特なため既存のアドブロックでは効かないようで、それに対応するために専用のアドオンが制作されて、各アドオンセンターで無料でインストール出来る状態になっているという異常な状態である。これについてGoogle側は取り締まりを一部しているようであるが、Firefoxではあまり取り締まりをしていないようである。なお、具体的なアドオン名は私の運営方針と反するのでここでは出せない。
それらのアドオンを使用してみると分かるのが、広告を配信しているWebサイト、動画投稿・ストリーミングサイトは非常に多いということだ。今まで画面に表示されていて、うざかったそれらが一気に消えて、画面がすっきりしたと感じる、コンテンツが読みやすくなったと感じることがあるはず。それは逆に言えば、広告に依存している(広義の)クリエイターは多いということでもある。もちろん、純粋に「案件」を貰ってそれをこなすことで報酬を得ている人もいるわけだが、そこまで到達するにも現状は「山登り」であり、同時に広告が有効になることさえも「山登り」である。よって途中で挫折する人も多いのが現状である。
アドブロックvsアンチアドブロック、いたちごっこの戦い
当然、広告で収益を得ているクリエイター達はにとっては看過できない問題である。当然、アドブロック対策に乗り出すことになる。その方法もまたソフトウェアの開発の応用である。動作としては、アドブロックを検知した場合、アドブロックを使用していることについて警告を発したり、コンテンツへのアクセスを拒否するようにオーバーレイが表示され、アドブロックを解除するかホワイトリスト登録しない限り進めないようにするものが多い。或いは、そもそもアクセス禁止になるように設定していることもあるが、動作としては稀である。
ただ初期のアンチアドブロックは、動作が単純だった故にアドブロッカーの持つ「要素抹消モード」を利用すれば簡単に突破できてしまうものであったので、あまり意味はなかった。しかしいつまでもやられっぱなしというわけにもいかないので、血の滲む改善努力の結果、アドブロックの要素抹消モードをもってしても突破不可能になるコードが作られた。これによりクリエイター達の収益は守られた、かのように見えた。
しかしそれにさらに重ねるようにしてアドブロック側が打ち出したのがアンチアドブロック・アンチである。つまり、アンチアドブロックを無効化するツール・アドオンが開発され、それをアドブロックと併用することで無理矢理突破して広告ブロックができるようにしようと企んだわけである。その場合はユーザースクリプトを有効にするアドオンを導入し、そのアドオンで無効化コードを入力して使えるようにする、というパターンが多いようである。当然これに対してクリエイター側はアンチ・アンチアドブロック・アンチを打ち出すわけで、その様子はもはやいたちごっこそのものである。永遠に終わらない戦いが、そこにはあった。
WordPress向けの強力なアンチアドブロックプラグインの登場
ブログクリエイターと言えばWordPress。世界的に使われているオープンソースソフトウェアだが、なんといっても自由度の高さが特徴である。個人のブログから本格的なサイトまで様々な用途に使用できるこれは、プラグインによって任意の機能を自由に導入できる。このプラグインをうまく組み合わせて、一意なサイトを作ることができるわけである。
そのプラグインは殆どが有志によって開発され、自由に自分のサイトで無料でインストール可能になっている。開発者は個人から組織まで様々だが、ここで1つ問題がある。個人が制作するプラグインは往々にしてサポートが切れやすく、現行のWordPressやPHPのバージョンに合致しない古いプラグインと化すことが多い。これまでも必須機能とされた多くの機能がサポート終了で実質的に使えなくなり、代替プラグインを探して使用するハメになったことはよくあり、私も経験があることだ。
アンチアドブロックもWordPress向けにプラグインとしていくつか提供されているのだが、次の4つは使い物にならないものだったようだ。
- Block AdBlock:更新が止まっており、WordPressの対応バージョンが古い。検知しても排除できないので使い物にならない。
- Ad Blocker Notify Lite:上記に同じ。
- End of Adblock Cycle:2021年3月4日に閉鎖されており、ダウンロード不可能。ガイドライン違反とのことであるが詳細は不明。
- BLOCKBLOCK 広告ブロッカー検出・閲覧制限プラグイン:有料で2,200円(セール)。金をかけてまで使いたくない。
そのため、プラグインは諦めなければならないかと思っていた時に見つけたプラグインがあった。それが今回解説する”CHP Ads Block Detector“(以下CABD)である。これ自体は無料で導入でき、さらに上位の設定をしたい人向けにPro版がサブスクリプションで用意されているタイプのプラグインである。ただしサブスク料金は高い。とはいえ、無料の範囲でも十分に機能し、更新も随時行われているため、何らかの広告ユニットを配置しているのならまず導入しておいて損はないものになっている。今回はこれを使い、設定方法からどのような効果があるかをしっかり見て、解説していく。
“CHP Ads Block Detector”使ってみた!
解説するにあたり、WordPressのバージョンは6.1.1, PHPのバージョンは7.4.33である。
インストール:検索名は”CHP”で出る
通常のWordPressの管理画面なら、「プラグイン/新規追加」から検索名を”CHP”と入力することで、該当プラグインがすぐ出てくるようになっている。手動インストールの場合はWordPress公式サイトから該当のプラグインのZIPファイルをダウンロードして手動で自分のサイトにアップロードすることになる。特別な事情がない限りは管理画面からインストールした方が楽である。ちなみに検索時点では有効インストール数は4000人を超えているようである。

設定画面:全面英語だがシンプルゆえにわかりやすい
大抵のプラグインの開発者はアメリカやヨーロッパが中心であるので、その場合は文面は英語で書かれているのが一般的である。だからといって読めないことに臆することはない。設定画面はシンプルであるため、難易度は低い。設定画面では次の設定が可能である。
- Enable:CABDを有効にする。
- Title:タイトルを設定する。アドブロックを検知したことを簡潔に知らせるものがいい。
- Conetnt:本文。記事を作るのと同じ感覚で入力できる。HTMLで直接記述も可能だが、色付けなどは行えても実際には反映されないので意味はない。
- Width(in %):オーバーレイの表示幅を設定する。幅が小さすぎると結局見えてしまうので大きめに取っていい。
- Show Refresh Button:オーバーレイ最下部に更新ボタンを表示する。
- Refresh Button(Text):更新ボタンのテキストを変更する。
- Show Close Button:閉じるボタンを表示する。これをやるとこのプラグインを使う意味がないので使わないこと。
- Close Button(Text):閉じるボタンのテキストを変更する。
- AdBlock Server(Separate by New Line):アドブロックサーバーを指定する。初期値でads-api.twitter.comが入力されている。何の意味があるのかはよくわからないがそのままでいいようだ。
- Branding:右下に”POWERED BY CHPADBLOCK”を表示する。これは表示しておくべき。
- 設定を保存する場合は”SAVE CHANGES”, リセットする場合は”RESET CHANGES”をクリックする。

設定画面がシンプルであると、何をどう設定したらいいかがわかりやすく、手を煩わせないので便利である。Pro版ではこれ以上に設定できるそうであるが、一般のWordPressユーザーが使用するならこの程度でも問題ない。ここでまず設定すべきなのが幅の変更であり、これをなるべく大きくする。そうしないとオーバーレイの左右の隙間から見えてしまうためで、推奨値は80%以上である。次にタイトルと本文を調整して、閲覧するメインターゲットが読めるようにして保存すれば、使用準備が整うのである。
実際の動作イメージ
任意のアドブロック機能を持ったアドオンやブラウザを利用して、自分のサイトの(管理画面ではない)任意のページにアクセスして、実際に動作するかどうかを確認する。正しく設定できていれば、以下のようにアドブロックを検知したことを知らせるオーバーレイが表示されて、解除してリロードしろ(意訳)という文面を表示できているはずである。また、右下にはブランディングのためのロゴが表示されている。

上記のように表示されればCABDは正常に動作している。CABDがサポートするアドブロックは、WordPress公式サイトの解説によれば20のアドブロッカーで、それらは全てテスト済みである。アドオンのアドブロックはもちろん、ブラウザ内蔵のアドブロックに対しても機能するようになっており、現行の主流なアドブロックはほぼ検知して警告を表示することができる。無料のプラグインでこれだけできれば、多くの人が満足するレベルであることは間違いないはずだ。
なお、Pro版になると上記に加えて細かい設定を追加可能で、さらにアドブロッカーを使用しているユーザーの解析機能、CABDのページ単位での有効/無効の切替などの機能が付与される。個別での有効/無効はWordPressをECサイトとして利用する人にとっては助かるものになり、他にもより多彩な使い方ができることになる。とはいえここでは一般のブログクリエイターを対象としているので、その解説は他に預けることとする。
オーバーレイはランダムID生成により妨害を受けない
ただ、この手のオーバーレイは結局のところ、アドブロッカーの持つ「要素抹消モード」を使われてしまうと残念ながら突破されてしまうことが多い。そして大抵の場合、一度その要素を登録されてしまうと永久的にアンチアドブロックを無効化された状態になってしまうので、アンチアドブロック側の敗北になっていることが多かった。改善こそしていてもなかなか防ぐのが難しいのが現状である。
その問題をCABDは、ランダムクラスジェネレータを内蔵し、これによってオーバーレイの要素IDをランダム化することで、要素に登録したとしても更新すればオーバーレイが有効になるようにしている。これは、一部のアドブロックが搭載している要素抹消の方法が一意な要素IDで登録することを突いた、登録された要素IDとは異なる要素IDで表示することによってアドブロックが登録している要素IDとは一致しないものとして表示できるようにしたものである。そのため、一度登録してもまた訪れれば再度要素登録しなければならないので、アドブロックを使用しているユーザーに「解除」か「撤退」かの2択を強要することができるようになる。人間は単純な繰り返しの作業を嫌うので、その意味ではこの機能は優秀である。
この場合、殆どの確率でアドブロックユーザーは「撤退」を選ぶことになるはずだ。それはアドブロックを切りたくないという考えと、アドブロックを解除してまでも見る価値がないと判断することによるものである。ただ、こちらとしても金にならないビジターはお断りという考えでもあるので、別にそんな考えを持つユーザーが1人減ったところで、そもそも0円の価値しか生み出さないものだったので差し引き0である。気にすることはない。
JavaScriptを無効にされると突破される
万能に見えるこれも明確な弱点がある。多くのプラグインはJavaScriptで動いており、CABDも例外ではない。殆どのブラウザではJavaScriptを許可・ブロックする設定をサイトごとに選択でき、これの場合はブロックでJavaScriptを無効化されると、CABDが機能しなくなる。そうなると、いくら高機能なCABDであってもオーバーレイを表示できないので、どうしようもないのである。
だが、殆どのサイトはJavaScriptを必ずどこかで採用しており、それによって一意なサイトを提供し、あるいはユーザーが何かのアクションをした際にページの更新を伴わずにページの内容を変化させたりするのが一般的である。なのでJavaScriptを無効にするということは、それらも動作しなくなるということなので必ず何らかの不具合を発生させることになる。よって、それを見越してJavaScriptが有効であることを前提にサイトを設計していくのも、アドブロック対策の1つになるであろう。
アドブロックユーザーを拒否する権利が運営者にもある
これは考え方の1つで、論争になることを承知で言うと、ユーザーにアドブロックを使う権利があるように、クリエイターはアドブロックユーザーを拒否する権利がある。つまり、アドブロックを使ってまで見るくらいなら来るなということをクリエイターは全然言っていいし、そのための対策をしても一切問題はないのである。拒否の意思表示、対策することやその内容についても、全てクリエイターに一任されるものであり、これについてクリエイター自身でない、あるいは運営の立場にない外野からの文句は一切聞く必要がない。何故ならそのクリエイターに対して全く敬意を払っていないからだ。文句を言うくらいなら、投げ銭の1円でもしてみろというものである。そして往々にして文句を言う者は、大抵「何も作れない」タイプである。
長らく私はアドブロック対策をしてこなかったが、最近になって今回のCABDを実装した。その結果として広告PV数が一気に上昇したことを確認している。そして想定されることとしては、CABD実装に伴って一部ユーザーが永久に離脱することである。だが私はこれを気にしなかった。本当に大事なものは、そんなすぐ離脱するような一見様ではなく、CABDを導入したとしても継続して見に来るリピーターである。これはある意味、YouTubeやTwitchと同じことである。そしてそれが私にとって最も利益を得ることができる方法であると分かった。ならば、私はCABD使用を継続するだけである。
変わらないかもしれないが「やらない」よりずっといい
世界は広告に支えられている。或いは、広告に支配されているというべきか。現実でもインターネットでも、どこに行っても何かしらの広告を目にする機会がある。そのタイプはWebサイトの色々なところに貼られるバナーだったり画像だったり、あるいはスマートフォンのアプリに挿入される広告であったり、動画の間に挿入される動画広告であったりと、様々だ。もちろん、これまでのTVCMやチラシといったパターンもあり、それぞれは目的に応じて利用されるものになっている。
だが広告は正直なところ、暴れすぎた。広告は遠慮を知らなかった。そのせいで広告を嫌いになった人は残念ながら存在する。そんな人のためか、或いは自分が快適にインターネットを使うためか、アドブロックが登場するのは必然的だったであろう。確かにその人たちにとってインターネットは快適になったかもしれないが、広告で収益を得ていた人は不快になった。そうしてユーザーvsクリエイター、アドブロックvsアンチアドブロックの戦いが始まった。
現状は残念ながらアドブロック優勢と言わざるを得ない。アドブロックの種類は非常に多く、それに対してアンチアドブロックは開発者もサポートも少ない。ただそれでも負けじと懸命に、アンチアドブロックの開発を続けている人はいる。WordPress向けプラグイン”CHP Ads Block Detector”もその1つであり、おそらくこれもいつかアドブロックに敗北してしまう日が来るかもしれない。ただ、確実に言えることは、「やらない」よりずっといい、ということ。もしWordPressを使っていて、アドブロックに困っているのならまずはこれを導入しよう。何せ、ちゃんとサポートされていて、基本は無料だからだ。
以上、”CHP Ads Block Detector”使ってみた!であった。次はどんなアドブロックを検知しようかな?
KIBEKIN at 00:10 Jan. 25th, 2023
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