この記事の概要を簡単まとめ!
- 今までソフトバンクを使い続けてきたKIBEKIN
- 度重なるポイント付与制度改悪と進展しない「真の5G」に嫌気を覚える
- もっと安くてもっと良い回線を求めてMVNOの調査を開始する
- 行き着いた先、ソニーの通信事業部門のモバイルサービス”NURO mobile“
- 回線を選択できる幅広さ、配信者にとって嬉しいオプションが決め手になった
- MVNOのためオンラインで申し込み、不備がなければSIMが早く届く
- 5G対応スマートフォンはSIMフリーモデルを別途調達することで対応
- 「真の5G」を提供するdocomoの5Gエリアなら下手なホームルーターより強い
- 少しの手続きと到着後の大事な設定さえ忘れなければ快適に使える
- 安く、お得に、便利に5Gを手に入れろ
新しいサービスは、最初は目新しいものであるということで飛び込むわけだが、殆どの場合しばらくすると飽きる。飽きる頃には後発組が入り込んで、最初に始めたサービスよりも色々と改善されているものを提供することが多い。このタイミングで様子見していたユーザーが使い始めるというパターンが多いようで、結果的に先発サービスは衰退していくという流れである。これを上手く見極められるかどうかが、ビジネスでもコンシューマでも大事である。
携帯事業はそれまで寡占市場であった。三大キャリアとなるdocomo, au, ソフトバンクという少ない選択肢だったが、途中からMVNOと呼ばれる、三大キャリアの回線を借りて格安SIMのサービスを展開している通信事業者が増えた。インターネット上で全てを解決するようにしているので実店舗を持たないのが基本で、その分安さという形で反映される。それまで安いがクソ回線というイメージが多かったそれも、docomoのahamoショックを受けて一気に改善した形だ。
私はiPhoneへの乗換でdocomoからソフトバンクへ移り、長年使ってきたのだが、最近どうにもサービスの質が悪くなっていることを感じていた。もはやソフトバンクである理由はないと考えて乗り換えることを決意し、調べていって行き着いたのがソニーの通信事業部門のモバイルサービス”NURO mobile”だった。同名の「光」の方は散々だが、モバイル部門はかなり優秀であった。そこで今回は、乗り換えるまでの経緯と乗り換えた後の内実を、実録レポートとして余すことなく書いていくこととする。
これでソフトバンクともおさらばだ
改悪王ソフトバンク
かなり昔の話:docomoからソフトバンクへ
これはかなり昔の話となる。まだガラパゴス携帯が一般的だったころ、最も安定していた通信事業者といえばdocomoであったはずだ。とはいえその頃はまだ子供過ぎて、選択権などなく、与えられたものを使うだけの状態である。その善し悪しなど分かるわけもない。なので何も考えずにdocomoのガラパゴス携帯を使い、生活していたわけである。
おそらく2012年か2013年頃、その時は姉の携帯が故障したか何かでdocomoショップに行ったようである。だがその時の対応が非常に悪かったらしく、これに怒った両親は全員のキャリア移行を決断し、当時からサービスとして提供されていたMNPを使用し、それを持ってソフトバンクショップに行って契約を行った。時期的にはiPhone 4Sが出ていたので、これまでガラパゴス携帯だったものからスマートフォンに変更することになり、そこからソフトバンクとスマートフォンの歴史が始まった。
私としては特にスマートフォンに対するこだわりはなく、それ以前に何も分かっていなかったのだが、当時最新のiPhoneだったのがそれで、最初は操作に手間取っていたものの、数日すればゲームで操作するにも手間取らないほどには使いこなせていた。ただ、別に積極的に使っていくような感じでもなく、そろそろ時代的に従来の携帯はなくなっていくであろうということで、なんとなくな流れで使っていたのがある。
Yahooとソフトバンクというメリット
docomo以外のキャリアと言えば、auとソフトバンクである。当時はその3社が代表であり、かつて存在したVodafoneは2006年にソフトバンクに買収されている。つまり、2012~2013年時点ではほぼそれしかない状況だったというわけである。この3社の中でiPhoneの展開に積極的だったのがソフトバンクであり、最新のiPhoneを出すのはほぼソフトバンクが先行で、その次にauが続く形であった。docomoはiPhoneを重視しておらず、スマートフォンをメインに販売していたようである。これは後にユーザーの要望によってiPhoneも揃えるようになったものと思われる。
ところでソフトバンクはYahooを従えているわけで、ソフトバンクを利用することによってYahooのサービスをお得に利用できるという形になっていた。例えばスマートログインをセットすることによってYahoo!プレミアム(¥508/月)を常に無料で利用できるようになり、Tポイントと提携していた関係でTポイントをYahoo!ショッピングやヤフオク!で支払いに利用できるようになっており、かつ貯まりやすい設定でもあった。また、スポーツ関連のサービス(配信など)もYahoo!プレミアムが無料で利用できるようになるため、これも無料で使いたい放題になるといった利点も存在する。そもそもの月額は然程高くないのだが、508円とは高級なコンビニ弁当1個に相当するくらいではあるので、毎月その分がお得になる。
ソフトバンクと言えば、ポイント付与率が非常に高いことでお馴染みで、それについて覚えている人も多いはずだ。Yahoo!ショッピングにおいてはそれが顕著であり、うまくやると15~20%戻ってくることはほぼ日常茶飯事な状態だった。ある意味無限にポイントを稼ぐことができるような状態であったわけで、死のコロナウイルスが発生するまではこれを上手く利用して、主にPC関連商品を実質的に安く仕入れるようにしていたわけである。これには随分と世話になったものだ。
度重なる改悪、増えていくデメリット
だがその流れは、死のコロナウイルスを境に変わった。最初はPayPayサービス開始に伴って、付与するポイントがTポイントからPayPayに変更となった。ただ、自社サービスのものを主流に変更するのは当然の流れであるため、ごく普通の対応である。だがその後から、じわじわとポイント付与率やポイント付与の条件が変更されていった。1回の変更は決して大きくないものの、それを断続的に行うために、ユーザーが気付きにくい仕組みになっていた。一気に下げれば一気にユーザーが離れるということを分かっていての方針であるにしても、非常にせこい。まさしく「ユーザーが損正義」である。
ポイント以外の部分についても、改悪が進んだ。特によく利用しているヤフオクにおいては、クーポンの利用条件の改悪が大きかった。それまで使用条件のなかった、1000円以上の商品が200円割引になるクーポンはPayPay支払い限定でそれ以外では使えなくしたのである。それ以外の一部クーポンも同様の処理がされており、いくら何でも露骨な対応である。また、ソフトバンクの利用者特典として存在していた、使用料金の1%をPayPayポイントとして還元するのもPayPayカード限定となり、PayPay自体も支払い還元率が1%から0.5%になるなど、あらゆるサービスでの改悪がとにかく目立っていた。そのため一部ではこの流れを「PayPay経済圏崩壊」と命名するほどに酷くなったわけである。
ソフトバンクユーザーはソフトバンク公式で展開されている「とくするアンケート」を利用することができ、PayPay登場前はTポイント、PayPay登場後はPayPayポイントが回答内容に応じてもらえるようになっていたが、これも利用中のプランによっては回答しても貰えない、或いはキャンペーン対象外のアンケートも多く存在する。また、アンケートの配信頻度もかなり低下してしまっており、貰えるポイントも年々少なくなってきているので、回答に余計に時間を取られて時間対効果を考えてもマイナスになることが多くなっている。これではもはや損正義にかけて「損するアンケート」である。こうしてこの10年の間に改悪を重ねてメリットはなくなり、デメリットのみ増えてしまったのである。
もっと安く、もっと良い回線を求めてMVNOを調査
ソフトバンクを使い続けることはもはやストレスでしかなく、一向に進まない5Gの整備に見切りをつけ、もっと安く、もっと良い回線を求めることにした。しかし、単に三大キャリア間を移行したとしても料金的には変わらないうえに、使用可能な容量も少なく、不要なサービスの追加料金やポイント付与に係る縛りなどを考えても得策とは言えない。そこで目を付けたのがMVNOと格安SIMである。MVNOについてはそれまでは安いがクソ回線というイメージが強いものであったが、docomoの格安プランであるahamo1)2020年12月に発表・サービス開始した、オンライン申し込み専用プラン。発表時の月額は¥2,980+税で、現在は¥2,970(税込)となっている。各種割引が効かない、オンライン以外では申し込めない条件の代わりに、月額容量20GB, 5Gも利用可能、それでいて回線品質は従来のプランと全く同じになっている。これの恐ろしいところは、docomoのプランの1つでありMVNOのプランではないということで、これを受けて競合となるKDDI, ソフトバンクはもちろん、MVNO各社はこれに勝るプランの再編を強いられることとなった。これが所謂「ahamoショック」であり、携帯電話料金の全体的な値下げに一役買った存在である。参照:ドコモ渾身の新プラン「ahamo」が露わにする「日本のケータイ」本当の課題【西田宗千佳のイマトミライ】-Impress Watchの登場によってMVNO各社がこれに並ぶ品質と料金形態を求められるようになったので、現在はちゃんと選べば低価格で高品質の回線を使うことができるようになっている。
記事執筆時点でのMVNOは22社(ahamoは除外、楽天モバイルは4社目のMNO)あり、有名なものから新興勢力のような無名のところまで様々である。ただ、MVNOとしては無名でも運営元の企業は有名であることも多い。そのため、まずはMVNO事業者名を検索し、そのサイトへ行き、一番下までスクロールして運営元企業を確認することがまず重要な一歩である。また、この手の情報は先駆者が多く存在するので、MVNO名とプラン名で検索をかけ、利用者情報を必ず複数探し出して比較しながら確認していくことが重要である。特に5Gの情報は借りている回線と敷設場所が大きく関わってくるためで、5Gが敷設されていない場所なら当然遅いと書き、敷設されている場所なら当然速いと書く。1つの情報だけで判断することは危険であるので、肝に銘じておくべきである。
行き着いた先、ソニーの通信事業部門のモバイルサービス”NURO mobile”
実は2023年2月の時点で目星はつけていた。それがソニーの通信事業部門のモバイルサービス”NURO mobile“(以下NUROモバイル)である。この名前を聞いて顔をしかめた人はいるだろう。NURO光のパケットロス率が10%以上ということで、集団訴訟されたところのモバイル部門になるからだ。確かに調べていくと運営元となる企業はソニーネットワークコミュニケーションズであり、これは両者とも同じであるが、そもそもの話、光回線とモバイル回線は種別が全く異なるものである。MVNOであるは三大キャリアの回線の相乗りを行っているものであるので、回線安定性はそれぞれのキャリア回線の使用状態に依存するためである。なお、運営元が同じなので光とセットにすることで割引が発生するが、本記事では割愛する。
何故ここに目を付けたのかといえば、NUROモバイルの音声+データSIMプランの中に、配信者には魅力的なオプションサービスが存在したためである。一般ユーザーはダウンロード速度のみ気にしていればいいが、配信者の場合はアップロード速度の方が重要であることは、実際に活動している皆が知っている。速度については5Gで何とかなるにしても、問題は容量である。容量が少なすぎればすぐ速度制限に引っかかるので、通常は容量無限プランが求められる。だがそうなると高額料金になり、意味がなくなってしまう。
だがその問題を、NEOプランが解決してくれると分かった。詳細は後述するが、NEOプラン契約時の自動でついてくるオプションに「あげ放題」というのがあり、これが想定していたよりも便利だったのである。また、三大キャリアから任意の回線を選べるので、自分がどのキャリアの「真の5G」エリアにいるかを調査した上で回線選択もできることになり、その点でも利点が大きいものになる。今回はソフトバンクからのMNPでNUROモバイルに移行したので、その手順を含めて、「実際のNUROモバイル」について余すところなく解説していく。
NURO mobileを契約する
まずはNUROモバイルと契約するところから開始である。私はソフトバンクからMNP権を行使しての移行であるので、MNPの場合は各キャリアでその手続きが必要になる。新規契約の場合、この項は飛ばして読み進めること。
MNP予約:申込時に有効期限が10日以上残るように予約する
ソフトバンクの場合、MNPは専用の電話番号2)ソフトバンク携帯は*5533、フリーコールでは0800-100-5533から申し込むことができる。ただしその受付時間は午前9時~午後8時となっており、殆どの人は休日に予約することになるであろう。ソフトバンクのMNP解説ページではMy Softbankからもできるとはなっていたものの、私の環境では何故かできなかったので、安全なのは電話の方である。原則がインターネットからの申請ではなく電話なところに、既にクソフトバンクさを感じる。
それはともかく、ソフトバンクの電話から*5533に電話することで手続きを始められ、自動音声に従って番号を入力することで、最短5分で手続きが完了する。完了するとSMSでMNP予約番号通知が送られる。予約番号、対象の番号、有効期限が記載されており、この中から予約番号と有効期限は万が一に備えてアナログでメモを控えておく。予約時は申し込み時に必ず有効期限が10日以上残るようにして予約する必要があるので、この部分だけ注意すること。
申し込み:NURO mobile公式サイトで行う
予約番号を取得したら、これを持ってNURO mobile公式サイトにアクセスし、どのページでも大体右上にある「申し込み」をクリックして申し込みのページへ行く。申し込みの前に、次のものがあるかを確認しておく。
- 本人名義のクレジットカード:支払方法はどのプランでもクレジットカードのみ対応。対応するカードはVISA・MasterCard・JCB・AmericanExpress・DinersClubである。
- 本人確認書類:運転免許証や保険証といったものが必要になる。保険証などは撮影時に番号やQRコードを隠す対応が必要になるので、最も楽なのは運転免許証である。
- MNP予約番号:MNP時のみ必要。有効期限が10日以上残っているものでなければならないので、申し込むタイミングに注意。
これらが手元にあることを確認したら、次の通りに申し込みを進めていく。
プラン選択
まずはプランを選択する。選択は以下のように行っていく。
- 回線選択:三大キャリアから好きな回線を選択する。回線によって選べるプランが異なる。選択基準は家が「真の5G」エリアに入っているキャリアの回線を選択する。
- 契約タイプ:音声通話付き、データ通信のみ、データ通信+SMSの3つから選択する。MNPの場合、音声通話付き以外は選択できない。
- データ容量:任意のプランを選択する。高品質プランと格安SIMプランがある。高品質プランも場合によっては三大キャリアより安くなることもある。
- 利用端末:現在利用中の端末を利用、或いは自分で調達した場合はSIMのみ、端末も同時に申し込む場合はSIM+端末を選択する。
- SIMカードのサイズ:一般に現行のスマートフォンはnano SIMを採用することが多い。そのため基本的にはnano SIMで問題ない。使用する端末のSIMトレイのサイズをあらかじめ調べておくこと。
- 通話定額オプション:電話関連のオプションとなる。任意設定である。
- 電話番号の引き継ぎ:引継ぎか新規取得かを選択する。ここではMNPなので引き継ぎを選択する。
- MNP対象電話番号:自分の電話番号を入力する。
- MNP予約番号:10桁の予約番号を入力する。
- MNP予約番号の有効期限:有効期限を選択する。10日以上残っている必要があり、9日以下である場合は再発行する必要がある。
- MNP手続き(回線の切替設定):通常はSIM到着後に自分で設定を行うが、設定が不安な人はあらかじめ設定済みのSIMを送ってもらうこともできる。ただしこの場合、移行元の回線が使用できなくなる時間が早まる。設定自体は難しいものではないので、本当にできない人だけ頼んだ方がいい。
この選択はどのプランを選択する場合でも基本手順は変わらない。ただし、最初にどの回線を選択するかによって選択できるプランが異なり、公式解説ではNEOプランLiteはdocomo回線のみ提供となっている。とはいえ、通話オプションを考慮しない場合最上位プランのNEOプランW以外は三大キャリアの最低利用プランを下回る価格で提供されているので、この時点で既に元が取れる。オプションについては、好きに決めるといいだろう。ここでは後に解説するキャンペーンと無料で付属するオプションサービスのため、NEOプランを選択している。
そのあとはSIMタイプの選択、通話オプション(任意)の選択を行ってから、MNPの情報を入力する形である。MNP時に必要な情報は控えているはずなので、ここにそれを間違いなく入力すれば準備は整う。SIMの設定を代行してもらうサービスについては、しばらく使えなくなっても問題ないのであれば頼んでもいいだろう。しかし自分でやるにしても5分程度で設定できるので心配はない。
オプション
次にオプションを選択する。NEOプランの場合、次のものがある。
- 迷惑電話ストップ:無料で自動でセットされる。どのキャリアでも存在する一般的な迷惑電話を事前に阻止するサービスである。
- 留守番電話:留守番電話を預かってもらえる。¥330/月
- キャッチホン:通話中に別の通話がかかってきたときに信号音でお知らせし、現在の通話を保留にしてその電話を受けることができる。¥220/月
- 転送電話:別の電話番号に転送することができる。サービス自体は無料で、通話料は別途かかる。
- 国際ローミング:日本国内で使用している電話番号はそのままで、海外の通信事業者のサービスエリアで通話ができる。データ通信は不可能。サービス自体は無料で、通話料は別途かかる。
- 国際電話:日本国内の携帯電話から海外に国際電話をかけられる。サービス自体は無料で、通話料は別途かかる。
- ウィルスバスター モバイル 月額版:スマホ向けセキュリティ・ウイルス対策アプリを利用できる。¥275/月
- 端末補償:使用中の端末が壊れたなどした場合に対応してくれるサービス。ソフトバンクで言うあんしん保証パックと似ている。契約時しか申し込めない。¥550/月
契約時にのみ申し込める端末補償については、手がガバガバでよく落とすといったことがあるのならやっておく価値はあるが、そうでもないなら外していても問題はないだろう。また、それ以外のオプションは後から申し込みと解除ができるようになっているので、必要な時だけ申し込んで要らなくなったら解除するというやり方が出来るようになっている。その申し込みも利用者ページからさくっと行える。面倒な手続きを踏む必要が殆どないので、気軽に調整しやすくなっている。
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お客様情報
契約時、不備があると100%突き返されるのがお客様情報である。以下の内容について不備がないことを確認しつつ入力および対応していく。
- ご契約者様氏名:漢字とカタカナで姓名を分けて入力する。
- 性別:男性または女性のどちらかを選択する。
- 生年月日:プルダウンメニュー選択式で選択する。
- 電話番号:連絡のつく電話番号を入力する。MNPでも自分で設定する場合は同じ番号でも問題ない。
- メールアドレス:キャリアアドレス以外のメールアドレスを入力する。PCメールアドレスが最も安定する。
- 住所:郵便番号を利用して自動入力できる。「丁目など」の項目も入力が必要で、ある程度分けて入力しなければならない。
- 建物情報は本人確認書類に記載がある場合に入力。
- 本人確認書類の登録:使用できる書類は運転免許証や保険証といったものになる。ここでは免許証を使用する。
- まず、プルダウンメニューから免許書を選択する。
- 本人確認書類住所確認で、記載内容と一致していることを確認する。相違ないことを確認したら、「本人確認書類と相違ないことを確認しました」にチェックする。
- 写真データは、両面を写してアップロードする。1枚あたりの容量制限が4MBのため、画質に注意する。
- NUROモバイルからの案内を受け取るかチェックする。メールと郵送の両方で3つずつある。これは任意である。
申し込み時に必要な情報は、基本的には他のサービスに申し込む場合と変わらないものになる。ただし、不備があると1からやり直しになるので、一字一句見逃さずしっかり確認していく。また、この手の申し込みでは必ず本人確認書類が必要になるわけだが、ここで少し厄介なのが使用するものによって、撮影時に隠す必要のある部分が存在することである。公式サイトの本人確認書類についてのページでは、健康保険証やマイナンバーカードを利用する場合は番号・QRコードを隠すことや、裏面を写さない状態で撮影しなければならず、これらは健康保険法改正および携帯電話不正利用防止法により明確に定められている。そのため、最も楽なのは運転免許証になる。
その後はNUROモバイルからのお知らせを受け取るかどうかを決定する。メールと郵送の2種類あり、これらは任意である。入力内容に全く相違がないと確認出来たら、決済方法へ移動する。
決済・お届け
次に決済方法に関する設定と情報を入力する。お届けに関しては確認のみである。次の情報を入力する。
- 利用可能なカードはVISA・MasterCard・JCB・AmericanExpress・DinersClubの5種類である。
- クレジットカード番号、セキュリティコード、有効期限をそれぞれ入力する。
- お届け日は本人確認を含めた、申し込み手続きが午後2時までに完了した場合、最短当日でSIMが発送されるようになっている。
利用できるカードは5種類のみだが、国内で発行・利用できる殆どのカードはVISA・MasterCard・JCBのいずれかであるのでこの点では問題ないはずだ。なお、支払い方法がクレジットカードのみである関係で、有効期限は他のサービスよりも意識しておく必要がある。新しいカードになるとセキュリティコードと有効期限が変更になるので、更新する場合は間違えないように注意が必要である。
本人確認も含めて申し込みが午後2時までに完了した場合、SIMは当日発送される。その意味では、間違いが全く無ければ仕事が非常に早いと言える。
確認と申し込み完了
ここで最終確認を行う。これまで入力した全ての情報が正しいことをじっくり確認する。また、このタイミングでチェック項目がいくつか存在する。
- ご契約内容の電子交付:ご利用者向けページから契約内容を確認できるようになる。電子交付の場合は後から自分で印刷もできる。
- 利用規約:同意する。上に3つの規約のPDFがある。
- 通信品質の改善についての同意事項:最適化に関する3つの調整事項について同意する。
- NEOデータフリーについての同意事項:NEOプラン、NEOプランWの場合に利用できるNEOデータフリーについて、必要最低限のデータを収集、識別することに同意する。
この時入力情報の修正をしたい場合、ここからそれぞれの鉛筆マークをクリックすることによって直接そのページに飛ぶことができる。その際他の入力情報はそのまま維持されるので、そのページの修正が終わったら各ページの次に進むボタンでここまで戻って来ること。また、最終確認の段階で電子交付または書面交付を選択するチェックボックス、3つの同意事項に関するチェックボックスがある。これらにチェックを入れた後、最後の「入力いただいた契約内容を確認の上お申し込みを確定する」をクリックすることで、受付が完了する。この時入力したメールアドレスに申し込み完了メールが送信されるようになっている。
なお、料金についてであるが、¥2,699のところが合計で¥2,701となっているがこれは電話リレーサービス料負担金であり、携帯ユーザーのほぼ全員が支払うことになっているものである。微々たるものなので気にしなくてもいい。
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申し込み後からSIM到着まで
申し込み後、入力に不備がなかった場合、最長1週間でお届けとなっている。届くまで長いのがMVNOの不安なところであるが、私の場合は申し込みから2日後の朝に発送連絡メールを受信した。その際は通常の宅急便での発送であり、しかもそのメールを受信する前に既に発送されていた。したがってそのメール受信日には到着する予定になっていたほどの早さである。このことからMVNOの中でもかなり仕事できるタイプであるようだ。
その後無事にSIMが到着した。中身は納品書と説明書を同封したnanoSIMのくっついたカードの入っているケースのみという、非常に簡素なものになっている。SIMが到着すれば、第一関門は突破ということになる。
NURO mobile 使用開始
はじめに:SIMを交換する
まずはカードからSIMを取り外して、これを使用するスマホに差し込む。現在のスマホ(Android)はSIMトレイにSDカードをセットできる場所があるので、SDカードも交換する場合はこのタイミングで行う。SIMトレイは原則として手前からSDカード、SIMの順にセットできるようになっているのでその通りにセットする。もっとも、大きさ的に間違えることは少ないが。ただし、SIMトレイはどちらもセットしにくい構造ではあるがしっかりはめないとずれる、しかしいずれも小さくて折れやすい部品でもあるので、力加減に注意する。
これをセットしたらスマホの電源を入れて、スマホで作業しつつ、SIMカードの台紙に書かれている情報を使ってPCからご利用者向けページにアクセスする。
PCとスマホで開通前の設定
PC:ご利用者向けページから開通予約する
開通するには、まずは開通予約を入れる必要がある。手続きはご利用者向けページにログインして、次の手順で行う。
- ログイン後のトップページの右にある「開通予約する」をクリック。
- 好きな日の好きな時間の枠をクリックして「この日にする」に変えて、「確定する」をクリックする。×のある場所は選択できない。
- 開通予約を完了したページが表示されれば、PCでの作業は完了である。
開通予約を行うことによって指定日の指定日時に移行が行われ、古いSIMは無効となってNUROモバイルのSIMが有効になり、回線が使用可能になる。この予約を行わなかった場合は有効期限の日に自動で開通するようになっている。しかし、使うために契約したのだから、開通予約してすぐ移行した方がいいのは確かである。
スマホ:アクセスポイントを選択する
次にスマホでの操作を行う。こちらは場合によっては簡単なものになっている。手順は以下の通りである。なお、ここではXperia 10 IVを使用している。
- ホーム画面またはアプリ一覧から設定を開き、「ネットワークとインターネット/SIM/アクセスポイント名」を開く。
- APN一覧が表示されるので、一覧から今回契約したキャリアと、MVNOの場合は申し込み時に選択した回線の名前が入っているAPNを選択する。一覧にない場合は右上にあるプラスマークからアクセスポイントの編集を開き、必要情報を入力する。
- 設定完了後、予約した開通時間になれば数分で開通する。開通時間になっても圏外の場合は再起動することで回線が入る。この瞬間に移行元のSIMは無効になる。
NUROモバイルの場合、APNはso-net.jpとなっている。ユーザー名・パスワード・認証方式は台紙に書かれているものを入力する。この情報はNUROモバイル利用ユーザーで共通のものとなるはずだ。通常は手入力でAPNを設定するわけだが、まれにプリセットAPNに存在することがある。Xperia 10 IVはNUROモバイルへの移行にあたって自分で調達したものとなるが、docomo回線のプリセットが存在したので、これをそのまま設定して使用している。docomoと記載はあるが、auないしソフトバンク回線でもおそらくこのプリセットを利用できるものと思われる。
この設定後、開通予約で指定した時間になれば数分で開通し、アンテナが立ち、4Gか5Gの表示が出るはずだ。この時圏外の表示のままがあるが、その場合は再起動することで解決することが多い。また、開通した瞬間に古いSIMは自動で無効化される。そうなれば無事に契約および移行は完了である。これでクソ回線なソフトバンクともおさらばだ。
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最後に必要な事:5Gオプションを有効にする
NUROモバイルはこれで利用可能になるが、5Gについてはすぐには有効にならない。NUROモバイルではご利用者向けページから申し込むことによって有効となる。5Gオプションの利用は無料で、複雑な手順は必要なく、数回のクリックで完了である。手順は以下の通りである。
- ご利用者向けページにログインし、オプションサービスの一覧から「5Gオプション」を開く。
- 契約直後はこのオプションが無効になっているので、「申し込む」のチェックを入れて登録をクリックする。
- 手続き完了後、最短翌日に5Gが有効になる。
5Gオプションがすぐには有効にならないのは、5Gに対応しないスマートフォンを使用している可能性を考慮したものであると考えられる。私がかつて使用していたXperia 1(2019)も、登場時期の関係で4Gまでしか対応していないので、乗り換えるタイミングでXperia 10 IVに変えたのである。なお、機種によっては超高周波帯、所謂「ミリ波」が対応していないものも多いが、ミリ波が使用可能な場所は非常に限定的過ぎて、その性質上減衰しやすいため、設備投資の面倒さも含めればあと2~3年は普及することはない。なので5Gの中でも普及しやすいSub6対応のSIMフリーモデルのスマートフォンを用意しておくと5Gを快適に利用できるようになる。
なお、5Gオプションは新規契約の場合は開通後翌日でなければ申し込みできないが、MNPの場合は開通後すぐに申し込むことができる。その意味ではMNPの方が有利である。また、docomoの場合は3Gを使えなくなるが、3Gはこれから消えていく規格となるので気にならないはずだ。
以上で、NUROモバイル契約から使用までの一連の設定は完了となる。
NURO mobile 実証実験
無事にNUROモバイルにできた私は、それで試したいことがいくつかあった。それらの実験結果をこれから記載していく。
実験1:「真の5G」の実力
まず試すべきは、「真の5G」の実力である。残念なことにauとソフトバンクは見た目だけの普及率という数字にこだわりすぎて、4G転用の5Gエリア、所謂「なんちゃって5G」あるいは「エセ5G」を広く展開している。それに対してdocomoは5Gの出だしは遅かったが、これは5G専用設備(5G SA)を設置するために時間がかかっているためで、だがこのおかげで少しずつ真の5Gエリアを広げていっている。特定を避けるために場所は明言しないが、私の地域の5Gエリア情報を調べたところ、docomoが5G(n77+n78及びn79)にしっかりかかっており、au及びソフトバンクはかすりもしていなかった。都市部における真の5G率は明らかに違いがあり、docomo以外は本当にやる気があるのかと疑いかねない。なお、楽天モバイルはまだこれからであるようだ。
さて、5Gで気になることと言えば、その速度である。回線速度は時間によって変動することが言われており、これは同時に回線を使用しているユーザー数によって混雑度が異なるためである。そのため、時間を変えて6回、Googleのスピードテストを実施した。その結果が以下である。
テスト日は4月17日、最後のテストのみ4月19日であり、時刻はそれぞれ8時56分、12時2分、15時20分、18時1分、20時4分、1時15分である。単純に結果だけを見れば、やはりWi-Fi接続するなどでキャリア回線の利用者が少なくなる深夜帯の方が最も速度が出ることが分かる。対して昼の時間帯は外に出ている人が多いと予想でき、その状態ではポケットWi-Fiを持っていないのならキャリア回線を利用することになるので、混雑度が上がっているため速度が下がるようになっている。しかしそうであっても全時間帯でダウンロード速度は50Mbpsは超えているので、これなら普段使いに十分な速度である。これはNEOプラン系列の専用帯域を使用しているためで、それ以外のプランであると低速化することがあり得る。
そして特記すべきなのはアップロード速度だ。悪質詐欺ルーターの代名詞であるクソフトバンクダメダーは、最新の5G対応機であるが前述の通りエリアはエセ5Gしかなく、結局4G下での使用であるので、アップロード速度は全く出ない。良くて3Mbps、悪化しているときは0Mbpsという体たらくであり、しかもアップロード中はダウンロード速度にも影響してしまうという欠陥設計である。そのくせ高額なので基本料金を半額にしろとずっと思っているが、ユーザーが損正義を貫く悪質企業クソフトバンクは絶対にそれをしないであろう。それはともかく、真の5G帯ではアップロード速度も上がるようになっており、実験結果から見ると、最も速度が出る状況では20Mbps越え、速度が出なくても最低5Mbps前後は保証できる品質である。アップロードに関しては後述のオプションによってデータ通信量に含まれないので、何かをアップロードしたいときはキャリア回線にした方が早いことが言える。テスト環境では単にアップロードとダウンロードだけを見ているので、アップロードと同時に何かをしたときにどうなるかという部分の検証は出来ていないが、おそらくクソフトバンクダメダーのようなことは起きないはずだ。
実験2:アップロード容量が無限なら高画質配信もできるはず
NUROモバイルの凄いところは、オプションにあった。NEOプランを契約することで利用できるオプションには魅力的なものが多く、その中の1つにアップロードが月の容量に加算されない「あげ放題」がある。これと5G回線を利用すれば、これまで不可能だった高画質配信が可能になるのではないかということである。その実験を実際に行った。
前提:NEOプラン/NEOプランWの「あげ放題」とは?
まず、あげ放題について解説する。公式サイトのあげ放題解説ページでは、『上り通信のデータ通信量を消費しないサービス』という説明をしている。NEOプランまたはNEOプランWを契約したユーザー全員が無料かつ自動で利用できるもので、対象はアップロードデータ全てである。このため、前述の2つのプランのユーザーは容量を全て下り分に充てることができるわけである。
一般ユーザーならこれはあまり使わないものになるだろう、しかし現在は誰もが配信者になり得る時代だ。それとdocomo主体で5Gの整備が進んでいることを考えたとき、このオプションは配信者にとって最大のメリットになる。アップロード速度は5Gによって解消され、アップロードデータ通信は一切加算されないので、容量超過の心配をすることなく高画質・リアルタイム配信ができる。前述の通り、下手なホームルーターよりも圧倒的に優秀である。条件として業務用途への使用はできない・あまりにも長時間使い続けると制限がかかる・容量超過の場合はアップロード速度も1Mbpsまで規制される、というものになっているが、無駄に長くて見どころが無いような馬鹿な耐久配信でもしない限りはこの制限に引っかかることはないはずだ。
PCで使うにはテザリングを使う
ただ、多くの場合、配信元はPCであることが多いはずだ。なのでその効果を得るには、PCがNUROモバイルのSIMが入ったスマートフォン経由で配信がアップロードされる必要がある。それを簡単に実現する方法はテザリングである。現在はiOS, Androidの両方でUSB, Bluetooth, Wi-Fiのいずれの方法でもサードパーティなしで簡単に使用できる。具体的な方法は別記事で書くことにするが、PCのNICを2つ以上にして、一般通信用とアップロード専用にWindowsでルーティングテーブルを変更してやれば、スマホ経由でアップロード出来るようになるわけである。この方法を利用すると、単一回線で配信を行った場合よりも安定して配信でき、アップロードがダウンロードに干渉しなくなるので、オンラインゲームも高画質配信可能になる。やり方次第ではホームルーターを2つ用意するよりも安上がりである。
実際のテスト結果について
伝説の男やいちやちゃんの活動メインがTwitchである関係から、私はTwitchで配信している。その際YouTubeへのアーカイブ用に同時に録画も行っているため、YouTubeのものは画質が別物になっている。またTwitchは仕様上アーカイブ期限が有限である関係で、全編を残すことができない。そのため配信時のデータをダイジェストの形で残した。この時は1080p60FPSをCBRで、映像を3308kbps, 音声を192kbpsの合計3500kbpsとなるようにして、タスクマネージャー上では4.0Mbps台になるようにした。
OBSで確認できるネットワークドロップ率は非常に低く、30フレーム分がどこかでドロップしていた程度であった。また、ストリーミング状態を一目で確認できる色は緑から黄緑になることはあったが、黄以下になることはなかった。このことから、5G圏内であればテザリングを利用することで高画質配信も問題なく行えることが判明した。今後はこれを併用して配信することで、快適にできるはずだ。
実験3:YouTubeにアーカイブをアップロードする
配信が問題ないのであれば、次に実験するのは動画そのものをアップロードした場合はどうかということである。この時に使用したのはメトロイドプライムの周回の最終動画であり、この時はまだ試験段階であったので720p60FPSでの配信をアップロードし、何分で完了するかを確認した。この動画自体は全体容量は1.41GBで、アップロードが完了した(SD処理含む)時刻は10:45となっている。朝の時間帯は比較的回線が空いていることもあって、かなり速度が出やすい時間でもある。その時の一瞬を撮影したのが以下である。
この時の平均速度は、タスクマネージャー上では30Mbpsであった。MB換算では平均で3.75MB/sとなる。1.41GBを1024として計算した場合1443.84MBであり、これを3.75MB/sで割った場合、385.024秒となる。単純時間で6.41分で完了することになるので、クソフトバンクダメダーの最高で3Mbpsも出ないルーターでアップロードした場合に比べて明らかに早い。もちろんアップロードする時間帯によってもっと遅くなることはあるが、少なくとも「アップロードが終わらない」ことはなくなることが分かった。大容量のデータをアップロードする場合、やはりテザリングを利用した方が効率が良くなるであろう。
以上で実証実験は終了である。今後使い続けていくことによって新たな実験項目も出現するが、その場合はその時に新たに検証することとする。
補足事項:NEOプラン/NEOプランWの他のオプション
NEOプラン/NEOプランWには他にもオプションが存在する。それが以下である。
- NEOデータフリー:Twitter・LINE・Instagram・TikTokを公式アプリで利用する場合、データ容量に加算されず使い放題になる。なお、一部対象外の動作も存在する。詳しい情報は公式サイトのNEOデータフリーのページを参照すること。無料で利用でき、申し込みも不要である。
- Gigaプラス:申し込み、使用開始後に利用月を除いた3ヶ月目に、15GBの追加容量を無料で受け取ることができる。受け取れる月にNUROモバイルから受け取り手続き案内のメールが送られ、これに従ってご利用者向けページから申請することで受け取ることができる。データ容量は翌々月まで繰越すことができ、それの使い方は自由である。詳しい情報は公式サイトのGigaプラスのページを参照すること。
固有オプションは先に解説したあげ放題に加えてこの2つで、残りは殆どのプランで共通のオプションとなる。このことから見るに、いかにNEOプラン/NEOプランWが優遇されているかが分かる。なお、NEOプランLiteではこれらが適用されないので、これらの特典を使いたい場合はNEOプラン/NEOプランWを契約することを推奨する。
補足事項2:データ繰越は翌月まで自動で有効
大容量であるNEOプラン/NEOプランWは、月によっては使いきれないこともあるはずだ。その場合、余ったデータ容量は翌月まで自動で繰り越してくれる。そのため、月末になって使い切ろうということは無理に行わなくてもいいのである。また、これを利用して長く外にいる時間が多くなりそうな月は多めに使えるように調整するということもできる。どちらにしても、容量が余ってしまうと無駄になってしまうわけで、真の5G圏内にいるなら積極的に利用していくといいだろう。もっとも、あげ放題という最強オプションがあるので、ダウンロード用途で使うことになる。その場合の調整は難しくなるが。
安く、お得に、便利に5Gを手に入れろ
以上でクソフトバンクからNUROモバイルへの、MNP権を行使したキャリア乗換のレポートは終了である。今までソフトバンクは、その関連であるYahoo系列のサービスがほぼ無料で使えることや、TポイントないしPayPayポイント付与率の高さが利用する意味だったのだが、死のコロナウイルスを境に徐々におかしくなりはじめて、ポイント付与率は少しずつ削っていき、付与条件も厳しくしていき、さらには代表的サービスであるヤフオクでさえ、クーポンの利用条件が厳しくなりすぎである。そして肝心の5Gも、エセ5Gばかり推し進めて真の5Gの展開をサボるその体制と、いつまでもクソ回線なクソフトバンクダメダー、高い割には大した特典もつかないクソフトバンクの最安プラン。デメリットしかないことに嫌気がさし、MVNOを調査して乗換を決意した。
MVNOの1つであるNUROモバイルと、メジャーなプランであるNEOプランのオプションは、5Gとアップロードが無制限という2つのキーワードから見つけ出した1つの答えであり、2月時点で既に候補に入れていた。とはいえ軽率に1つに決めるわけにはいかないので、今回MNPを実施するにあたってMVNO各社を調べ、プラン・料金・サービス内容を比較した。しかしやはり、NUROモバイルのNEOプランのオプションに勝るものが存在しなかった結果、NEOプランを利用することにした。そして実際にMNPを実施し、クソフトバンクを棄ててNUROモバイルユーザーとなった。
MVNOと格安SIMは、かつては値段相応でサービスの質は悪く、到底三大キャリアと比較にならない酷さで今までは避けられていた。しかしahamoショックを機に、MVNO各社はサービスを再編、独自のサービスとオプションを展開することによって三大キャリア、MVNO同士での競争を行い、格安プランとは別に高品質プランも用意するようになり、MVNOと格安SIMのイメージは一新された。今のMVNOは、しっかり比較して選びさえすれば、使えないということはまず起きないようになっている。また、殆どのMVNOでキャリア回線を選べるようにもなっているので、自分の生活圏と照らし合わせれば「真の5G」も利用可能になる。
ソフトバンクから離れたことで、Yahoo関連のサービスは一般ユーザーと同じになった。Yahooプレミアムが無くなったことはデメリットであるが、それ以上に得られたメリットの方が大きい。よって、私の場合であるが、NUROモバイルにして正解だったというわけだ。また、この調査結果から、YouTuber/VTuberをはじめとする配信者ほど、NUROモバイルは向いているという分析結果を出すこともできる。ただしこれは真の5Gが使える場合であり、そうでない場合は素直に光回線を引いた方がいい。とはいえ、三大キャリアに満足していない、或いは改悪に飽き飽きしているのなら、MVNOを考えてみるといい。そしてもしNUROモバイルが気に入ったのなら、MNPをして試してみよう。高品質プランに分類されるNEOプラン/NEOプランWなら、きっと満足するはずだ。
なお、執筆時点では新規契約またはMNPで、NEOプランは18000円、NEOプランWは20000円のキャッシュバックがあるので、お得に始めるなら、今だ。
以上、実録!キャリア乗換レポート~ソフトバンクからNUROモバイルへ~であった。安く、お得に、便利に5Gを手に入れろ。
KIBEKIN at 00:00 Apr. 26th, 2023
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脚注
本文へ1 | 2020年12月に発表・サービス開始した、オンライン申し込み専用プラン。発表時の月額は¥2,980+税で、現在は¥2,970(税込)となっている。各種割引が効かない、オンライン以外では申し込めない条件の代わりに、月額容量20GB, 5Gも利用可能、それでいて回線品質は従来のプランと全く同じになっている。これの恐ろしいところは、docomoのプランの1つでありMVNOのプランではないということで、これを受けて競合となるKDDI, ソフトバンクはもちろん、MVNO各社はこれに勝るプランの再編を強いられることとなった。これが所謂「ahamoショック」であり、携帯電話料金の全体的な値下げに一役買った存在である。参照:ドコモ渾身の新プラン「ahamo」が露わにする「日本のケータイ」本当の課題【西田宗千佳のイマトミライ】-Impress Watch |
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本文へ2 | ソフトバンク携帯は*5533、フリーコールでは0800-100-5533 |