【人柱】販売されているOfficeグレーライセンスを検証する

この記事の概要を簡単まとめ!

  • 無料オフィススイートの対比、格安Officeライセンス
  • オンラインショップには非正規ライセンスが蔓延している
  • 本当に使えるのか?人柱してみる
  • レビューだけを頼りに実験対象の1ショップを選定
  • 何度かのやり取りの末、無事認証完了
  • 結論:ショップによる。金をドブに捨てる気持ちで

日本人がケチになったのは、国民性ではなく、無能政府と上級國民が私利私欲のために一般奴隷国民に金を出さないようにしたからではないか、という可能性を考えた。そうなればどうしても節約せざるを得ず、無料のものや値引きに少しでも飛びつくのは無理もない話である。噂では、国家としては奴隷国民は貧乏なほど回るらしい。意味不明である。

さて、前回は無料オフィススイートの代表格であり実質一択のLibreOfficeのユーザーレポートを執筆した。正直なところ、オフィススイートは価格的な問題も兼ねてこれ一択でもいい。一方、所謂MOSの資格のためとか、使用ソフトウェアの規格を統一するためとかで、Officeが必要な場合があるだろう。その場合は仕方ないため購入するしかない。しかし金はかけたくないとなれば、グレーライセンスも残念ながら視野に入ることになる。

そこで今回はオンラインショップに蔓延しているグレーライセンスについて、その中から1店舗を選択し、所謂「人柱」としてそのライセンスが使えるかどうかを検証した。これは、購入前の選定から完全なインストール完了までを執筆している。

はじめに ※必ずお読みください※

本記事は検証のためにグレーのOfficeのライセンスキーを購入し、これをインストールした際の「有効なライセンスキーであった」記録として残しています。そのため、本記事はグレーライセンスの購入及び使用を推奨するものではありません。ご理解とご了承の上、熟読ください。また、今回購入した店舗に関することについて、問い合わせやコメントは一切応じませんのでご了承ください。

正規Officeと非正規Office

Officeとライセンス

もうすでに様々なところで同じようなことが言われていると思われるが、Officeを利用するにはライセンスを購入しなければならない。このライセンスの形態は原則として買い切り型とサブスクリプション型の2種類に分類される。個人用に絞るが、ライセンス料金は以下の通りである。

  • Microsoft 365 Personal(旧Office 365 Solo) サブスクリプション型・年間ライセンス ¥12,984
  • ソフトウェア:Excel, Word, PowerPoint, Outlook, OneNote, Access, Publisher + OneDrive(1TB), Skype(非Skype通話60分無料/月)
  • Office 2019 Personal 買い切り型・永続ライセンス ¥32,784
  • ソフトウェア:Excel, Word, Outlook Outlookは要らない。何故PowerPointではないのか。
  • Office 2019 Home & Business 買い切り型・永続ライセンス ¥38,284
  • ソフトウェア:Personalの内容 + PowerPoint

このように、クッソ高いライセンス料であることが目に見えてわかる話となっている。所謂Office 365は個人で使うには機能過剰であり、最安であるPersonalにPowerPointは入っていないという、実にガバガバな構成となっている。昔の習慣をそのまま守ってきたが故の構成だとしても、最安のライセンスからPowerPointを外すのは時代に逆行しているように見受けられる。

これだけの差があると、私でさえ正規のライセンス購入が馬鹿馬鹿しいと思ってしまうものである。また、無料のオフィススイートが既にOfficeと同等のことができるようになっている以上、わざわざ購入する理由はない。その金で、もっといいPCパーツの1つでも買ったらいい。



法人企業向けライセンスの存在

先ほどのライセンスは個人用に関してのライセンスである。個人用があれば法人用があるのが普通である。この法人用も、規模が小さめの一般法人向けと、規模が大きい大企業向けのオプションがある。大企業向けのライセンスはボリュームライセンスと呼ばれており、保有するPCの台数と受けたいサービスによって、3種類のライセンスプログラムが用意されているようである。そのライセンスプログラムはMPSA, Enterprise Agreement, Open Business Licenseとなっている。説明を下記に示す1)参照:マイクロソフト製品のライセンスプログラムの取り扱いについて : 富士通

富士通によるボリュームライセンス解説
富士通が説明しているMSのボリュームライセンスの種類についてである。正直これだけでは何が何だか不明である。

元は米国企業のために、これらの説明は翻訳されたものであるが実にわかりにくく、何が何だか不明である。なので要するに、大企業で一気にMicrosoft製品を導入したい場合、先にライセンスプログラムを契約し、そのあとでOfficeソフトやOSをダウンロードして使用するという仕組みであるようだ。

Enterprise Agreement契約とライセンス

そして、法人企業向けのプランでは、法人企業向けのソフトウェア(群)が存在し、これを使用することができる。その中の1つに、後述のOffice 2019 Professional Plusがある。これはEnterprise Agreement契約を締結していることが条件であり、この契約には500台以上のPCを保有していることが最低条件となる。

法人企業向けの情報は一般に公開されることが殆どないため、これらの情報はなかなか出回らない。だがMicrosoftは丁寧にも資料を用意しているため、概要を知ることはできる。Microsoftが公開しているEnterprise Agreementの資料ページのうち、プログラムガイドのPDFによると、次のことが示されている。

  • EAは3年単位の契約である。途中の解約は不可能
  • 支払い方法が全額前払いまたは年額払い(おそらく前払いの1/3ずつ)。マイクロソフト ファイナンシングのオプションにより、さらに多彩な支払い方法を選択可能である。
  • PCの台数が増えるほど、割引率も高くなる。ただし具体的な割引率は不明。
  • 契約形態が大きく2つに分けられる:通常の加入契約とサブスクリプション版(EAS)。通常契約の場合、3年の契約期間終了後に解約しても永続ライセンスは有効である。サブスクリプションは契約終了後に再度契約しなければ継続して使用することができない。Microsoft 365のように、契約が終わる度に契約し直す必要があるということ。

私が読んだ限りで読み取れるのはここまでであり、これ以上突き詰めても仕方ないのでここまでとするが、このことから通常のEA契約をすれば、大量の永続ライセンスを1つ1つ購入するよりも安く導入できることを意味する。それもPCの台数が多ければ割引率も大きくなるので、人を多く抱える大企業にとって導入コストを安くできるのは大きな利点である。

非正規Officeのライセンス

さて、オンラインショップには正規代理店が販売しているライセンスの価格から圧倒的に安いOfficeのライセンスが蔓延しているのである。特に永続ライセンスで買い切り型であるOffice 2019系が多い。その例として、サービスの質が年々低下している、原因はおそらく孫なので早く孫切りした方がいいYahoo!ショッピングでは、検索結果が以下のようになっていた。

Yahoo!ショッピングでの検索結果
Yahoo!ショッピングでの[Office2019 プロダクトキー]の検索結果。これは購入日である8/2時点での結果である。また、プリインストールのPCも検索結果に混じる。
ここで気付くのが、Office 2019 Professional Plusが非常に多いことである。おそらくは前述のEA契約でPCの台数を水増ししたとかで1ライセンスあたりの価格を落とした結果であろう。ならEA契約はペーパーカンパニーでもいいのだろうか、そのあたりのことは私は知らない。

通常、Professional Plusは個人・一般向けには提供されておらず、EAを契約した企業のみがこれのライセンスを取得できる。このOfficeはMicrosoft 365と違い、永続ライセンスのOfficeとなる。ちなみにインストーラ自体は直接URLを指定することで入手できる。だが通常プロダクトキーではライセンス認証はされないものと思われる。

したがって、これが販売されている時点で非正規Officeであると断言することができる。それも大手のショッピングサイトでこれが多々見受けられる(Yahoo!以外では楽〇など)ので、サイト側としては取り締まる気はないと見ていいだろう。もっとも、一言申請があれば、一掃されることは確実であるが。

非正規Officeの実態は上記の通りである。




人柱:非正規ライセンスを検証する

さて、ここからはそれらの非正規ライセンスについて、なけなしの金を消費して「本物」のライセンスかを検証する。なお検証は、Yahoo!ショッピング内のPro Plusを販売しているオンラインショップ群から1つを選択し、購入処理後に送付されたライセンスキーを入力して問題なく認証されるかまでである。また、購入日は8/2であり、この日にPro Plusのインストールも行っている。その際の経過をまとめておく。

Start:ショップ選定

まずは購入しても大丈夫そうなショップを捜索するところからである。と言っても指標は商品説明とユーザーレビューのみである。そしてユーザーレビューも、評価操作のためのサクラが横行している時代でもあるので、安易に信用できるものではない。

それでも今回の場合はそれしかないので、まずは商品説明から見ていく。大抵の場合、日本語に不自由な「業者」がそのようなグレーなアイテムを扱っているため、不自然な日本語、あるいは通常ではあり得ない誤字・脱字や中文体の使用が確認できることが多い。それは論外とし、「業者」でもどのくらいまともかを見定める必要がある。次の場合には、まあまあ問題ないと判定する。

まあまあOKな例
商品説明でまあまあOKな例。「ソフトをインストールには」という文面や、接続詞「を」が抜けている、句読点がなく読みずらいところがあり、日本語として怪しいが、これはまだマシな方である。

上記の場合でもよく読めば日本語として怪しい文章であり、そこそこ日本語ができる中国人が翻訳して打ったような文章になっている。ただ、これはまだいい方である。中文体が不使用となっている時点で十分である。このような文面となっている商品説明を記載しているショップを探すといい。

次にレビューを見る。レビューに関しては、一部は商品購入をしていなくても書き込めるシステムになっていることがある。この場合、簡単にサクラを仕組めるガバガバ設計のため、サイト全体が信用ならない。

そうでない場合、つまり購入者だけが書き込めるシステムである場合は、まだマシである。このとき評価が完全に満点評価だけの場合はNGである。評価は人の感性によるものであり、評価が統一されているのは例え三ツ星レストランでもあり得ない話である。また、稀に日本語が不自由なレビュー内容を書いていることがある。これは無視して、真面目にレビューしている内容とその数を吟味し、過剰に褒めていたり話が脱線しているなどがなければ、そのレビューを参考にしていい。これを他のオンラインショップでも繰り返し、比較して良さそうな方を選ぶ。これの繰り返しで、確実な1つを選んでいく。

この結果、今回のオンラインショップは a・coredane – ア・コレダネ – に決定した。

Buy and Install:購入とインストール

オンラインショップを決定したら、次は購入である。購入手順に関してはYahoo!ショッピングの手順に従うため、特別変わったことをすることはない。強いて言えば還元率がクッソ悪くなったので、積極的に日曜日を狙って買うようにするくらいである。早く孫切りしないとユーザーが損正義だ。

その後、しばらくするとプロダクトキーとOffice 2019 Pro Plusのインストーラを直接ダウンロードするリンクが付属した、手順書付きのメールが送られてくる。手順書に従ってインストールを進める形式なので、難しいことはない。手順書とインストールの様子をまとめたものを以下に示す。

メールとOfficeインストール手順
購入後に送られてくるメールとインストールを1つの画面にまとめたもの。ダウンロードは.imgで窓10ではディスク扱いで読み込める。そこからSetup.exeを実行することで、あとは待っていればインストール作業は勝手に終わってくれる。

インストールの様子と言っても、起動したらただ待つだけなので特記すべきことはない。それよりも送られてきたメールを破棄しないように気を付けるべきである。ここに後で使用する5文字5グループ、25文字のプロダクトキーが付属している。失くさないように保護しておくこと。



Authentication:ライセンス認証

Officeのインストールが完了したら、適当なOfficeソフトウェアを開き、ライセンス認証する画面を呼び出す。もっとも、未認証のOfficeはうるさいほどにライセンス認証をしろとユーザーに問いかけてくるので、探すのに困ることはない。

さて、ここからが厄介である。このプロダクトキー、おそらくは新規に発行されたものであろうが、通常はインターネット認証で終わるところが、ライセンス認証の上限回数制限に引っかかって認証できないことがある。その場合電話認証という未だに古臭い手段を用いて認証しなければならないが、これをユーザー自身で行うことができないのである。その場合、ショップへ連絡しなくてはならない一手間が発生する。それらを含めた認証手順を、リスト化し画像でも示す。

  1. 適当なOfficeソフトウェアを起動する。ライセンス認証を行う画面に移動しプロダクトキーを入力する。
  2. ライセンス契約に同意する。同意するしかないのでそれで先に進む。
  3. 認証方法を選択する。無駄だとは思うがインターネット認証を実行する。
    1. 3.1. 大半は上限に達しているとして認証できないため、この場合は戻って電話認証を選択し、次へ をクリックする。
  4. 電話認証を行う画面で、2: の7桁9グループのIDがある。これをメモするか、この画面をSSする。
  5. メールを起動する。
    1. 5.1. 先程のIDを直接記述するか、SSを添付してa・coredane担当者にメールを送信する。
    2. 5.2. (早いまたは遅い時間でない限り)数分すると返信が来る。そこに記載されている確認ID(6桁8グループ)をチェックする。48の数字なので見間違えに注意。
  6. 電話認証の画面に戻り、3: の確認ID入力エリアに先の6桁8グループの確認IDを入力する。数字に見間違えに注意。
  7. 正しい確認IDが入力されると、ライセンス認証が完了する。その後はすべてのOfficeを一旦終了する。
  8. 再度適当なOfficeを開き、ライセンス認証がされているか確認する。「ライセンス認証された製品 Microsoft Office Professional Plus 2019」となっていればOKである。
ライセンス認証手順画像化
ライセンス認証を画像化したもの。インターネット認証でうまくいかなかった場合、電話認証時に出現する7桁9グループのIDを記述するかその画面をSSしショップへ送信する。返信されてきた6桁8グループの確認IDが合っていれば認証は完了となる。

どういう理由で上限に達するのか、それについては私にもわからない。ただ、手順で電話認証について明記されていることから、認証で問題が発生することは前提であり想定済みであるのだろう。

また、このショップは購入後の対応とメール返信が非常に早かった。この日は日曜日であるにもかかわらず、7桁9グループのIDをSSしこれを送信して、10分後には確認IDが届くという早さであった。このことからも、a・coredaneはかなり真面目に取り組んでいるショップであるということがわかる。

やり取りとしてはID送信とお礼の2回で終わったが、既にやることが明確に示されているからこそ、やり取りの回数も少なくできるものである。ユーザーからすれば、自分がすることが少ない方が楽であり、余計な手間も必要ないので快適である。それができるショップなら、選んでも問題ないと言える。

以上が非正規ライセンスの検証結果である。結果は成功、使えるものであると判明した。もっとも、たまたま運が良かっただけなのかもしれない。

結論:ショップによる。金をドブに捨てる気持ちで

今回は人柱による検証として、オンラインショップに蔓延している非正規Officeのライセンスで、今回は買い切り型となるOffice 2019のライセンスをYahoo!ショッピングの中から1店舗を選択し、実際に購入して認証可能かどうか検証した。検証の結果、ショップが当たりであったため、有効なライセンスであることを確認した。もっとも、市販されていないOfficeの時点でグレーであるが。

ただし、選択したショップがこれ以外であった場合に、今回のように有効なライセンスであるかという保証はない。これはショップによるところが多く、同時に巧妙に偽装されていることもあり、買ってみるまで本当に大丈夫かわからない。もしかしたらそう見えるだけかもしれないし、本当にそうかもしれない。

だが幸いなことに、価格は決して高くない。殆どが¥1000台で済むため、そのお金をドブに捨てる気持ちで試してみるといい。割り切ってしまうことで、それが詐欺であったら仕方ないで済み、本物であったらなんか得をした、となるからである。要するにこのことであまり一喜一憂しても仕方ない。頭の片隅にでも置いておき、買うときにこんなことを言っていた、で思い出してもらえればいい。

最後に忠告しておくが、非正規Officeでサブスクリプション型のMicrosoft 365は何があっても買ってはいけない。永続ライセンスであるOffice 2019と違い、突然使えなくなる可能性が高いからである。もっとも非正規Officeという時点であれなのだが。

それなら最初からLibreOfficeを使えということになるのである。その方が経済的であり安全である。どうするかは、閲覧者次第である。

 

以上、Officeグレーライセンス人柱検証であった。それでは、次回の記事で会おう。

 

リンクス岐部(LINKS-KIBE) at 17:43 Aug. 28th, 2020


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会社員という働き方が合わないのに会社員になってしまった、自称社会不適合者。自力で稼いでいくために奮闘中。PCとラーメンとXperia 1をこよなく愛する、自由になりたい人である。ゲームやガジェット、仕事中心に書いていく。

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