この記事の概要を簡単まとめ!
- VRデバイス、アクセサリやモジュールは多数存在する
- VRはとりあえずVRChatやっとけという傾向がある
- それ以外のVRもプラットフォーム別でやれることと目的がそれぞれ異なる
- 追加デバイスの必要性、高額ゆえに万人に手が出せない問題
- VRで単に話すだけなら、その代替手段は多く存在する
- TDPTのようなカメラ1つでのフルトラは代替可能?(要検証)
- 元々VRを始めた目的はcleaちゃんとイベントである
- 配信であれば活用タイミングはあるが、内容は限られる
- クリエイターではないなら、フルトラは無理するな
ここ最近に思うことは、様々なものに手を出している結果、時間が足りないように感じるということだ。それらは殆どがやりたいことではあるが、同時にやらなければいけないことも増えて、そのバランスを上手く保ちながら生活している状況となる。できれば、その中のやらなければいけないことをAIか私の分身に押し付けて、やりたいことに集中したいという気持ちである。AIが殆どの仕事を横取りしてくれればそうなってくれるかもしれないが、どうやらもっと先の話であるようだ。
最近私はVRをしていない。それはこれより少し前に起きたことが第一の原因であるが、それ以外にも要因があることに気付いた。それはVRに必要な機材が揃っていないということだ。この機材というのはHMDセットのことではなく、身体に装着するセンサー類、所謂トラッキングデバイスや、部屋のどこかに設置してHMDの空間位置を読み取るデバイス、ベースステーションと呼ばれるものである。これらは今まではオプションとして存在していたが、VRの進歩によって今やあることが前提になりつつある状況だ。
しかしそれらは往々にして高額機材であることは間違いなく、そして消耗品である。ベースステーションに関しては部屋が広くなければ不可能であり、環境要因で導入できない人も少なくない。フルトラッキングでなければ人権はない、そう言われる日もそう遠くはない現代。VRをあまりやらなくなった理由について考えるとともに、そもそもの目的や代替手段などについて考えていくこととする。
ひとっ飛びできる目次
それ、VR以外でもできますよね?
VRに必要な物、その現実
VRデバイスはどうなっているか
まずは、VRデバイスからVRを考える。PC前提となるVRデバイスという考えで行けば、最初に出たのがOculus Riftということになるであろう。2016年3月に発売となり、後継のOculus Rift Sが登場後、Oculus Quest 2が発売された後の2021年7月まで販売されていたモデルである。Oculusは2019年5月21日にスタンドアロンでVR全体に革命を巻き起こすことになった初代Oculus Questを発売後、FacebookことMetaに買収され、Metaの一部門として吸収されることになる。Metaに吸収されて以降はMeta名義のQuest 2と開発用のQuest Pro、2023年6月2日には後継のQuest 3を発表し、話題となっている。
Questは比較的安価で中性能という印象だが、その逆で性能を重視したVRデバイスも存在する。2016年4月5日にHTC・Valve Corporationが共同開発で発売したのがHTC Viveである。このシリーズは性能を重視しており、その分かなり高額というのが特徴である。初期モデルはベースステーションと呼ばれる、外部トラッキングセンサーを必要としていた。後継のVive Cosmosではベースステーションが不要になっている。後のシリーズは単体でも動かせるスタンドアロン型と、PCでの運用を前提とした解像度と視野角を優先したPC専用機で分けられている。現在のHMDはセンサーを内包することが基本であるので、スタンドアロン型でもPC専用機でも基本的にそれ単体で動くようになっているが、ベースステーションは単なるトラッキングシステムから高精度な位置・動作検出器としてのアップグレードモジュールとなっている。
VRガチ勢になると、Steamを運営しているValve Corporationが単体で開発し、2019年4月30日から販売しているValve INDEXを使用していることが多い。性能はさることながら、特徴的なのはそのコントローラーにあり、搭載されたセンサーによって非常に繊細な指の動きを可能にしている。また、HDMIの解像度の限界を超えるほどの解像度を要するため、接続元もDisplayPort 1.2以上であることが前提となっている贅沢仕様である。PC専用機であるので、ケーブル接続でごちゃごちゃになることは間違いないのでそのデメリットはある。だがPC前提で本気でやるなら候補に上がることは間違いない。
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その他のVRとして、ソニーはPlayStationのみで動く専用VRのPlayStation VRを2016年10月13日にSIEから発売し、その後継であるPlayStation VR2を2023年2月22日に発売している。PSVRはPS4にも対応しているが、PSVR2は完全にPS5専用となっている。廉価かつ中性能VRの部門ではPICO4も挙げられ、これは性能的にはQuest 2に匹敵するが、画面性能とトラッキングで勝っている。ただしQuest 2とOSとプラットフォームが異なるため、配信されていないゲームも多々存在する。何よりOculus/Metaを使っている人からすれば、アプリの買い直しが発生するのが痛いところであり、主にVRを持っていない人がPC専用機扱いする場合の安い筐体として選ばれるものになる。
VRの市場価格を破壊したのは紛れもなくQuest 2であり、価格が下がっている頃に購入し、今も使用している人は多いはずだ。現在は値上げによって他のスタンドアロン型VRと変わらない価格になったためそのアドバンテージは失われ、新品で買うことは選択肢にならない状態になっている。その代わりに買うならPICO4でいいという話も時折発生していた。現在はQuest 3発表(発売はおそらく2024年以降と推測)により初代QuestとQuest 2から乗り換える人が発生することが予想され、型落ちでサポートが実質終了状態の初代Questは中古市場でかなり格安で入手できるものと予想され、Quest 2も新品で買うより安くなるであろう。性能やゲームタイトルにこだわらないのなら、それらが候補となる。
VR体験を拡張するアクセサリ・モジュール
VRの普及に伴って登場するようになってきたのが、VR体験を拡張するアクセサリやモジュールの類である。これらはHMDとは別のデバイスとなり、メーカーもHMDメーカーとは異なるのが一般的である。また、これは一般にフルトラッキングデバイスのことを示すことが多く、私が確認できる範囲では次のものがある。
- Uni-motion(販売元:株式会社ユニ・デバイセズ、株式会社ライバー協力) ワイヤレス型のセンサー。胸・腰に1個、両足に2個ずつの計6個を身体に装着し、受信用デバイスをPCに接続する。取得するデータは9dof IMU/AHRS (加速度・角加速度・地磁気)となっており、データ送信にはWi-Fi(2.4GHz)を使用する。FPS値は60, 70, 144から選択でき、最大レイテンシは~10ms(70, 144Hz)、~30ms(60Hz)となっている。また、標準6個に対して別途の追加センサーで可動範囲も広げられるようになってる。主要なHMDとVR-SNSおよびSteamVR、ばもきゃに対応する。各センサーは単三電池1本(1.5V)で24時間動作する想定となっている。内蔵バッテリー式ではないので、バッテリー劣化による稼働時間減少は少なくとも起きない。電池式なのでエネループとの相性が良い。価格は本体のみで¥49,500(2023年6月15日現在)。
- HaritoraX 1.1, HaritoraX ワイヤレス(製造・販売元:株式会社Shiftall) 1.1は胸を中心とするベルトタイプの一続きのデバイス、ワイヤレスは指定箇所にバンドで固定するタイプ。両者ともBluetoothでの通信を行い、ワイヤレスは専用ドングルでの通信も可能になっている。1.1は5点(胸/両膝/両足首)を基本として別途の腰・肘拡張セットを使用することで11点トラッキングとして使用可能になる。持続時間は10時間で、各デバイス間は有線接続(おそらくLAN)となっている。ワイヤレスは各デバイス間をワイヤレス接続(Bluetooth)し、個々にデバイスを充電しての形式で持続時間は20時間となっている。取得するデータは9dof IMU/AHRS (加速度・角加速度・地磁気)で1.1・ワイヤレス共通で、1.1は各デバイス間を有線で接続し、1回の充電で10時間稼働する。1.1は各デバイス間を有線で接続し、1回の充電で10時間稼働する。安定性は1.1、自由度はワイヤレスであると思われる。価格は本体のみで、1.1が¥33,900、ワイヤレスが¥39,999(2023年6月15日現在)。
- mocopi(QM-SS1 製造・販売元:ソニー株式会社) ワイヤレス・Buletooth型のセンサー。データ受信には対応するスマートフォンと専用アプリが必要だが、指定箇所に6個のデバイスをつけることによってトラッキングを実現する。専用の充電ケースを使い、全てのセンサーを同時に充電し、持続時間は10時間となっている。HMDを使用しない屋外での使用も想定されているため、セット場所が頭・両手首・尻・両足首となっている。これは他のデバイスと比較して激しい動きに強いタイプである(cleaちゃん情報)。そのため静止や動きが少ない方が逆に検知しにくいことがあるようだ。最近に出たものであるが、既にVRChat, cluster, ばもきゃで使用可能になっている。対応するスマートフォンはAndroidでは同じソニー製のXperia1/5系統(クソフトバンク版を除く)、iPhoneでは12系以降とSE3のみで、実はかなり限られている。また、アプリの安定性が少々低い。ソニー製なのでXperiaとは当然相性が良いが、VTuberが使用する場合、FaceIDと同時に使いたいはずなのでiPhone12以降が最適解となるであろう。価格はソニーストア(オンライン)で¥49,500(2023年6月15日現在)
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これらはいずれもHMDメーカーとは異なるものであり、そして主要なVR-SNSとゆかコネと連携できるばもきゃに対応している。現在の対応状況から考えるに、VR-SNSでは主にゆにもかハリトラ、最近導入したVTuberならmocopiと言ったところである。まだmocopiに対応するVRやサービスが少なく、スマートフォン依存であることがネックであるため、既にゆにもやハリトラを持っていてVTuberでないならあえて買わない人もいるようだ。cleaちゃんは既にハリトラ(1.1)を持っているが、活動範囲の拡大を目的にmocopiも導入しており、FaceIDによるパーフェクトシンクの実現のためにiPhone 14Plusを調達したことを確認している。このことからVTuberには将来的に全員が持っていることが前提となることもあり得る話だ。
追加デバイスの必要性と高額問題
だがここで問題が生じる。先に挙げたデバイスの価格はそれぞれの最後に書いているが、いずれも高額であることが分かる。一般的社畜の(諸経費を除いた)月収を20万と定義した場合、いずれも1/4社畜(月)である。それに加えてHMDはもちろん付属品や動作に必須なものを揃えようとした場合、1/2社畜(月)は容易に超えるであろうし、下手すれば1社畜(月)に相当する。それを考えると容易に手出しできるものではないことが簡単に分かるはずだ。生活費を削ってまでもVRに没頭するのは、それはシンプルに馬鹿である。
しかし近年的傾向としては、これらを前提としたものが増えつつある。確かにそれは自然な流れではあるものの、同時にHMDに加えてそれらが必須や義務化してしまうと、そのタイミングで「VR格差」なるものが発生するであろう。おそらくこれを目の当たりにした人は多いと思われる。確かに体験的には理想であるが、そもそもの前提として「VRが余裕で出来るスペックのPC」が必要になる。そこで既に金がかかるのに加えて、決して安くなくなったHMDと前述のデバイス。当然、基本的な維持費やバッテリー(電池)交換代、場合によってはデバイスそのものが破損した場合の修理あるいは交換費用も考えなければならない。加えて無能国家ジャップ下においては値上げラッシュによって真っ当な生活すら送れない状況に一歩ずつ近づいているので、それによってそもそも導入できないことや維持できなくなることも可能性のある話となってきている。
そこで1つ、考えるべきことがある。そもそもVRを始めた理由、VRでしたいことは何か、ということ。これを明らかにすることによって、どうしてもデバイスが必要か、あるいはそもそもVRでなくてもいいということを分類できる。よって次項より、このことについて詳しく見ていくこととする。
それ、VRじゃないとダメですか?
命題の発端と考察内容
まず命題の発端を明らかにしておく。命題の発端はVRにおけるHMDではない追加デバイスに関して考えたとき、それが往々にして高額すぎることからである。また、それでしかできないことをするのではなく、ただ普通にHMDだけでもできることをするのであれば、果たしてフルトラデバイスは必要かということについてがメインとなる。この場合は、代替手段についても同時に考えることになる。加えて、私がそもそもVRを始めた目的についても明らかにすることによっても、それが本当に必要かを判定できるはずだ。
考察1:単に話すだけならまず不要
ここでは主流とされるVRChatをベースに考える。まず想定される状況として、特定の場所に集まって話をするというのが最もイメージできるはずだ。とはいえ最近の事情は分かっていないが。この場合全員が必要な物はマイクくらいであり、HMDを使用する場合はHMD自体のマイクで最低限間に合うはずで、HMDがない場合は適当なUSBマイクやφ3.5mmのマイク(3極ステレオマイク推奨)を使えばそれで自身の声を伝えることができるはずだ。またVRChat自体、VRとついていながらPCのみでの利用もサポートしており、将来的にはclusterのようにスマートフォン対応(ただしiOSは未定)とのことである。スマートフォンの場合は本体マイクで簡単に利用できる。
単に話す場合、そもそも声さえ伝わればVRChatをどれでやっているかということは全く関係ないことで、もっと言ってしまえば「声」という要素のみに着目すれば外見は全く関係ないものになる。したがって無骨なロボットアバターであっても無問題であり、極論姿が見えなくても声さえどうにか伝わるならある意味で無問題である。ただ、3D空間である関係から位置と距離による音声減衰が見事に再現されているので、単に話す場合はこれが面倒である。また、その関係である程度近付かなければならないわけで、その場合は障害物や使用しているモデルの大きさなどが邪魔になることも少なくない。これは使用するモデルを選べば問題ない。また、話をしている最中は大抵静止していることが多いので、その場合は果たしてフルトラを生かせているかと問われれば、間違いなく×である。このことを考えれば、不要であるとの結論を出すことができる。
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評価と代替手段について
VRにおいてもメラビアンの法則が適用できるのかどうかは正直怪しいところであるが、cleaちゃんの例では見た目の第一印象を重視して初代モデルのcleaちゃんを作ったということがあるので、VRないし3Dモデル全般にもそれが存在する可能性はある。そのため、見た目を自由に変更できるVRChatで会話するというのはよくある話である。だがそのせいで、カマホモ野郎が多すぎるのが難点である。でかけりゃいいというものではないし、脱いでりゃいいというものではない。それは現実における痴女のようなものだが、それよりタチが悪い。
それはともかく、メラビアンの法則を重視しているのであればVRChatは確かに選択肢になるが、だが大半は顔か上半身を見ることが多いはずで、それより下を見ることは殆どない。なのでただ見せびらかすにしても、見てなければ意味はなく、それよりも会話内容を重視するはずなので全く意味がないと言える。したがって、一般ユーザーには正直、不要と言わざるを得ない。会話そのものに関しては既に代替手段が多数存在するので、今更挙げるまでもないであろう。もっともその場合はビジュアルがないことで非言語情報の読み取りは少々困難になるものの、それでも声だけで判断する方法は多数存在するのでそれを実践すれば問題ない。詳細はここに書いてある。よってここでは不要の結論を出すことができる。
考察2:どうしてもやりたい場合の代替手段(要検証)
実はかなり前、VSeeFaceを調べていた時に発見していたものがある。株式会社デジタル・スタンダードが開発した、画像認識AIを利用して体の24ポイントを検出して3次元の座標で出力できるリアルタイムモーションキャプチャシステム”ThreeDPoseTracker“である。Webカメラ1つでフルトラできるというものが売りであり、Windows専用でBoothでダウンロード可能になっている。最終更新が2022年3月24日となっているが、気付いたときに更新が行われているようで、少なくとも長く更新されていないので使えないということはないとは思われる。
これについては未検証であるが、AIを利用する以上スペックが要求されるものになっている。この条件はTDPTのページの下の方に記載されている。また、iOS版とSDKも存在するようである。Qiitaにある解説によれば、ばもきゃに対応し、VMCプロトコルによる外部アプリへの情報送信にも対応している。これにVSF側の受信ポートを合わせることによってトラッキングデータをVSFへ送信できる。VSFはVMC/OSCプロトコルとして送受信可能になっているので、任意のポートで受信後、VRChatのOSCに送信することで理論上は可能になるはずである。ただし、明確な仕様や受信可能なデータについては確認中であること、現在は精神的にVRChatをしたくないので試すタイミングがないため、解明はずっと先になると思われる。だがこれがうまく行くなら、高額すぎるフルトラデバイスは不要であり、かつ非HMD環境でも自由に動ける可能性が高くなるのである。唯一必要なのは、パーツ単体の性能とリソースと高性能なWebカメラである。
考察3:私が始めたそもそもの目的
個人的な内容になるが、私がVRを始めたそもそもの目的について明確にしておくべきであろう。始めた理由は簡潔で明白、cleaちゃんである。このことはOculus Quest(2019)の調査をした際に書いている。PCでの運用を前提とした場合性能は問題ではないことに加えて、Quest限定のゲームも今のところ殆どしていない1)2022年8月にオノゴロ物語を記事にして以来、やっていない。ことから、中古品で十分型落ちだったそれは価格も安く、最低限として使うには丁度いいものであった。そうしてcleaちゃんに初めてVR上で会ったのは、2022年5月1日午前3時、バーチャルキャストのミクランド。あれは忘れもしないことだが、これを起点としてVRをするようになったわけである。しかしそれはあくまでも「調査」の一環であり、他にやるべきこともあるので普段は殆どやっていない。また、起点がcleaちゃんである以上、cleaちゃんが関わらない場合はあまりやる気にならないのである。執筆時点で最近VR関係で酷い目に遭ったので、そのことも含めて尚更やる気はなくなっている。何よりVR自体、1時間で疲れて2時間でほぼ限界である。
ところで、これまでcleaちゃんにVRで(個人的に)会った回数は最初を含め、斑鳩格納庫(コードギアスイベントで配信していた、11月11日)、メモリア姉妹実演販売配信(12月7日)、ComicVket3(3月4日、3月5日分)、ゆかコネ4周年イベント(4月8日、cluster会場とYouTubeで同時配信)、cleaちゃん3周年イベント(6月20日、cluster会場とYouTubeで同時配信)で合計6回となる。以前のαUでアルバイトしていた時を含めると10回以上にはなるであろう。cleaちゃん自身は会えることを売りの1つとしていたこともあり、同時にcleaちゃんの見た目と優しい感じは初めてVRやメタバースに触れる人には最適で、実際αUアルバイト時代にはcleaちゃんと会った人の一部はメタバース沼にハマったという報告が上がっている。
私は何事においてもどうしても、始めた目的というのを忘れがちである。それも、先日にVRChatをはじめとしたVR全般を辞めることを考えるほどに酷い目に遭い精神的にも参っていたのだが、逆にそのおかげで本来の目的を思い出すことができたということもある。そのことをクソカマホモレイシスト野郎共に気付かされたというのは少々癪ではあるが、cleaちゃんという目的がある限りはVRをやる意味はあるはずだ。
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配信であれば活用タイミングはあるが、内容が限られる
ここまでは不要前提で考えていたが、それでは肯定的に捉えた場合はどうなるかを考える。最も使う機会があるとすればやはりVTuberであり、これは既にcleaちゃんが何度も例を見せてくれている。mocopi導入以前はハリトラを使用しており、これとVRと組み合わせる配信をよく行っている。この場合は配信向きのVRプラットフォームであるバーチャルキャストが多い。VRChatやclusterの場合は、イベントが開催されているタイミングで行うことが多い。また動画投稿形式でも、VR空間を使用している場合は同様に使用していることが多い。
mocopiはVR対応こそしているが、軽量で装着時に邪魔にならないということを生かし、FIt Boxing 北斗の拳においてこれとばもきゃを利用した。cleaちゃんの3Dモデルを配信画面の左側に置き、パンチをする瞬間と前後移動を反映させて実際に戦っているように見せた。さらに面白い試みとして雀魂でも使用し、縦横無尽に画面内を移動して枠を無視したり、他人の牌を覗こうとするということを行い、画面端に固定するというVTuberの常識を変えるようなことも行っていた。mocopiのリリース後、まだそこまで時間が経っていなかったこともあってこれらの使い方はかなり斬新で面白いものであったと思われる。
したがって、上記の使い方をするVTuberであるなら導入することはむしろ推奨である。だが現状は対応する機器やアプリ・ツールが限られているのと、使用する場合は内容が限られてしまうという問題がある。この部分が解決し、手軽に利用できるものが増えたり、ゲームやサービスの側でフルトラ機材を使うと綺麗に見えるようなものが展開されていくと、cleaちゃんのように面白い見せ方ができるものになるであろう。
クリエイターではないなら、フルトラは無理するな
VRは確かに発展している。だがVRの外側には多数の問題が存在する。それが不可抗力な事象であったり、人間関係であったり、金銭に関わるものであったりと様々だが、そんな中で技術の発展に伴って求められるようになった追加のトラッキングデバイス。それは確かにVRの体験向上に繋がるが、だがそれを脳死で導入することに関しては疑問符が浮かんでいた。導入したとしてもそれを生かすようなことをしないのなら、宝の持ち腐れであると考えていたからである。
今はもう思い出したくないが、特にクリエイターでもない馬鹿が脳死のフルトラをしているのを見たとき、何故殆ど動かないようなことでわざわざそんなデバイスをつけているのかを理解できなかった。口でこそ言わなかったが、使い方を分かっていない奴が持っていても何にもならないという、反面教師の代表的なものであると分かった。逆に、cleaちゃんをはじめとするVTuberや動きのあるイベントを開催する、あるいは参加する人なら明らかに必要であり、それらは往々にしてクリエイターであることも多い。それを考えたとき、フルトラを使うべき人、要らない人がはっきりするのである。
まず前提として、フルトラ機材は高額デバイスであり、用途は今のところ限定的で、VRに対応するPC(パーツ)とHMDも高額である。それを十分に活かせないのであれば、使う必要もなく、買う必要もないということだ。現状は「クリエイターではない」のならフルトラは無理する必要は全くなく、もっと一般普及するほどに安くなるまで待ってもいいと考える。もっともその頃にはHMDだけでフルトラが可能になっていることや、より簡素な設備やWebカメラのみで可能になっているということもあり得る。どちらにせよ、フルトラデバイスの脳死導入は避けるべきで、自分の活動と資金と目的に合わせて選択するべきである。その上で、VRをやるかどうかも決めればいい。私はもう勘弁だが。
以上、私がVRをあまりやらなくなった理由~目的とデバイスと代替手段~であった。所詮遊びの延長だ、それとどう付き合うかがポイントになる。
KIBEKIN at 00:00 Jun. 23th, 2023
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脚注
本文へ1 | 2022年8月にオノゴロ物語を記事にして以来、やっていない。 |
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