この記事の概要を簡単まとめ!
- 1980年のレーザーディスクを皮切りに一般化した「光(学)ディスク」
- 人間の目では見えない微細な凹凸に情報が記録される
- 価格は次第に安価になり、音楽、映画、ゲームなどに使用されるようになる
- 次第にフラッシュメモリが台頭し、ダウンロード販売が主流になって減少傾向
- ディスクベースのレトロゲームは中古品が多く、傷もあって再生不可能なことがある
- 保護層を「少し削る」ことで理論上修復可能である
- 車用コンパウンドで果たして修復できるか試す
- 結果:成功、読み込みが可能になった
- 注意:BDに同じことはできない
- 金も時間もさほどかからない、必要な物は丁寧さだ
記録メディア詐欺、というのがある。これは特に安すぎるSSD、SDXCにありがちなものである。特にYHOC!においてこの傾向が見られる。大半の相場として、SDXCの128GBは2500~3000円である。それを下回る価格で販売されているものや、同価格帯でも実態が存在しないメーカー製であればファームウェアの不正な書き換えによる、見た目の容量が非常に大きいはずが実容量はそれ以下であるということが多々存在する。SSDの場合、外見だけSSDの形をしていて、中身はUSB3.0をただ変換しただけ、という詐欺にしても程があるものが存在する。そして多く、それらは中国製である。まるで中国共産党が主導で詐欺を推奨しているように思える。
そんな詐欺が世の中に横行し、それが個人間の取引においても存在する。その中でも危険なものと言えるものの1つが、光学ディスクの中古品だ。「ディスク」であるならゲームでも映像でも音楽でも、全てが対象となる。光学ディスクはレーザー光をディスクに当てその反射を読み取る、非接触式データ読み込みのため摩耗が少ないため正しい使い方をすれば100年ほどデータ保存ができる。だがディスクに傷をつけてしまうと読み込むことすらままならなくなる、デリケートな媒体だ。
それにも関わらず扱いが雑な人が多いのか、傷だらけのディスクが多々存在し、しかもそのことについて故意に触れない馬鹿が多い。不良品を売るための常套手段にしても、これでは詐欺そのものである。そうなったとき、普通の人なら諦めるが、普通じゃない人はディスクを復元するのである。当然後者となる私、偶然にも傷だらけのディスクを入手し試す機会があった。今回は車用コンパウンドを応用して修復できるかを試し、その一連の結果をここに記載する。
ブンブンハロー傷だらけのゲームディスク、どうもKIBEKINです。
円状記録媒体「光学ディスク」
光学ディスクの始まり
世の中は多数の記録媒体で溢れている。現在多くの人が想像する記録媒体は、HDD, SSD, SDXC, USBフラッシュメモリであろう。これらは技術力向上によって容量単価が低下し手が出しやすくなると同時、大容量化が進み1つで大量のデータを保存・管理できるようになったので、手軽かつ身近に感じるものとして挙げられやすい。しかし、その陰で生産数を減らしながらも未だに需要があって製造と使用が続けられる記録媒体に「光学メディア」が存在する。その中でも最も一般に認知されているのは「光学ディスク」である。
光学ディスクの始まりは1980年のレーザーディスク(LD)の発売からである。研究自体は1960年代から進められていていた。1972年9月、オランダ・フィリップスが光学式ビデオディスク規格としてVLP(Video Long Play)方式、同年12月アメリカ合衆国・MCAがディスコビジョン(Disco Vision)方式を発表。この2つは1974年9月に統一され、「フィリップス/MCA方式」として発表された。
LDプレイヤーの製品化については、1978年に12月にアメリカで製品化され、フィリップスの子会社マグナボックスから発売された、家庭用LDプレーヤー「マグナビジョン」VH-8000を発売。パイオニアとMCAの合弁会社ユニバーサルパイオニア(UPC)がアメリカ市場で1979年2月に業務用LDプレーヤーPR-7820、1980年6月に家庭用LDプレーヤーVP-1000を発売した。日本においてはパイオニアが1981年10月に第1号機LD-1000の発売によって市販化された。
肝心のLDの性能についてだが、直径30cmのディスクで両面に最大2時間の映像を記録できるもので、当時としては画期的で先を行っていたものである。だが、当時の販売戦略としてLDはレンタル禁止で販売専用だったこともあって、LD自体が高いことや再生機器も高額であるために普及は進まなかったようだ。また当時のライバルとしてビデオテープレコーダー(VTR)が既に存在し、それらのソフトと再生機器の低価格化による一般家庭への普及と安定供給によってLD離れが加速していくこととなった。結局、1996年に12cmのCDと同じ大きさで8倍の容量を持つDVDが登場すると、最初の光学ディスクであるLDは消えていくこととなった1)参照1:レーザーディスク – Wikipedia2)参照2:【レーザーディスク】VHSとDVDの狭間で一瞬だけ輝いたといってもよいLD、その歴史をご紹介。 – Middle Edge(ミドルエッジ)。光学ディスクだけに高額だったのが失敗かもしれない(激寒)。
DVD、そしてBDの登場
次に光学ディスクが日の光を浴びるのは、DVDが登場してからである。DVDの登場には、レコードに代わり音楽の記録のために新しく作られたコンパクトディスク、所謂”CD”の存在がある。このCDは直径12cmまたは8cm、厚さ1.2mmの円盤状でプラスチック製である。通常はポリカーボネートを使用し、それ以外にAPO(非晶質ポリオレフィン)やガラスを使用したものがある。
CDは厚さ1.2mmの中に印刷層、保護層、反射・記録層、樹脂層があり、記録層は印刷面から10µm (0.01mm)、樹脂層から約1.2mmの所にある。ディスク(記録層)には細かいくぼみが彫られていて、これをピット、平らな部分をランドと言う。ピットとランドのパターンでディジタル情報を表現し、ここにレーザーを照射した反射光で読み取るというものである。通常のCDであれば、12cm盤で650-700MiB(実質650-700MB)、8cm盤で155-300MBである。これは条件がサンプリング周波数44.1kHz, ビット深度(量子化)16bit, チャンネル数2.0chステレオ、エラー訂正用データ等を含む場合である3)参照:コンパクトディスク – Wikipedia。
そのCDの規格をほぼそのままに大容量のデータを記録可能にし、長時間映像の記録を可能にしたのがDVDだ。ハリウッド映画業界からの要求で「現在のメディアを上回る高画質・高音質で、1枚につき片面133分以上の収録時間」を目指すことが前提とされて、1枚あたりの記録容量は当時の技術水準との兼ね合いからVHSビデオテープ方式と同等画質で133分の録画が可能となる4.7GB(片面一層の場合)のディスクとして開発された、という経緯がある。なおCDと違い、記録層までの厚さは印刷層、樹脂層から共に0.6mmとなっている。今回はここが重要である。また、DVDよりも大容量の記録が可能になった実質的な後継にBlu-ray Disc(BDまたはBlu-ray)がある。本記事では詳細には触れない。ちなみにBDに敗北した規格にHD DVDがある。
DVDが一般化したのはソニーの力か
さて、そのDVD、CDよりも大容量で、当初の目的である「映画」のための記録媒体として使われることになったが、登場時は一般家庭ではまだ映像記録媒体としてはVHSが勝っていた時代だ。1996年に初めて家庭用DVDプレーヤーの販売が開始されたが、VTRの方が安価であり、また当時のPCの性能の低さからスムーズに再生することもできなかったなどもあったようで、少々苦戦していたようである。
しかしそれも、ソニーが2000年3月4日に発売したPlay Station2で大きく変わった。それには、ゲーム機でありながらDVD再生機能が標準で搭載されているという、当時にしては画期的な機能であった4)先代の初代Play StationはCDを入れるとオーディオ再生画面が表示され、音楽の再生が可能であった。この機能はPS2でも存在し、同じように行える。。ゲーム機故、極端に高くないこともあって、DVDが普及した要因と考えることができるであろう。また同時に、PCの光学ディスクの中心はCDからDVDへ移行していった。2004年頃にはDVDプレーヤーがVTRを上回り、世代交代の合図となった。
DVDの一般化はゲームにも影響を与えたのは言うまでもないことであろう。現在のゲームは殆どがダウンロード形式の販売を行っているが、それまでのゲーム機、大まかにはソニーが初代PS、任天堂がゲームキューブ、Microsoftが初代Xboxの頃から、ゲームROMは光学ディスクが主流である。ただ、DVDというところで考えればPS2の頃からであるが。なお任天堂はゲームキューブの時は何故か8cm盤を使用している。ちなみに容量は1.4GB(1.3GiB)である。とはいえ任天堂は早い段階でROMにディスクの採用を辞めてしまっている5)参照:DVD – Wikipedia。
次第にフラッシュメモリが台頭し、ダウンロード販売が主流になって減少傾向
しかし安価なのは光学ディスクとドライブだけではない。PCの主要ドライブとなるHDD, SSDの低価格化およびNAND積層技術の向上によるフラッシュメモリ(特にUSBドライブ)の流通で、記録媒体はより簡単で持ち運びが楽になった。またインターネットの一般化でほぼすべての家庭に最低限のクソザコWi-Fiなどが備わっているため、何らかのROM(ディスクやメモリなど)に焼いて販売しなくても、コンシューマならハードの販売プラットフォーム(My Nintendo Store, PlayStation Store, Microsoft Storeなど)、PCならSteamやEpicといったPC共通プラットフォームでダウンロード版を購入してもらい、各々の機器にゲームデータをダウンロードしてもらうという方法が主流になっている。この傾向が進んでいるため、最近はゲームをディスクで販売することが少なくなってきているのである。
ゲーム以外でも、映画・アニメ・ドラマなど、DVDで収録されているものは多数存在する。しかし最近の傾向としてこれらもiTunes, Google Playなどでのダウンロード販売或いはサブスクリプションによる配信が中心になってきている。これにより、所謂「円盤」として販売される数は全盛期よりも少なくなっていることであろう。ただ、それでも完全撤廃には至っていない上に、後継となるBDに完全移行しているというわけでもない。DVDは未だに需要があり、BDと比較しても低価格帯での頒布が可能な分、無くなりはしないであろう。減少傾向にあることは残念ながら間違いないが。
ディスクベースのレトロゲームは中古品が多く、傷も多い
ゲームのうち、過去のハードで出たものはディスクということも多い。だがレトロゲームに分類されるようなゲームは往々にして、メーカーの公式サポートは既に終了し、ハードもソフトも生産終了、使われないまま残っている新品というものは非常に少ない。そのため、レトロゲームは殆どが中古品を入手するしかないということになる。
だが中古品で、特にディスクソフトで問題になるのが、ディスクの傷の程度である。専用のハードで読み込む他はCFWやPCのドライブに入れ、特定のソフトウェアを起動し、ディスクのisoを生成するために使用することがあるだろう。その際、非接触式とはいえディスクを出し入れする際や回転中はどうしてもディスクに微小な傷がつくことがある。これは正直なところ避けられるものではないので仕方ないところがある。だがどういうわけか、ディスクの扱いが雑な人が多々存在するようで、中古のディスクのうち、一部にはあまりにも多すぎる傷がついていることがある。どうやったらそこまで傷がつくのか理解できないくらいの傷がついたディスクに遭遇したことはこれまでに何度かある。
ディスクに傷があると問題になるのは当たり前の話で、傷があるとレーザー光の反射を正しく捉えることができなくなってしまうのである。一応誤り訂正の機能はディスクに標準搭載されているが、その訂正でもどうにもならないほどのエラーが起きて、酷い場合には読み込みすらしてくれないこともあるほどだ。通常そんな目に遭ってしまったら、殆どの人は諦めて新しい「中古品」を買うしかないのである。ギャンブルではないのに、中古品というだけで一種のギャンブルにもなってしまっているのがディスクを採用しているゲームの悪い点と言える。とはいえレトロゲームなので仕方ないで済まされるものでしかない。
傷だらけのゲームディスク復元報告書
さて、仮にもそんな地雷の中古品を引き当ててしまったら通常は泣き寝入りだが、ディスク、特にDVDの特性を知っている私は、そのディスクをある方法によって復元することにしたのである。偶然にも傷だらけのゲームディスクを引き当ててしまったのだが、それが逆にチャンスを与えてくれた。ここからは、そのゲームディスクの復元の話を書いていく。
前提:今回検証するゲームディスクと使う道具
まずは今回の被験体について紹介する。今回の被験体は任天堂・レトロスタジオから登場、フェイゾン3部作最後の章、Wiiリモコンとヌンチャクでより直感的操作を可能にした名作、『メトロイドプライム3 コラプション』(以下MP3)である。
このゲームは、YHOC!で売られていた中古品である。YHOC!は内容物に対する情報の信憑性がガバガバなことでお馴染みであり、詐欺が全くお咎めなしなレベルで放置されている、危険な領域だ。そこでようやく手に入れたMP3だったが、ご覧の通りの有様であった。傷は多すぎるわ、ディスクの光沢は失われているわ、詐欺にしたって程があるレベルである。これなら1円で売るべきものだ。
ここで復習であるが、DVDの保護層(キラキラする方)から記録層までの厚さは0.6mmである。傷は表面の保護層に付着するものであるから、ディスクに穴をあけるか深く刺すようなダメージを与えない限りは記録層へのダメージはない。したがって、傷のついた保護層に対して、記録層に浸透しないレベルで研磨すればその傷を取り除くことができるはずである。しかしこれは失敗すればディスクそのものをダメにするので、通常は殆どの人が躊躇することである。
ところで研磨するための道具が必要である。この道具はサンドペーパーや研磨剤、或いはディスク専用の研磨機などがあるが、私が今回使用したのは車用コンパウンドセットだ。車専門の道具を製造しているソフト99から『液体コンパウンドトライアルセット 【補修ケミカル】』が発売されており、このコンパウンドセットをディスク研磨に使用したのである。本来は車用だが、下手な研磨剤を買うよりは確実性はあるものだ。ちなみにこのコンパウンドセットは3種類の目の細かさがあり、傷消し用3000・仕上げ用7500・超鏡面用9800となっている。これを順に使用するものとなっている。
開始:実際に磨いてみた
では実際に磨いてみて、復元できるか試すこととする。なお、磨く前にMP3のディスクを読み込ませてみたが、全く読み込まなかったことを確認している。画像は残念ながら撮るのを忘れた。
準備:コンパウンドとスポンジの一意対応
前段階準備として、コンパウンドセット付属のスポンジと使用する液体コンパウンドの一意対応を行う。これを行う意味として、それぞれのコンパウンドと混ざらないようにするためである。混じってしまうと、コンパウンドの番号が分けられている意味がなくなってしまい、正しく研磨できなくなるためである。したがって、あらかじめスポンジにコンパウンドの番号を書いておくことで、コンパウンドが混ざることを防ぐことができる。
手入れ1:3000で基本磨きをしていく
コンパウンドでもやすりでも、基本は番号が小さいものから使用する。ここでは傷消し用の3000から使用することになる。液体なので良く振ってから、少量の液をディスクに直接垂らし、それを3000用スポンジでディスクの形状に沿って円を描くように磨いていく。あまり力は加えずに、軽く拭くような感じでやるといい。5分程度磨いたら、水でコンパウンドを洗い流し、水気を吸い取って乾かしておく。
手入れ2:7500でより小さい傷を消していく
3000で磨き、水で流してしばらくしたら次は7500で磨いていく。これも3000と同じように少量を垂らして7500用のスポンジで磨いていく。磨き方については特に変えることはないが、7500で細かくなっているので3000では消えなかった細かい傷を消すことができる。これも5分程度磨いたら、同じように水で洗い流し、水気を吸い取って乾かしておく。
手入れ3:9800で仕上げを行う
7500で磨いたら、消しきれなかった傷と共に3000、7500による磨き傷も消すため、9800で磨いていく。超鏡面用のこれはくすんだディスクに光沢を戻す効果もある。ディスクのくすみは読み込みに影響があるため、これを取り除くことは意味のあることだ。これも5分程度磨いて、水で洗い流し、水気を吸い取って皮化しておく。
手入れ4:保護層の余裕を見て2週目を行い完了
殆どの場合は1回行えば大丈夫だが、被験体は目に見えて傷が酷いように見えた。そのため手入れ1~3の工程をもう一度行うことにした。これは一度も磨かれていないディスクなら2回研磨しても記録層まで到達することはない。これが過去に磨かれているものである場合は危険であるが、そうでない場合は行っても大丈夫である。また、研磨の最中にディスクの穴の開いている部分には微小な隙間があり、ここに研磨剤の液体が入り込んでしまうことがある。したがって、研磨完了後はこれも洗い流す必要がある。研磨を2回行った後のディスクの状態が以下である。
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結果:成功、読み込みが可能になった
さて、約1時間かけて丁寧に研磨し、大きな傷を消し光沢も蘇ったMP3のディスク。見た目にはまだ細かい傷が残るが果たして読み込みが可能なのだろうか。早速試すことにした。
Wiiのディスクは現状Wiiでしか読み込むことはできない。したがって実機を持ち出しこれで検証するのだが、検証のために全部を試している時間はない。そのため、詳細を語ることはできないが、ある方法を用いて検証を行った。その証拠となる画像を掲載する。この画像については、見る人が見ればどういうことを行っているかが分かる画像となっている。
これはある方法によってisoを作成している画面である。これをディスク研磨前、傷だらけの状態で実行したときはこれが途中で停止してしまい、完了することができなかった。これを研磨後に実行すると、isoの作成を最後まで完了することができ、途中で止まることはなかった。なおこれはあくまでiso作成であり、実際のディスクで普通にプレイした場合には何かしらの不具合が発生するかもしれない。もっとも、もはやWiiは公式サポート終了、インターネットサービスも終了の既にレトロゲームの扱いなので、その際に不具合が起きても誰も対応する者がいないので、isoを作成して「あっち」でやった方がいいというものだ。
注意:BDに同じことはできない
ゲームディスクの基本的な規格はDVDである。その規格のディスクは記録層までの厚さが0.6mmであるので、研磨してもある程度は耐えることができるのである。この成功例から他のディスクで試したくなる人がいるかもしれないが、1つだけ注意点がある。それは、BDに同じことはできないことだ。
理由は簡単で、保護層が薄すぎるためだ。BDの仕様は0.1mmであり、DVDの0.6mmよりも圧倒的に薄い。記録層はすぐそこに存在するため、当初は少しでも傷をつけたり何かぶつかったりすれば読み込み不良が発生するとして、専用のカートリッジに入れられて販売されていたほどだ。後にハードコートに対応することでベアディスク化するが、保護層0.1mmについては現在も変わっていない。探せばBD専用研磨機や専門業者は存在するものと思われるが、その費用はDVDを研磨するのに比較して圧倒的に高くなることであろう。そのため、BDに同じように研磨はできないものと考えた方がいい。素直に新しい物を調達すべきだ。もっとも、丁寧に扱えば傷になることはなく、研磨も新規購入も必要なくなるが。
金も時間もさほどかからない、必要な物は丁寧さだ
レトロゲームに分類されるもののうち、コンシューマでDVDを使用するものについて、そのディスクが傷だらけでも研磨すれば修復できるか試し、その結果をここに書いた。その中でも今回使用したのは車用のコンパウンドセットであり、一般家庭に置いてある歯磨き粉ではなく、プラモデルで使用されることの多いサンドペーパーでもない。明らかに本来の用途ではないものを磨くためにコンパウンドセットを使用したが、見事にこれがうまくいったのである。
ディスク研磨についてはネット上に多数出回っている情報の1つであり、専用の機械や道具、或いは市販品を流用して研磨した結果の情報が掲載されていることが多い。これらは個人から発信される情報が多く、効果はその個人の感想であり、情報の信頼性は明確には不明である。これを悪用して、「業者」がネガティブキャンペーンを行っていることもあるが、これは愚行であり、そのようなことを行っている「業者」は信頼できるものではない。自身のサービスを売りたいからって攻撃するのはご法度だ。
それはともかくとして、車用コンパウンドセットは実はそこまで高くない商品である。平均相場2000円のこれは、仮に失敗したとしても勉強代としては安いもので、成功したらかなりの儲けものだ。それに、研磨自体はさほど時間のかからないものである。それは丁寧にやったとしても1時間で済む。もっとも、今回のこれに必要なものは、研磨する人の「丁寧さ」だ。これさえ守ることができれば、傷だらけのディスクは復活する。暇な時に試してみるといいだろう。
以上、検証:車用コンパウンドで傷だらけのゲームディスクを修復してみた!であった。それでは、次回の記事で会おう。ン、バァーイ!
KIBEKIN at 00:00 Aug. 10th, 2021
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脚注
本文へ1 | 参照1:レーザーディスク – Wikipedia |
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本文へ2 | 参照2:【レーザーディスク】VHSとDVDの狭間で一瞬だけ輝いたといってもよいLD、その歴史をご紹介。 – Middle Edge(ミドルエッジ) |
本文へ3 | 参照:コンパクトディスク – Wikipedia |
本文へ4 | 先代の初代Play StationはCDを入れるとオーディオ再生画面が表示され、音楽の再生が可能であった。この機能はPS2でも存在し、同じように行える。 |
本文へ5 | 参照:DVD – Wikipedia |