この記事の概要を簡単まとめ!
- 相変わらず不安定すぎるGoogle AdSense
- 月1000円を超えなくなればもはや危険領域である
- サイバーエージェント関連会社、株式会社マイクロアドから直接連絡が来る
- 気になったので早速連絡を取り、その説明を受けることにした
- サイバーエージェントから派生した関連会社であり広告大手である
- 30分の面談で、サイトのユーザー属性をベースに広告形式が提案された
- 基本作業はマイクロアド側が行い、それをこちらで実装する
- インプレッションを基本とするためPV数が収益に直結する
- 出す広告も管理可能で、サイトの健全性も保ちやすい
- 国内最大手の広告で、よりダイレクトに攻めていく
不安定なのは生活が最もだが、インターネットもそうである。私の場合はブログクリエイターとして活動しているわけで、必要なのはPV数と安定した広告配信である。これによってなんとか生きているわけだが、その主戦たるGoogle AdSenseがどうも調子が悪い。何より、広告コードを配置したページで広告が表示されないことが多く、期待しているよりも圧倒的にパフォーマンスが悪くなっているのである。そのせいで全体収益が目に見えて減っており、餓死寸前に追い込まれている。
2022年12月には日本に来たばかりの広告プラットフォームであるThe Moneytizerの日本担当者から直接連絡を貰いそれを導入し、併用可能とのことで二刀流で進めている。これにより収益率こそまだ低いが、万が一の逃げ道を1つ作ったので一応は活動を継続できる。だがそれでも、1人で生きるには不十分な状態である。だが新規にASPや広告プラットフォームを申請しても、それが当てずっぽうでは意味がない。確実性の高い場所の方がいい。
株式会社サイバーエージェントの関連会社に、株式会社マイクロアドがある。元々はCAの一部門として存在していたものが2007年7月に子会社として分離したものである。国内最大級であるが審査が厳しいとの噂があり、その関係でマイクロアド側からオファーがあって初めて使えるようになるということが殆どであるようだ。いつものように記事を書いていると問い合わせフォーム経由でそのオファーが届いていたので、連絡を取り、実際に使ってみることにした。
ひとっ飛びできる目次
広告大手を味方に手数を増やしていけ
不安定なGoogle AdSense
ブログクリエイターの収益手段
Google AdSenseは、ブログ運営者なら非常に身近な存在である。これはGoogleが提供している個人および企業が運営するサイトの運営者向けの広告配信サービスであり、これを自分のWebサイトないし企業のサイトに掲載してクリック収入などで収益を得るものである。おそらく、現在主流の広告プラットフォームの中では最も有名で、同時に審査の難易度も高いと言われている。だが比較的健全なサイトであればその9.9割がAdSenseを導入し、任意の箇所に広告を配置していることが殆どである。
Googleが提供するサービスであるということで信頼性は非常に高く、設定や配置方法は分かりやすく、UIも使いやすい形になっており、それゆえブログ運営者の全員におすすめされるほどのサービスであることは確かである。だがその審査に通過するために、サイトの体裁を整えてからある程度の「中身のある記事」を書かなければならない。ブログを始めたばかりの人からすれば重労働ではあるが、実はこれはやっていけば案外すんなりこなせてしまうことであったりする。私の場合は2019年10月時点で合格しており、その当時の情報をこの記事に書いている。ただし古い情報のため、現在とは異なる部分があるだろう。
合格した後はポリシーに従って広告ユニットを生成して配置していくのが基本となる。広告の配信内容についてはカテゴリや広告ネットワーク単位での制御が可能で、より詳細に広告1個単位での制御も可能になっている。配信内容をある程度絞ることによって自身のブランドを保護できるようになっているのがポイントで、わりと重要な操作である。その一方でアプリケーションサービスプロバイダ、所謂ASPとパートナーとなり、そこから提供されている「固定の素材」を、広告プラットフォームを配置するのとほぼ同じ方法で配置するもので、これが所謂アフィリエイトだ。おそらくこちらはかなり聞いたことがある言葉であり、同時にマイナスイメージの強い言葉であると思われる。
アフィリエイトの有名どころといえばA8.net, afb, バリューコマースといったところである。それ以外も存在するが、案件とユーザー数が多く信頼性も高いということで、殆どのところで取り上げられている。これらもAdSenseと同様に審査があり、この条件も同様に非公開である。当然ASPによって条件が異なり、一方でOKだったものが他方ではNGということは珍しくなく、その逆もまた然りである。また、一度合格してもASPのポリシーに違反する場合は停止あるいは強制退会の処置がとられることもあり、これはAdSenseでも同様である。したがって、殆どのAdSenseないしASPとパートナーとなっているサイトは、それらに遵守するように「普通のサイト」として構築されているのである。
開始から3年超:2022年をピークに月平均1000円以下に
ここではメインとなるAdSenseについて考える。もちろん規約上(安全を考慮し)詳細な情報を出すことはできないが、過去3年間のデータからかなりぼかす形でどれくらいの収益になっているかを見ると、月単位で2020年は基本的に500円を超えなかったが、2021年から平均800円、年末あたりで1000円を超えるようになった。最高値は2022年1月分で2000円を超えるも、その後急激に落ち込み、以降は減少の一方であった。2022年7月から上り調子になるものの、その勢いは2023年に入ると消滅。再び減少の一方となり、今では月平均は1000円を割っているほどに悪化してしまっている。
最初の方はある種のビギナーズラックだと思われる。成果が出るのは当然といえば当然で、その後落ち込むというのも流れ通りというべきだ。その後は基本週1で記事を増やしているので、それによってPV数が上がるのならば普通は成果が上がると想像できるはずだ。だがどういうわけか、その真逆で落ちている。努力に対する成果が全く実らないのと同じ状況だ。その最も変と言うべき部分が、クリックが発生しているにもかかわらず1円にもなっていないことで、これがどういう理由で発生しているのかすら全く分からず、AdSenseはかなり不安定になってしまっている。
だがこの異常は、ユーザー側の問題とは到底思えない。Google側の問題であるというなら、おそらく他のAdSenseユーザーも同じようなことが起きているものと考えられる。真偽の程は不明であり、敢えて自分から調べることもしないが、調べればその情報を入手することは可能であると思われる。だが知ったところで解決策にはならず、解決に繋がる情報も少ないので無意味である。
株式会社マイクロアドからのメール
AdSense以外に現在使用している広告プラットフォームは、2022年12月からThe Moneytizerである。日本でのサービス開始は2022年となっている。これについての記事はここに書いている。インプレッションに特化している広告プラットフォームであり、クリックによる報酬も存在するとは思われるが、メインはインプレッションとなっているのでPV数がそのまま収益に直結しやすいタイプとなっている。だが日単位PV数は未だに平均値で200以下であるので、実際のところあまり効果が出ていない。換算はドル建てであるが、日平均で1ドルも行けないので収益性はこれもまた低いものとなる。
そうしてまともに生活できないであろうことを考えて、並行して在宅ワークを探したり、今まで通り不用品を売ることによって何とか食いつないでいる状態ではあるが、そんな中でGmailに1つのメールが問い合わせフォーム経由で届いた。そこに書かれていたのは、マイクロアドという名前と、そのメールを送信した営業の名前であった。その名前で検索して出てきた答えが、データプラットフォーム事業を展開する、株式会社マイクロアドであった。
マイクロアドは元々、株式会社サイバーエージェントの中の1つの事業として展開されていたものである。これは2004年5月から開始されていて、後に2007年7月にサイバーエージェントの子会社として株式会社マイクロアドが設立された。まずは国内での展開を先に行い、次に中国と台湾に拠点を置き、後にベトナムにも拠点を置いた。現在はサイバーエージェントグループの関連会社となっており、ソフトバンク株式会社と2016年4月に資本提携したことにより、株主がサイバーエージェントとソフトバンクということになっている。また、マイクロアドとしての関連会社には株式会社マイクロアドデジタルサイネージ(MADS)、株式会社エンハンス、株式会社coryがある。
気になってマイクロアド担当者と連絡を取る
マイクロアドについて調べると公式サイトからは上記の情報が得られ、もう少し調べていくとそれがSSP(Supply Side Platform)のMicroAd COMPASSのことを言っていると分かった。マイクロアドの自社DSPであるUNIVERSE Adsをはじめとして複数のDSPと接続し、インプレッションが発生した時点でその中から最も単価の高い広告(広告主側からはその枠に最も高値を付けた広告)を自動的に選択して配信するというものになっている。よく比較対象となるAdSenseと異なるのは、AdSenseはアドネットワークであり、配信内容はサイトコンテンツに依存する。それに対しDSP-SSPの関係を持つCOMPASSは人に対してアプローチできるようになっており、ユーザー=閲覧者のCookieなどを参照してそれに最適な広告配信を行う。これはブランドイメージの保護という部分でも大きく貢献する。
その後も調査していくと、その利用ユーザーの情報も得ることができた。マイクロアドは2008年頃から一般募集を開始しているというような情報を得ることができ、その後2020年には一般募集を停止。現在は公式サイトから申請できるようになっている。ただ、申請は誰でも行えるが審査基準はかなり厳しいという噂があり、例の如くそれを知る手段はないものの、そう書いている人がいるということはおそらく事実である。したがって、現在は招待制SSPであると言える。
ブログクリエイターとしての歴は3年を超えるものの、実のところPV数も不安定であり、Googleアナリティクスでも閾値適用のせいで見た目には少なく見えている。PV数を上げるだけなら数をこなすべきなのだろう、しかし低俗なまとめサイトのような薄っぺらいものは書きたくないというのが本音である。加えて今後は在宅ワークも検討している以上、今後は書く時間も十分には確保できなくなる。そう思っているタイミングでのメールであった。こうして気になった私は、その担当者に連絡を取り、詳しい話を聞いたのである。
MicroAd COMPASSってなんだ?
株式会社マイクロアドの概要
株式会社マイクロアドは、次の情報が公開されている。
- 商号(Company Name):株式会社マイクロアド(MicroAd, Inc.)
- 代表取締役:渡辺 健太郎
- 設立:2007年7月2日
- 資本金:934,829,800円
- 事業内容:データプラットフォーム事業
前述の通りサイバーエージェントから子会社化し、現在は関連会社となっているため本社は渋谷にある。国内支社は大阪・京都・名古屋・福岡にある。海外は中国が微告科技(瀋陽)有限公司でシステム開発を担当、台湾が台湾微告股份有限公司でアドプラットフォーム事業/広告配信事業を担当、ベトナムがEnhance Technology Company Limitedでシステム開発を担当している形である。このことから東アジアと東南アジアをメインに展開しているということが分かる。広告業界は世界中にライバル企業が存在するわけで、今後世界展開していく場合はそれらとの差別化を図るということが必要になってくるが、それが実現するとマイクロアドとしても案件や媒体数が増えるというメリットがあると思われる。
マイクロアドの展開するサービス
マイクロアドの展開するサービスは次のものがある。
- UNIVERSE: データを軸とした企業のマーケティングプラットフォーム構築サービス。マイクロアドが保有する4億ユニークブラウザデータと統合、またサードパーティデータとも統合しデータベース化。これにより行動や課題が明確化され、具体的な戦略を立てることができるようになる。
- UNIVERSE Ads: UNIVERSEを活用した広告主向けの広告配信プラットフォーム。あらゆる業界・業種のニーズに合わせた詳細なデータ分析と広告配信が可能になり、JICDAQ第三者認証も経て「ブランドセーフティ認証」「無効トラフィック対策認証」を取得している。これによりブランド毀損などのリスクを極力抑えた広告配信を可能としている。
- Digital Signage: 関連会社のMADSで行っている、各種施設や店舗のサイネージをネットワーク化し、一元管理を行うサービス。タイムリーな広告配信を行い効果測定を実施し、分析してそれに基づいた広告出稿が行える。
- MicroAd COMPASS(SSP): メディアの広告配信の最適化と、包括的な管理を行うことで広告収益を最大化する次世代のサプライサイドプラットフォーム(=SSP)である。アドネットワーク広告、各DSPより提供されるRTB広告、メディア運営者が独自に販売する純広告や自社広告などを一元管理し、リアルタイムで広告収益の最大化を実現するフルフラットオークション機能を搭載しており、メディアの広告管理を自動化し、収益の最大化を実現する。法人メディアを中心に、個人メディアも利用している。
- その他: MONOLITHS, 外テレ、LinX, Publisher Trading Desk, Enhanceメディア収益化コンサルティングがある。
上記からデータを扱う事業に強いことが分かる。また、街中で見かけるデジタルサイネージの広告配信の管理も行っていることがわかる。つまり、外出して街に行けば殆どの確率でそれらはマイクロアドが関わっていると言っても過言ではないということであり、国内の広告事業において圧倒的にリードしているものと考えられる。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
SSP: MicroAd COMPASS
それらの中で今回取り上げるのは、MicroAd COMPASSである。先にも挙げたようにSSPであり、これはメディア運営者向けのサービスとなる。つまりはAdSenseやThe Moneytizerと似たものであると言えるが、SSPは自社DSPを含む複数のDSPと接続して一斉に競わせ、最も入札の高い広告を表示するタイプである。その際、表示する内容はユーザー(ブログの場合は閲覧者)の属性に対応するものになっている。AdSenseはコンテンツ依存であるのに対して、COMPASSはユーザーの属性を見る(Cookieなどを参照する)ので、よりユーザーにダイレクトな広告を表示することができるようになっている。Moneytizerはタイプ的にはCOMPASSに似ていると思われるが、明確なところは不明である。
サービス開始時期が2007年なので、現在の2023年に至るまでに様々な変化があったことは当然で、その間に様々な情報と技術を吸収し、信頼性は高い。加えてサイバーエージェントの関連会社であることを考えれば、国内系では圧倒的なシェアと強さを誇るものになるはずだ。とはいえ、審査基準はユーザー情報で厳しいと言われており、通常申請で通過できるのは既にAdSenseやアフィリエイトだけで生計が建てられる人くらいであると思われる。もっともその場合、わざわざ新規に申請することもないと考えている人も多いと思われる。
だがそれではマイクロアドとしてはユーザーが増えないので、営業はサイト運営者に対して連絡が可能な場合、COMPASSについての概要と担当の連絡先を掲載し、問い合わせフォームなどから送っているのであろう。そして今回、私が選ばれたということになる。それはとても光栄なことであり、ありがたい話である。
実際にCOMPASSを導入する
ここからは実際にCOMPASSの導入を行う。また導入に先立ち、30分間の短時間ながら密な面談についても、内容を具体的には明かさない上で何があったかを書いていく。したがって、画像は殆どないことに留意されたい。
担当者との面談
導入にあたってはその説明を受けるため、連絡してくれた担当者と30分ほどオンラインで面談する予定を立てた。これは問い合わせフォームから連絡を貰って2日後のことである。当日は担当者とその上長、私の3人で面談を行い、資料を画面共有しながら話を進めていった。資料はおそらくマイクロアドに存在する基本となるPDFから、面談で使用する部分を取り出して調整されたものになっていたようである。
先に少しの雑談をしてから、本題に入った。そこではマイクロアドの概要と、そのメインサービスとなるCOMPASSの説明が行われた。COMPASSはSSPでありインプレッションが基本の広告ユニットになっており、自社DSPを含む多数の外部DSP、アドネットワークとも接続している。こちらがやることは広告タグの配置とそれに合わせた他社広告システムの調整であり、後はマイクロアド側で調整を行って配信を行うため、基本準備はタグの設置で完了するものである。
また、その際に3つの広告タイプが提案された。それぞれは異なる性質を持つ広告である。これを導入することを提案され、私は承諾した。その後は面談中に使用した資料を受け取り、まずマイクロアドでアカウント作成の申請を行い、その後に送られてくる作成完了のメールからログイン後にパスワードを生成して使用可能になる。アカウント作成後はタグの生成が完了次第、それを送付してくれるとのことであった。30分でありながら実に濃密なものであった。
しばらくして:諸手続き完了とタグの実装
面談終了後は担当者が各種手続きを進める形となった。まずはアカウント作成で、備考欄に担当者名を入れた上で申請する。その後はマイクロアド側で進めるものとなっている。発行は申請(面談)から約1週間後で、この時点でサイトにアクセスしてパスワードを設定すれば、ログインして操作することが可能になる。その後は2週間して専用タグとマイクロアドで運用に必要なads.txtを受け取り、それを実装することになった。ads.txtに関しては既にアドセンス等で設定済みの場合、それに追加する形になる。
タグはJavaScriptとして提供されるものになっており、いずれもheader.phpの<head>~</head>
に埋め込むものになっている。原則<script>~</script>
で囲われたコードをマイクロアド側で生成し、これをそのまま埋め込んでからサーバー側のheader.phpを更新すれば有効になるというもので、実装レベルは簡単なものになっている。現状では<body>~<body>
に埋め込むタグはないので、迷うことはなかった。
実装できたかどうかについては自分で実際にアクセスして表示されるかどうかを確認し、担当者の確認も行って、正常に表示されてレイアウトも問題ないことを確認した。なお、コードの修正がある場合、その修正はマイクロアド側で行うものとなっており、こちらはその修正コードを受け取って置き換える形が基本となる。そのため自分で作業する量は少なめであり、サイト構築に集中できるところは利点である。
収益性などの情報
さて、この情報を見ている人の殆どが気にしているのが収益性であろう。これについては明言は流石に避けるが、結論から言えば「PV数が多いほど強い」である。前述の通りインプレッションを基本とするCOMPASSは、単純にPV数が多ければ多いほど結果が良くなるという形だ。もちろんクリックによるアクション報酬もあるが、基本はインプレッションである。つまりサイト方針としては、PV数が上がる努力をするのがおすすめである。
なお、結果が確定するのには時間がかかり、午前11時を目処に昨日分の結果が出るが、正確なデータは一昨日分までの方になる。そのため、当日と昨日は目安として確認するというのが基本となる。また結果では、各種データを見ることができるようになっており、広告リクエストに対するインプレッション率(カバレッジ=インプレッション/リクエスト)、クリック数(CTR=クリック数/インプレッション)、eCPM, eCPC, 実収益といったものが見れるようになっている。もっとも、広告システムとしては自動広告でありユニット単位やページ単位での把握は難しいが、逆を返せばマイクロアドの広告はどのページでも同じように動作するものであり、単純な閲覧数に対しての効果を簡単に測ることができるのは利点である。
なお、収益の1区切り(振り込み要件)は¥8,000であり、これはアドセンスなどと変わらない。ただし振り込まれるのはその要件に達して2ヶ月後であり、処理の関係でそのようになっている。そのため、余裕は持っておいた方がいいというのが担当者からのアドバイスである。
出せる広告を選べる機能
これはアドセンスもそうだったが、出せる広告を選ぶことができるようになっている。マイクロアドが扱うジャンルは幅広く、一般ジャンルからセンシティブまで何でも出すことができる。傾向的には「危ない」ほど高単価であることは多いが。ただ、他の広告、特にアドセンスを併用している場合、センシティブ系の広告を出すのは避けたいと考えるはずである。その場合は担当者と話し合って決めることができるほか、管理画面から広告単位で出すかどうかを決めることもできるようになっている。
もっとも、出す広告をあらかじめマイクロアド側で調整している以上、手動で調整することはあまりない。もし調整するとすれば、どうしても気になる広告があるときにそれを出さないようにするくらいである。ただ、これに関してはそもそも広告主側も(客観的に)安全な広告しか出していないので、あまり触ることもないであろう。そのため、通常運用であればここはあまり弄る必要はない。
プラットフォーム別に分岐するには
実は1つの問題として、プラットフォーム別で表示する広告を分ける手段の実装で悩んでいる。これは担当者にも難問である。というのも、php及びJavaScriptにおいて分岐を実装する方法は理解しているのだが、phpではphpタグ内に広告タグのJavaScriptをそのまま記述してもコードがエラーになってしまい、<script>~</script>
を利用してJavaScriptでの分岐を実装しようとしても、今度はこれが広告タグ内にある</script>
と干渉してしまい、想定している動作をしてくれないことを自分のブログで検証した。
分岐する理由としては、現在の広告タグはPCのみを想定して実装されている関係で、スマートフォンで見た場合は広告の一部が画面外に出てしまい、正しく表示されないのである。そのためアクセスした端末がスマートフォンならスマートフォン用の広告を表示することで、表示を最適化しようというものである。だがこれを実現するには、まず「分岐によって端末がPCだけマイクロアドの広告が表示される」の実装が必要である。しかしなかなかどうして、これの実装が難しく難航している。分岐の実現はJavaScriptだけをJSファイルとして分離し、条件に応じてそのファイルを呼び出す方法が最も一般的であるが、広告においてはそれはなるべくしたくないことである。現在も実装手段を調査中であり、もし分かる人がいるなら教えて欲しいくらいである。
国内最大手の広告で、よりダイレクトに攻めていく
広告プラットフォーム、アドネットワークとしたとき、最も有名なのはGoogleになる。しかしそれは単純な規模だけを考えたときの話であり、それ以外の広告プラットフォーム、アドネットワークは必ず存在する。広告に関してはどうしても海外が主流というイメージゆえに海外前提で話が進みがちだが、国内企業も当然存在するのだから、それも考慮しなければなかなかうまく語れないものになる。それぞれは異なる性質を持っているためだ。
国内に限った場合、一般国民の裏切り者である電通を除き、「ここが広告事業もやっていた」と驚くこともある。その1つにマイクロアドがある。元々サイバーエージェント内で行われていた事業が株式会社マイクロアドとして分離され、現在はサイバーエージェントの関連会社になる。一般に広告はサイトコンテンツに依存するものであるこれを、Cookieベースでユーザー(=閲覧者)の行動を基に表示可能にした。これで、興味のないものを提示されて効果が半減するといったことは少なくなるであろう。
クリック型の報酬が多い中でのインプレッション型の広告であるマイクロアドは、単純にPV数が収益に直結するものとなる。したがって、これを導入した以上は私が取るべき方針は、PV数が多くなるようにするということ。つまり、質を維持しつつ量を増やすことが重要になる。ともすれば私は転換期を迎えたことになる。なのでそろそろ私は、やり方というものを変えてみようと思う。それがマイクロアドからお誘いが来たことに対する恩返しになるからだ。
以上、MicroAd COMPASS使ってみた!~国内最大級広告大手の実力~であった。アドセンスだけが全てじゃないのは、マイクロアドが教えてくれた。
KIBEKIN at 00:00 Jul. 13th, 2023
スポンサーリンク