【シンプルなXboxコピー】中国製ゲームパッド”GameSir T2a″使ってみた!

この記事の概要を簡単まとめ!

  • 中国製ゲームパッドのレビュー記事第2弾
  • 余計なものがついていない「シンプルな」ゲームパッドを探す
  • 中国にはまだまだゲーミングメーカーが多数存在する
  • ゲーミングデバイス企業”GameSir”からゲームパッド”T2a”が出ているので使ってみた!
  • 形状は完全にXbox Oneコントローラーと同じである
  • USB micro-B(有線), 2.4GHz無線、Bluetooth接続の3つに対応
  • 余計なボタンは全くない、非常にシンプルで使いやすい
  • 「スティックをニュートラルで接続する」を徹底する必要あり
  • スタイルに応じて有線と無線の使い分けができるゲームパッド

一般的にゲーム機を購入すれば、純正のコントローラーが必ず1つ付属する。無線接続ないしUSB接続になる前はそれ専用に設計されているわけで、使い勝手に関してはコントローラーによるが基本は使いやすいものになっている。それ故サードパーティ製は限られた企業しか作れなかったが、特殊機能を付けることで純正コントローラーとは差別化を図る形で売れていった。

そして任天堂以外のコンシューマは独自の接続規格を捨て、USB Type-Aをコントローラーの有線接続またはUSB Type-Aオスの周辺機器のポートとするように統一していった。その頃コントローラーは無線接続できるようになるのが一般的となり、特にMicrosoft製であるXbox360コントローラーは同社製OSのWindowsでも使えるようにドライバが用意されるほど使い勝手の良さで、これを知ったサードパーティゲーミングメーカーはXboxコントローラーの形状を基本としたゲームパッドを製作するようになる。このことは、以前にも書いている。

ゲーミングメーカーで有名なところになるとゲームパッドも高級品で、それ1つで上位のPCパーツのいずれかの部分の1個が買えるほどに高いことはよくある話だ。それに対して中国製は品質はまちまちではずれがあれば当たりもあり、純正コントローラーにはない追加機能をやたら装備している。当たりかどうかは実際に試してみないと分からないことが多い。それとは逆に、余計な機能は要らないので純正コントローラーに近いものが欲しい、そう思うこともあるはずだ。その気持ちがあって2つ目の中国製ゲームパッドを試すことにした。メーカーはGameSir, モデルはT2aである。見たところ余計な機能のないこれ、果たしてどうなのかを見ていく。

ブンブンハロー純正コントローラーの純正コピー、どうもKIBEKINです。

ゲームパッドを探す難しさ

前回レビュー機”SL-9111″の難点発覚

かつて私はXbox Oneコントローラーの妙なUSB micro-Bの接続不良と無線接続特有の妙な入力反映遅延に悩まされ、新しい「有線の」ゲームパッドを探していた。いくら無線技術が発達していたとしても、どうしても操作が遅れるのが気になるのと、何故か入力したはずの操作が反映されていないという怪現象もあり、新しいゲームパッドを探すことは早急に解決しなければならない課題であった。

そうしてYHOC!で探して見つけたのが、以前にレビューした中国・EasySMXの有線ゲームパッド”SL-9111″であり、これはXbox系コントローラーの形と配置と同じタイプのゲームパッドで、現行のXbox One コントローラーよりも厚みが薄い、スリムタイプのゲームパッドである。Xbox系の配置でありながら肝心のXbox系ゲーム機で使用できない頓珍漢であるが、独自機能としてターボとコマンド登録が可能なもので、これを入手して以降はメインのゲームパッドとして使うようになった。



使いやすいゲームパッドとして好んでいたこれであるが、使っていくうちにある問題点が発覚した。その問題点とは、誤入力だ。ボタンの配列上、背面にあるコマンドボタンM1~M4とターボを押し間違いしやすいのである。M1~M4はコマンド登録をしなければ何も問題がないが、ターボはXboxコントローラーで言うBACKまたはSelectボタンの下に配置していて、その間隔は狭い。それ故マップを確認する勢いで押してしまったり、十字キーの上(回復)を押す勢いで誤投下することでターボが有効になり、特にAPEX Legendsにおいて長押しが必要なアクション(蘇生など)の妨害となることが非常に多い。1分1秒と正確な動き(入力)を求められるFPSにおいてこれはマイナスポイントにしかならない。切り替えのスイッチボタン式ではなくコマンド式なのも問題点で、すぐに解除するのが難しいのも問題である。便利な機能だが、現行のゲームをやるには正直向いていない。

また、十字キーも入力判定が甘い。十字キーの右を入力したにもかかわらず上が入力されたと判定され、回復の必要ないタイミングで回復しようとする、その逆が起きるという現象にも遭遇した。基礎と機能こそしっかりしていて、持ちやすいのではあるが入力判定の設定が甘いのではないだろうかとも思うものである。この点から、SL-9111の機能を十分に活かしつつ難点を気にしないようにするには、旧世代ハードのシングルプレイ前提のゲームが一番にも思える。

次の目標は余計なものがついていない「シンプルな」ゲームパッドを探す

前項でSL-9111を少し悪く言ったが、かといってそれがEasySMXやSL-9111そのものが悪いという評価にはならない。あくまでも使ってきた中で判明した「傾向」であり、用途に合った使い方をすれば特段問題のあることではないので、難しく考える必要はない。しかし、これは分解して整備したところでどうにもならないことが多いので、そう考えたときに出る案は、新しいゲームパッドを探して試すことだ。一番早くて一番最適解であろう。

では、どういう条件で新しいゲームパッドを探したらいいか。それはSL-9111で指摘した問題点を考えれば簡単だ。ターボや背面M1~M4コマンドボタンのない「シンプルな」ゲームパッドだ。それも、できればXbox Oneコントローラーに似た形状・配置であることで、かつコントローラーのキャリブレーションの必要がないものが理想である。Steamで使用することを考えると、いちいちゲーム毎に細かいコントローラーキャリブレーションの設定の必要がない方がいい。私は面倒が嫌いなんだ。

当然のことながら、私は資金的余裕は皆無である。高ランクに位置する大手ゲーミングメーカー製のものなど買えたものでなく、それを買おうものなら私は秒速破産だ。したがって選択肢は中国製しかなくなる。中国製の抵抗感については既になくなっているため、自分の手に負えない領域以外ならどんなものでも使ってやる、くらいの勢いである。こうなれば向かうところ敵なしだ。

中国にはまだまだゲーミングメーカーが存在する

不動産バブルが崩壊寸前(実質崩壊状態)となっている中国であるが、ゲーム大国であることはゲーマーの一部が知っているくらいのレベルである。多数のゲーミングメーカーが存在し、同時に動物園から脱走した「チーター」が縦横無尽に世界を走り回っているが、それは割とごく一部であり殆どは真面目にやっている。残念ながら殆どのユーザーの会話言語が中国語なのでなかなか会話は難しいが。

ゲーム大国であるなら、以前に紹介したEasySMX以外にも多数のゲーミングメーカーが存在することは想像に難くない。ただ、どういう企業が存在しているかを全て把握しているわけではなく、いちいち調べていることもないので実際あまり知らない。知っているとすれば、欲しいものをYHOC!やらMRCRやらで調査してたまたま出てきたメーカーを調べた結果である。ゲームパッドを作っているメーカーは大抵公式サイトを持っている、そして様々なゲーミングアイテムを製造しているので、信頼性はある。




中国・GameSirのゲームパッド、”T2a”

そんな中で目を付けたのが、GameSirのゲームパッド、”T2a“である。これはYHOC!のストア出品で未使用品として出ていたもので、箱だけは破損していて中身は何の問題もないものであった。誰も手を付けずにいたこれは、Amazonと公式販売サイトでは既に予定出荷数の販売を終了していて売り切れ状態であった。ただ、公式販売サイトで一瞬だけ見れる価格は、スマートフォンを固定するためのブラケット付きで$39.99, ブラケットなしで$35.99となっている。$1=¥110として計算した場合、それぞれ約¥4,400と¥3,960となり、実は割と高い。Xbox One コントローラー並みの高さだ。

そんな「出た当初は最新で高額」だったT2aも、何故かYHOC!で売られていた時の価格は送料込で¥2,120であり、これをクーポンとTポイントを使用して¥1,350で入手した。公式で入手するよりも1/3だけお得である。なお、ブラケットは最初から存在しないものであったので、その点は仕方ないようだ。このゲームパッドは接続方式が3つあり、それぞれ対応する入力方式や接続のための設定方法が違ってくる。私としては有線至上主義であるが、無線対応ということはスマートフォンでも使えることを意味する。全ての接続方式を試し、それぞれの使い勝手はどう変わってくるか。実際に使ってみて試し、ここにその記録を残すことにする。

GameSir T2a使ってみた!

前提:GameSirとT2a

まずはT2aを製造した企業、中国にあるGameSirについて解説する。

GaneSirは、2010年設立の中国に本社を置く、ゲーミングデバイスの開発・製造を行う企業である。前回レビューしたEasySMXと同様Wikipedia情報は全くないが、公式サイトAbout Usによれば、広州に運営及びR&Dセンター、ロサンゼルスにグローバルマーケティングセンターを置いている。また、URLのドメインが”.hk”であることから香港にあると思われるが、明確な位置は本当に不明である。検索しても情報が本当に出てこないのである。

まず、サイト自体はどうかと言われると、本来必要となるはずの本社情報が無い点でどうかとは思うが、製品情報はちゃんと掲載されていているので良しとする。公式販売サイトもあるが、直販はどうやっても価格が高いので、正規代理店かあるいはAmazon等の一般的なECサイトに頼るべきである。この手の物は大半の「業者」が大量に仕入れているためだ。また、基本的な情報がないわりに問い合わせページや採用情報があったりとガバガバである。

GameSirトップページ
GameSirのトップページ。以前に紹介したEasySMXと同様、ページそのものは普通である。

それはさておき、ゲームパッド以外にキーボード、マウス、スマートフォン用ゲームパッド(Switch型配列)、その他アクセサリを製造しているGameSirの多数あるゲームパッドの中の1つが今回紹介するT2aだ。これも明確な発表時期は不明だが、AmazonのKeepaによる価格推移から調査すると、2017年10月31日には既に存在していたことが判明した。ちなみにコピー元であるXbox One コントローラー(1708)の販売開始時期は2016年11月頃なので、コピー完了までわりと遅い。発売開始当初の価格が¥1,300なのは何かおかしい気がするが。なおAmazonでの販売終了は2020年5月3日だが、その頃には法外な価格だったため誰も買う人はいなかっただろう。なお、T2aのイメージ画像が以下である。

T2aイメージ
T2aのイメージ。このような箱入りで送られてくる。見た目は完全にXbox One コントローラーと同じである。

T2aの外見調査

未使用品、ということで送られてきたT2aは箱ごとである。出品画像では撮影用に開けているが、おそらく手袋でもして扱ったのであろう。まったく汚れはない。ただ開封する時の箱の側面にあるシールが剥がしにくかったのか、正面から見た右側の面が剥がれている。とはいえそこは気にするところではない。実際の箱およびコントローラーの外見と付属品が次である。

T2aの箱と内容物とコントローラー
T2aが梱包されている箱と内容物とコントローラー。箱は側面にアプリのダウンロードリンク(QR)がある。内容物は至ってシンプルで、余計な紙がない。必要最低限といったところである。
T2a正面
T2aの正面を見た画像。この形状は完全にXbox Oneそのものである。トリガーストロークまで同じになるよう作られている。

コントローラーの使いやすさはXbox360かXbox Oneかで派閥が分かれる。私は形状と重量でXbox360を推したいが、唯一の問題点は十字キーの押しにくさにある。Xbox Oneは十字キーの問題を解消しているが、若干太くなって重さを感じ、トリガーの深さも360より浅いことを考えると、どちらが良いかという判定を出すのは難しい。2つのいいところの組み合わせはできなかったのだろうか。



それはさておき、コピー元であるXbox One コントローラーと比較すると、コントローラー手前側に存在した3.5mmイヤホンジャックとよくわからない端子の接続部、正面側のBluetoothペアリングボタンはT2aには存在しない。また、コントローラー上面のXboxボタンと右のメニューボタン及び左のビューボタンはGameSirのマークのホームボタン、STARTとSELECTがくっついて中央にまとめられている。その上にアクセスランプがある。底面には電池カバーの他に手前側にもう1つカバーがあり、ここを開けると2.4GHz接続するためのレシーバーが格納されている。2.4GHz接続する場合にこのレシーバーが必要になるが、別途保管する必要がないのは楽である。

そして有線接続するための部分であるmicro-Bメスコネクタは正面奥に収められている。このコネクタについては付属のmicro-Bオス-Type-Aオスケーブルがぴったりはまる設計となっており、Xbox One コントローラー特有のコネクタの緩みによる接続不良の可能性が低いものとなっている。本家のコントローラーはこの問題があってあまり使いたくなかったのである。よって外見に関しては合格である。

3パターンの接続方式をそれぞれ試す

T2aには3パターンの接続方式が用意されている。これはスマートフォンでの使用も考慮したものである。当然のことながらPCでもそれらの接続方式は使用することができる。ここでは3つの接続方式についてPCで設定と使用を行った場合の結果を記述する。

接続方式1:有線接続

PCに接続するもっとも簡単で手間のかからない方式は有線接続である。これは多くの人が容易に想像でき、そして入力遅延や誤入力判定が最も少ない、安定した接続方式だ。ゲームでは多少の遅延さえ気になるFPSゲーマー達が好む接続方式であり、無線にこだわりのない人は安価で機器の接続が可能なことから、様々な人が利用している。

有線接続は簡単な事なので今更説明するまでもない。接続するとデバイスセットアップが開始され、30秒程度待てばセットアップが完了し、”GameSir-T2a”として、初期状態ではDInputで認識される。パイロットランプはAndroidマーク上が点灯する。ホームボタンを3秒長押しすることでXInputに切り替えることができ、この時パイロットランプはWindowsマーク上が点灯し、そのモードであることを示す。また、接続時のセットアップの通知と「デバイスとプリンター」でそれぞれのモードを見たときの状態が以下である。

デバイスとプリンター、ドライバインストール通知
デバイスセットアップ通知とデバイスとプリンターでDInput及びXInputのT2aを見たときの状態。DInput時はT2aとして、XInput時はXbox 360 Controller for Windowsとして認識されていることが分かる。

T2aには入力モードが2つあり、それがDInput及びXInputである。それぞれの入力方式の違いについては補足説明として後述するが、DInputが有効になっている時はT2aとして、XInputが有効になっている時はXbox 360 Controller for Windowsとしてそれぞれ認識されている。通常Windows他PCでゲームパッドを使用する場合XInputで使用するので、PCで使う場合にはエミュレータなどで古いゲームをやるなどしない限りはXInputで使用するのが原則である。ただし接続時はDInput優先で認識されるため、ホームボタンの3秒長押しで切り替える作業が必要になることは注意だ。今現在どちらのモードが有効かは前述の通りパイロットランプで判断する。なお、変換ケーブルを使用すればスマートフォンでも使用することができる。

接続方式2:2.4GHz無線接続(レシーバー使用)

T2aは2種類の無線接続方式を持つ。その1つ目がWi-Fiの無線周波数の1つである2.4GHzを使用し、受信側となるPCやスマートフォンに専用のレシーバーを挿し、それを介してワイヤレスとする方式である。多くの2.4GHz無線キーボード・マウスと同様、レシーバーを使用する必要があるのが難点だが、逆を返せばBluetooth非対応でもワイヤレスコントローラーとして使用できるということだ。ちなみに、T2aはコントローラーにレシーバーをしまえる設計なので、レシーバーを無くす心配はない。

2.4GHzレシーバーと格納場所
2.4GHzレシーバー。コントローラー下側の格納場所に入っており、持ち歩くのに便利である。レシーバーはGameSirのマークが入っている。

レシーバーを挿すと同じようにセットアップが開始され、これも”GameSir-T2a”として認識される。この状態でT2aに電池を入れ、ホームボタンを押すことで起動しレシーバーが挿されている機器と接続する。この時Wi-Fiマーク上のパイロットランプが点灯し、初期状態はDInputである。XInputにする方法は前述の通りだ。また、このレシーバーは電力を殆ど必要としない設計であるため、変換ケーブルを利用してスマートフォンに接続しても認識する。昨今のスマートフォンはBluetoothを標準装備するため2.4GHzをわざわざ使う理由はないようにも思えるが、2.4GHzの場合はBluetoothと違いペアリングを必要としないので、ペアリングが面倒な人にはもってこいの接続方式である。




接続方式3:Bluetooth

もう1つの接続方式はBluetoothである。これはもはや説明するまでもなく有名である。ただし、使用するまでに手順が必要である。と言っても簡単で、2.4GHzレシーバーを外した状態で電池を入れ、ホームボタンを3秒押し続けてペアリングモードにする。その状態でペアリングしたい機器で設定を行えば、他の機器でペアリングするのと同じ感覚でペアリングが完了する。詳細な画面については省略する。

Bluetoothは接続にレシーバーは不要なので、USBポートを潰すことなく無線接続できるところが利点である。人によっては「繋げる」ことを嫌うこともあるので、そういう人向けには便利なものとなる。しかし欠点も当然存在し、まず有線接続よりも入力遅延が存在し、これは2.4GHzよりも遅いと言われている。しかしこれは微々たる差なのであまり気にしないものであろう。またこの接続のみ、DInputしか使用できない。XInputには対応しておらず、ホームボタン3秒押しをすると電源が切れるようになっている。したがって、XInputが使用できない以上、BluetoothはPCで使用することはないであろう。そうなると、スマートフォンでの使用が主となる。

Bluetoothと2.4GHzワイヤレス
左:Bluetooth 右:2.4GHz。このようにパイロットランプが点灯し、どの接続方式となっているかが分かる。なお、有線接続の場合は入力モードのパイロットランプだけ点灯する。

使用感:シンプルで扱いやすい、ただ電池を入れると重い

接続方式について解説した次は実際に使用してみたところの感想である。3つの接続方式がある以上、全てのパターンで試すのは面倒だが試している。

有線接続はこれまで有線でXbox One コントローラーを使ってきた経験があるので、それとほぼ同じように使用することができる。スタイルは1708と同じで、それを使ったことがある人なら難なく使えるはずだ。有線接続であれば電池を入れずに使える点で軽量で、余計なボタンもないので誤操作せず扱いやすい、というのがある。しかし、SL-9111を使っていた影響か、今はまだ慣れていないので使いにくさを感じている。手に馴染ませるには、それなりの時間を要するであろう。だがこれといった問題点は見当たらないので、有線接続は良好である。

無線接続は、2.4GHzをPCで、BluetoothをXperia 1で検証した。2.4GHzでのプレイ検証に暗殺以外何でもできることでお馴染みHITMAN2を30分程度プレイし、操作に支障が出ないか確認を行った。結果としては入力遅延が発生したり誤入力が発生することなく、いつも通りガバガバ暗殺を楽しむことができた。スティック・RB/LB・RT/LTはXbox One コントローラーとほぼ同じ感度であるので、現段階ではキャリブレーションを行わずに使用している。これは有線でも同じことが言える。

Bluetooth接続はDInputのみの対応の関係から、Xepria 1で唯一入っているゲームであるMinecraftを起動して確認を行った。操作に関しては特に問題はなく、誤入力は画面タッチ操作よりも起こしにくくなった。Bluetooth特有の遅延に関しては然程感じることはなく、スムーズな操作が行えた。Bluetoothの方が2.4GHzよりも遅延が大きいとされているが、その差についても感じることはなかった。もっとも、FPSではないからという可能性もあるが。

3つの接続方式でそれぞれ試した結果、シンプルで扱いやすく、遅延に関しても普通に使用していてもわからないくらいなので問題ないという判断である。したがって、いずれの方式においてもT2aでは問題なく使用できる、と判断した。特別な欠点は特に見当たらない。強いて言うなら、無線接続は単三電池を使用するのでその分で重くなることだ。重いとどうにも使いにくいところがあるので、ゲームパッドに軽さを求める人は有線で接続した方がいい。私はレスポンスの関係で有線を好むが。

「スティックをニュートラルで接続する」を徹底する必要あり

T2aを使用する際に1つだけ注意したいことがある。それは「スティックをニュートラルで接続する」ということで、これを他のコントローラーないしゲームパッドで徹底する必要があるということだ。特に入力モード切り替え時にこれを注意しておく必要がある

アナログスティックを持つコントローラーを接続する時、説明書には必ず「アナログスティックはニュートラルにした状態で接続してください」と書かれていた。これは無線接続が一般化した現代でも、コンシューマ機の説明書に書かれることがある。これはプログラミング的に考えればコントローラーないしゲームパッドは本体が通電する(電源ONになる)とき、通電した瞬間を初期状態として認識し、それを本体に登録させているためであろう。その初期状態は必ず中心として登録される。それは例えばアナログスティックが右上に完全に押し倒されていても、そこを「中心」としてしまうので、本来のアナログスティックの中心に戻してもそこは本体にとって「左下」と認識され、勝手に動く原因となってしまう。したがって、スティックをニュートラルにしておくことは電源を入れたりコントローラーないしパッドを接続する際の義務である。



何故これを言うか、それはT2aをテストしていた時に右スティックが勝手に動く現象があったためである。この現象については原因を追究すると、おそらくはDInputからXInputに切り替える際に無意識に右スティックを傾けていた結果であると考えている。T2aは困ったことにいつでも接続時の初期モードはDInputなのでPCで使用するには切り替える手間があり、その切り替えにはホームボタンの3秒長押しが必要だ。それを片手、特に右手だけでやろうとすると、位置によっては右スティックを倒した状態で触れるか、足で右スティックを押していることによる影響であると思われる。これを防ぐにはやはり横着をしてはいけないということであろう、防ぐにはきっちり両手で入力モードの切り替えを行うべきである。そうすることで、殆どの場合でスティックが勝手に動く事故はないはずだ。使用時はここに注意である。

補足:DInputとXInputとは

DInput、正式名称DirectInputとXInputはどちらもMicrosoftによって開発されたソフトウェアコンポーネント”DirectX”のうちの1つであり、様々な入力機器からの入力を収集するためのAPIである。XInputはDirectX 9からXbox360用コントローラーのために導入された。DInputはDirectX 8以降は大きな変更がなく、XInputが後のDirectX 9で導入され、DirectX 10以降でも大きな変更がなかったようだ1)参照:DirectInput – Wikipedia

技術的な話についてはWikipediaの解説に預けるが、XInputはXbox360の全ての機能がWindows XP SP1以上で利用できるようになり、またプログラムがDInputと比較して非常に簡単である利点を持つ。しかし欠点も存在し、Microsoftが定義する次世代のコントローラーのみをサポートしているため、旧式のWindows用のコントローラーをサポートしていないのである。そしてマウス及びキーボード型デバイスはサポートされない。もっともここは誰も気にしないであろう。同時接続数は4であるが、殆どの場合PCではこれを気にすることはないはずだ。ほか、アナログ4軸・10ボタン・デジタル8方向のみをサポートする。対してDInputはアナログ8軸、128ボタン、フルレンジのPOV(ハットスイッチ)をサポートするという。

DInputは昔から存在した規格のため、対応するドライバが用意されているデバイスも豊富である。XInputは規格が規格のためデバイスはXbox360及びXbox One用純正コントローラーのみである。しかしサードパーティ製は両入力対応のものが多い。SL-9111もT2aも両入力対応製品に該当する。もっとも、ゲームパッドを購入する目的はPCゲーム用が多いため、最低限XInputに対応していれば問題ないはずだ。

スタイルに応じて有線と無線の使い分けができるゲームパッド

SL-9111に続き、購入して数日であるが実際にT2aを使用してきた私がこのゲームパッド(コントローラー)の機能と使用感を書きあげた。前回のSL-9111と比較するとXbox Oneと同じ形状であるT2aはSL-9111よりもどうしても重い感じがするが、おそらくは長く使い続けて慣れていけば重さや操作感はなくなるものになるはずだ。その一方でSL-9111の軽さと手になじむ感覚も良いため、今もSL-9111をメインで使っている。一度慣れてしまうと他のゲームパッドに持ち替えようと思うことがどうしても難しく感じる

とはいえ、T2aを入手した理由はSL-9111に付属するターボ切替ボタンや背面M1~M4の誤入力が気になるためである。そうなると欲しくなるのが余計なボタンの存在しない、シンプルなゲームパッド。そしてそれは大半がXbox360またはXbox One コントローラーと同じ形状と配置のものが挙げられる。しかし純正品は相変わらず高く、中古品は動作保証がない。結局候補に挙がるのは新品の中国製ゲームパッドだけしかなかった。純正だって壊れるときは壊れ、中古品は最初から壊れているリスクがある。

ところで、T2aはシンプルなXbox One コントローラーのコピーであり、有線でも無線でも使用できる点でSL-9111とは住み分けの出来る存在である。標準の入力モードがDInputのため、Steam等のPCゲームで使用するにはわざわざXInputへの切り替えが必要という一手間があるが、それを差し置いても自身のプレイスタイルに応じて接続方式を使い分けできるところは便利だ。私の場合、PCなら有線、スマートフォンなら無線という使い分けをしている。入力モードの制限もあるが、PCでやるなら軽量かつ遅延なしを、スマートフォンならケーブルの制限を考えないという感じだ。何はともあれ、GameSir T2aは使えるゲームパッドであることは間違いない。純正コントローラーの脆さにうんざりしているなら、試してみるといい。

 

以上、中国製ゲームパッド”GameSir T2a″使ってみた!であった。それでは、次回の記事で会おう。ン、バァーイ!

 

KIBEKIN at 00:00 Oct. 20th, 2021


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脚注

KIBEKIN
会社員という働き方が合わないのに会社員になってしまってから、半ば自分からリタイア後ブログクリエイターとなり活動してきた社会不適合者。今後の活躍の約束とHIKAKINリスペクトの意味を込め、リンクス岐部からKIBEKINに改名した。

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