【配信画面をアップグレードする】「わんコメ」使ってみた!~配信実践編~ | Kibekin BLOG.

【配信画面をアップグレードする】「わんコメ」使ってみた!~配信実践編~

この記事の概要を簡単まとめ!

  • 書きたいことが多すぎるのでわんコメ解説記事第2回目
  • 前回は導入からOBSへの反映までを行った
  • わんコメは自分の配信で使用してこそ意味がある
  • 機能テストも兼ねて実際に設定して配信を行ってみる
  • 全てのテンプレートは標準ブラウザで確認できる
  • 様々なテンプレートで試してみた、その風景を一部切り取って掲載
  • 同時にバージョン3.1.0以降の更新についても解説
  • 自己防衛手段、Pro版の実装も行われた
  • これだけ出来れば配信画面は自分だけのものになる

日本国憲法第十三条の「公共の福祉」という部分についてたまに考える。日本国憲法自体は昭和21年、つまり1946年制定・施行であり、当時のアメリカの政治思想も含んだ憲法となっている。そのせいか第九条は毎日議論されがちだが、むしろ一般国民の生活において重要なのは第三章「国民の権利及び義務」である。最近に起こった、自己中心的な特許出願で私はどういうわけか真っ先に思い浮かんだのが第十三条だった。その特許によってこれまで活発的に行われていた創作活動に多大な影響が発生し、創作の衰退の原因となるのであれば、幸福追求権に対して課せられる「公共の福祉」に反さないことを満たしていないため、無効な申請になるのではないか。そう考えたが、その話は私にはあまり関係がないため、首を突っ込むのはやめている。

それはさておき、前回は配信におけるコメント周りをサポートしてくれるツール「わんコメ」について、導入編としてインストールからテンプレートを配信ソフト(OBS)にコピペし、そのコメントを画面内に映すまでを行った。記事内では自分以外の任意の配信者のコメント欄にアクセスし、それをOBSで表示できるかという、テストを行ったものである。実際に配信して検証したわけではないため、まだ「配信する/した」という視点からわんコメを評価できていないのである。

よって第2回目の記事では、SLOBSで任意のテンプレートを取り込んで、それで実際に配信し、コメントが来た場合にどうなるか、そしてその結果どのように映るのかというのを配信後の画面を見て振り返る。その際、わんコメの3.1.0以降に変わった点も同時に見ていき、その解説を第2回目記事として書いていく。

ブンブンハロー見栄えするコメント欄、どうもKIBEKINです。

※はじめに

テンプレート”niconico”及び”niconico-super”は、特許抵触の可能性があるため使用できなくなるテンプレートとなりました。よって、本記事の《配信前:特殊なテンプレートの動作確認》で解説している該当テンプレートは現在は使用できない機能の解説となります。この点についての本ブログ及び管理人への問い合わせを行っても、それにはお答えできません。予めご了承ください。

わんコメ解説記事第2回目

前提:前回記事のおさらい

この記事を見る前に、いきなり第2回目記事に来た人のために前回記事についておさらいする。まず、わんコメ第1回目記事のリンクは下記から閲覧することができる。

ここでは導入編として、わんコメをはじめてインストールする場合のインストール方法から、任意の配信中の配信に接続してコメントを取得、またはコメントテスターを利用してコメントを再現する方法を解説している。また、複数あるテンプレートから最も標準のものとなるbasicをOBSに取り込み、コメントをOBSの画面内に表示することや、コメントしたユーザーをメモする機能、読み上げ機能についても解説した。主に基本機能の解説が中心となっている。

本来であれば配信中の様子などを書くべきであるが、続けて書くと1記事の長さが膨大なものになるため、導入編として一旦はキリの良いところで切り上げ、複数回に分けて解説する方が1回に読む記事量とその消費時間、求めている情報にたどり着くまでの手間を考えると効率的であると考えた。1記事で3万文字もあって、いくら目次があったとしても「時間」が重要となる現代の価値観には到底合わないやり方になる。それならば複数回に分けた方が情報がまとまりやすく、記事の先延ばしネタ作りに困らないというものだ。



わんコメは自分の配信で使用してこそ意味がある

わんコメは理論上、わんコメが対応するプラットフォームの全ての配信に対して有効である。しかも複数の配信のコメント欄に同時接続することができ、それらのコメントを1つにまとめられるのである。それもそのはず、元々の目的はYouTubeとツイキャスをメインにコメントの共通化を図るために作られたわけで、その意味ではリスナー向けのツールであった。それが発展を重ねていった結果、配信者自身のコメント欄を装飾する機能も付与されて、ゆかNEOとの連携も可能にしたという、単にコメントを取得するだけのツールではなくなり、配信時のコメントが関わるほぼ全てのことをサポートする万能ツールになっている。

つまり、わんコメは配信する側で使ってこそ意味があるものになっているということだ。単にコメントをまとめられるだけでなく、自分の配信のコメントもOBS標準や配信しているプラットフォームのブラウザよりも見やすくすることができ、同時に豊富なテンプレートで配信画面に映すコメント欄を装飾できる。それに加えて前回記事の公開直後に3.1.0がリリースされ、その更新ではYouTubeでいきなり発生した偽R18報告スパムの対策のためのアイコン非表示機能の追加、ユーザーブロック機能、参加型の場合のコメントによる申請管理、ユーザーデータの記録、Pro版(支援版、ライセンスキー方式)の実装といった、大きめの更新がなされた。このことにより、尚更「自分で配信する」という必要性が高くなったのである。

しかし私の本業はブログクリエイターであって、YouTuber/VTuberではないし、配信者そのものでもない。VR世界に入るためにVRoid Studioで専用の素体は創ったが、だからと言って今更VTuberになったとして、長続きしないのは目に見えている。そもそも前提としてクソフトバンクダメダーSoftbank Airというゴミしか使えない状況であるので、配信者の資格を持たない。よってVTuberないし配信者には「なれない」ので「ならない」という消極的選択をするしかなかったという事情がある。とはいえ、実験のために少しだけやるのであれば、クソザコ回線でもなんとかやり切ることができるはずである。

機能テストも兼ねて実際に設定して配信を行ってみる

わんコメはテスト機能を内包しているので、実際に配信を行わなくても解説を行うには十分な「再現」ができる。だが結局のところそれはただの再現であるので、実際に配信しなければわからないことがあるのは確かである。もっとも、ただ配信しただけでは何の成果も得られないため、具体的な目的をもって配信を行わないと、何を解説するのかがあやふやになってしまう。

そこで第2回目で解説する事項を、わんコメのテンプレートを取り込んでOBS上に表示させ、何らかのコメントが送信されそれを取得した場合に正しく反映され、特定のテンプレートの場合は動作が正しく行われるかという部分について詳しく見ていく。それと同時、わんコメに新しく追加された機能の一部についても、テスト・実際の配信の両方で検証し、それが動作するかについても確認していく。検証内容は動画にすれば簡単なものになるが、文字と画像ベースでの解説で行えば、意外と痒い所に手が届くようなものになるはずである。




配信して確かめるわんコメの機能

ここからは実際に配信して、わんコメの機能を確かめることにする。ただし一部の項目は、配信前及び配信後の内容である。

配信前:特殊なテンプレートの動作確認

※本項目で解説しているテンプレートは現在使用できません

前回記事を見ている人またはわんコメを実際に使用している人ならわかるが、わんコメの配信表示用のテンプレートはHTML/CSS, JavaScriptで記述されている。HTMLということはブラウザで開き、コメントテスターで仮コメントを流せばどのような動作をするかが分かるということでもある。ただしテンプレートをブラウザで開く際はわんコメのテンプレート一覧から開かないと、正しく表示されない場合がある

テンプレートは原則としてコメントを常時表示するものが多いが、その例外となるテンプレートが存在する。それがニコニコ動画風にコメントを右から左へ流すタイプのテンプレート”niconico“, “niconico-super“である。動作は実際のニコニコ動画と同様、配信中のプラットフォームにコメントが送信され、それをわんコメで取得した時点でテンプレート側にその文字列(superの場合はアイコンの画像も加える)を送信し、右から左へと「流す」のである。イメージとしては次のようになる。

 

一般的なニコニコ動画の場合、コメントのみ流れる。わんコメではその上位版としてコメントした人の画像アイコンも同時に流れるバージョンも用意している。このテンプレートを使えば、配信先プラットフォームがニコニコ生放送でなくても、それと同じような感じの配信にすることができるのである。ただし、その性質上コメントは画面には残らず消えるため、配信画面上にコメントを表示しておきたい場合は別のテンプレートを併用するといい。OBSにおいてはテンプレートの同時使用数の制限はないため、エンコードが遅くなったり画面がうるさくならない限りは複数使用しても問題ないのである。

ちなみにコメントは通常のものでは投げ銭は反映されないが、画像アイコンと同時の場合は投げ銭にもちゃんと反応し、流れることを確認した。表示量が多くなるが、投げ銭まで反映したい場合は”niconico-super”の方がいいということが分かる。ただ、やり方が悪いと投げ銭の表示が画面の邪魔になりやすいので、それを見越して”niconico”+任意の他のテンプレートとする手もあることは覚えておくといい。

word-party-presetは特殊演出ができる

わんコメに用意されているテンプレートはもう1つ特殊なものがある。それが”word-party-preset“で、これはわんコメの使用者=配信者が、あるワードを含むコメントが送信されそれを取得した場合、画面内に特殊なエフェクトを発生させるようにするテンプレートである。presetとあるので、既にわんコメ(アスティ氏)により3つのエフェクトがセット済みとなっているテンプレートである。具体的に何ができるかというと、次のことができる。

  • クラッカー:画面の左右からクラッカーを放つ。クラッカーの内容は紙吹雪・絵文字・画像のいずれかから選択できる。
  • 落下物:画面端から重力方向(通常は画面上から下)へ落ちるものを登場させる。対象に絵文字と画像が選択できる。
  • 固定表示:指定したものを特に加工せずにそのまま表示または再生する。画像以外にはWebM(webm)、MP3/WAVが指定できる。
わんコメWordPartyの設定全集
WordPartyの設定項目の全て。参考としてであろう、最初からそれぞれのパターンが設定されている。これを自由に弄り、好きな演出を作ることができる。

配信プラットフォームによっては、配信者自身が自分の配信でのみ機能するbotとそのコマンドを用いて特別な演出を行うことがあるが、わんコメの場合は一般リスナーからのコメントをキーとして特別な演出を行うように設定できるのである。プリセットで既にそれぞれのパターンで設定がされており、これだけでも十分に使えるものとなっている。もちろんこれをもとに演出を行う条件を設定し、その内容を自分なりにカスタマイズして、より効果的な演出を作ることも可能である。

エディターへのアクセスは「テンプレート」を開き、”word-party-preset”の右の鉛筆マークをクリックすることで開く。既に存在する設定は削除することができるほか、追加することもできる。これを利用することで、「特定のキーワード」で「特定の動作」を簡単に設定できるようになる。キーワードには正規表現を利用することもできるので、併用するとより幅が広がる。また、3つまでマウスによって手動で動作させることもできる。とはいえWordPartyなのだから、原則キーワードで動作させるものである。またキーワードで動作させる場合、クリック動作を設定しなくてもよくなるので、無理に設定する必要はないことを覚えておくと、設定時に困らなくて済む。

なお、詳しい解説はわんコメ公式の公開ドキュメントのうち、WordParty(Ver3.0.0版)の情報を参照するといい。ここには欲しい情報の全てが掲載されている。




実験:任意のテンプレートで配信

先の伝達事項は完了したので、次は実際に配信を行った際の反応について見ていく。

設定:SLOBSからOBSへ

配信には殆どの人がOBSを利用しているであろう。そのため配信にはOBSを使用する。そこで判明したことであるが、コメントを外部ツールによって表示できるのであれば、わざわざSLOBSを使うメリットが薄れるのである。今まではSLOBSでしかコメントを表示できないものと考えていたが、わんコメのテンプレートさえあればより効果的に見せることができ、SLOBS標準機能のコメント欄表示のソースを使うほどではなくなるのである。また、ブラウザソース扱いでSLOBSの機能をOBSに移すこともできたため、もしどうしても通知などを使いたい場合は、次の手順でSLOBSからOBSへインポートするといい。

  • OBSのメニューバーから”シーンコレクション(S)/インポート”を選択する。その際、シーンコレクションの自動検索を求められた場合は「はい」をクリックで、その次に表示されるウィンドウからインポートするシーンコレクションをチェックし、「インポート」をクリックで完了する。
OBSでSLOBSからシーンコレクションをインポート
OBSでシーンコレクションを他のものからインポートする。形式はJSONで、自動検索をONにしておくことでSLOBSのものを簡単にインポートできる。

なぜSLOBSからOBSに戻したかというと、外部ツールの転送機能の殆どはOBSに対応するが、SLOBSには対応していないためだ。そもそもSLOBSはWebsocketを導入することができない。また、外部ツールの転送機能の多くはWebsocketとの連携を前提とするものであるので、SLOBSでは使用できないものが多くなってしまうためだ。だがどうしてもSLOBSでしか利用できない機能を使うためにかなり無理をしてウィンドウを表示してそれをブラウザソースやウィンドウキャプチャによって表示させていた、という経緯がある。それも、この仕様が判明したことによって通常のOBSに戻して使用しても問題なくなったため、ここでは通常のOBSを使用する。

実際に配信テストを行った風景

以下に、実際に配信を行い、そのダイジェストの動画ないし画像を掲載する。と言いたかったのだが、誰も来なかったためにコメントは一切送信されなかったので、検証にすらならなかった。よってコメントテスターを使用して配信の再現をすることでしか解説できなくなったのである。現実は常に非情である。ということで、コメントテスターを用いてテストを行った参考動画が以下である。

 

これは実際の配信ではないため、あくまでも参考程度のものとなるが、動画内では実際に使用しているゆかNEOも同時に表示し、可能な限り実際に行っていたものと近づけるように構成している。ここで分かることとして、原則ゲーム画面内にコメントないしWordPartyのソースを配置するようにしているが、一部のコメントテンプレートは、背景によっては文字が見辛いことが判明した。この点についてはテンプレートを「改造」することで対応できるが、それができる人はなかなか少ないはずである。しかしわんコメは豊富なテンプレートを持っているので、もし見辛いと思えばテンプレートを変更することで対応できる。また、ゲームや配信内容に合わせてテンプレートを変えてあげれば、相当見栄えが良くなるはずだ。

ところで”niconico”系のテンプレートであるが、メイン画面全体に合わせてセットすると、流れるコメントの大きさが画面に対して小さすぎるということが分かった。メイン画面を全画面で表示していないのもあるが、流れるコメントが小さいとどうにも迫力を感じないように思う人も多いであろう。その場合はOBSのプロパティで、一般的画面比率を維持しつつ大きさそのものを縮小し、変換で画面に合うように調整することで、ちょうどいい大きさのコメントを流すことができるようになる。これについては実際の利用者の環境に依存するため、それぞれでテストしながら調整していくといい。

わんコメniconicoの設定(実測値)
私の環境の場合でniconico及びniconico-superを調整した結果のデータ。私の場合の環境のため、これはあくまでも参考程度に留めてもらいたい。

結果:実際にやってみなければわからないことだらけ

検証結果については、私の嫌われ者◎という特性環境もあって実際の配信ではうまくいかず、テストという形で終わってしまったので、正直なところ「わからない」のである。また、一度検証して調整を完了させても、配信内容によってはコメントが見辛いということが起こり得る。その度に調整が必要となるので、配置についての明確な答えを出すことは不可能である。

それでもあえて答えがいるというのであれば、配信する前にあらかじめコメントをオーバーレイしておき、特定のシーンにおいて見辛い状況がないかを確認しておくのがいいだろう。稀に発光が強いシーンなどがあって、一般に文字に使用される色は白であるので白飛びが発生することが想定されるが、そのシーンが短いのであれば特に対応しなくても問題ないはずだ。いちいち対応していては、配信に滞りが発生してしまって本末転倒になってしまうからだ。

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バージョン3.1.0以降のわんコメのあれこれ

ところでわんコメはゆかNEOとほぼ同じくらいのペースで更新が行われている。マイナーアップデートも含めればiOSより頻度が多いということであるが、それによって変わったことも多々ある。そこで、大型アップデートとなったバージョン3.1.0以降のわんコメについて、特に変わった部分について注目し解説していく。

視聴者参加型の管理をわんコメで簡単にする

配信におけるファンサービスの1つに視聴者参加型がある。多くはマルチプラットフォーム展開でクロスプレイが可能なゲームを対象に、協力プレイ・対戦プレイのどちらでも行われる。この時に行うのが参加申請をコメントで受け付けるということであるが、普通に配信を行っている場合、そのコメントもまた普通のコメントと同じ扱いであるので、どうしても参加する旨のコメントを見逃しがちになる。忙しくない状況なら問題ないが、忙しいと遡ってチェックするのも難しくなってしまうことは想像に難くない。

その悩みを解決する機能がわんコメに搭載された。わんコメのメニューから「参加型管理」を開くことで、参加型の設定ができる。チェックボックスで有効化と無効化を切り替えることができるため、”わん”タッチで配信中に受付を開始したり終了したりできるということでもある。これもテンプレートが付属しており、OBSにはテキストとして、ファイルを読み込む形式で取り込まれる。わんコメでは参加ワードで参加申請を受け付け、辞退ワードで参加者自身が取り消しを行えるようになっており、除外ユーザーで特定のユーザーを受け付けない対応もできる。また、OBSで表示するためのテキストテンプレートも編集することができ、これを配信画面上に表示することで視聴者に「誰が待っているか」を明らかにすることができるのである。参加申請のキューは「参加型管理」でキーワードがヒット次第記録される形式であり、完了したら「完了」でキューのリストから削除できるようにもしてあるため、管理が楽である。ここで、そのイメージが以下である。

わんコメ参加型管理とOBSでの表示
参加型管理のウィンドウとOBSで参加者のキューを表示している状態。このようにすることで参加型でも管理が非常に楽になり、リスナーに参加者がいることを明示できる。

参加型企画は、企画し配信を行うこと自体は簡単なものであるが、参加者を管理することについてはその配信者の力量に依るところがあった。さらにリスナーが非常に多い状態での参加型企画である場合は、誰が次に参加するのかというところが曖昧になりがちで、とはいえ配信中にいちいちメモ書きなどしていられないというのが現実である。その問題を解決する手段として、わんコメの参加型管理は非常に便利なものである。また、リスナーの管理を行うという点では、これはモデレーターが使用するにも向いているものとなるので、忙しい配信者に代わって参加型を管理する場合でも利用価値がある。もっとも、そのようなシチュエーションは少ないと思われるが。

対スパム機能を強化したわんコメ

わんコメの第1回目記事を書く少し前に、YouTubeでは事件が起きた。悪質なスパムアカウントが不特定多数のYouTuberないしVTuberの配信中のチャンネルを対象に、そのスパムは到底口頭でも文章でも語ることが憚られるようなアイコンにして、コメントもそのアイコンと同レベルのものを送信しているという。それ自体は異なるサービスのどこにでもいるスパムと大差ない。だが最近の配信事情としてコメントを画面内に表示している人も多い。ここではその前提で記事を書いている。これを悪用して、そのアイコンと何らかのコメントを画面に表示していることを根拠として「卑猥な配信をしている」と虚偽の通報を行い、YouTubeに誤ってアカウントを凍結させるという悪質行為が横行した。

これについてはYouTube側の対応が行われることは確実だが時間がかかることも確定している。それが完了するまでの自衛策として、登録者限定モードの設定と配信画面にアイコンを表示しない、またはコメントそのものを表示しないということで対応することとなった。このことを聞きつけたアスティ氏は早速わんコメの更新に取り掛かり、アイコンの非表示及び置き換えができる機能を即時追加し、利用ユーザーが自身を守れるようにアップデートされた。この機能が実装されたタイミングではまだ3.0.8台であったはずだ。3.1.0からはアイコンを置き換える機能として標準になっている。

わんコメのコメント設定
設定からコメントのタブを開いた状態。ここからアイコンの表示設定を変更できる。また、ここからユーザー単位で除外=ブロックもできる。

このほか、サイト別のタブではYouTubeで「メンバーのアイコンを許可」及び「スーパーチャットのアイコンを許可」もあり、TwitterはユーザーIDでブロックできる機能も搭載されている。配信の安全性を自分から整える機能も搭載されたことによって、配信者もリスナーも安心して配信を楽しむことができるのである。現在はYouTubeがスパムで溢れているがそれ以外のプラットフォームも例外ではないはずで、それらに対しても事前に対策ができるものポイントである。




3.1.0よりPro版導入

前回記事を見ている人、或いは実際にわんコメを使っている人は理解しているが、わんコメはアスティ氏個人開発のツールである。よってツールの維持には支援が必須であり、支援が途切れた時点で終了という、一種の爆弾にも似たものを抱えている。この点はNao氏制作ツールでも同じである。

FANBOXでは¥500からの支援が可能で、これまでは特にそれに関する見返りはなかったが、3.1.0よりPro版を同時に実装し、その際¥500以上の支援を行っている人にはそのライセンスキーが利用できるようになる。不定期にコードが変わるようにしている設計であり、この情報は3.1の更新予定の内容にある。

Pro版で利用できるものは、特殊なテンプレートである。それは通常のものと比較して、コメントの取得は随時取得となり、1件ずつ順番に流れるように表示されていくような感じになる。テンプレートの名前は通常版とわかりやすいように”_pro”が先頭に付与されたものとなる。テンプレートジェネレータについてもPro版限定のものがあり、PRO版にしか含まれていない”vertical”,”audience”がこれに該当する。このあたりの詳しい解説は、公式ドキュメントのPro版の登録方法を参照すると分かりやすい。

現段階では上記の通りであるが、わんコメもゆかNEOと同じようにわんバサダー=アンバサダーを備え、認知度向上を行っている状態である。今後の要望や認知度向上によって利用者が増えれば、新しい機能の実装及びPro版の機能強化が進むはずである。今後の発展に期待がかかる。

これだけ出来れば配信画面は自分だけのものになる

わんコメの機能は実に魅力的なもので、単に配信を見るためのツールとしても優秀である。それと同時、配信者用のテンプレートが多数搭載されており、これらは実際に配信で使ってこそ意味のあるものだ。ということで配信を行って検証しようと思ったわけだが、伝説的な嫌われ者の私あまりにもタイミングが悪かったために誰も見に来ずコメントもなかったので全く検証にならなかった。ということで結局、コメントテスターで再現する形で解説することになった。

配信画面の1つを取っても、デフォルトで全画面表示しているのであればともかく、ゲームないし映像を表示する部分を小さくして、空いた領域に字幕なり装飾なりを行えばその時点で配信の画面構成は自分のものになる。そうして少しずつ慣らしていき、余裕が出来てくる頃にはコメントや通知の表示を行ったりということもすることになる。その際にわんコメをうまく活用すれば、より一層「自分だけの配信画面」を作ることが容易になるのである。

更に配信者泣かせの事象や状況についても問題なく対処できるように設計がなされているところもわんコメが優れている。これは使用推奨の理由となる部分で、入れることによるメリットが100あるならデメリットは1しかないと言い切れるほどだ。唯一デメリットがあるとするなら、配信で同時に使用するツールが増えることによって要求されるPCのリソースが増えることである。これについては現行のほぼ改造不可能なラップトップはともかくとして、デスクトップならリソースの増強で対応できる。あるいは余裕があるなら、配信用PC(この場合十分な性能を持つラップトップも含む)とゲーム用PCで分離してやることでもその問題は解決できる。それだけのことをしてでも、わんコメは使う価値のある「配信補助ツール」の1つである。

次回はゆかNEOとの連携を中心に解説する。既に必須ツールとなりつつあるゆかNEOと連携するとき、わんコメは一体どんな姿を見せるのか。乞うご期待である。

 

以上、「わんコメ」使ってみた!~配信実践編~であった。それでは、次回の記事で会おう。ン、バァーイ!

 

KIBEKIN at 00:00 May 25th, 2022

 

追記情報

2022年6月5日 “niconico”, “niconico-super”が使用できなくなることに伴い、その情報を追加


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KIBEKIN
会社員という働き方が合わないのに会社員になってしまってから、半ば自分からリタイア後ブログクリエイターとなり活動してきた社会不適合者。VRやVTuberに触れる機会が増え、今後はリスペクトだけではなく自分を作る意味を込め、VTuberならぬVBlogCreator"KIBEKIN"として新しいスタートを切る。


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