【本末転倒】意味あるの?レジ袋有料化と減らないプラスチック包装

この記事の概要を簡単まとめ!

  • プラスチックごみが環境問題の主問題として取り上げられている
  • 2020年7月1日から一律でレジ袋有料が義務化
  • バイオマス素材採用で無償提供が可能
  • それでも減らないプラスチック包装
  • レジ袋を減らしたところで改善するわけではない
  • ミクロで見ても解決しない、マクロで考えろ

最近PCの調子がよくない。一瞬だけ画面が落ちて復帰するのを繰り返したり、最悪なときには完全に落ちて復帰しないことが発生するようになった。この原因は目星が既についており、nvlddmkm.sysのエラーが主である。しかし対処方法がデスクトップのGPUに関してのみであり、ラップトップのオンボードGPUに関しては情報が全くない。危険なので、4代目PCを検討する必要があるようだ。

ところで無能国家ジャップは、環境問題への配慮から、レジ袋の有料化を決定し、これを2020年7月1日に義務化した。これにより、原則としてレジ袋は有料で購入しなければならなくなり、それに合わせてか対象外である紙袋も一部では有料となっている。ただし、バイオマス素材採用の袋である場合、レジ袋は無償提供可能である。

しかし、容器包装プラスチック全体の廃棄量は年間で約900万t、そのうち容器包装の廃棄が約400万tとなっている(2017年)。レジ袋に限るとここから約20~30万tとされ、全体に対するレジ袋が占める割合は2.2~3.3%でしかないのである。他にもプラスチックが使用されているにも関わらず、レジ袋だけが悪者扱いされているようである。

今回はレジ袋有料化と、それでも減らないレジ袋以外のプラスチックの容器包装について、私見をここで述べることにする。

レジ袋と環境問題

プラスチック製品とプラスチックの廃棄量

プラスチックとは現在の生活に欠かせない素材の1つであり、あらゆるものに使用されている。最も身近なプラスチック製品にレジ袋があり、ペットボトル、おにぎりや弁当の包装容器もそれである。ケーブルの類の外装はプラスチックであるし、片付けで入れる籠や棚もプラスチックであることが多い。清掃用の洗剤の容器も殆どがプラスチックである。ゲームのROMを入れるケースも殆どプラスチックである。

軽量で耐久性が高く、着色が容易、水や空気を通しにくい性質をもつプラスチックは、その性質を生かして上記のように利用されてきた。したがって、今ではプラスチック製品を全く使用しないことは考えられないのである。今すぐにプラスチック製品の使用を停止されたとすれば、生活に支障が出ることは間違いない。



多彩な利便性を持つプラスチックだが、大量生産されるこれは同時に廃棄量も多いことを意味している。農林水産省 食料産業局が公表している、令和元年8月発表のプラスチック問題関連資料1)参照:食品産業におけるプラスチック資源循環について(PDF : 1,810KB)によれば、2017年時点での廃プラスチック(以下廃プラ)の総排出量は903万tであり、このうち415万t、46.0%が容器包装及びコンテナ類、12万t、1.3%が農林・水産、476万t、52.7%がその他の廃プラである。このうち775万tは何らかの形で再利用され、残りは「単純に焼却」や埋め立てで処理される。

各自治体などで分別されて出された廃プラは溶かして別のプラスチック製品にすることが多い。しかし、汚れが酷いなどで溶かして再利用できない場合は最終的にサーマルリサイクル2)熱回収のこと。特に、廃棄物を焼却した際の熱を利用することをいう。この熱は発電のほか暖房や給湯・温水プールの熱源として利用される。なお、循環型社会基本法ではリユース、マテリアルリサイクルがサーマルリサイクルよりも優先される。 参照:再生利用(マテリアルリサイクル) – 環境省  解説は熱回収のところにある。に利用される。プラスチックを焼却した廃熱で何かを温(暖)めるため、一応リサイクルにあたる。プラスチックの原料が石油であることを考えると、燃やすのはありなのだろう。

プラスチックが与える環境問題

ところで、プラスチックが騒がれる理由は、地球環境に問題を与えるからに他ならない。特に海洋プラスチックごみが問題となっている。これは、不法投棄されたプラスチック製品が海に流れ出し、海洋中の生態系に対し悪影響を与えるものである。一般的には川から海に流れ出ることが多いと思われる。

そして、海に流れ出たプラスチック製品は分解され、5mm以下の微細なプラスチックごみにまでなる。これはマイクロプラスチックと呼ばれ、これを海洋生物(主に魚類)が摂取してしまうことで、それが体内に蓄積され、最悪の場合摂取した海洋生物が死に至るものであり、問題となっている。もっとも、マイクロプラスチックでなくとも魚がビニール袋を飲み込んでしまったという話は存在する。全国ニュースで取り上げられたほどでもある。

そしてこれらが与える影響についてであるが、まず海洋生物の生態系バランスが破壊されることは確実である。これにより海洋資源の減少し、魚等の漁獲量の減少、漁ポイントの移動や消滅、海草が死滅するなどの悪影響が発生する。これは水産業でダメージとなる。

また、プラスチックにより汚染された海を想定する。海を見たい、海で遊びたい観光客は綺麗な海を求めるのが普通である。そこでプラスチックにより汚染された海に観光客が行く可能性は0である。つまり、海が汚くなることによって観光客が減少するのである。この場合、観光業でダメージとなる。観光ホテルや外食などである。

観光立国とかいう馬鹿げた政策は放置するとして、水産業へのダメージは日本だけでなく世界的なダメージとなる。また、世界経済フォーラムの報告書(2016年)によると、2050年には海洋中のプラスチックごみが魚の量を超過すると予測されており、看過できない問題となっている。




2020年7月1日、レジ袋有料が義務化

そして無能国家ジャップは、無能なりに考えて対策を打ち出した。その1つがレジ袋の有料販売である。有料にすることは去年11月1日に開かれた経済産業省と環境省の審議会の合同会議において決定されたことである。一律義務化が2020年7月1日に決定され、それまでは一部の店舗が先行して有料販売を開始していた模様である。

レジ袋の料金に関しては、大きさにより変動することがあれば、大きさに関わらず一定料金で提供しているという2つのやり方がある。これは店舗や企業により変わるようである。大きさで変動する場合、2円~5円である。なお紙袋は対象外であるが、個別に料金を設定している場合がある。私が確認できたところでは、ある総合スーパーでは1個20円であった。

レジ袋有料化は、金がかかることによってレジ袋の利用を辞退し、それによってプラスチックごみの減少に繋がることを期待しているであろう。人は今まで無料だったものが有料になると、大抵の場合辞退する。もっとも、有料でもレジ袋を買う人は買うのであるが。そしてこれが施行されたことによって、マイバッグの概念が浸透し、現在では殆どの人が保有するようになったようだ。

バイオマス素材採用で無償提供が可能

一方、バイオマス素材を配合し、環境配慮されているものに対しては従来通り無償で提供することが可能である。無償提供可能なレジ袋に関しては経済産業省から詳しい情報が発表されている。

経済産業省対象外袋の画像
経済産業省のHPより借用。一番左の例は抽象的でよくわからない。
  1. プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの
    繰り返し使用が可能であることから、プラスチック製買物袋の過剰な使用抑制に寄与するためです
  2. 海洋生分解性プラスチックの配合率が100%のもの
    微生物によって海洋で分解されるプラスチック製買物袋は、海洋プラスチックごみ問題対策に寄与するためです
  3. バイオマス素材の配合率が25%以上のもの
    植物由来がCO2総量を変えない素材であり、地球温暖化対策に寄与するためです

出典:プラスチック製買物袋有料化 2020年7月1日スタート(METI/経済産業省)

上記に当てはまる場合は、引き続き無償提供することが可能である。要するに、海に捨てても分解されて海を汚染することがないことや、燃やしてもCO2の総量が増えなければOKということであろう。1. は再利用を前提とするものであるらしい。何か間違っていると思うのは私だけだろうか。

また、バイオマス素材配合の袋は飲食チェーン店の持ち帰りで実際に使用されている。牛丼チェーン大手の吉野家は、7月1日からバイオマス素材の袋に変更して袋の提供を継続している。これはマイバッグよりも安定して運べること、衛生面への配慮のための変更及び継続である。すき屋でも同様に袋をバイオマス素材の袋に変更しており、7月7日からは牛丼の持ち帰りに適したすき屋オリジナルエコバッグを販売する3)参照:吉野家が持ち帰り用レジ袋を変更 すき家では牛丼が倒れにくいエコバッグを発売 – ITmedia ビジネスオンラインなど、各所で企業努力が見られる。食べ物を扱う店舗だからこそ、レジ袋を利用することが一番の衛生面への配慮であるということが感じられる。

それでも減らないプラスチック包装

レジ袋だけ制限して意味あるのか?

プラスチックごみを減らすため、そして地球環境保全のために様々な取り組みを進めている。その一環としてのレジ袋有料化ではあるが、私からすればすれた行動を行っているようにしか見えない。

その理由は、全プラスチックごみに対するレジ袋の占める割合が、微々たるものでしかないからである。毎日新聞2019年6月12日付の記事(有料のため中身を確認できず)においてはレジ袋は全体のうち推定20万t、Yahoo!のGyoppy!2019年11月28日のレジ袋製造企業社長へのインタビューにおいては、試算で20万~30万tが流通している4)参照:「スケープゴートにしないで」レジ袋の有料義務化で窮地に立つ業界社長の本音 | Gyoppy!(ギョッピー) – 海から、魚から、ハッピーをつくるメディア – Yahoo! JAPANと考えられている。

ここで冒頭で述べた2017年時点の総排出量である903万tでレジ袋の割合を算出すると、2.2~3.3%程度でしかない。どう考えても微々たる数値でしかなく、この程度の量を削減し続けても解決には時間がかかりすぎる。無論、いきなり0にすることはできないのは当然だが、これではまるで意味が無いように思える。



寧ろ、スーパーをはじめとした各食料品店で使用される容器包装プラスチックや、手軽に持ち運べる・買える・保存できる飲料容器であるペットボトルが余程問題であるはずなのに、そこに触れる人は殆どいないのが謎でしかない。ペットボトルは頻繁にポイ捨てされ、スーパーでよく見る容器包装は何重にもビニールが巻かれていることも多い。これらに関しては何の話も出てこない。プラスチックごみの削減を掲げながら、多く使用されているこれらは今まで通り使ってもいいという、やろうとしていることが矛盾しているように見えてならないのである。

無能政府の言い分「わかりやすいから」=何も考えていない

さて、脚注4のリンクはあるレジ袋製造会社の社長へのインタビュー記事であるが、その記事内では次の文面があり、なるほど無能政府は何も考えていないのだと感じたのである。

── 政府の合同会議の議論を聞いていると、「わかりやすい」という言葉が頻繁に出てきます。なるほどレジ袋は消費者にとってわかりやすい。

身近ですから。でもそこが問題なのです。ある省庁の官僚と話す機会があり、私は、「なぜ、レジ袋をねらい打ちするようなことをするのですか?」と尋ねました。返ってきた言葉が「わかりやすいから」。スーパーでレジ袋をもらうのを辞退することで、プラスチックを減らした、一つ環境にいいことをしたと実感できる。消費者にとってわかりやすい、イメージがよいというのです。それ以外にもプラスチックごみを減らす方法はたくさんあると思うのですが、こんな理由で、レジ袋を標的にされたのではたまりません。

中川製袋化工(株)社長 中川兼一氏 レジ袋だけを標的にされていることについての苦言

レジ袋は確か身近であるが、たったそれだけの理由でレジ袋を対象とした無能政府には呆れるばかりである。それに、レジ袋を辞退したくらいでは普通の人は何とも思わないものである。無能政府の老害共は一体どこの昭和の価値観をずっと引き摺っているのか。こんな調子だから何も進まないし何も考えていないと思われてしまうのである。

また、同記事内ではペットボトルについて大学教授の委員から意見があっても、業界側の反対に押し切られて結局なかったことにされたという話があった。

私は何も特別扱いしてくれと言っているわけじゃありません。レジ袋の流通量は私の試算で年間20~30万トンあります。この数字は使い捨てが多いと言われる容器包装プラスチックごみの5~7.5%にすぎません。それに比べて、例えばペットボトルは、国内の販売量は約59万トンあり、レジ袋の2~3倍になります。ところがペットボトルを削減しようという声は、政府内からも合同会議からも出ません。

── そういえば環境省の「プラスチック資源循環戦略」をつくるもとになった審議会で、大学教授の委員が、「ペットボトルの削減を戦略に入れるべきだ」と提案したところ、業界側の委員らから、「生産の規制につながるようなことは書くべきではない」との反論が相次ぎ、結局戦略に書かれずに終わりました。大手飲料メーカーや販売者のスーパー、コンビニにとってペットボトルは利益を生む源泉で、もし生産を抑制したら、彼らの利益が減少してしまうからでしょう。審議会の委員にもなり、発言権と影響力のある彼ら大手業界に対し、レジ袋の製造業界は小さく、委員にも選ばれていません。合同会議では、中川さんが1回ヒアリングを受けただけでした。不合理さと不公平さを感じました。

ペットボトルに比べてレジ袋は、有料化されても消費者が代金を払うからスーパーやコンビニの負担にはなりません。むしろもうかります。スーパーもコンビニも今回有料義務化に賛成したのは、痛みを伴わないどころか利益になることが背景にあるのだと思います。

中川製袋化工(株)社長 中川兼一氏 ペットボトル削減案が出ないことについて

これもまたわかりやすい話である。無能政府が主導でプラスチックを減らそうと掲げながら、大量のプラスチックが使用されるペットボトルは金のなる木だからダメです、ということである。こういう思考だから環境問題がいつまで経っても解決しないし悪化させるだけなのではないか。大手を優遇し、中小の犠牲の上に成り立つ環境保護など、決して成功ではない。それがまるでわかっていないのである。

真面目に考えているのであれば、スーパーなどの容器包装やペットボトルのことについて、前向きに検討するはずである。そもそもこれらがレジ袋に対して圧倒的に使用されているのだから、レジ袋に対して手入れするのと同じようにこれらにも手入れすべきである。それなのに誰か/何かを犠牲にする考え方で、これでは諸外国に何もかも劣っており本当にどうしようもない。いっそのことイギリスの植民地にでもなりますか?




ミクロで見ても解決しない、マクロで考えろ

さて、ここまでレジ袋有料化と減らないプラスチック包装についての経緯と現状、それに関する私見を述べた。もっとも私は環境問題に関しては素人でしかないため、あくまで調査した結果と過去の記事などからの情報を元に述べているだけに過ぎない。したがって、ここに書いている以上の解決策や理由が、他にこのネット上に存在することだろう。明確な情報が欲しければ、そちらの方が有益であることは間違いない。

それはともかく、プラスチックごみの削減とその方法を考えるとき、どうもミクロで見ている気がしてならないのである。レジ袋という局所的なものしか見ず、他のプラスチック製品については触れないか或いは今話題の「忖度」をしているように思えてならないのである。

年間約900万tのプラスチックごみが廃棄され、そのうちレジ袋は年間20~30万tが製造され後々廃棄されるのであるが、これはプラスチックごみ全体の2.2~3.3%である。冒頭では2017年時点のデータで415万tの容器包装・コンテナ類であり、また毎日新聞の記事やレジ袋製造企業社長へのインタビュー記事から、ペットボトルは約59万tであることも判明している。この差を見れば歴然であり、レジ袋という小さなポイントを潰したところで、他のポイントも見て対処しなければ、他でプラスチックごみが膨れ上がったり素材改善がされないために、結局何も変わらないまま、或いは悪化することになるであろう。

「わかりやすいから」レジ袋の有料化でプラスチックごみを削減するというミクロの視点ではなく、プラスチックを使用した製品全体というマクロの視点で、どこが削減できそうで、どこが削減が難しいかを精査し、その上で方針を決定するべきである。もし素材の変更による製造負担などが発生するのであれば、それに対して適切な支援を提供し、負担を丸投げしないようにする必要がある。自分達だけ良ければ環境も負担する側も関係ない無能政府には是非とも真剣に考えていただきたい。

本気で環境問題に取り組むのであれば、ミクロではなくマクロで考え、誰かを犠牲にすること、解決や責任を丸投げすることなく、全てが共存可能な道を提案し、意見を収集し、修正と実践を繰り返すことが必須である。世界レベルで環境問題解決への取り組みが求められている今、こんなところで小競り合いする暇などない。出遅れて世界から「廃棄物」扱いされる国家になる前に、動かなくてはならないのである。

 

以上、レジ袋有料化と減らない容器包装プラスチックに関する私見であった。それでは、次回の記事で会おう。

 

リンクス岐部(LINKS-KIBE) at 18:51 July 8th, 2020


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脚注

参照:食品産業におけるプラスチック資源循環について(PDF : 1,810KB)
熱回収のこと。特に、廃棄物を焼却した際の熱を利用することをいう。この熱は発電のほか暖房や給湯・温水プールの熱源として利用される。なお、循環型社会基本法ではリユース、マテリアルリサイクルがサーマルリサイクルよりも優先される。 参照:再生利用(マテリアルリサイクル) – 環境省  解説は熱回収のところにある。
参照:吉野家が持ち帰り用レジ袋を変更 すき家では牛丼が倒れにくいエコバッグを発売 – ITmedia ビジネスオンライン
参照:「スケープゴートにしないで」レジ袋の有料義務化で窮地に立つ業界社長の本音 | Gyoppy!(ギョッピー) – 海から、魚から、ハッピーをつくるメディア – Yahoo! JAPAN
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会社員という働き方が合わないのに会社員になってしまった、自称社会不適合者。自力で稼いでいくために奮闘中。PCとラーメンとXperia 1をこよなく愛する、自由になりたい人である。ゲームやガジェット、仕事中心に書いていく。

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