【隙のない配信を可能に】「わんコメ」使ってみた!~ゆかNEO連携編~

この記事の概要を簡単まとめ!

  • 分けて解説すると分かりやすいわんコメ解説記事第3回目
  • 第2回目は一部テンプレート解説と3.1.0以降の変更について解説した
  • わんコメでも取得したコメントを翻訳できればより楽になる
  • 翻訳と字幕の代表「ゆかりねっとコネクターNEO」と連携ができるわんコメ
  • ゆかNEOの接続設定をわんコメに入力して相互通信が可能となる
  • 連携すると取得したコメントがゆかNEO経由で翻訳されるようになる
  • 配信全体、ユーザー単位、コメント単位で翻訳対象を決められる
  • 読み上げ機能も翻訳に対して読み上げることが可能になる
  • 両方を使いこなせば、隙のない配信ができる

最近に感じることは、技術の悪用が多いということだ。私のブログに対する不特定多数の、本来アクセスの必要ないphpファイルへのアクセス、リファラースパム、DDoS攻撃。これらもプログラミングによって自動で攻撃するように設計されたものが多くなっている。加えて痕跡を残さないためにVPNやプロキシを経由することも多くなっている。本来このような使い方は想定されていないわけで、技術を正しく使うことができない人間の姿をした蟲が多くなってしまっている現状を省みると、インターネットをライセンス制とすべきではないかという思いが強くなっている。

書きたいことが多くなるので分けて書いてきたわんコメ解説記事も早くも第3回目となった。これまで書いてきたのは初歩的な導入方法、配信で実際にどう見えるか、特定のテンプレートの動作解説、3.1.0以降の更新内容についてである。ここで書いている情報は実際に調査した結果をもとにしているので、ドキュメントを見ただけではわからないことの一部をカバーするような形となっている。流石に全部を網羅するのは不可能だ。

第3回目となる今回は、わんコメとゆかNEOを連携させて使用することである。2つのツールの連携についてはゆかコネ3周年イベントの際に予定が明示され、更新履歴からおそらく2.1.0あたりで導入されていたものと思われる。ゆかNEOは字幕表示と翻訳において現在最も使われているであろうツールであり、そこから翻訳機能を借りて、わんコメで取得したコメントも翻訳しようという試みが行われた。翻訳もできる、コメントも装飾できる、字幕と翻訳も表示する。一度にこれらができれば配信において隙がなくなるであろうこれ、効果を確かめるため自分で検証し、その結果をここに記していく。

ブンブンハロー配信補助ツール同士の連携、どうもKIBEKINです。

わんコメ解説記事第3回目

前提:前2回記事のおさらい

この記事を見る前に、いきなり第3回目記事に来た人のために前2回記事についておさらいする。まず、わんコメ第1回目及び第2回目の記事は下記リンクとなる。

まず第1回目で解説したのが「導入編」として、インストールから基本機能の確認と任意のテンプレートのOBSへの反映までを行った。わんコメが正常にコメントを取得するかどうかについては、配信中の任意の配信に(誠に勝手ながら)接続してテストし、同時にOBSにテンプレートを取り込み、そちらでも取得したコメントが反映されるかを確認した。また、取得したコメントのユーザーに対しニックネームをつけたりメモをする機能についても第1回目記事では解説を行っている。



続く第2回目では、一部の特殊なテンプレートの解説と、実際の配信に限りなく近づけた状態でのテスト、バージョン3.1.0以降の目立った更新についてを解説した。特殊なテンプレートとして挙げたのは、ニコニコ動画風にコメントを右から左へ流す”niconico”及び”niconico-super”と、設定したキーワードの入ったコメントを取得した場合に特定の演出を行う”word-party-preset”である。これらは他のテンプレートのコメントを常時表示するものではなく、一瞬だけ表示する、外部リソースを呼び出し画面内に表示するというもので、他のテンプレートとは性質が異なるものとなっている。

ほか、3.1.0になったことにより機能が強化され、特に現在進行形で発生するYouTubeチャンネル誤凍結対策のアイコン置き換え機能が標準化し、配信が参加型の場合に参加申請の管理を楽にする機能、支援者限定のPro版の登場といったことについても解説を行った。現段階ではPro版の通常版との違いはコメント取得時の動作と限定のテンプレートがあるのみだが、利用者の増加と支援額の増加がある場合は更なる機能の付与はあると見込まれる。この点については公式サイトのリリースノートないし開発者のアスティ氏から発表されるものとなるので、それらを随時確認しておくといい。

わんコメでも取得したコメントを翻訳できれば楽になる

現代における「配信」は1つのジャンルとして確立している。それは世界共通のジャンルであり、情報統制が行われているとかでなければ、理論上全ての配信を見ることができる。また、それら配信を見る場所は一貫してインターネット上の任意のプラットフォーム上となる。多くの場合、メジャーであるYouTubeやTwitchなどが挙げられる。

既に配信に関係する記事で何度も述べているが、世界共通のジャンルということは配信者もリスナーも国籍と言語に依らないということである。なので、日本語を母国語とするリスナーがそれ以外の言語の配信を見ることがあれば、日本語以外を母国語とするリスナーが日本語の配信を見るということだ。その配信者が世界的に知られている人物であれば、もはや言語は無関係に見られることは間違いない。

この点については、過去記事としてNao氏制作ツールの1つであるTwiChaDash(TCD)で解説している。このツールはどちらかといえばリスナー向けのツールであるが、配信者自身が母国語以外のコメントを翻訳して読むためにも使用することができるものである。Nao氏曰く『翻訳したいひとが個別に自分で翻訳する』ツールであるので、その点では利用者を選ばない。しかし問題点として複数のソフトウェア・ツールを起動していると、画面が1つでは足らなくなる。使用想定としてOBS+ゆかNEO+わんコメが一般的であるが、そこにTCDを加えるとどうだろうか。OBSの状態監視、ゆかNEOの字幕表示ウィンドウを常にアクティブにしておく、わんコメで取得したコメントを確認、TCDで翻訳を確認。確実に画面が足らない。複数のモニタを接続しやすいデスクトップであればともかく、ラップトップで管理する場合、これはあまりにも辛すぎる。

また、わんコメとTCDで役割が重複していることも気になるところだ。両者ともコメントを取得するという点で、目的が同じである。とはいえ全く同じというわけではなく、わんコメが配信者が実際に配信を行う際に便利な機能が多数存在するタイプで、TCDは前述の通りである。なのでツールの優劣を決めるものではない。ただ、できることならわんコメで取得したコメントを翻訳しつつ配信画面のコメントを装飾できれば、配信する側の画面もスッキリするはずである。

「ゆかりねっとコネクターNEO」と連携ができるわんコメ

ゆかりねっとコネクター」と「ゆかりねっとコネクターNEO」。この名はようやく多くの人に知れ渡るようになってきた。翻訳機能を持ち、母国語と任意の言語へ翻訳した結果を字幕として表示する、コミュニケーションツールの1つである。多数のプラグインを内包し、あらゆるソフトウェア・ツールとの連携を可能としているこれは、3周年を迎えて以降も着々と更新が続けられ、ゆかりねっとコネクター公式ガイドのclea氏及び第1期アンバサダーの8人をはじめとした、さまざまな人の配信とサポートによって利用ユーザーが着実に増えてきている。現在は情報が出揃っており、サポート体制も万全な状態であるので、今から導入したとしても迷わずに字幕を出してOBSに反映するところまでは楽勝で出来る。ちなみに解説記事そのものは、ゆかNEO3周年前に書いたのと、3周年イベント後に書いた2つがある。



そんな中でゆかコネ3周年の際に明言されたのが、ゆかNEOとわんコメのコラボである。3周年イベントの時点で既に実験が進んでおり、わんコメの更新履歴及びFANBOXにある2.1.0リリースに関する投稿からイベント後の更新である2.1.0で連携することが可能になったようである。このコラボの目的はわんコメに翻訳機能を付与することであり、それにあたって翻訳=Nao氏=ゆかNEOということになったものと考えられる。実際、ゆかNEOは配信で使用される字幕+翻訳ツールの中ではかなり多い方ではないだろうか。

ゆかNEOもわんコメも、配信者のためのツールであるという点で共通している。両者とも現在の配信環境では必須と言えるほどの完成度を誇るわけで、それ故両方とも使用している人は多い。そこで連携が可能となり、翻訳機能がわんコメに付与されたとなれば、もはやその配信(者)に隙はないと言えることであろう。これらの解説については例の8人のアンバサダーによって動画や配信で行われているものであろうが、私はいつも通り文字と画像をベースとして、「見やすい」解説を目指していくこととする。

最強の組み合わせ、ゆかNEO+わんコメ

それでは実際に連携を行い、わんコメで翻訳機能を有効にして、取得したコメントの任意の言語について翻訳が可能になるかを確認する。

準備:ゆかNEOとわんコメの連携を行う

まずはゆかNEOとわんコメを連携する。連携するにあたって、最低限のバージョンとしてゆかNEOをv1.933以上わんコメを2.1.0以上とする。とはいえ特別な事情がなければ両方とも最新バージョンのはずなので、この点については考慮しないものとする。ちなみに私の検証時のバージョンは、ゆかNEOが開発版v1.954(ゆかNEOの表示上はv1.9514)、わんコメが3.1.1である。

準備1:ゆかNEOの接続情報を確認

まずはゆかNEOからわんコメに対して連携を行う。連携を行うには、ゆかNEO標準搭載のプラグインから「翻訳連携サーバ」もしくは「翻訳/発話連携サーバ」があるかを確認する。v.19514では「翻訳/発話連携サーバ v1.3d」となっている。これにチェックを入れ、設定を押すと次のダイアログが出現する。

  • [Access Port]
  • http://127.0.0.1:[number-x]
  • ws://127.0.0.1:[number-y]
  • ※[number-x]は8080番台、[number-y]は55500番台

この情報をメモしておき、ゆかNEOは起動したままにしておく。なおこの情報は、余程のことがない限りは変更がないはずなので、一旦設定が完了すればそのまま使うことができるはずである。

準備2:わんコメからゆかNEOに接続する

次にわんコメを起動して、ゆかNEOに接続する。接続するにはわんコメのメニューから「連携」を選択し、そこから「ゆかりねっとコネクターNEO/Trans-through」のチェックボックスにチェックを入れる。すると次の項目が出現するので、記録したゆかコネでの接続設定情報に従って入力していく。

  • 自動起動(チェックボックス):わんコメを起動すると同時、ゆかNEOも起動する。自動起動にはゆかNEOの実行ファイルの場所を指定する必要がある。反映には再起動が必要。
  • 自動終了(チェックボックス):わんコメを終了するとゆかNEOを終了する。これも反映には再起動が必要。
  • 接続設定:httpまたはhttps, ホスト名、ポート番号の3つの項目がある。ここにゆかNEOで出したダイアログの”http://~”と同じになるように設定する。なお、127.0.0.1はlocalhostと同じであるので、もしlocalhostと最初から入力されている場合はそのままで問題ない。
  • 翻訳除外ユーザー:翻訳しないユーザーがいる場合、必要に応じてここに1行ずつ入力する。
  • 読み上げタイプ:読み上げする内容を選択する。翻訳のみ/本文のみ/本文+翻訳から選択する。デフォルトは翻訳のみ。
わんコメでのゆかNEO接続設定
わんコメでゆかNEOに接続するための設定画面。ここにゆかNEOで取得した情報を入力する。接続テストもここで行う。

重要なのは中央のhttpの行であり、ここにゆかNEOで取得した情報を入力することで、接続準備が整う。接続できるかどうかについてはこのウィンドウでテストすることができ、下の「接続テスト」をクリックすることで簡易なテストが可能である。設定が正しければ接続テストを行ったときに上に「おはようございます => good morning」の表示が出る。これが出れば成功であり、これで保存を押せば以降はこの設定でゆかNEOと接続できるようになる。




翻訳設定を行う

ゆかNEOとの連携が完了すると、わんコメの各接続先のメニューに変化が起きる。「読み上げ」と「リスナー記録」の間に、「翻訳」の列が新たに表示されているのが分かるはずだ。これはプルダウン選択式で、以下の言語に翻訳する設定が行える。

  • – (翻訳しない)
  • 日本語
  • English
  • 中文(繁體)
  • 中文(簡体)

これらはいずれも「翻訳先」の言語であり、翻訳元の言語を指定するものではないことに注意する。つまり、全てのコメントを日本語にしたい場合は日本語を選択すればいいということである。後はその状態で、自分を含む任意の配信に接続すれば、取得したコメントは順次日本語に変換されるということである。ちょうどclea氏の配信があったため、それで翻訳を行った状態が以下である。

わんコメの翻訳実験中
ゆかNEOと連携した状態で、取得したコメントを翻訳している状態。左にもちゃんと原文が表示されているので、翻訳が意味不明なときでも原文を読めるのは利点である。

実際の動作では、コメントの左が原文、右(丸かっこ内)が翻訳文となる。原文も表示してくれるので、日本語に翻訳したときに意味が通じないと感じるときには原文を読んで理解するということも可能である。これは海外に存在する慣用句ないしことわざをコメントで送信してきたときに有効である。

使用してわかるのが、わんコメ使用者は翻訳元の言語を指定する必要がないのである。つまり、どんな言語でコメントされたとしても翻訳されるうえ、いちいち翻訳する言語の設定を変更する必要もないのである。なので、翻訳設定をONにすれば後は接続するだけで、誰のどの言語のコメントでも読むことができるのである。

細かい翻訳設定1:リスナー単位で管理する

翻訳機能は便利であるが、この機能をONにしている間は翻訳に要する通信料の増加とコメント取得の遅延が発生する。また、先の方法は全てのコメントを対象に翻訳するものとなるので、自分が読める言語にも翻訳をかけてしまうという無駄な動作をする。これによって無駄にゆかNEOとわんコメ、あるいはOBSに負荷をかけることとなり、通信量も無駄にしてしまい、ゆかNEOで支援APIを使用している人はAPIの無駄遣いになってしまう。

その無駄を回避する方法として、リスナー単位で翻訳をかけるというものがある。そしてわんコメは、その要望に応えてくれる。その方法は、次のどちらかで行う。

  1. わんコメの取得コメント欄の上側にある「リスナーリスト」から、翻訳をかけたいユーザー行の「翻訳」列のプルダウンメニューから、翻訳したい言語を指定する。
  2. 取得したコメントのユーザー名をクリックし、表示されるウィンドウの下に「翻訳」のプルダウンメニューが存在する。それを翻訳したい言語に選択し、OKをクリックする。
翻訳をユーザーレベルで設定する
翻訳をユーザーレベルで設定する方法。2通りのやり方があり、どちらの場合も指定したユーザーに対しての翻訳を行う設定となる。

これを行うことで、指定したユーザーだけを翻訳するように設定できる。通常リスナーがコメントを送信する際に使用する言語は1つに限定することが多い。特例は他の言語を使用するリスナーがいれば、それに合わせて通常のブラウザで提供されている翻訳サービスを使ってその言語に合わせて翻訳しコメントを送信するということだ。なので、母国語ではないリスナーに対して設定してやれば、翻訳に係るリソースを節約しつつ、的確に翻訳を行うことができるのである。

細かい翻訳設定2:取得したコメントを個別に翻訳する

常連リスナーであれば、先に述べた翻訳設定で対応できる。しかしコメントを送ってきたのが新規の場合はそうはいかない。だからといってすべてのコメントに翻訳をかける設定は、先のAPIの浪費とPCの負荷の関係から望ましくないことである。その場合は翻訳を諦めるしかないというのが一般的だが、わんコメの場合はそうでもない。わんコメならコメント単位でも翻訳が可能である。

そのやり方は至って簡単で、取得したコメントの本文の下に小さく「翻訳」とあるはずだ。それをクリックすることで、任意の言語(日・英・中(繁)・中(簡))に翻訳することができる。翻訳時間については選択後少しして表示されるものとなるようだ。実際に翻訳したイメージが以下である。

コメント単位の翻訳
コメント単位での翻訳を行った場合の例。コメント本文下の「翻訳」をクリックして任意の言語に翻訳を行う。文章によっては翻訳がうまくいかない場合があるようだ。

翻訳できるコメントに制限はなく、回線速度とPCの負荷を許容すればどれでも翻訳が可能である。ただし翻訳精度についてはゆかNEOのAPIに準ずるものとなり、そのAPIに関する詳しい情報はゆかNEOの公式サイトでは明言されていないようである。また、翻訳対象に複数の言語が存在する、絵文字などが入っている、顔文字が使用されているなどの場合には翻訳がうまく機能しないようである。動作の詳細が不明なためこの点についての対策方法は私ではわからないが、この部分は常に手が加えられている部分の1つでもあるので、今後の情報更新に期待したい。




余談:OBS(テンプレート)にも翻訳結果を表示したい場合

ここまでは配信者が読むための翻訳について書いてきたわけだが、場合によってはその翻訳結果をリスナーにも共有したいと考えることはあるだろう。その場合、OBSからカスタムCSSを用いて表示させることができる。カスタムCSSはブラウザソースのプロパティから確認できるもので、何も弄っていなければ次のコードが入力されている。

これは特に意味のないコードのため、気にしなくていい。これを無視して、カスタムCSSに次のコードを記述することで翻訳結果の表示ないし非表示が可能になる。

このコードを実際に記述し、OBSで表示を確認したのが次の画像である。

OBSにカスタムCSSを導入して表示切り替え
わんコメのテンプレートに、OBSのカスタムCSSを利用して翻訳の表示または非表示を行っている様子。標準は翻訳も表示する設定のため、翻訳を表示しない場合は非表示用のカスタムCSSが必要である。

カスタムCSSについては、わんコメ公式ドキュメントのコメント翻訳の一番下にそのコードがある。公式で用意されているコードであり、翻訳のテンプレートへの表示及び非表示の対応は最初から考えられていたことが伺える。私が確認した限りでは、標準で翻訳も表示するものとなっているようである。これについては基本的には問題ないが、ゲーム内にコメントを表示する場合は、画面を覆い隠してしまうことを考え、表示数を減らしたいと思う人も多いはず。その場合は非表示のコードを追加しておけば問題ない。

なお、カスタムCSSの設定後はブラウザソースを再読み込みする必要がある。このとき再読み込みを連打クリックすると正常に読み込まれないので、必ず「1回だけ」再読み込みをクリックするのを守ること。それさえ守れば、テンプレートの制御も完璧になるはずだ。後は実際に使用してみて、要るか要らないかを判定するのが一番である。

連携:読み上げ機能についてのちょっと解説

わんコメ第1回目記事で解説したこととして、読み上げシステムについて解説を行った。ゆかNEOとの連携においても読み上げシステムが存在し、取得したコメント及びその翻訳を読み上げするかどうかも設定できるようになっている。設定方法については、準備2で示した画像にある。

読み上げについては、配信者自身が手が離せない状況でどんなコメントが来たかを確認する手段であるとともに、視覚障害者への音声によるサポートとしても機能するものである。そのため、そのような人が見ているのであれば本文と翻訳を両方読ませても邪魔には感じないであろう。ただしその場合、読み上げ時間がネックになる。普段は原文だけを読めば済むそれが、翻訳も読むとなれば2倍程度時間がかかるのである。この部分は読み上げ速度をやや早めに設定すれば済むが、その場合の読み上げがどうしても聞きづらいものになってしまうのは否めない。また、コメントが数秒間で大量に送られるタイプの配信の場合は読み上げはまず間に合わないと考えていい。その場合は、どちらかだけの読み上げに絞った方がいい。読み上げ音声がうるさすぎて配信の音が消えてしまうのは本末転倒であるからだ。

なお、デフォルトは翻訳のみの読み上げとなっているが、わんコメ単体での運用と同様に原文だけを読ませたい場合は「本文のみ」を選択しておく。これを知っておけば、読み上げ時に「わんコメ単体の時より何か変だ」と思うことはなくなるはずだ。

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両方を使いこなせば、隙のない配信ができる

2週間前から3回連続で、コメント特化の配信補助ツールの1つである「わんコメ」について、その目的別に分けて解説を行ってきた。メインに解説したいことは今回で一応最後となる。とはいえわんコメもゆかNEOと同様に常に更新が行われているツールの1つである。この記事の公開後も開発ないし不具合対応は継続されるため、大きなアップデートやイベントが行われた場合、そのことについて別記事として特集する予定である。

わんコメの存在を初めて知ったのは、ゆかコネ3周年イベントの時に、「わんコメとのコラボを予定している」とNao氏から発表されたときである。その時点では身内の事情で忙しく、わずかな時間を見つけて記事を書きつつ遺品整理作業も行っていたため、すぐにはそのことを書くことができなかった。とはいえその時点ではあくまでも予定(実際には既にテストが行われていた)だったので、すぐに書き始めても情報が入らず、記事制作が滞っていたこともあり得る。よって、わんコメ自体を知るのは遅すぎたが、ゆかコネ/ゆかNEOと同じ、事前知識なしで今から使い始めても何ら問題もなく使っていくことができるツールであった、そういうことである。

その意味では、今の状況は非常に恵まれているものと捉えることができる。2011年以降、インターネットコンテンツ、特にYouTubeとニコニコ動画に代表される動画投稿サイトが人気を博し、実体・非実体を問わず投稿者は増えていったわけであるが、動画制作技術やそれに必要なソフトウェア・ツールはまだ十分には出揃っていなかったわけで、ちゃんとしたプロの使用するものであれば非常に高額であったことは想像に難くない。それに対抗すべく生み出されたフリーソフトもまた、それらの活動を推し進めるものとなった。

そして現在は配信が主流となりつつある。その当初は単純に画面を映すだけだったそれも、VTuberの一般化が一意な配信画面の構築に貢献することとなり、同時にそれらを支援するためのツールが次々に登場した。しかも導入はインターネットさえあればいつでも、どこでも可能であり、そして多くの人はそれらをほぼ無料で使っているのだ。さらに十分な量のツールの情報。これを前にしたら、配信者にとって今は理想的な状況であるのだ。当然ながら競合は非常に多いが、それはまた別の話となる。

わんコメ、ゆかNEO、まだ見ぬその他の配信補助ツール。これらは需要があるために成り立ち、開発が続けられている。ここから先、その「需要」は喪失することはないはずだ。逆に言えば、使う人が少なければいくら名作でも幾多のジャンクの山に埋もれて消えてしまうということである。なので積極的に使っていき、どんどん使っていくべきだ。そして、今回取り上げたわんコメ、そしてゆかNEO。この2つを使いこなせるようになったとき、隙のない配信ができるのだ

 

以上、「わんコメ」使ってみた!~ゆかNEO連携編~であった。それでは、次回の記事で会おう。ン、バァーイ!

 

KIBEKIN at 00:00 June 1st, 2022

 

特別追記1:翻訳が上手くいかない問題の解消

いきなり特別追記で申し訳ないが、既に構成段階で綺麗に整っていたものを崩すのは、個人的に違和感を覚えたのでここで翻訳問題についての更新情報を掲載する。

「翻訳設定の細かい翻訳設定2」で解説した際、取得したコメントが何故かうまく翻訳されない現象を観測した。これについて、ゆかコネ第1期アンバサダーの1人でありわんバサダーでもある卯塚ウウ(=うーちゃん)が同様の現象に遭遇して、原因を調査していた。ここまで原因は明確には分かっていないが、v1.951 試作8.3で翻訳周りの改善をNao氏に行ってもらった。それでテストすれば正常に翻訳できるはずであるということで、早速更新して試すことにした。その際、既に試作8.4もアップロードされていたため、試作8.4で行っている。ここで、報告事項として検証時の条件を掲載する。

  • ゆかNEOバージョン:v1.951 試作8.4
  • わんコメバージョン:3.1.1
  • 翻訳先言語指定:日本語
  • 連携設定:HTTP(localhost:8080)
  • ゆかNEOの話者の言語・翻訳エンジン1の設定:日本語・Google翻訳ライブラリ

上記の条件の下、自分の配信であればオフラインの状態でもコメントできることを利用し、実際にいくつかの言語でコメントを送信して翻訳を試した結果が以下である。

検証結果
上記条件で翻訳を通した結果。試作8.4であれば問題なく翻訳は出来ているようである。一部記号が文字コードになるのは、翻訳に影響しなければ問題にはならないであろう。

結果は画像の通りとなった。テストしたコメントの数は少ないが、その代わりに言語をいくつか変更して行い、英語以外の言語でもうまく翻訳が行えるかを確認した。このとき翻訳動作は母国語の設定と翻訳エンジンの1番が影響することも判明した。設定は上記の通りで、試作8.4の時点では翻訳できずそのまま表示されるということは起きなかったため、問題は無事に解決しているものとみていいであろう。

ただし、文章によっては一部記号が文字コードに変換されてしまう現象も確認できた。しかし翻訳そのものは破綻することはなく、翻訳されずにそのまま出力されたわけでもないため、もし翻訳されない現象で悩んでいる人がいれば、まずは試作8.3以上に更新することを推奨する。新しいそれが大きなバグが直っていて許容できる小さなバグだけなら、問題にはならないからだ。

ちなみに、TwitterでもゆかNEOとわんコメの情報を時々流している私であるが、この翻訳異常問題の情報を探し回っていたうーちゃんが私のそれをたまたま見かけて、情報を共有するとともにその流れで相互になるなど、最近はVTuberとの関わりも増えてきている。私自身はVTuberでなく、基本的な活動プラットフォームも異なるが、それが逆に良好な相互作用をもたらすものとして、前向きかつ積極的に関わっていくつもりだ。

 

追記情報

2022年6月1日 翻訳がうまくいかない問題について、その解決策が発見されたため追記。公開前に検証したため公開前追記とした


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KIBEKIN
会社員という働き方が合わないのに会社員になってしまってから、半ば自分からリタイア後ブログクリエイターとなり活動してきた社会不適合者。VRやVTuberに触れる機会が増え、今後はリスペクトだけではなく自分を作る意味を込め、VTuberならぬVBlogCreator"KIBEKIN"として新しいスタートを切る。

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