この記事の概要を簡単まとめ!
- 少し前、Oculus Quest (2019)を入手しVR世界への鍵を手に入れた
- VR系SNSはVRChat(VRC)とclustrerの2つに分かれる
- VRChatは情報はほぼ既出、よって私はclusterを検証する
- 初めて使うため、登録から実際に自由に動けるようになるまでを調査
- VRデバイス以外に様々なプラットフォームに対応し、登録はそこからも可能
- 任意のサービスと連携することで、ログインが簡単になる設計
- 最初は適当なプリセットのアバターを借りて歩き回れる
- 標準でAvatar Makerがあり、ある程度自由に作れる
- 今後もclusterをはじめとしたVR関連記事は増やしていく
人は未知を恐れる。それは一般的反応であり、特記すべきことではない。では逆に、その未知に対する恐怖を克服或いは抑制するにはどうしたらいいのだろうか。私が知りたいのはそれである。未知への恐怖をどうにかしなければ新しいものには巡り合えないわけで、その意味では人間の謎と言えるものだ。
私にとっての未知といえば、VR世界。それは今までVRデバイスがないこと、VRでやりたいことが全くないために触れることもなかった世界である。このまま過ごしていれば一生触れなかったであろうそれは、最近の活動の関係もあって知らなければわからないことが増えてきた。そうして手にした旧世代機であるOculus Quest (2019)、ここ最近は忙しく、使う暇がなかった。
現在はなんとか落ち着いたため、Questを使い、それを記事にする時間ができるようになった。本当のところはゲームを記事にしたいのだが、何せ部屋が狭いために自由に動けない状態だ。そこで最初にやるものとして目を付けたのが、VRChatと並ぶバーチャルSNS、clusterである。順序的にVRChatを先に紹介した方がいいのではと思う人もいるが、あえてclusterを選んだ理由は簡単。ゆかコネ3周年イベントはclusterで行われたためだ。ということで、今回はclusterに触れるのは初回となるため、登録から自由に動けるようになるまでをここで解説していく。
ブンブンハロー新しいSNSの形、どうもKIBEKINです。
VRデバイスとVR世界
少し前の話:Oculus Quest (2019)を入手
これを書く少し前の話である。私のブログの常連であれば知っているが、現Meta, 旧Facebookの名作でありVRデバイスの常識を破壊した存在、初代Oculus Questを入手し、そのセットアップ作業についての記事を書いた。Questを入手した時期については実は約1ヶ月前にはなるのだが、入手した時点では「やるべきこと」が溜まっていたために、セットアップ作業を記事にする余裕は全くなかった。よって入手時期と記事公開がずれ込んでしまったということである。
現行はQuest 2であり、普通は入手するならわざわざ古い方であるQuestを選ぶ理由はない。それは普通の人の場合である。私の場合は大きく異なり、最新ゲームをプレイ可能であることや高スペックであることは別に重要とは考えていない。最も重視しているのは「価格」だ。その意味では、Quest 2の登場で生産終了及び型落ちとなったQuestが中古で安値で売られることは想像に難くないことである。中古の場合はバッテリーや完品であることが不安要素だが、私にはそれを見抜く能力があるため、入手した中古のQuestは何の問題もない美品であったのだ。
とはいえQuest(Quest 2)に限らず、VRデバイスは軽量化が進められていても、基本的に重い。また、視野を液晶ディスプレイで完全に覆う関係から、長時間VRをしていると目が疲れてくる。デバイス自体の重量、プレイするゲームないしアプリの内容、現実世界の環境も含めると、2時間程度プレイしているとかなり身体が疲れるものになる。PC接続を前提とするデバイスの場合は自分で意識しなければ休憩を取るのが難しいが、スタンドアロンであるQuest系はバッテリーがそもそも2~3時間程度しか持たないため、1時間前後で自然と休憩を取ることになるであろう。私の場合はセットアップで被っているだけでも疲れを感じていたが。
そのVR特有の弱点と、既に別のネタで記事を書き始めていたこともあり、折角入手したそれも使うタイミングがなくなってしまった。1つのネタが完成して、改めてVRでネタを書こうと思っていても、優先して書きたいネタ(書くべきネタ)が発生してしまうとそっちを先にやってしまうこともあって、さらに先延ばしになってしまうことが多々あった。私の悪い癖である。
VRコンテンツの記事化の難しさ
もう1つ思っているのが、VRコンテンツはその特性故、記事化することが難しいということだ。VRデバイスで表示されている映像を撮影する方法が限定的であり、PCに接続するものかPSVRならおそらくやりやすいであろう、しかしスタンドアロンであるQuest系は撮影するのが難しい。直接撮影しようにも、ヘッドセット自体にセンサーが組み込まれている関係から、頭に装着していない場合、映像が出力されないようになっていることが分かったのである。したがって、セットアップの時点で画像が撮れなかったのはそういうことである。もっとも、直接撮影しても分かるような画像が撮れたとは限らないが。
後に調査すると、Quest系およびOculus GOにおいてはChromeまたはEdgeのブラウザに映像をミラーリングできる機能があることが判明した。ただしこれは初期設定を済ませてから使用可能なものであるので、セットアップ時点ではどうやっても使用できるものではなかった。とはいえ今後はこれを利用することで、VRコンテンツを映像や画像で残すことができるようになる。ただ、問題はVRを装着し、操作しながらのスクリーンショットは難易度が高いということで、結局VRコンテンツの記事化の難しさは変わらないであろう。これを1人でやっているclea氏がいかに凄いかがよくわかる。
VR系SNS二大巨頭、VRChatとcluster
VRの存在で促進されたものはゲームだけではない。映像作品、芸術も立体物について事実上無制限に再現できるようになり、現実の職業で専門性を必要とするものにおいてはVRを利用して教育や医療に応用するといったことも行われるようになった。特に教育や医療の現場では、現実では再現が難しいような状況を作り出し、疑似的ではあるがその状況に対応するための訓練も行うことができるようになるなど、様々な方面で使い道が存在する。単なる「遊び」に終わらないのがいいところとも言える。
そしてVRが登場したことで進化したのがSNSだ。特にVR系SNSは二大巨頭と言える状態である。先に登場したのが2014年、VRChat Inc.によって運営が行われているソーシャルVRプラットフォーム”VRChat”で、これはアメリカ発のものだ。現在は早期アクセス版としてSteamまたはOculus Storeからダウンロードができるようで、登場時期の関係から基本的にはPC接続前提のVRデバイスと石油王並のスペックを持つPCが必要である。ただ、VRデバイスなしでもデスクトップ版についても提供がされており、楽しむためにVRデバイスは必須ではないようだ1)参照:VRChat – Wikipedia。
その裏、日本では人知れず、2015年7月にクラスター株式会社が設立される。その2年後に、VRの可能性を最大限に生かした、大規模なバーチャルイベントを開催可能なVRプラットフォームを公開した。それが”cluster“である。登場当初はVRライブ等3Dイベント向けのプラットフォームであったが、その後に「バーチャル渋谷」や「ポケモンバーチャルフェスト」などの大型ワールドやイベントを公開したのを皮切りに、VRChatとは異なる新しいバーチャルSNSとして発展した。日本国内で行われるVR関係のイベントは、最近はclusterで行われることが多いようにも思える。そのためVRに携わる人にとっては代表的なVR系SNSであると言える。
選ばれたのは、cluster
おそらく他にも探せばVR系SNSは存在するであろう、しかしメジャーなものと言われればこの2つに絞られる。そして検証するにあたって、どちらか1つに絞る必要がある。2つも同時並行で記事を書くための資料集めは、中途半端な記事に仕上がってしまう可能性がありできないためだ。そこで考えるのは、どちらの方が情報が出揃っているか、ということである。
ここで再度、登場時期について比較する。VRChatはアメリカで2014年に発表されたもので、VRデバイス以外にデスクトップで利用可能である。ただし、スマートフォンには非対応だ。また登場時期が割と早く、それ故検索すれば情報もかなり出揃っている状態である。ともすれば、今更書いたとしてもあまり意味がないものになる。また、個人の感想となるが、私が観測した限りでは、然程盛り上がってる様子が見受けられない。なので、書いてもあまり意味がないように思える。
対してclusterは元々はイベント用のプラットフォームであったため、一般ユーザーによるワールド作成については少し間があったものと思われる。2020年3月にはスマートフォン版がリリースされ、デスクトップもサポートしているので対応機器は幅広い。情報もそれなりに出ているが、ゆかコネ3周年イベントがclusterで行われたこと、clusterのワールドは自作も可能であることを考えると、これからclusterを始めてワールドの作り方なども書いていけば、それについての情報としても見てくれるものとなるはずだ。ということで、今回私が選んだのはclusterである。
よって次項からは、clusterへ登録し、チュートリアルを完了させて実際に自由に動けるようになるまでについてを書いていく。なお、今回から実際のVRの映像をPCにミラーリングした画像ないし映像も付属して解説していく。
cluster, 新時代のVR-SNS
前提:Oculus Questの画面をPCにミラーリングする
解説する前に、私が使用するOculus Questの映像をPCへミラーリングする方法について解説する。これはQuest 2とOculus GOでも共通である。以下の手順でミラーリングを有効にする。
- Google ChromeまたはMicrosoft Edgeでoculus.com/castingに移動し、アカウントにログインする。Facebookでログインするか、Oculusアカウントでログインするかを選べるが、実質的にFacebookログインである。ログイン後は、該当のページを開いたままにしておく。
- ミラーリング対象のVRデバイスを装着した状態でコントローラーの[Oculusマーク](右コントローラーのボタン)を押し、ユニバーサルメニューを表示する。
- メニュー内の「シェア(右矢印)」を開き、「ミラーリング」を選択する。ミラーリング先は「コンピューター」を選択する。選択すると、ログイン済みの近くのPCに自動で接続される。
- “完了”を選択して、ミラーリングは完了となる。以降は回線切断などがない限り、ミラーリングが常に行われる。
この手順に従うことで、VRデバイスで観ている映像をそのままPCにミラーリングすることができる。映像だけでなく音声も。これにより、VRコンテンツの配信にも対応できるようになる。Oculus製であれば実に簡単にミラーリングが行えるので、その意味でもQuestを選ぶ理由がある。
なおこの機能について公式サイトの解説によれば、Chromecastデバイスやスマートフォンに対してもミラーリングが可能である。ただしミラーリング中に録画や録音を行うと問題が発生する可能性があり、ミラーリング元のデバイス側のバッテリー消費も多くなる場合がある。よって長時間のミラーリング配信を行う際にはバッテリー残量には気を付けなくてはならない。
手順1:clusterに登録する
まずはclusterに登録するところから始める。clusterの良いところは、スマートフォンにも対応している所である。そのため登録作業についてはスマートフォンから行った方が後のVRデバイスでの作業を簡略化できる。スマートフォン版でも基本はPC及びVRデバイス準拠のため一部動作が重いとされているが、ここではPCまたはVRデバイスからのアクセスを前提としているため、これらは考えないものとする。登録手順は以下の通りである。
- App StoreまたはGoogle Playから”cluster”アプリをインストールする。
- アプリを起動し、「はじめる」を選択する。
- 適当な名前(表示名)とアイコンを選択する。選択しないと先に進めない仕様のため、適当でも問題ないので決めておく。これらは後から変更可能である。
- 連携するサービスを選択する。これはスキップも可能だが、他のデバイスで利用する場合には連携する必要がある。現時点ではGoogle, Twitter, Facebookのいずれかを利用できる。任意のサービスを連携すると、アカウント作成は完了である。
登録するまでに必要な手順は少なく簡単であるが、先に進めるにあたって名前(表示名)とアイコンを必ず設定する必要がある。これについては後から変更可能な項目であるので、とりあえずは適当な名前とアイコンで登録しておくといい。次にサービスとの連携であるが、これは現時点ではFacebook, Twitter, Googleのいずれかを選択し連携することができるようになっている。任意のサービスでログインが成功したら、スマートフォン側で行う操作は終了である。そのまま進んでもいいが、ここでは一旦閉じていい。
手順2:VRデバイスでのログイン
次はVRデバイスでログインを行う。Questの場合はメニューにあるストア、あるいはOculusアプリからの検索でclusterと検索することで、”App Lab”のアプリとして表示される。扱いは試験段階または開発中になる。その扱いでも普通にインストール可能なため、これをあらかじめインストールしておく。アプリ本体の容量はそれほど大きくない。インストールが完了したらアプリを開き、次の手順でログインを行う。
- “cluster”アプリを起動し、初期画面から「ログイン」を選択する。
- 連携したサービスでログインする。ここで見る限り、Apple IDにも対応しているようである。
- 各サービスの規定に従ってログインする。ログイン時のセキュリティ設定によっては、一旦ヘッドセットを外す必要があるので注意。
- ログイン完了後、登録したときのアイコンと名前になっていれば開始準備完了である。
ログイン手順についてはわかりやすく示されているため、それで迷うことはないはずだ。1つ注意すべきことがあるなら、それはどのサービスと連携したかを覚えておくことだろう。そのサービスでログインすれば、スマートフォンで設定した名前と画像が中央に表示されているはずだ。これでclusterを始める前段階に来たということになる。
手順3:アバター設定と全身キャリブレーション
次にアバターの設定と全身のキャリブレーションを行う。これらは以下の手順で行う。
- 適当なアバターを選択する。clusterで用意されている5種類から任意のものを選ぶ形となる。
- データ読み込みが行われる。この間に全身キャリブレーションを行う。キャリブレーションは立って行っても、座って行ってもいい。どちらの場合も両腕を伸ばした状態で両トリガーを同時長押しで計測を行う。この結果をもとにアバターが調整される。
- データ読み込みが完了し、キャリブレーションが完了しているとclusterの「ホーム」に入室することができる。
画像中のアバターは適当に決めたのでロボットになっているが、これが顔の部分に設定した画像が表示される関係で、今後の活動に支障をきたす恐れがあるためモザイク処理を行っている。正直あまりにも不格好であるが、まだ検証段階であるのでこれは致し方ない。「何も用意していない」ので、アバターについてはこれから考えなければならない。
さて、適当にアバターを決めると次はワールドに入るためのデータが読み込まれる。この間に現実世界の身体とアバターの身体を一致させる「キャリブレーション」が行われる。これは立ち状態、座り状態の両方に対応している。どちらでclusterをやるにしろ、両腕を伸ばして両方のトリガーを引けば完了である。ちなみに立った状態ならほぼ身長と同じになり、座った状態だとその分縮んだアバターに調整されることが判明した。準備ができたら「入室」を押して先に進む。
手順4:いざ、clusterロビーへ
まず最初に来るのが「ホーム」である。キャンプ場のような場所で、大きな鏡といくつかのオブジェクト、看板、そしてclusterロビー入口のある場所だ。「ホーム」は完全にプライベートな場所であり、自分以外は誰も存在せず、誰も入ってこれない場所になっている。操作方法や動作状況、マイクの状態などをチェックするにはちょうどいい場所である。ちょうど中央にあるのがclusterロビーであり、これに触れることでロビーへ移動する。
clusterロビーは、入ったその瞬間から「パブリック」である。よってこちらが誰かを認識していると同時、誰かがこちらを認識していることになる。ロビー自体は出入り自由であり、様々な人がこの場所にいて何かしらの活動をしているようである。イメージは以下である。
調査時点では色々と圧倒されてしまっていたのでほんの一部しか調査できていないが、ロビーは大体このようになっていて、皆が自由に交流したり移動したりしている。アバターについても多種多様であり、デフォルトのままということはどうやら少ないようである。またアバターの中には自作あるいは市販品の流用をしたものが多数存在するようで、これは後述のカスタムアバターによって実現している。ただしその中には明らかに権利的にグレーなもの(例: ○滅のやばい刃)も多数見受けられた。が、この点については私が言及する立場にはないため無視する。
さて、ロビーの調査については電池の問題もあって数分しか見ていなかったのだが、ロビーは季節や時間によって風景が変わるようにできているようで、他にも入口などが多数あるはずだ。よってこれらについては、私の余力があったら詳しく調査を進めていくこととする。全く知らないからこそ調べ甲斐はある。
これにて、clusterで自由に歩き回るまでの解説が完了した。後から設定しなければならないことは多数あるが、これだけでもとりあえずは歩けるようになるはずだ。
clusterで出来ることをもう少し解説
標準のAvatar Makerでアバターを自作する
clusterでは公式から、ロボット型1つと人間型4つの標準アバターが提供されている。特にこだわりがなければこれを使うであろう、しかしやっていくうちに無個性であることに嫌気を覚えることは間違いない。そこでclusterは、Avatar Makerをホームに用意しており、これを使ってある程度独自のアバターを作れるようにしているのである。ただしホームにしか存在しない関係で、作成する場合は必ずホームに移動して行う必要がある。なお、この機能は全てのプラットフォームで共通である。メイキング風景が以下である。
clusterの用意したプリセットを元に個別に決めていくものであるが、割と細かく決めることができるため、これだけでも違いを出すことは十分に可能である。ただし作成したデータは1件しか保存できず、作り直しすると既存のデータに必ず上書きする形になる。とはいえ余程の事情がない限り、作り直しをしたり別データが欲しいということはないはずだ。そのため、この部分については気にする必要はないであろう。なお、詳しい情報についてはcluster公式で作り方を掲載しているため、これも参考にするといい。
外部で作ったアバターをカスタムアバターとして使用する
既に「活動」している人なら、自分の「身体」を持っているはずだ。そしてそれをそのままclusterで使用したいはずである。その場合、clusterではカスタムアバターとしてサポートしている。フォーマットはVRM準拠で、加えてclusterで使用する際の制限をクリアしているものがインポート可能となっている。詳しい制限内容についてはcluster公式のカスタムアバターの制限を確認してもらうとして、外部で自作したものでもそのまま利用可能なのがclusterである。このことから、VRChatで使用しているものをclusterでも使用するということも可能である。
ところで、今まで1度もそういう機会がなく、自作アバターを持っていないという人は少なくない。そのような場合は、BoothやVRoid Hubで公開されているアバターを利用する、Pixiv提供のVRoid Studioで作成する、セシル変身アプリで作成するという方法がある。1番目は権利関係で面倒が発生する可能性があり、3番目も結局のところ金がかかるので考えないとして、最も「うるさくない」のはVRoid Studioで作成することであろう。これはWindows/Mac両対応な上に何故かSteamでも提供されているものである。ただし作成したものをそのまま利用することはできず、blenderでの軽量化、Unityでの調整が必要になるため、大掛かりな面倒を挟むことになる。それでも標準よりも明らかに詳細に作成できるのでやる価値はある。その場合、先駆者がいるのでそれを参考にするとやりやすくなるはずだ。
clusterを終了するには
ある程度遊んだら、いずれはログアウトしなければならない。現実世界に戻るのは気が滅入るが、clusterを終了する方法についても解説する。clusterのいずれかのワールドに入っている場合、メニューをBまたはYボタン(Quest系準拠)で呼び出すことができる。各メニューについての詳細はここでは省略するが、このメニューから別のワールドへ移動したり、あるいはホームに戻ったりclusterの接続を終了してアカウント選択画面に戻ることができるようになっている。
最終的にclusterを終了する場合は、アカウント選択画面に戻って、右上に存在する「アプリを終了」で完全に終了する。もっともこれをしなくともQuestのホーム画面に戻ってからアプリを終了する手順でも終了することはできるが、一応はちゃんとした方法で接続を終了し、さらにアプリも正規手段で終了した方がデータ保全の面で安心できる。無論、それが前提でシステムが組まれているが。
今後もclusterをはじめとしたVR関連記事は増やしていく
以上で、clusterをVRデバイスではじめて使うことを前提とした、登録から自由に動けるようになるまでの解説を終了する。clusterは登場時期こそ遅かったものの、対応デバイスに従来型のデスクトップやスマートフォンが追加されたので、VRChatと比較するとかなり敷居が低く、手頃でやりやすいVR-SNSであると言える。とはいえVRを前提とした設計である以上、完全に楽しむならVRデバイスでやってこそ意味があるというもの。そして私自身、VRにも少なからず関わり始めたわけで、検証や実験のためにはVRデバイスは必須だ。そうして手に入れたQuestで、初めてのVRコンテンツとしてclusterに触れたのである。
実際、やり始めたばかりであるのでVRに関してはまだ慣れていない。手探りで少しずつ、わからないことを調べながら、或いはわからないなりに触れて確かめながら進めている状況だ。それ故、1つの記事に仕上げる難易度はまだ高い。clusterについても、まだまだ解説すべき点は山ほど残っているので、それについても今後、少しずつ解説していく予定だ。また今回はアバターについても触れたので、そこの発展としてアバターを「作る」ところについても1つの記事に繋げられるであろう。作り上げるまでの苦労は計り知れないものとなるが。
私にとって未知の領域であったVRとそれに関連するもの。一度触れると、それがとても深いものであると気付く。未知の領域だった故に記事にする難易度は高いが、同時にネタ数は豊富である。よって今後も、VR関連記事を書けるところは書いていくようにしていく。もちろんVRだけでなく、従来型記事も並行して進めていく。どうやら私は、深い「沼」にはまってしまったようだ。だが後悔はしていない。新しいものに触れたことで、新しい世界の扉が開かれたからである。
以上、”cluster”使ってみた!~初めてのVR世界へ~であった。それでは、次回の記事で会おう。ン、バァーイ!
KIBEKIN at 00:00 Apr. 27th, 2022
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脚注
本文へ1 | 参照:VRChat – Wikipedia |
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