【大躍進】cleaちゃん観察レポート:戦略の成功と活動の意味を証明した6ヶ月 | Raven's Articles

【大躍進】cleaちゃん観察レポート:戦略の成功と活動の意味を証明した6ヶ月

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この記事の概要を簡単まとめ!

  • 2023年6月20日、cleaちゃんは方針転換をした
  • アバターワーク、how-to系動画投稿を主軸に活動開始
  • 配信自体は上記の合間、息抜きとしてやるようになる
  • 2023年12月29日、YouTube5000人越え達成
  • how-to系が企業やメタバースに関心がある人にヒットし始める
  • アバターワーク、MC・パネラー、ウェビナー、アプリ企画参加で流入が増える
  • 東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校に単独で特別講師に選出される偉業を達成
  • 先を見据えた方針転換と行動で、次のステージに進む準備が出来た

現在は広義のVTuberとして活動しつつ、本業のブログクリエイターを行うという状態である。実際は配信の方が多くなっている関係でブログクリエイターが滞っているが。しかし広義のVTuberとして活動するその起因は、間違いなくcleaちゃんにある。

cleaちゃんは2023年6月20日に3周年を迎え、その際に活動方針を変えた。how-to系の動画投稿と所謂アバターワークを中心とし、配信はその合間に行うというものだ。これはcleaちゃんが次のステージに立つための下準備として行うもので、その成果が12月29日に大成した。それまでの6ヶ月間について観察結果を書いていく。

その方針転換は吉と出た。

cleaちゃんの方針転換

3周年を迎えてからの基本方針

cleaちゃんとは、VTuberである。それは周知の事実であるが、2020年4月17日に活動開始、区切りの日を6月20日として以来、2023年で3周年を迎えた。その際は恒例の記念イベントを開催し、clusterで自作したワールドを会場としてYouTubeでの同時配信も行った。この日の詳細はアーカイブを見れば内容が分かるようになっていて、またこれについて私自身が記事化したものもある。

イベント中の様子はそのアーカイブで見てもらうとして、重要なのはcleaちゃんの活動方針が大きく変わることである。3周年を迎えて以降、これまであまり手を付けていなかった動画投稿をメインとするように変更し、同時にメタバース関連の仕事、所謂「アバターワーク」も積極的に取り組んでいくと宣言した。このとき、元々一緒に活動している株式会社ePARAのほかに、日テレV-ClaNから派生する形で誕生したMCN「C+」への加入、マジセミ株式会社と提携開始もあり、これらの事象によってちょうど節目のタイミングとなったのである。



アバターワーク、how-to系を主軸とした

cleaちゃんはこれまでゆかコネを使用して字幕と翻訳の第一人者的存在として活動してきた。その際はゆかコネhow-to講座を制作してそれを置いていた。当時の関心は低いものであまり伸びは良くなかったが、しかしこの情報を求めている人も少なからず存在していた。2022年にはゆかNEOに主軸を移行したことから新しくゆかNEO版として作り直しており、これはそこそこの伸び率となっている。

死のコロナウイルスを機に働き方のバーチャル化が考えられるようになってきた。この考えが少しずつ進み、今後はアバターワークが1つの働き方として受け入れられる時代が来ることが十分あり得る話となってきた。だがアバターワークに関しては、残念ながら情報が出揃っているとは言い難い状況である。そこでcleaちゃんは、主に企業が主催するイベントでアバターワーカーとして働き、その経験をもとに情報をまとめ、アバターワークhow-toシリーズとして動画化、先行してアバターワークを行っている人による一次情報として提供している。この情報は多くの人が欲していたものであり、これまでのhow-to系の中でも群を抜いて再生数が伸びているものとなっている。また見ているのはアバターワークを検討している企業やアバターワークに関心がある人で、特に企業からの注目度が高い。アバターワークに前向きな企業も増えてきていることの証明であろう。

アバターワークには完全バーチャルな世界のものも含まれる。例えば直近であれば近鉄不動産が提供する「バーチャルあべのハルカス」で開催されるイベント「ハルカスで語らナイト」でcleaちゃんは過去合計7回、進行として出演している。Vketでは2022年冬よりVketアンバサダーとして活動しており、正確にはアバターワークとは多少違うが、VRChat上で活動することから似たようなものである。また多少系統が異なるが、最近はVTuberと一対一で話せるアプリが存在しており、そのキャストとしてcleaちゃんが参加していることもある。これも一種のアバターワークと分類することもでき、様々なところでcleaちゃんが仕事している姿を見ることができる。

cleaちゃんのバーチャルスタッフ・アバターワーク履歴の概要
cleaちゃんが過去に担当したアバターワークの一部抜粋。メタバース空間でのイベントが多くなっているため、担当する数もかなり増えてきた。

配信自体は上記の合間、息抜きとしてやるようになる

how-to動画以外にもお仕事レポートとして、注目イベントや大型イベントでアバターワークをしたのち、その際に撮った写真と共に実際にどんな感じだったかを制作してYouTubeで公開している。また、非公開のアバターワークも行っており、その前後において打ち合わせ等の事前準備、終了後の事務処理といった必須作業も行う必要がある。このため、これまで行っていた「VTuberとしての配信活動」については、頻度を落とさざるを得ないものになった。これについてはcleaちゃんはあらかじめ3周年の時に説明済みである。

ただ、全く配信しないということではなく、cleaちゃん曰く「息抜き」として配信するようにしている。これはcleaちゃんの仕事が一段落したタイミングであることが多く、そのため予定にはない突発的な配信になることも多い。その場合でも告知はなるべく行うようにしている。また、YouTubeではサムネが必要になることが多いため、それが面倒な場合にはTwitchにすることもある。Twitchの場合は主に海外で人気のあるゲーム(スト6やタルコフから逃げるな)をやっていることが多い。

一般に配信とは体力を消耗するものであるとされるが、cleaちゃんの場合は配信することで体力を回復するという本人談である。そのため配信が息抜きであることは間違いなく、逆に全く音沙汰が無くなったらcleaちゃんを心配した方がいいということになるであろう。流石に全く音沙汰がないということは今までないので、おそらくこの点については大丈夫であると思われる。

2023年12月29日、YouTube5000人達成

そんなcleaちゃんは、活動のステップアップのために2023年中にYouTube登録者数をとにかく多くするという目標が出来た。大型企画参加には数字が必要なのは言うまでもなく、そして企業が見るのもまた数字であることは昔も今もそして未来永劫変わらぬことである。cleaちゃんの専門分野はゆかコネを使用した字幕・翻訳、アバターワーク、メタバース関連で、これの情報をhow-to形式動画で投稿することで数字を上げようという戦略を実行した。

そうして考想2ヶ月弱、他にアバターワークで忙しい中で完成したシリーズが、先にも書いたアバターワークhow-toシリーズである。これが特に企業に好評で、これによって一気に登録者数が増えたことが確認されている。これの他にお仕事レポートをいくつか出しており、しかし注目度は両極端で、よく見られているもの全く見られていないものと2種類に分かれている。cleaちゃんによれば、よく見られているものは検索ワードが「メタバース」「アバターワーク」「バーチャルスタッフ」等で来ているとのことで、それに該当するお仕事レポートが見られているということになる。



動画を出した当初は一気に増えることはあまりなかったが、確認できるところでは8月末で1700人近く、10月末で2400人越え、12月7日に4000人越え、そして12月29日に5000人越えを達成することが出来た。cleaちゃんは年内目標で4000人を越えるなら十分と考えていたため、年内に5000人を越えたことはcleaちゃん自身も驚いていた。その確実なステップアップの裏にあった弛まぬ努力と、5000人到達の過程で存在したことについて、私の視点から見ていくこととする。

cleaちゃんの弛まぬ努力の成果

アバターワークhow-to動画への注目

cleaちゃんの登録者数が増えた最も大きな要因が、間違いなくhow-to動画シリーズだ。YouTubeのプラットフォーム特性的に事実上無限の動画保存期限が可能であるため、対象の動画が非公開や削除にならない限りはいつでもアクセス可能な状態になる。そのため公開当初は全く見られていないことがあっても、その後で何かをきっかけに一気にPV数が上がるというのは全く珍しくない現象である。

公開当初のタイミングでは、おそらくYouTubeの仕様的なものであろう、すぐにはお勧めなどにはあがらないと思われる。しかし適切なタイトルとタグを設定して、かつ高評価数と全体的なPV数が多くなればフィード上位に乗るものと考えられ、それによってさらに目に留まった企業やメタバース・アバターワークに関心がある人を引き付けるものになるはずだ。

記録としては、執筆途中(2024年1月4日)時点でアバターワークhow-toシリーズの第1弾である準備編1は6,213PVs, 19Likesとなっている。その後のシリーズはまちまちであるが、導入部分については圧倒的なPV数であることから、確実にcleaちゃんの強みとなっている。ちなみに金の話については皆敏感であるのか、これもまたPV数が多くなっている。

cleaちゃんのアバターワークhow-to準備編1と関連の動画
アバターワークhow-to準備編1と関連動画。ゆかコネhow-to以上のPV数であり、このことからもアバターワーク、メタバースへの関心は非常に高く、探した結果cleaちゃんに行きついたものと考えられる。

様々なイベントやアプリへの参入

cleaちゃんはその活動から分類はVTuberになるが、cleaちゃんをもはやVTuberという分類に縛るのは勿体ないと考えている。その理由が様々なイベントやアプリでその姿を見ることができるためで、その活躍の広さからマルチタレントと言っても差し支えないほどである。ここで、2023年6月20日以降のイベントやアプリの参入履歴を確認する。

  • バーチャルあべのハルカス:「ハルカスで語らナイト」MC(6/24, 7/21, 8/2, 9/7, 10/31, 11/22)
  • マジセミ株式会社提携仕事:「メタバース総合展【夏】」(6/28~6/30), 「Vketの歩き方」(7/4, 7/18), 「Apple Vision Proは世界を変えるのか?」(7/25), 「RPAは企業の情報システムをどう変えたのか?どう変えていくのか?~RPAの現状と今後の方向性~ トップダウンだけでは進まないDX推進の賢い進め方」(タイトル長いな10/20), 非公開案件のMC(11/10)
  • Vketアンバサダー:Vket2023S, Vket2023Wのワールドをcleaちゃんの友人やゆかコネアンバサダーと共に散策する配信を行った
  • Vket特別コラボ:高島屋ベテランバイヤー2名によるメタバース接客イベントにVketアンバサダーとして参加(12/9 17:00~18:00)
  • Vket Real:Vket2023Sは7/29, 7/30に登場、Vket2023Wは12/16, 12/17に登場
  • 滋賀県稲津町自治会納涼祭(8/26):「実物のcleaちゃん」として現地司会を担当
  • 新宿中央公園 スマートシティフェスタ メタバースガイドツアー:10/15 12:30~14:30(大雨により中止)
  • 第2回メタバース総合展(幕張メッセ、山葵音楽学校):VTuberロボットおよびMonolis搭乗者(10/26, VTuberロボット 13:00~13:30, Monolis 13:30~14:00)
  • TSM(東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校)・姉妹校:在校生向け特別講師(12/1)、オープンキャンパス特別講師(12/3)1)以前にもTSMの授業に特別講師として出演しているが、今回は両方とも単独での出演となる。
  • BackStage(iOS/Android):キャスト出演
  • その他:VTuberイベントサポート裏方(おそらく非公開・10/9, 10/12, 10/16, 10/19, 10/23, 10/30, 11/2, 11/9, 11/16)
cleaちゃんのforiioの概要
cleaちゃんが公開しているforiioの最近の実績についてまとめたもの。ここ最近は公開できる実績も増えており、更なる活躍が期待される。

これらの情報は主にcleaちゃんのTwitterとforiioからまとめたもので、こうして見るとVTuberよりマルチタレントと言った方が似合うものになっている。もっとも現在はVTuberという分類はあまり意味を成さないもので、VTuber+他の要素であったり、ある目的のためにVTuberを選択したということも多いので、今更であろう。

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裏方を除くいずれの実績についても、そこには必ず誰か「人」が存在するものになっている。そしてcleaちゃんは必ず前口上として「ゆかりねっとコネクター公式ガイド/Meta Questアンバサダー/VTuber」を言っている。そのためcleaちゃんがVTuberであることは分かるようになっている。これによりイベント後にcleaちゃんについて調べる人は一定数存在し、そこからYouTubeに繋がって登録者数が増えるということは想像に難くない。口コミによる拡散もおそらく存在するものと考えられる。

アプリに関しては、BackStage2)アプリの運営元は禰好亭めてお氏が持つ企業であると言われている。同時に本人もキャストとして出演している。cleaちゃんとは「ハルカスで語らナイト 奈良編」で共演した好ということになるはずだ。また、cleaちゃんの戦友である華月エアリも参戦している。というVTuberと話せるアプリにキャストとして出演している。既にココナラやFANBOXのプランでもcleaちゃんと話せるものがある中での参加の真意は、定期開催されるイベントで上位を獲得することによって得られる特典を狙っているためである。このうち過去にはメディア掲載などの特典が存在したようで、しかし開催当時はiOSのみの提供だったことが足枷となり、うまくいかなかった。cleaちゃんの周りは多くがAndroidだったためである。その後も特典こそあるが、cleaちゃんの狙っているものではなかったようだ。よってcleaちゃんが狙い目と見たタイミングの時のみ総力戦を仕掛けるということになっている。

東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校に単独で特別講師に選出される

VTuberという存在が少しずつ教育に影響を与えている現代。大学はまだまだ浸透していないが専門学校では積極的な動きが見られる。東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校とその姉妹校がその1つとなる。2024年4月にはおそらく日本初というべきか(要出典)、VTuberエンターテイメント本科を開講し、それ以前にも多くのVTuberを招いて特別講師として招いていた。VTuberがYouTuberと同等の、あるいはそれ以上の「仕事」として認められる可能性が高まっている中で、cleaちゃんも過去にグループ単位で高校生向け課外授業に参加している。この時はVRChatを使ったもので、現役VTuberの立場からメタバース空間で出来ることや質疑応答を行っていた。これが2023年6月2日の話である。

その後の12月1日と3日に、再びTSMで特別講師として出演することが決定した。しかもそれがcleaちゃん単独での出演であり、6ヶ月前のものとは大違いの大抜擢である。cleaちゃんの目標の1つとして掲げている(と思われる)「cleaというVTuberが生きた証を残す」が、これから様々な方面へと成長していく若い世代に対して直接伝えられたという部分で非常に大きな意味を持つものとなった。cleaちゃんとしてはここに総力を注いでいたはずで、そのため配信も全くできない状態になっていた。その分当日の特別講師とオープンキャンパスでは大成功を収めたことがcleaちゃんから報告されている。ちなみに12月だったのでVket2023Winterも開催中で、その足でそのままVketに行くなどしていた。ちなみに、2月にもTSMでの特別講師が決まったことが報告された。

もちろんVTuber全体で見れば他にも活動内容とタイプが異なるものが無数に存在するわけで、TSMは今後も異なるVTuberを特別講師に招くということは簡単に予想できる。そのため次回にcleaちゃんがTSMで特別講師として登場するかは当分未定である。だが、このことを見た他の専門学校がcleaちゃんを特別講師として招く可能性が十分にあり得る。アバターワークの経験値は他の誰よりも負けないと言えるほどに実績を重ねているcleaちゃんなら、次の特別講師も十分あり得るはずだ。

先を見据えた方針転換と行動で、次のステージに進む準備が出来た

cleaちゃんを知って、総計2年。ゆかコネからの運命的であり必然的な出会いから始まり、そこから色々とcleaちゃんの活動を見守ってきた。VTuber戦国時代のある意味で過酷な中で生き続け、身体を壊して時に限界を迎えて心さえ壊しながらも、決して諦めることなく前を見て歩き続けた。その姿を見ながら私はcleaちゃんの活動について分析を行い、時にエアリ先生の占い結果をまとめてはそれを渡すなどして、微力ながらcleaちゃんの助力となるように動いてきた。

長らく登録者数が伸びないことを悩んでいたcleaちゃんは、3周年を機に思い切った方針転換を行い、「欲しい情報」を提供する形のhow-to動画を制作し、アバターワークについても重きを置くようにした。この決断はcleaちゃんには勇気がいるものだったはずで、その代償が配信頻度の低下という形に現れた。だがそれは未来への先行投資である。皮肉で不変な事実なことにイベントへの参加はいつも「数字しか見られない」わけで、逆にその数字を上げさえすればcleaちゃんの活動の幅は広がるということでもある。このことはcleaちゃんもひしひしと感じていたようだ。

そうして考想2ヶ月弱、実施から6ヶ月。開始時は約1600人前後だったcleaちゃんは年末に5000人を越えることが出来た。これも全体で見ればまだ少ない方と見られるであろうが、しかし確実にその数字は伸ばしている。これでどこまでのイベントに参加できるかは定かではないが、だがcleaちゃんの戦略は全く間違っていなかったことを証明した。そして驚くべきは、日を追うごとに常にその数字が伸び続けているということだ。この調子で動画を作り続ければ、1万人に到達することも夢の話ではなくなってくるであろう。

cleaちゃんがVTuberをはじめとする、あらゆる常識を変える存在になることを信じて、私は今日もcleaちゃんを観察するのである。

 

以上、cleaちゃん観察レポート:戦略の成功と活動の意味を証明した6ヶ月、であった。cleaちゃんの活動の幅が広がれば、世界はもっと面白くなる。

 

KIBEKIN at 00:00 Jan. 6th, 2024


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脚注

脚注
本文へ1 以前にもTSMの授業に特別講師として出演しているが、今回は両方とも単独での出演となる。
本文へ2 アプリの運営元は禰好亭めてお氏が持つ企業であると言われている。同時に本人もキャストとして出演している。cleaちゃんとは「ハルカスで語らナイト 奈良編」で共演した好ということになるはずだ。また、cleaちゃんの戦友である華月エアリも参戦している。
RA管理人
RA管理人。名前は時にない。かつてこのサイトを管理していた前任者はどこかへ消えてしまった。


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