この記事の概要を簡単まとめ!
- マストドン・Misskey・Pleromaとその他を含めたのがFediverse
- オープンソースで技術書も公開されており、理論上誰でも鯖建てができる
- しかし最近、その管理者に人間性に問題を抱えた人が多いように思える
- オープンソース故に「悪用」するSNSも多数存在する
- SNSの利用には相当適さない「子供」が乱入してくる事態に適切に対応できなかったmisskey.io
- 未成年が管理者で果たして大丈夫なのか、不安要素である
- セキュリティ・プライバシーと利便性はトレードオフにあるという事実
- 解決すべき問題点はまだ残っている、それにどう対処するかで将来性が変わる
人間関係の希薄さ、それを加速させた原因が皮肉にも技術の進歩だった。インターネットが万人のものとなると、簡単に繋がれて簡単に関係を切れる。それによってしっかりしたコミュニケーションを取る機会というのも少なくなってしまったからである。しかし同時に距離を全く考えずにコミュニケーションを取ることができるというのもまた事実だ。そのおかげで時間と場所の制約は大きく解消されることとなった。
そのコミュニケーションを取るためのツールとしてSNSが挙げられるが、そのSNSは大手SNSと分散型SNSの2種類に分けられる。大手SNSは規制と言論統制と恣意的差別によってオワコンが加速していながら未だに商用としては使えるもので、その関係から企業系が多い。その対照にある分散型SNSは商用に利用するには程遠いレベルであるが、従来の大手SNSが失った利便性を補完する存在として反大手SNSの人が多く好んで利用している。
しかし、ここ最近のFediverseを見ていて不穏を覚える。GPLv3違反のソースコード無断盗用SNSの乱立、管理者の怠慢と不適と年齢と社会的責任、SNSの利用には適さない「子供」の乱入、セキュリティ・プライバシーと利便性のトレードオフなど、様々な問題が浮かび上がっている。これらの問題はこれからも分散型SNSを使う上で解決しておかなければさらなる問題を引き起こすのではないだろうか。今回は分散型SNSおよびそれを全て含めたFediverseについて、私見を語っていく。
ひとっ飛びできる目次
ブンブンハロー浮かび上がった問題点たち、どうもKIBEKINです。
Fidiverseと分散型SNS
おさらい:Fediverseとは何か
マストドン(Mastodon)、Misskey, Pleroma。この3つに代表される分散型SNSであるが、分散型SNSにはそれ以外にもプロトコルであるActyvityPubが使用されているもので考えるとmicroblog.pub, PeerTube, Pixelfedなどもこれに該当する。また、ActivityPubの使用に無関係でGNU socialなどがある。なお、これらのものはミニブログ、マイクロブログなどと呼ばれることがある。
それらの分散型SNSのサービスの、ひとつひとつのサーバーが連合しているネットワークの概念を捉えた俗称をFediverseと呼ぶ。この言葉は造語であり、federation(=連合)とuniverse(=宇宙)の2つを組み合わせたものとなる。この言葉は主に英語圏で使われる言葉であるようで、日本ではあまり使われることはないようだ。大本となるSNSが異なり、同じSNSの異なるサーバー同士がActivityPubというオープン標準の通信プロトコルによって「相互通信」が可能になっている姿、それがFediverseであると定義していることになる。ちなみに一部では連合タイムラインをFediverseと呼ぶ人もいるようだ1)参照1:Fediverse – Wikipedia2)参照2:Fediverse – マストドン日本語ウィキ。
言葉的に難しく定義するとそういうことらしいが、要するにFediverseとは「ActivityPubを使用しているSNSの集合体」ということになる。ActivityPubを使用していれば、三大分散型SNSであるマストドン、Misskey, Pleromaのそれぞれのソフトウェア的な違いを飛び越えて基本的なやりとりが自由にできて、使っている側は何も考えずにフォローやリプライもいつも通り行えるので、好きな分散型SNSの好きな鯖に垢を作って、自由に活動することができるのである。理論上垢は何個でも作れるため、Twitterにおける裏垢的運用も無制限に行えるのである。
オープンソース:技術書も公開されていて、誰でも鯖建てが可能
商用であれば通常はソースコードを公開せず、低俗なスキルを示すためにGitHubに無断であげることもない。セキュリティが重要なものであれば尚更、公開は不可能なものである。その一方で、分散型SNSのソースコードはGNU Affero General Public License, 所謂AGPLと呼ばれるサーバソフトウェアに適したフリーソフトウェアライセンスが適用されることが一般的となっている。なお、このライセンスは従来から存在しているGPLv2の「抜け穴」をサーバソフトウェア向けに補完する形で作られたものである3)参照:GNU Affero General Public License – Wikipedia。
このライセンスによってソースコードは公開することが必要となり、通常は誰もが閲覧・ダウンロード・使用が可能な状態になる。またそのソースコードに対し独自の改造をすることが可能であり、その場合は改造したソースコードを同様に公開する必要がある。公開場所は問わないが殆どは管理が容易なGitHubが用いられる。またGitHubを使用することで開発者本人以外も開発に協力でき、現状様々な開発者が協力している状況にある。
さて、オープンソースであるこれは、AGPLに違反しない限り自由に使用することができる。詳しい内容についてはAGPLを検索して読んでもらうものとして、分散型SNSはその性質上「鯖建て」を要するものである。つまりサーバー系OSをインストールしたデスクトップやRasberry Piといったシングルボードコンピュータで、必要な「言語」セットをインストールした上でそのソースコードを実行すれば、理論上すぐに鯖を建てられるのだ。
しかし通常はそう簡単には行かない。というのも、鯖建ては若干であるが「プログラミングの領域」にあるからだ。そのため、使用されている言語を全く知らない人が建てるには苦労を要する。だがそれを見越してか、殆どの分散型SNSには鯖建てのための技術書が用意され、これも一般に公開されている。それらの文書はプログラミングが完全未経験な人でも手順通りに行えば一応建てられるようになっているものである。その結果、多くの異なる人によって多数の「鯖」が建てられて、現在の分散型SNS, Fediverseの形態となっている。以下はMisskeyの場合のほんの一部の切り取りである。

分散型SNSのホスティングサービスの存在
ところで分散型SNSは技術書付きで、それを参考にすればプログラミング未経験者及びプログラミング経験者で使用されている言語が未経験であっても簡単に鯖建てが可能である。だが同時にそれは1つのウェブサービスとして成り立つレベルのものである。つまり、建てたら次はそれをメンテナンスする役目を追うことになる。建てたら建てっぱなし、それは管理者になれば通じないものである。
とはいえ素人に専門知識を要求することは酷な事であり、同時に収益性のないサービスであることは、現在運営されている多数の鯖を見てみれば明らかである。しかし誤解されないように言っておくと、鯖運営は決してボランティア活動の一環ではないということだ。通常は余程な石油王でもない限り、鯖を建てた本人が整備やエラー対応、新バージョンへの更新を行うといった作業を、本業の「生活のための仕事」や日常生活における必要な家事の合間に行う。それは往々にして「時間の要る作業」であることは多い。それは慣れている人であっても未経験者でも同じことである。だが所要によって対応する時間が無かったりすることは良くある話だ。
そんな中、ターゲットを特定鯖の「管理者」となりたい素人向けに、分散型SNSのホスティングサービスが存在する。所謂masto.hostやhostdonが、マストドンにおけるそれである。前者は海外の多数の場所にデータサーバが置かれており本拠地はポルトガル、後者は東京とシンガポールのリージョンを持つ。ちなみにhostdonはPleromaについてもサポートしている。それらは1ヶ月単位での契約(サブスクリプション型)となり、一定額の使用料と独自ドメインさえあれば誰でもすぐ始めることができるのである。また、複数の価格帯が用意されており、高い価格となるほど処理能力が高くローカルストレージの容量が大きくなる。そして面倒な更新は基本的に任せておけばOKというものになる。逆を返せば、サーバー自体を直接弄るというのは難しくなる。とはいえブラウザから可能なCSS等のカスタマイズは簡単にできるのと、面倒な部分を代行してくれるので、金で面倒を潰したい人は利用する価値はあるというものだ。
個人的見解:最近、問題のある管理者が増えたように思える
これは単なる個人的見解に過ぎないのであるが、分散型SNS、特にマストドンが一般に知られるようになり、また簡単に管理者になれるようになってからというものであろう。最近、問題のある管理者が増えたように思えるのである。それはこれまではまとも「だった」鯖の管理者も、度重なる問題に対して処理をしているうちに問題が露呈することがある。つまり、今まで隠し通せていた危ない一面が暴かれて、管理者としては不適であると思える人物がいるということである。
一応、これまでにいくつかの種類のSNSで、いくつかの鯖を渡り歩いてきた私である。その中には事情により閉鎖してしまったものもあり、その理由は管理者により様々に存在する。が、現存する鯖の管理者の一部は、そもそもの人間性の問題や自分の意志にそぐわないものを強制的に排除する、所謂「独裁者」が存在する。そしてその独裁者は往々にして勝手に敵対鯖と認定した鯖に対して不当な「ドメインブロック」を行う者もいて、それは私からすればFediverseを利用する資格のない者に映る。次項からはそれらの厄介者について、どのようなことがあったか、そしてそれについてどうするべきかを書いていくこととする。
KIBEKIN的Fediverse私見
それでは早速、私KIBEKINによるFediverseの私見を語っていく。なお、ここから先の内容については分散型SNSに分類されないが大手企業が運営するものではないSNS、主要な分散型SNSのフォーク(と思われるもの)についても解説している。
懸念1:オープンソース故に「悪用」するSNSも多数存在する
AGPLv3が適用されている主要分散型SNSのソースコード。それは余程のことがなければ非公開になることがないものであるので、誰でも閲覧可能、そしてダウンロードと使用・改造が可能であると同時、AGPLの規約から改造したソースコードの公開義務が発生する。したがって、利便性ないし独自機能の実装のために改造しそれを使用する場合、原則として公開しなければならない。
しかし直近に、それを「悪用」するSNSが存在した。それが自称「純国産SNS」を謳った内実はマストドンのコピーである、SNS-SAKURAと呼ばれるものである。どういうわけかこのSNSは保守派のために、”元”東大講師だか何だかの、おそらくは名前だけで常識と分散型SNSに関する事前知識が伴っていない素人が能がないわりに頑張ってしまったせいで、マストドンのことはおろか分散型SNS全体のことも知らず、そしてAGPLv3のことも知らなかったのであろう。外側だけはSUKURAにしながらも、しかし中身はマストドンそのままだったのである。この事実をマストドン有識者(笑)にせっつかれて早速叩かれるという馬鹿をやらかしている。楽をしたいからって手を抜くのはダメだ。とはいえマストドン有識者(笑)の行動も見ていて痛々しく、単純な集団いじめ行為はオワコンTwitter連中とやっていることが全く変わらなく嫌悪感を覚えたのだが。
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また、過去に誰も使わないために自分で潜入して内実を書いた、Twitterを追われた者達が集まるSNSであるGabについても、2019年7月4日をもってマストドンのフォークに移行している。UIはTwitterライクであるが動作・中身や設定画面については殆どがマストドンとなっているそれのソースコードの公開情報は不明であり、果たしてAGPLv3違反がないかどうかを知ることはできない。公式サイトをチェックしても、それらしい情報はどうも見当たらない。そのため、運営母体が「信頼できるかどうか」についてはわからないものとなっている。とはいえ極右思想系が蔓延しているその場所を誰も使いたがらない。したがって、このあたりは別に気にしたところで仕方ないものである。
ちなみにSNS第3勢力となるParlerやトランプ派の新しいSNSであるFRANKなどは私が確認したところ、分散型SNSのフォークであるということは確認できなかった。Parlerは完全に独自のソースコードを使用しており、FRANKはSNSというよりはポッドキャストサイトとなっている。そのため、ここではあまり関係ないものとなっているようだ。
懸念2:「子供」が乱入してくる事態に適切に対応できなかったmisskey.io
これも直近の話となるが、リアクションとその他遊びの機能が満載のMisskeyの、暫定的な代表鯖であるmisskey.ioに、SNSの利用には到底適さないであろう「子供」が乱入してきて、その事態に適切に対応することができずグダグダな対応になってしまったということがあった。具体的な経緯については触れないが、その多くはリファラ元を調査すると投票トークと呼ばれる、ジェンダーレス版ガールズトークのようなところから来たという。あの手のサイトは私は嫌いだ。
話によれば、その「子供」はmisskey.ioを疑似的な「画像共有サイト」として使用するつもりだったようであり、その画像も所謂「児童ポルノ」に該当するであろうものを送付していたという。その詳細は正直気持ち悪いので知りたくもないのだが、ただこれはパブリックなインターネット回線を利用している場合には警察案件になることが多く、その際に証拠提出を求められることが多いのでその面倒を避けるには該当の垢に利用停止処置を行うのが普通である。これは余程倫理観の欠如している鯖以外は、そう対応するのが普通であろう。
だが、残念ながらmisskey.ioはこれには適切に対応することができなかったようで、次々に流入する「子供」に対する利用停止処置が間に合わず、その事件は起きてしまったという。ただその頃には管理者の人間性を疑っていた私はmisskey.ioを離れており、同時にmisskey.io関係の情報を遮断するようにしたため、ここに書いた情報は殆どが人づてに聞いたことである。よって一部の情報は間違っていることについてはご了承いただきたい。
なお、この事件を受けてから、利用規約の更新及び動画視聴とメールアドレスは必須に変更され、そのアドレスも登録用の「捨てアドレス」は利用停止処置の対象とするように方針を変更したようである。以前はメールアドレスすら不要だったmisskey.ioもこの方針変更の結果、利便性が低下し、他の(分散型)SNSとそうそう変わりない状況に陥るという、何とも皮肉なものである。もっとも、有名になることによる利便性の低下は避けられないものであるため仕方ないところはあるのだが。
懸念3:未成年が管理者で果たして大丈夫なのか、不安要素である
近年はオワコン国家ジャップでもプログラミング教育に無駄に推進している結果なのか、あるいは独学でプログラミングを勉強する「変態」が増えてきている影響か。それともホスティングサービスが存在するためか。未成年者の管理者も一部に存在しているが、これもまた懸念材料の1つである。それ以前に、13歳未満のユーザーが分散型SNSにすら存在する事実があるので、そもそも「来るべきではない」ユーザー層が存在していること自体に問題があると考えている。あのオワコンTwitterでさえ、対象年齢は13歳以上を絶対としているというのに、である。だが今回はそれは考えない。

未成年の管理者ということですぐ出てくるのがみねむ、そしてれみとだ。現在は桜ヶ丘電信を設立し、それを運営母体としてまちカdonとMilkeyをメインに活動している。その2人については以前の記事を参照してもらうとして、当然のことながら2人は執筆時点で未成年であることは知っての通りである。みねむは京急のどこかの駅員バイトをしているが、れみとは年齢と状況で就業不可能である。運営費については一部を寄付で賄っている状態だ。
私はこのことについて少し前までは気にしてはいなかったのだが、今思えば「未成年が管理者」という事象に疑問を持つべきだったと考えている。それは責任能力を問う上で重要なことである。最近の分散型SNSを含めたインターネット上で発生する、何かしらの危害等が誰かに加えられるような問題が起きたときに果たしてその責任を全て追うことができるのか。そう考えたとき、対象が未成年であった場合、大部分の責任は取れても全ての部分で責任を取ることは不可能であると考えるべきだ。現代では何か問題が起きたとき、当事者だけでなく管理者の責任も問われることが多く、それこそ会社で言う「部下の不始末」を上司が片付けるようなものだ。もっとも、それが全くできていない会社、それどころか政治・自治体ですらできてないところが多いが。
正直なところ、「まだ」人の上に立つには早い、そう思う気がしている。だが同時にそのような経験は早い段階でやっておかなければ、残念ながら成人してからその練習をする機会というものはかなり少なくなる。未成年が管理者という不安要素を払拭するには、裏に信頼できる大人を味方にした上で管理を任せる。このような方法を取るのが理想だ。ただでさえ分散型SNSの管理は大人でも手をこまねいているような状況、未成年だけで運営するというのは危険が伴う。それこそ、misskey.ioで起きたことのようにならないという保証ができなくなるためである。どうしても使いたければ、後ろ盾はしっかりしておくことだ。
セキュリティ・プライバシーと利便性はトレードオフにある
ところで最近は個人情報の取り扱いが非常に厳重なものになってきている。個人情報が流出してしまえば、血も涙もない人間の姿をした蟲によって人生終了も同然な「いじめ」を受けるため、自分から公開する情報は最低限にしたい。そう考えて、全く情報を公開しない人が増えた。それは多くのサービスの利用に使うであろうメールアドレスを登録したくないと考える人がいるほどだ。なおメールアドレスについてはフリーメールと呼ばれるものを使えば、そのリスクは少しは抑えられる。
そのため多くのサービスはユーザーのセキュリティやプライバシーを重視した設計とすることが求められるようになり、開発者はその要望に応えるような形で実装することになる。例えばメール認証や二段階認証システムはお馴染みのセキュリティである。またプライバシーで言えばログイン状態を隠す、個人情報を非公開にする、誕生日や居住地の情報の無記入を許可するといったことである。これらの多くの機能はユーザーが使用するかどうかを決定することができるものとなっている。
だがSNSの登録方法が簡単なものである場合、スパムや他のユーザーに対して迷惑行為や危害を加えることのある垢の作成を規制することができなくなってしまう。そのため、IDとパスワードを設定するほかにreCAPTCHAないしhCAPTCHAの通過、メールアドレス登録を必須とし、場合によっては本人確認の手段として電話番号を要求することもある。確かにこの方法であれば、スパムないしスパム目的の登録を防ぐことは十分に可能だ。さらに一部の分散型SNSは招待制や登録時のコメントによる管理者許可制などもあるので、より強固な「防御壁」を構築することが簡単になる。
だがそれは往々にしてユーザーの利便性を奪うものである。代表的なボット除けシステムであるreCAPTCHAの古いバージョン(所謂v2)ないしhCAPTCHAは、あの面倒な画像認証を通過しなければならないというデメリットがある。また電話番号要求はオワコンTwitterでは未だにやっていることであり、ここ最近はYahoo!ですら要求するほどになっている。電話番号に関してはメールアドレスよりも登録=情報を渡したくないと考える人は多いので、これが登録及び利用を躊躇する原因となることは多い。同時に利便性を失わせることは、想像に難くない。そのような制約を課せられると、途端に使いたくなくなるのだ。
結局のところセキュリティ・プライバシーを重視しようとすれば利便性はどうやっても失われがちになる。だが、無法地帯となっている状況では、それもまた利便性或いは快適性の低下を招くものである。そう考えたとき、全くセキュリティやプライバシーの対策を行わないより、少しの利便性を犠牲にして対策を行った方が、総合的評価で利便性は高いものとなるであろう。このあたりは管理者単位の個人の判断に任せられるものである。
解決すべき問題点はまだ残っている、それにどう対処するかで将来性が変わる
ここまで様々な面から分散型SNSについて私見を述べてきた。それには技術的な面や管理者の経験談などは一旦無視して、単純な一般ユーザーから見たものとして述べている。とはいえ、実のところ私はとある鯖の準管理者(モデレーター)権限を持っており、鯖の状態と連合先が問題ないかを監視して、問題があれば対応するようなことはしている。そのため管理者側の視点では書けることには書けたが、あくまでも一般論を優先したため、敢えて書かなかった。なお、具体的に何をしているかという詳細は、荒らし対策のため明言しない。
素人ながらに考えた結果出てきた問題点は多かったが、ここに書いたのはそのほんの一部に過ぎない。おそらくは私の知らない問題点もまだ多数存在しており、その多くは人知れず解決していることだろう。しかし私はプログラミングからは距離を置いて生活することにした人であり、開発者でもないので私はそれらの対応には一切関わらない。ましてそれらは原則「金が出るもの」ではないので、尚更やる気などないが。世界は金が全てだ。
マイナーだった頃はまだ何も考えなくても良かったが、大手SNSがそれ自身の醜態を晒すとともに相対的に評価が上がり、今では有名SNSの仲間入りを果たしている。そのため、最近は下手なことができなくなってきているような状況だ。昔ならできたことが今はできない、そんなことが当たり前になって、分散型SNSも昔ほどは楽しめるようにはなっていない。それを懐古厨と言われればそれまでであるが。
とはいえ、先に挙げた問題点を解決できたのなら将来性は十分にあるはずだ。それを解決できるかどうかについては、いちユーザーよりも分散型SNSを構築する「開発者」にかかっているのだろう。そう考えると私達にできるのはたかが知れているが、唯一「正しく使う」ことができることなのかもしれない。それもまた「個人差」になってしまうが、結局そうするくらいしかないのである。
以上、分散型SNS私見~最近のFediverseに思うこと~であった。それでは、次回の記事で会おう。ン、バァーイ!
KIBEKIN at 00:41 Dec. 1st, 2021
分散型SNS情報に恩を感じたら、私に寄付してどうぞ。
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