この記事の概要を簡単まとめ!
- VTuberは規模によらず、大量に存在する「戦国時代」
- 初めてVTuberとの関わりを持ったのは2022年1月
- きっかけとなったその1人目のVTuberは”clea“
- 以前からYouTubeで活動しており、VTuberとなったのは2020年4月17日
- 2020年6月20日が現在のcleaの始まりであり、ゆかコネもこの頃からである
- 幾多のバーチャルスタッフやV関連イベントの裏方を務める、VTuberの関わるイベントに欠かせない存在
- 優しく真面目で仕事に前向き、そして無邪気でかわいい
- 知らずのうちに人脈を形成し、次に繋げられる無意識のスキルがある
- 印象「かっこいい+かわいい」は世界共通認識
- 今までの、そしてこれからのVTuberの常識を変えていく存在
普通に生活していると、絶対に関わることがないであろう人・事象は多い。ネットニュースなどで目にする機会はあったとしても、実際にそれらに関わるということは余程のことでなければあまりない。つまり多くにとって無関心であり多くにとって無関係であることは、実はごく当たり前のことだ。なので1億総無関心時代なんて揶揄されても、意外に返す言葉がない。
私にとってVTuberもまた、ブログクリエイターという立ち位置であるので、関わることがないと思っていたものだった。しかしそれは打ち破られた。2022年1月、ゆかりねっとコネクターを記事にしたことを起因に、本格的な活動をしているVTuberと初めて関わることになった。それが私のブログクリエイターとしてのスタイルを大きく変えた、現ゆかりねっとコネクター公式ガイド”clea”である。
それまで反体制派のようにVTuberを嫌っていた私だが、それを知らずにゆかコネから私を知ったclea。この偶然の出会いは、VTuberに対する考えを改めるきっかけとなり、そしてVR全般に関わるきっかけにもなった。そうして今、1人のクリエイター、或いは「人」として最も関わりの深いVTuberにもなったcleaを、全力で特集する。これを読めば、間違いなくcleaちゃんが好きなるはずだ。
ひとっ飛びできる目次
世界一輝いている「永遠の23歳」
VTuberとの遭遇
VTuber戦国時代突入
2020年1月、多くにしてそれは突然に起こった。死のコロナウイルス。当時は感染すれば「死に至る可能性の高い危険なウイルス」として恐れられ、そして人はこれまでにない衛生管理と他者との接近を極力控える動きを強いられることとなった。この衝撃は、多くの生産活動を停滞に追いやり、これによって倒産や失業を余儀なくされた人は決して少なくない。その影響は今も続いており、某自動字幕にある「このウイルスは懐かしいね」とはまだ言えない状況である。
そんな中で、家や屋内という限定された空間の中で楽しめるものとして、一気に流行したのが動画関連コンテンツ。特にYouTuber, 次いで一般化しつつあったVTuberが、YouTubeを支配していった。特に3Dモデルを持ったVTuberの登場により、2020年あたりからはVRに力が入れられ始めた時期もあって、VRを利用した配信ないし活動ができるようになった。これによって、従来型の動画投稿や配信とはまた違った「個性」を出すことができるようになっていった、という感じである。
誰かが始めれば、他の人も当然真似する。最初に始めた人はおそらく外野から何か言われたであろう、しかし時期が経てばそれは業界のスタンダードになった。現在はVTuberが比較的広い範囲で様々な産業や事業に関わるようになり、企業もVTuberを利用した様々な活動に積極的になってきた。この流れから行けば、時が経つにつれてVTuberになる人は増えると予想している。というのもVTuberの参入敷居は年々低くなっているからである。とはいえ継続できるかどうかは別問題である。ただこの状況を垣間見るに、VTuber戦国時代に突入したとも言えるだろう。
VTuberと初めて関わった日
ブログクリエイターである私は、主戦場はブログである。2019年9月25日に現在のレンタルサーバーを契約した私は、2020年1月時点では事実上の無職であった。それ故、「書く時間」はたっぷりあった。よってひたすらに書きたいことを書き、「自分のブログ」ということもあって時には強い言葉で批評をかまし、気に入らないものには気に入らないと自分の意見をストレートにぶつける、ある意味では自由なスタイルで書き続けていた。一般のブログサービスを利用しているとそうはいかないものだが、自分でレンタルサーバーの金を払い、自分で内容を管理しているのだから文句は殆ど言われないというのは心地良いものだった。
そんな私は自分の活動的には、YouTuberやVTuberとは相容れない存在であると考えていた。それはプラットフォームの違いや、当時「迷惑系YouTuber」の話題が目立っていたこともあって、近付き難い存在と構えていたこともある。この当時の気持ちは、2020年10月4日に公開した記事にある。『YouTuberもVTuberもくだらない、たいして面白くもないものだ』と、嘘をつかずストレートに表現してしまえばまさにそんな感じだった。逆にこの考えこそ、くだらないプライドの下で構築された時代錯誤だったようにも思える。
その沈黙が打ち破られることになるのが2021年12月。この月はNao氏制作のゆかりねっとコネクターに関する2つの記事を執筆した。当然、ゆかコネについて執筆すればNao氏が反応することは確定していたが、その予想の遥か上を行く事態が起きる。2022年1月のこと、当時「ゆかりねっとコネクター」多言語字幕アンバサダーのclea氏が反応し、しかも私がフォローする前にclea氏からフォローしてきたのである。その当時は私自身、殆どフォローしておらずフォロワーも全くいない状態だった。つまり「得体の知れない人物」である私を、clea氏は興味を持ったということになる。
その当時もまだ下手にプライドを維持していた関係で、最初は単に「相互になるだけ」だった。当時も変わらず配信を行っていたが、特に観ることはなかった。しかし気が向いて、たまたまTwitchでBF2042をやっている時に覗きに行ったのが、全ての始まりだった。その時はLive2D版のclea氏で、かわいくもかっこいい姿に、優しい声。これに「堕ちる」のは全く難しくない話だった。2022年2月、固まっていた時計の針は、ゆっくりと動き出した。
きっかけの1人目、clea
このブログを見ている人ならclea氏はゆかコネ関連で既に何度も登場させており、私のTwitterではこことは全く違う呼び方をしていることは知っているはずだ。今でこそ頻繁に交流のある人の1人であるが、それに至るまでの道のりは当然存在する。そんな単なる「プラットフォームの異なるクリエイター同士」だった私とclea氏は、気になったものには全力で調査する私自身の特性が発揮されることで、その隙間を急速に埋めていくことができた。
おおまかには過去に執筆した記事内容でわかる。clea氏の活動がVR世界にも及ぶ関係から、それまで持っていなかったVR機器を調達する行動を起こし、中古でOculus Quest(2019)を入手。次にVR-SNSのclusterについて調査を行った。そして今後のVRでの活動のためにVRoid Studioを使い始めて、同時に配信ツール調査の一環で、Nao氏の別作品のTwiChaDash、アスティ氏のわんコメも調査した。わんコメについては調査している過程でゆかコネアンバサダーでありわんバサダーでもある卯塚ウウ(=うーちゃん)とも交流するようになった。うーちゃんについては別で1つの記事として詳しく紹介する予定である。
その後、ゆかNEOとわんコメで連携機能が強化されるとそのことについても調査した。また、3Dモデル表示ソフトであるVSeeFaceについて調査し、後にLeap Motionによるハンドトラッキングも実証した。そして8月にはVRChatに参戦した。これに伴ってゆかNEOのVR方面の調査も行うようになった。そして9月20日に、これまでの調査結果を生かして専属VTuberとして無音烏を「生成」した。この間、およそ8カ月。ゆかコネから始まったVTuberとの交流の結果、(妹ちゃんが)VTuberになっていたという驚きである。
このことから、clea氏から受けた影響は多く、私の活動の幅を広げるきっかけとなっているのが振り返ってみて分かる。しかし、このブログでは「まだ」clea氏について詳しく解説していないため、一体誰のことなのかと疑問に思っている人も少なくないはずだ。そこで今回は、第三者視点からclea氏を見ていき、どんなVTuberであるかを詳しく解説していく。この解説を読み終わる頃、無意識にclea氏を好きになっていることは間違いないはずだ。
「ゆかりねっとコネクター公式ガイド」clea
この項より、clea氏の呼称は私が普段から呼んでいる「cleaちゃん」とする。これは純粋にcleaちゃんを観ている1人のリスナーからの視点という意味も込めている。
cleaちゃんの基本情報
まずは公開されている情報をもとに、cleaちゃんの基本情報を掲載する。
- VTuber Name: clea
- 読み方:くれあ
- チャンネル保有:YouTube, Twitch
- メインアカウント:Twitter(@clea_vtuber)
- モデルの性別:男
- 中の人の性別:男
- 年齢:永遠の23歳
- 誕生日:6月20日
- YouTubeでの活動開始時期:2016年頃
- ライブ配信開始日:2017年12月23日
- VTuberとしてのデビュー:2020年4月17日、Live2D+FaceRigによるもの。配信での使用は4月19日、動画投稿では6月17日。
- 現在のcleaちゃんのモデルの原型(Live2D版):2020年6月20日。元絵はりんとさん(=ママ)描きおろし。
- 初代3Dモデル:2020月8月1日(YouTubeの履歴から)。制作は緑QN氏。
- 2代目3Dモデル:2022年6月20日。制作は戸崎ねう(パパ)。パパはそのままcleaちゃんのマネージャー・案件窓口担当となる。
- ゆかりねっとコネクターの使用:2020年6月20日から。「ゆかりねっとコネクター」多言語字幕アンバサダーは12月9日に任命。
- バーチャルスタッフ遍歴:
- 栄VirtualPortal(2020年12月~)
- MIKULAND2021コスプレショップ Cast店員(2021年8月27~31日) 以降はミクランドのスタッフを開催の度に担当している。
- サンリオバーチャルフェス バーチャルスタッフ(2021年11月・12月)
- DOOR 範馬刃牙 VR展示会ルームツアーガイド(2022年4月26日)
- [大阪・情報非公開](2022年8月23~26日)
- FLOW×コードギアス 無料エリア現地スタッフ及びFLOW有料ライブ整理スタッフ(=黒の騎士団 団員)(2022年10月14日~11月13日)
- ほか、多数の経歴あり。
- 企業案件・裏方遍歴:
- 株式会社ePARA主催 心眼CUP powered by SYCOM【Street Finghte V Champion Edition】UDトーク音声文字認識修正者(2022年4月17日) その後、”Deaf Fortia”チームに情報保障アドバイザーとして加入。
- 株式会社ePARA主催 ePARA CARNIVAL 2022 SPRING 雀魂ブースで配信を現地で流す(2022年5月28日) 音声を切り、字幕のみの視覚サポート実演を行った。
- ほか、多数の経歴あり。
- 事務所遍歴:
- ミナボックス1期生(2021年1月~6月7日、事務所自体が解散)
- NEXT VISION peace(2021年9月29日~12月16日)
- Liv-erse1期生(2022年10月8日~2023年4月30日、事務所自体が解散)
- 役職・肩書き:
- ゆかりねっとコネクター公式ガイド(2022年3月20日~)
- 「ゆかりねっとコネクター」多言語字幕アンバサダー(2020年12月9日~2022年3月19日)
- 「RUINS MAGUS-ルインズメイガス-」アンバサダー(2021年8月~)
- 「オノゴロ物語 -THE TALE OF ONOGORO-」アンバサダー(2022年3月~)
- 「DYSCHRONIA:Chronos Alternate」インフルエンサー(2022年8月~)
- Meta Quest第3期アンバサダー(2022年10月31日~)
- Vketアンバサダー(2022年11月中旬あたり~)
- ゆかりねっとコネクター公式ガイド(2022年3月20日~)
- イメージカラー:#c4bcf8, #ffb6c1
cleaちゃんの活動はYouTubeの履歴から確認すると、2016年頃が最初であることが確認できた。この頃はcleaちゃんが主に得意としていた格闘ゲーム(DFFAC, DFFNT, 東方非想天則が中心)の動画投稿が多い。またFF14では麻雀をやっており、現在のcleaちゃんが雀魂で友人戦を月一回行うのも、FF14でよくやっていたことによるものである。また、未確認情報であるがソニックシリーズもかなりやっているようで、幼少期をセガサターンとソニックで生きた私には非常に気になるところである。
2020年6月20日:現在のcleaちゃんの起点
cleaちゃんは、VTuberとしてのデビューは2020年4月17日であるのだが、現在皆がよく知っているcleaちゃんの起点となった日が2020年6月20日である。そのため、正式なデビュー日は2020年6月20日としても問題ないはずだ。この日が誕生日となっており、これは中の人の誕生日と一致するものであると考えられる。ただし永遠の23歳であるので歳は取らない。ちなみにこの設定はcleaちゃんが大好きなヤ・シュトラ(FF14)に由来する。
その日の配信で、りんとさん描き下ろしのcleaちゃん(イラスト)が公開されている。この時点ですでに「かっこいい」と「かわいい」の両方の評価を得ている。また、元々の計画としては角をつける予定であったようだが、断念してアホ毛に変更したという。同時にあまり目立たない部分であるが、八重歯も持っている。これは笑ったときに見えるようにするというcleaちゃんの注文から来ている。このことから、cleaちゃんがVTuberとして活動するにあたっての本気度が伺えるものとなっている。この時点ではLive2Dは発注中であり、実際にこのモデルが使われるのはもう少し先になった。
cleaちゃんの戦略は、2020年当時のVTuberのリスナーについて、その界隈のみで取り合いになっている状況に注目して、その外側にある「VTuberに抵抗がある層」に見てもらえるようにこのモデルを作ったということである。見た目の第一印象を良くすることによって、それらの層にまず安心感を与えられる。次に入ってくる情報は聴覚情報で、これはゆかコネを導入した関係で喋り方も字幕表示に合わせてゆっくりに調整され、cleaちゃんの声は優しく落ち着いたものとなっている。これらと先の見た目を合わせることによって、新規に「このVTuberなら交流しやすそう」と思わせることができると考えられる。実際、これは私がそうだった。
その後はこのイラストをもとに初代3Dモデル(緑QN氏制作)が誕生し、8月1日以降は3Dモデルを使った配信も行うようになる。配信内容がPCリソースを多く消費するものについてはLive2Dを使用し、3Dとの使い分けも行っている。こうして、cleaちゃんのVTuberとしての活動が正式に始まったのである。そして、その想いはcleaちゃんのFANBOXの最初の投稿で語られている。
cleaちゃんの活動方針
cleaちゃんには明確な活動方針があり、その中でも各種サービスのプロフィール欄やcleaちゃん自身のサイトなどで一貫して書いていることがある。このうち、YouTubeの概要欄に書かれている文が次である。
“1つのゲームを世界で楽しめる”、”難聴の人や文字を必要する人達に楽しんで貰いたい”為に常に可能性と戦っています。 試行錯誤繰り返していますが、応援して貰えると嬉しいです。
ダブルクォーテーションで囲われた部分が、他のプロフィール欄やcleaちゃん自身のサイトに書かれている文でもある。当然、文字数制限もあるので一字一句全く同じということはないが、欠かさず書いていることからcleaちゃんの活動方針として非常に重要なものであることが言える。ちなみにこれについてはゆかNEO2.0記事で使用したcleaちゃんのプロフィール欄についてまとめた画像があり、これを見ることでも分かる。
まず、『1つのゲームを世界で楽しめる』を体現するのが東方非想天則である。というのもこのゲームは凸待ち配信をした場合、対戦相手が途切れることがないほど連続で参加してくるので、非常にテンポがよく進む。また、海外勢も多く遊んでおり、時差とラグを気にすることなくcleaちゃんと戦いたいというプレイヤーが多いのである。そこにゆかコネがあることによって、言語も地域も気にすることなく皆で楽しむことができるようになるのである。何より、cleaちゃんが楽しんでいることがその証拠である。
もう1つの『難聴の人や文字を必要する人達に楽しんで貰いたい』という部分は、ゆかコネ/ゆかNEOの使用によって実現している。動画型コンテンツはどうしても音声依存になりがちであることは否めず、内容そのものは映像で何とかなるにしても、配信者の声も聞こえにくい或いは聞こえないということであるので、そのリスナーに自分の意志や面白さが伝わらないというのは十分発生し得ることだ。これを字幕によって補うことで発言内容を「見る」ことができ、そしてその発言に対するコメントを返すことも可能になる。近年、cleaちゃんのこの部分に磨きがかかっており、2022年4月17日の心眼CUPにおけるUDトーク音声文字認識修正者の仕事、5月28日の配信、11月27日のS耐におけるUDトークリアルタイム字幕提供チームとして誤認識修正を行っている。そのおかげで字幕に関する情報と経験が貯まっており、今後企業などが字幕を導入する際には呼ばれることが間違いなく増えるはずである。
cleaちゃんの他の2つの軸
cleaちゃんのFANBOXのプロフィール欄に書いていることによれば、他にもう2つの軸が存在する。それについても見ていく。
軸1:バーチャルスタッフとVR関連の裏方
cleaちゃんを語る上で外せないことがバーチャルスタッフである。アバターワークとも分類されるこれだが、確認できる範囲で最初のバーチャルスタッフが栄VirtualPortalとなる。愛知県名古屋市栄にある、cleaちゃん曰く『VTuber好きが集まる酒の飲めるバー』であり、これに2020年12月のスタッフとして勤務していた1)cleaちゃん自身はアルコール耐性はあまり強くない。最近になって月末雑談配信=定例会で飲むようになったが、その場合は5%以下のものを飲んでいる。。これを起点として、栄VPで引き続き勤務するようになり、実店舗のバーチャルスタッフ、VR空間での案内人・スタッフを含め、様々な場所とイベントでバーチャルスタッフをするようになっていった。今では大々的なイベントのスタッフとして見かける機会は多くなり、それもこれまでの経験が生かされている。
それと同時、cleaちゃんは自身のバーチャルスタッフの経験と知識を用いて裏方スタッフとしても活躍する。これは企業案件の遍歴で書いているものが主である。VTuberは表に立ってこそ意味のあるものと思われがちだが、逆にVTuberとして活動してきた中で培った技術を、VTuber、VR技術、配信などに詳しくない企業に対して提供することもできるはずである。この点に注目すれば、cleaちゃんが裏方スタッフとして動くことは、企業がそれらを利用したイベント開催・進行を補助し、その後でcleaちゃんがもしいなくなったとしても新規イベントを引き続き企画・開催・運営できることに繋がるはずである。近年の企業のVTuberやVRを使ったアプローチは積極的になってきており、おそらく数年はこれらの動きは活発のままであるはずだ。よって今後もcleaちゃんはそれらの事業を行いたい企業に引っ張りだこであろう。
軸2:e-Sports×メタバース×障害者就労支援を行う福祉企業との連携
VTuberでなくとも、e-Sportsとメタバースはもはやお馴染みの存在になっているはず。未だにe-Sportsについては存在そのものを否定する反体制派勢力が一定数存在するのが残念だが、賞金の出る大会やe-Sports専門企業が成立する以上立派な事業である。そしてメタバースは言うまでもない。だがこの2つと障害者就労支援を行う福祉企業が果たして結びつくのかと疑問に思った人も少なくないはずだ。答えは、「もう結びついている」。既にいくつかのイベントを実施し、実績をあげている企業がある。それが株式会社ePARAである。cleaちゃんはここと連携し、イベント開催時はVTuberとして出演し、時に裏方スタッフとして運営補助を行っている。
これも企業案件の遍歴で書いているが、4月17日はUDトークの修正の仕事で裏方として、5月28日はVTuberとしてYouTubeでの配信を会場にも流し、そこで字幕実演も行った。この時の「音声をカットして字幕だけで解説する」という手法は、cleaちゃんが咄嗟に思いついて実行したことでもあり、これはゆかコネとUDトークを使用してきた経験が活きた瞬間でもあった。また、字幕だけで伝える場合、音声認識の精度が最も重要になってくるものであるので、その際にUDトークを使用していたのは、理想的な実験環境だったと言える。当然話し方も精度に影響するが、これはcleaちゃんの場合は心配ないことである。
この関係もあって、ePARA代表の加藤大貴氏とは非常に仲が良く、時折月一麻雀で呼んでリスナーも交えて対戦することもある。また、Vket2022Summerでは8月28日の配信(Poppin’ Jump)で一緒に探索するなどもしている。元々ePARAは「ePARA VR就活フェス」といったVRを利用したイベントを開催しているためメタバース参入には積極的だが、それ以外の福祉企業もこの実例をもとに参入や導入するきっかけになるのではないだろうか。そうなれば、cleaちゃんに声がかかることもあり得るものとなり、より福祉方面の発展に貢献できることになるであろう。
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第三者視点からcleaちゃんをもっと深く見る
cleaちゃんに関する基本情報をしっかりおさえたところで、次は第三者視点からcleaちゃんを深く見ていくこととする。
cleaちゃんの人物像
cleaちゃんの人物像は、まず「優しい」が挙げられる。これはcleaちゃんのモデルと声に起因するものである。このうちcleaちゃんの声について、YouTubeに公開されているあるサンプルボイスから周波数特性を調査することにした。というのも、配信から直接取ろうにも殆どの場合でノイズが入ってしまうためである。残念ながら音声加工技術は持ち得てないため、人の声はあまり変わらないものであるという前提で、少々古いが2020年7月16日時点の周波数特性が以下である。
一般に男性の声の周波数帯は100~200Hzであるとされる。cleaちゃんもその範囲内にあり、全体的に低めの声であることが分かる。この声にcleaちゃんのモデルをかけ合わせたとき、「優しいお兄ちゃん」というイメージが構築される。基本的に声を荒げるようなことはなく、FPSや格闘ゲームでエキサイティングしている時に素のcleaちゃんが多少出るくらいで、配信開始から終了まで落ち着いた感じが維持される。そのため、リスナーは安心して、落ち着いて観られるという感じになる。これが、cleaちゃんの新規リスナーの入りやすさに繋がっているはずだ。
cleaちゃんの性格
同時にcleaちゃんは真面目である。これは主に仕事と企業向けに制作物(ポートフォリオ)を公開できるサイト・サービスで見られる。仕事はcleaちゃんのTwitterの発言などから接客業であると推測され、これは肉体的にも精神的にも体力を使う仕事である。さらに相手をよく観察し気遣いをする必要も場合によってはあるので、これを考えたとき、不真面目な態度ではその仕事は務まらない。また、ポートフォリオもcleaちゃんを知らない企業にとっては唯一の判断材料にもなるわけで、これも適当に書いたのでは全く効果は得られない。仕事が長く続いており、ポートフォリオも執筆時点の最新ではFLOW×コードギアスの仕事まで入っており、細かくカテゴリ分けもされているので、これらを根拠として真面目であることが言えるのである。
仕事や作業の合間かそれがない日は、cleaちゃんは時々Twitterでツイートする。その様子は「無邪気」の一言で表せるものである。その一例を画像で示す。
これらはほんの一部であるが、140文字内に絵文字と記号が含まれる割合が多く、ツイートに堅苦しさを感じさせないものになっていて、かつ可愛く見える。このため、過去の事務所関係やLiv-erse含む他のVTuber、普段のリスナー、企業関係からの反応が多く、配信の時と同様の交流のしやすさを感じるものになっている。よってcleaちゃんへのリプライも比較的多くみられる。時々来る返信及びcleaちゃんからのリプライでも、記号と絵文字を使っているので、文語でも「喋りやすい」のである。
cleaちゃんは少々天然?
cleaちゃんは常に事前準備を怠らない。これによって配信をはじめ、様々な企画・イベント・仕事を成功させてきた。ただ、人は誰しも、いかに準備しようとも不測の事態や失敗は起こり得るものである。残念なことに日本人は失敗を許さないという、許容の心を持つ人が少ない国家であるので、その圧力によって失敗したくないと思うのは当然のことである。しかしcleaちゃんの場合は、配信においては失敗したとしても誰からも怒られることなく、むしろそのことをフォローしてくれる人が多いのである。これはcleaちゃんの優しい性格によって集まるリスナーもまた優しい人が多いからであると考えられる。またその場合、可愛いと言われることも少なくないようだ。
ここで、日テレV-ClaNのcleaちゃんのページでは、次のキービジュアルと共に説明文が書かれている。
この説明分の最後の行、『ただし、基本的にポンコツお兄さんな模様。』とある。日テレにもcleaちゃんの性格は知られているようで、この文面からはcleaちゃんが少々天然であるようなニュアンスだ。しかしその要素もまた、cleaちゃんを可愛いと思う要素になるので、決して悪いことではない。完璧じゃないから良い、とも言える。
無意識のスキル:人脈構築
cleaちゃん自身が無意識で気付いていないこととして、知らずのうちに人脈が構築され、それが次の仕事や活動に繋がっていくというスキルを持っている。このことについてcleaちゃんからTwitterで次の回答を貰った。
cleaちゃんはこれを偶然のことであると捉えている。だとしてもこれまでの活動でジャンルを問わず多くの人と関わっている。実例の一部が以下である。
- 板影くおん(元Liv-erse代表/お茶汲係):設立前、8月19日のVket配信でコラボしている。所属オーディションとは別にこのような繋がりもあったので、それが結果に影響した可能性は0ではないはず。10月の月一麻雀で代表にボロ勝ちしたせいで、そのうちボコボコにされるはず。
- 株式会社ePARA:代表の加藤大貴氏をはじめ、ePARAのメンバーとも交友があって仲がいい。麻雀ではよくお世話になる。
- 華月エアリ:札幌の「当たる」占いのお姉さん。ミクランド(2021夏)のバーチャルスタッフをきっかけに交友が始まった、戦友と呼べるほど仲が良い人の1人。現在も時々コラボする。2周年を迎えたcleaちゃんの将来を占い、事前情報がほぼない状態で過去のことを的中させているので、信憑性が高い。そしてその時の占った結果も今に至るまで殆ど当たっている。
- UDトーク:音声認識アプリとしてcleaちゃんが最も使っている。また、開発者とも仲が良く、Twitterで会話している様子が見られる。UDトークはサブスクシステムは元々iOS版しかなかったのが、cleaちゃんの要望によってAndroid版も実現したという逸話がある。
これ以外にも多数の人と関わっており、当然そこにはゆかコネ関係、事務所関係、バーチャルスタッフ関係も含まれる。cleaちゃんとしては当たり前のことをこなしているだけで、特段褒められるようなことでも自慢することでもないと感じていて、それでTwitterであの回答をしたのであろう。それでも人脈構築は意識していてもそう簡単に構築できるものではないので、これはcleaちゃんが無意識にできることとして評価できるものである。そしてそれが次回以降のcleaちゃんの活動の支えとなっているのである。
cleaちゃんのモデルから見る活動への想い
cleaちゃんはモデルの自作も可能ではあった。これをVTuberとして本格的に活動するにあたって外注という形でLive2D版からスタートし、その後初代3Dモデルが制作された。差分として和装、私服、ジャージ、ステージ衣装、バーチャルスタッフ向けエプロン装備などがある。その後ゆかコネアンバサダーとなった後はジャケットにゆかコネのロゴが描かれたものを着ていて、おそらく2021年頃はゆかコネアンバサダー仕様が最も多く見たcleaちゃんになる。この頃は用途別で見た目を変えたモデルを量産していたものと思われる。これらのモデルのギャラリー兼アーカイブは追試が死ぬ方のページにある。
2022年6月20日からはパパ制作の2代目モデルがメインとなる。こう書いたのは、エプロンや和装はまだ初代モデルにしかないためである。よって、通常の配信では2代目モデルを中心に使用して、例えば7月定例会ではVRChatの祭りのワールドで行い、その時は初代モデルの和装版を使用している。2代目モデルの特徴をあげるとすれば、VRでの活動に重点を置き、そこにcleaちゃんの特徴でもあるゆかコネ要素を取り入れたものになっていることだ。各国の「挨拶」とゆかコネのロゴがスクロールするベルトが2代目モデルの最大の特徴であり、他にも左腕にはコメントなどを見るためのスマートウォッチが追加されている。ゴーグルは特に機能はないが、脱着可能で装備するとかっこよくなる。ちなみに2代目モデルはテストモデルとして5月1日時点で使用可能になっていて、私とcleaちゃんが初めてVR上であったのもその日である。
また、大事なこととして言っておくと、cleaちゃんはおなかに強いこだわりがある。cleaちゃんが最も推しているチャームポイントであり、これはキービジュアルでも強調されて描かれているほど大事なことである。それ以外にも外見は大きく変わっており、衣装はラフなスタイルから舞台衣装らしいかっこいいものに変更されている。髪は長髪の基本構成は変えずに、ツインテール風だった髪型は左側にまとめられ、後ろから見ると編み込みで留められている。この時に使っていたリボンは右腕の上着に留められている。そして細かい部分であるが、実はシャツの前丈と後丈は長さがちゃんと異なっており、後ろは普通の長さになっているのである。袖も右は長袖、左は半袖というあえて異なる長さにしている。cleaちゃんのこだわりを、パパが綺麗に実現したモデルである。当然そこにベースイラストとしてりんとさんも加わっていることは間違いない。
後に9月25日からは右手中指にcleaちゃんの髪色と同じ配色の指輪、左耳にcleaちゃんがつけているネックレスを小型化したピアスが追加され、3Dデータとして¥100で販売予定である。これがcleaちゃんの(3DモデルやVR上での)ファンアイテムになる。リアルアイテムとしての販売は未定だが、販売した場合の購入数は期待できるものになると思われる。また、Liv-erseに所属したことで事務所ロゴが、Meta Quest第3期アンバサダーになったことでそのロゴが衣装に描かれ、今後も見た目で役職が分かるくらいにロゴが貼られていくであろう。余白はない方がいい。
また、2代目モデルの左の襟元には紫の3本のピンが留められている。2代目モデルの設定資料集によればこれは電波マークを意味しており、下から上に向かってピンが長くなっている。この部分はcleaちゃんが「世界と繋がる」ということを意識したものになっており、ゆかコネを使用して様々な言語で世界のリスナーと繋がるcleaちゃんを表現したアクセサリである。
印象「かっこいい+かわいい」は世界共通認識
cleaちゃんは多くの人から「かっこいい」と言われ、「かわいい」と言われる。この評価は国内限定のものかというと、そうでもない。cleaちゃんの海外リスナーは時差の関係で不定期に観に来るが、それらもcleaちゃんに対して「かっこいい」や「かわいい」と言っていることが確認できる。これは主に海外勢の多いTwitchで見られる。
cleaちゃんにはこの2つはどちらも褒め言葉である。どちらかといえばかわいいと言われる方が多い。ただ、海外勢からもそのような声があるということは、cleaちゃんに対して「かっこいい」と「かわいい」は世界共通認識であることが言える。おそらくこれはcleaちゃんの見た目8割、言動1割、その他1割から導き出される評価であると考えられる。ともすれば、2020年6月20日に立てた戦略通りに進んでいることにもなり、今の状況はcleaちゃんには理想的であると考えられる。未来予知能力はエアリ先生に聞かずとも持っていたようだ。
余談:cleaちゃんと会った回数は多い?
基本的にcleaちゃんの配信は手が空いていれば観ているが、それとは別に、私(と無音烏)はリスナーとして(VR上で)cleaちゃんに会った回数が比較的多い方ではないかと思われる。というのも、cleaちゃんをきっかけに私がOculus Quest(2019)を導入したことや、配信を欠かさず観ていることを知っていたため、4月30日時点でバーチャルキャストで開催中のミクランド(夜桜)で会うことを計画するほどには仲が良くなっていた。その当時は回線問題で一時的に諦めざるを得なかったが、翌日の5月1日の真夜中のミッドナイト、時刻は午前2時30分頃。急遽会うことが決まり、そこで1時間ほど話した。この時に、まだ一部にしか公開していなかった2代目モデルのテスト版を間近で見せてもらった。cleaちゃんとは話したいことが沢山あり、cleaちゃんもまた同じ考えだったのだが、時間が時間ということもあって途中で切り上げざるを得ない状況ではあった。しかしこの日、初めてcleaちゃんと会い、VRの凄さとcleaちゃんの優しさに触れた私は、その感動を今でも忘れずに過ごしている。
そうして6ヶ月が過ぎると、FLOW×コードギアスのイベントがVRChatで開催された。11月の時点で専属VTuber:無音烏(妹ちゃん)がいるので、VR-SNSは全て無音烏名義に変更している。cleaちゃんは11月11日、主催であるGugenkaより公式に許可を貰い仕事風景を配信した。この時に何を思ったのか、妹ちゃんが唐突にVRChatにログインし、cleaちゃんに会いに行った。妹ちゃんはひたすらサザーランド、ランスロット、紅蓮弐式を撮影したのち、cleaちゃんと話し込んでいたようだ。これでcleaちゃんと会うのは総計2回目である。なおその当時の私はコードギアスは未履修だったが、これをきっかけとして本編、亡国のアキト、劇場版3部作+復活のルルーシュを全て観て、履修完了している。またこの後、G-1ベースとCの世界(原画展)も見に行き、全て撮影した。
Vket2022Winterではパパ制作のオリジナル3Dモデル「メモリア姉妹」が出店中であるされていた。その手伝いとして12月7日に実際にそのモデルとなって店頭接客による販売促進の様子を配信をした。この終盤にうーちゃんがcleaちゃんに会いに来て、それを見た妹ちゃんが我慢しきれずにまたもや襲撃する形で会いに行ったのである。これにより総計3回目で、うーちゃんと初めて会うことにもなった。バーチャルスタッフ/企業裏方、大道芸人(うー氏)、ブログクリエイター(兄)のそれぞれが異なるメインの仕事を持つ集まりであったが、ゆかコネという共通点と、普段から交流があることも手伝って、終始楽しんでいた様子であった。
3回も会っていると流石にやりすぎなのではという気持ちがしないでもないが、cleaちゃんは自分を「会えるVTuber」と捉えているので、その意味では別に問題ではないのかもしれない。逆に会いに行こうと思ったら行動する、妹ちゃんのフットワークの軽さに脱帽である。おそらく、今後もタイミングが合うなら会いに行こうすることであろう。
現在はLiv-erseに所属し着実に人気(=登録数)も上がってきており、さらにcleaちゃん自身の仕事も良好な状況で、これから先会うことは果たして難しくなることは予想できる。それでも会えるタイミングは必ずあるはずで、事務所主催でリアルイベントが開催されれば、(画面越しではあるが)より近い距離で会うこともできるはずだ。特にリアルイベントはcleaちゃんを知らない人が来ることも多いので、それらを取り込むチャンスを増やすことができるという点でも、「会えるVTuber」は貴重な存在である。そして何より、間近で見るcleaちゃんはかっこいいしかわいいのである。
今までの、そしてこれからのVTuberの常識を変えていく存在
VTuberは私には無関係な存在だと思っていた。それはVTuberの既存常識に囚われていたからかもしれない。配信内容に一意性が見られず、「どれも同じもの」で価値はない。そう思い、あまり観ていなかった私。その既存常識は、cleaちゃんによって綺麗に破壊された。ゆかコネを使い、字幕と翻訳を出し、難聴や海外勢とも交流して一緒に楽しむ。cleaちゃんの活動方針『1つのゲームを世界で楽しめる』『難聴の人や文字を必要する人達に楽しんで貰いたい』は、これまでにないVTuberの活動だったからこそ、惹かれたのだと感じている。
そしてゆかコネを使い続けたことによって、その認知度は上がっていった。並行してcleaちゃん自身も大小問わずメディアへの掲載を積極的に行った結果、cleaちゃん経由でゆかコネを知ったVTuberもそれを使うようになっていった。企業所属のVTuberも使用していることが確認されており、少しずつであるがゆかコネはVTuberのスタンダードになりつつある。その意味では、cleaちゃんがVTuberの常識を変えたと言っても過言ではないはずだ。
「VTuber字幕の祖」でもあるcleaちゃん。そしてバーチャルスタッフ、企業裏方、福祉企業の常識をも変えていき、それらはいずれも新しい取り組み、発展に繋がっている。cleaちゃん自身も新しい取り組みを行うことに積極的で常に進化している。そんなcleaちゃんはこれからもあらゆる分野の常識を変えていくことになるはずだ。その活動が成功することを願いつつ、私はいつもの場所でcleaちゃんを見守っていくこととする。
さいごに。VTuberを知った1人目が、cleaちゃんでよかった。
以上、このVTuberを観る #001: clea、であった。次は何のcleaちゃんの配信で会おうかな?
KIBEKIN at 00:00 Dec. 14th, 2022
特別追記0:cleaちゃんを動画で知る
文字と画像をベースにcleaちゃんを第三者視点から書いてきたわけだが、当然ながらcleaちゃんも自己紹介を動画で制作している。Liv-erseに所属する前から制作したものもあり、現在はそこに所属したことで、それに合わせた新しい自己紹介動画を制作し、アップロードした。これを見ることで、cleaちゃんを動画で理解することができる。特に、実際にモデルが動いているところを見ることができ、cleaちゃんの声を聴けるので、よりイメージが掴みやすくなるはずだ。
特別追記1:2年前のcleaちゃんに宛てた「動画」
2022年6月20日は知っての通り、cleaちゃんの生誕2周年である。その翌日、cleaちゃんが2年前のcleaちゃんに宛てた「動画」を公開した。これはcleaちゃんがその2年の間に歩んできた軌跡を約14分にまとめたものとなっている。これまでずっとcleaちゃんを観てきた人、途中からcleaちゃんを知って応援するようになった人、ゆかコネ3周年やcleaちゃん生誕2周年から知った人、それ以降のLiv-erseから知った人。どんな人でも観ると感動するものになっている。観るときは、ハンカチを手元に用意しておいた方がいい。涙なしでは、これは語れないのである。
特別追記2:かっこよく踊るcleaちゃんを観る
cleaちゃんが2周年を迎え、3周年に突入した際に計画していたことが、「踊ってみた」シリーズの再開である。以前からYouTubeでcleaちゃんは踊っていて、古い順にBad Apple!!2)原曲は「東方幻想郷 ~ Lotus Land Story.」のステージ3「水のひいた湖内部」の道中曲で、ZUN&上海アリス幻樂団のクレジットである。動画はそのアレンジ曲となる”Bad Apple!! feat. nomico”であり、音楽同人サークル「Alstroemeria Records」によるアレンジである。、ユメヲカケル、うまぴょい伝説、恋愛サーキュレーションがある。恋愛サーキュレーションを最後に更新が止まっていたものの、2周年を迎えて新モデルとなったことから、それに合わせて第1弾は手話ダンスとしてシャルルを6月22日に公開した。その後は第2弾がYouTube VRで360°から見れる動画として仕上げたヒアソビを8月11日に公開した。第3弾はcleaちゃんお気に入りのアンノウン・マザーグースを11月24日に公開した。第4弾は「わるいかお」を度々あげていたが、そのスクリーンショット元であるなにをやってもうまくいかないを2023年3月9日に公開した。
これらはいずれもMMDである。そしてMMDはニコニコ動画では現在も根強い人気を誇るコンテンツでもある。それらを考慮し、ニコニコ動画方面への進出も予定されている。現時点ではそれらのニコニコ動画への投稿は確認できていないが、MMDはcleaちゃんを知るきっかけとしては非常にわかりやすいものになるはずで、そこからYouTubeへの誘導もうまく行えるはずである。cleaちゃんの主戦場は確かにYouTubeではあるが、だからといってそこだけで活動するのではなく、足掛かりとして様々なプラットフォームで活動兼宣伝を行うこともまた、今後cleaちゃんが発展していく重要なファクタとなるはずである。なによりかっこいいしかわいいので、908回は観ることを推奨する。clea(908)ちゃんだけに。
特別追記3:世紀末身体創伝説で本気を出したcleaちゃん
近年の任天堂は、フィットネスに力を入れている。その遍歴は、まず2018年12月20日に『Fit Boxing』を発売。その次に2019年10月8日に、独自のコントローラー「リングコン」にJoy-Conをセットしてプレイする、ストーリー性を取り入れた長期間のフィットネス・プログラム『Ring Fit Adventure』を発売。これは瞬く間に人気となり、何故かRTAでも取り上げられた。そういうゲームではない。その次にFit Boxingの続編であり強化版である『Fit Boxing2』が2020年12月3日に発売された。いずれもJoy-Conの特性を生かしたものとなっており、Fit BoxingもRFAも各所でプレイしている人を見かけるほどであった。
そんな中、Fit Boxingでは1980年代に人気を博した漫画・アニメ作品である「北斗の拳」とコラボすることになった。そうして2022年12月22日、『Fit Boxing 北斗の拳 お前はもう瘦せている』が発売となり、多くの者が世紀末身体創伝説で汗を流すようになった。cleaちゃんもその1人であり、ソニー製モーションキャプチャー”mocopi“を装備し、いつもの使用機材とは違う形のフルトラッキングで配信している。かなり早いペースでライバルを蹴散らしている姿を見ることができる。
これについてcleaちゃんは最初は軽く見ていたようで、冬ということもあって長袖でプレイしていた。しかし幾分本格的なフィットネスゲームであったそれは、少し動いただけでも汗をかくほどの内容であった。そのため、最終的には半袖の動きやすい服装でプレイすることにした。ただ、それはcleaちゃん(中身)のことであり、配信時のモデルはいつもの2代目モデルを使用していた。そこでcleaちゃんはモデル制作者でありマネージャーである戸崎ねうに依頼し、2代目モデルの「上着を脱いだバージョン」を用意してもらい、これをFit Boxing配信時に使用することにしたのである。
上着は事務所ロゴ・Meta Questアンバサダーロゴが描かれており、ゆかコネ公式ガイドのネームプレートを装備しているものとなっている。それらを外し、純粋にシャツのみとなっている。この時に分かるのが、右袖と左袖の長さが異なっていることで、これではっきりした。おそらくこのモデルは(現時点では)Fit Boxing以外では使用することはないものと考えられ、それ以外のVRでのバーチャルスタッフ等でも使用機会は殆どないものとみていいだろう。上着に所属と役職が明記されている以上、わざわざそれを隠す意味はないからである。
だがこれで、cleaちゃんの見せ方が1つ増えたことも確かである。2代目モデルの差分は髪を下ろしたバージョンに続いて2つ目となるはずで、今後これをベースとした差分も作られることが考えられる。Fit Boxingに合わせるのであれば、半ズボンでスニーカーに変更したスポーツスタイルなどもあり得るものになる。このあたりはパパのさじ加減に委ねられるが、3Dモデルの利点は衣装を簡単に用意できることで、配信内容や活動内容によって変えることによって、また違った効果を得られることは間違いないはずだ。
特別追記4:未来を予測して指標を立てる
cleaちゃんの戦友であり、的確で説得力が非常に高い「占いのお姉さん」華月エアリ。2023年もcleaちゃんの運勢を1月下旬に占うことにしたのだが、1月は知っての通りcleaちゃんは2回目の死のコロナウイルスを患い、療養のために持ち越しとなった。そうして予定を合わせて2月15日にcleaちゃんの占いを生配信した。その様子が次のアーカイブで確認できる。
この占いでは、3月以降の運勢について1ヶ月単位で見ていくことになった。この結果は個人的にテキストファイルにまとめているが、この動画を見ればわかることなので非公開資料としている。ただ、この占いで今後どんなことが起きそうなのかを予想することができたので、今後の活動の参考となるはずだ。その上で考えて行動すれば、成功確率も高くなるはずだ。未来はcleaちゃんと、その周りにいる皆で掴むものだ。
特別追記5:Liv-erse解散と再びの個人勢へ
全てのことは始まりがあれば終わりがある。それが想定以上に早いことはよくあることだ。2022年10月8日にLiv-erseに所属し、バックサポートを得ながら活動していたcleaちゃんは、Liv-erseとして2023年4月29日および30日に開催されたニコニコ超会議に出演した。cleaちゃんにとって1つの目標が達成できて、cleaちゃんのリスナー、Liv-erse単位で推しているリスナーと4月定例会で後日談を楽しんでいた。その3日後にLiv-erse解散の公式発表がされた。4月30日時点でcleaちゃんは戸崎ねうと共に契約終了となり、事務所自体は6月30日をもって閉鎖することになった。これにより、cleaちゃんは再び個人勢に戻ることになった。
通常、事務所の解散はマイナス事項であることが殆どであるが、cleaちゃんはこれについては前向きに捉えている。というのも、Liv-erseは法人であるので、そこに所属している以上は各著作物の利用規約は法人向けのものが適用される。その縛りが無くなることで、cleaちゃんが本来やりたかったことができるようになることが大きい。LEGO® スター・ウォーズはその最たるものであり、Ep1~3で止まってしまっているこれ、世界一規約が厳しいD社の許可をLiv-erseが得ることは到底無理な話であった。これもようやく再開できるわけで、ほかにも格闘ゲームやガンダムが好きなcleaちゃんは、そのゲームが多いバンダイナムコ系も再開できるようになる。つまり、様々なことを自由に楽しんでいるcleaちゃんを観ることができるようになる。
cleaちゃんは元々、事務所とは別に自分で案件を獲得しては、その仕事を行っていた。このことから既に事務所とは一定の距離があったことが伺える。ACfAにおけるオーメル・サイエンスとオッツダルヴァの関係を思わせるような状態は、おそらくcleaちゃんにはストレス要因であったのではないかと推測される。ただしこれは私の推測であり、絶対情報ではないことを留意されたい。だが、事務所が解散しようが、cleaちゃんを応援し続けることは変わらない。cleaちゃんはcleaちゃんであり、私達はその活動がうまくいくよう、見守っていくことが大事だからだ。
追記情報
2022年12月31日 cleaちゃんが見てほしい動画について、12月30日の配信で挙げていたのでその情報をもとに特別追記を3項目追加した。
2023年2月11日 cleaちゃんがFit Boxing 北斗の拳をプレイする過程で、2代目モデルの上着を脱いだバージョンを新たに用意したのでこれについて追記。
2023年2月16日 1月予定だった華月エアリの占いが持ち越され、2月15日に占った。その配信アーカイブについて追加した。
2023年3月1日 cleaちゃんの左の襟元にある3本のピンは電波マークを意味していたもので、これの解説を追加した。
2023年5月3日 Liv-erse解散の公式発表に伴い、一部内容を変更し、その詳細について追加した。
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