この記事の概要を簡単まとめ!
- 冴えないブログクリエイターは成果が出るのも遅い
- 実際のところは「消極的選択」で、なんとなく続けられているからやっている
- 実質ひきこもりのため普通の仕事に億劫で、体力も低下している
- 株式会社Meta Anchorが運営、ひきこもりに特化したサービス”comoly“を発見する
- 対象者はひきこもりで在宅の仕事を探している、社会との繋がりやきっかけを求めている人
- まずは新規登録し、その後で個人情報を登録してカウンセリングを受ける
- カウンセリングの方法はオンライン面談ツールやチャットツールで行う
- DiscordとLINEオープンチャットを運用しており、情報や交流はここで行える
- comolyサイトから作品の登録も行うとなおよし
- comolyに登録することは、ひきこもりの脱出への小さな一歩
分析は得意だが、だが自己分析となるとこれが途端に苦手である。自分ができることは大抵他人もできることであり、特段自分が得意とすることが存在しないのではないかと悩んでしまう。非常に簡単な表現で言う「無能」をどうしても感じてしまう。かといって誰を頼るべきか、何を使うべきか、どんなシステムが最適なのか。それを調べたところで答えが出てくるわけでもなく、そうして足踏みで終わってしまう。一歩が踏み出せないという苛立ちと落胆を自分に感じている。
ブログクリエイターであるが収益性は非常に低く、かろうじて月に1000円稼げるかどうかというほどの酷さで、このままでは到底1人で生きることは不可能だ。だが前述のことがどうしてもあって一歩を踏み出せない、実質ひきこもりの私。そんな中で悩み、時間を無駄にするような検索を行っていた時、ひきこもりに特化したサービスでも変わった存在を発見した。株式会社Meta Anchorが運営する、ひきこもり当事者のためのワーク・コミュニティを提供するサービス”comoly”だ。
大半のひきこもり特化サービスというものは、運営側にひきこもり当事者がいないことが殆どで、どうしても説得力のないものが多かった。comolyは、Meta Anchorの代表取締役である山田邦生氏の友人である釼持智昭氏がひきこもり当事者で、その経験から在宅ワークを中心に社会と繋がる仕組みを作れないかと模索する中で作られ、その後大学時代のボランティア団体の後輩である望月理江氏を迎えて運営されている。今の状況から抜け出すためのきっかけとして、ここに登録して動いてみることにした。
ひとっ飛びできる目次
ひきこもりのことは、ひきこもりが一番知っている
ブログクリエイターの苦悩
成果の出ない日々を送る
前身のリンクス岐部、その後現在の名前である”Kibekin BLOG.”を総計して、3年を越した。2019年9月26日が正式な開始日であり、辛うじて社畜だった私は会社の後は帰ってきたら何か書くを繰り返していた。その頻度は2日に1記事のペースであるが、しかしその分内容は薄かった。その後社畜をやめ、個人的に思ったのは1記事の内容が薄すぎることである。そこから1週間に1記事に減らす分、記事内容量を増大した。巷にはびこる低質で低俗な「まとめサイト」「いかがですかサイト」との差別化を図るため、内容を充実することを優先したのである。
ただ、この方法は既に目に見える問題がある。まず「記事数で稼ぐ」ことが基本戦術であるブログクリエイターにとってこの方法は時間がかかるわりに成果の出ない方法であり、簡単に言えば「間違ったやり方」でしかない。だが私が思っていたのは、よく言われるブロガー(古臭い言い方で嫌い)で成功者の出す情報は古い情報であり、それを参考にすることはそれの真似でしかない、ということ。茨の道であることは分かっていたが、インターネットで広く公開されている情報ゆえに多くの人の目に留まる以上、真似する人間は非常に多い。ともすれば同じ方法を取るライバルが非常に多くなるわけで、それらと競合になったとき、PV数を期待することができなくなると考えた。それならば、真似せずに自己流を貫くことにしたわけである。
だが想像していた通り、収益性は非常に悪い。全盛期は月2000円台を獲得できたこともあるが、現在は月1000円も行けない日々である。ただ、これは思い当たる点が1つあり、VPNやプロキシを悪用した攻撃から守るためにIPアドレスレベルでのブロックを行っているためで、これによって全体的なPV数が減少しているためであると考えられる。しかし、攻撃は総じてPV数に全く影響せず、むしろ拒否すべきものである。そのためには多少の閲覧数の減少は避けられない。セキュリティを疎かにした結果全てを失うのなら、セキュリティを強化して総合的に失うものが少ない方がまだマシである。どちらにせよ、結局収益性は最悪であることは変わらないが。
毎日書けないブログクリエイター
ところで何故、私は毎日書けないのか。それは前述の内容を充実させるために多くの調査と検証を重ねる必要があること、そして毎日書くには常にネタ探しをしなければならないが、私にはそこまでできるほどフットワークの軽さは持ち合わせておらず、無理矢理ネタを作ったところで書けるものではないと考えているためである。つまり、私の根本的な性格と行動原理からして、全くブロガーには向いていないことになる。
そうなら何故ブログクリエイターをしているのかという疑問が飛んでくるであろう。その理由は2つあり、まず1つがはてなブログ時代にやってみたら案外書けていたので、その延長線上でやっているということである。もう1つは、私がやれる唯一の生き方が「ブログクリエイターしかなかった」という、消極的選択の結果である。一般定義における新卒だった時期は2019年であり、その頃から既に自分自身が社会不適合者であることを薄々感じていた。そして新卒での企業をたった3ヶ月で辞め、その後は(選んだ先が悪かったとはいえ)別の企業すら1ヶ月足らずで辞めることになった。そうして一度外れたレールからは一生復帰することはできないという現代の非情により、ブログクリエイターを選択するしかなかったのである。
ここで振り返っても後出しじゃんけんになるが、もう少し自分がしたいこととできないことを明確化した方が良かった、という部分が反省点として残っている。その際にはてなブログの経験があるのだからブログクリエイターという選択肢は既に見えていたはずで、その関連からWebライターは選択肢として存在していたはずである。視野があまりにも狭かったということの結果だが、その状況では見えてくるはずがない。つまりどうあがいても無駄だったということである。気付いたときにはもう遅かった。
ブログクリエイターは実質ひきこもり
ブログクリエイターとは外向きに聞こえの良い言葉であるように考えている。そもそもこの言葉自体が私が作った造語の1つであるが、クリエイターとついているため外から見ればちゃんとした仕事のように思うはずだ。だが内実は正反対である。ブログクリエイターとは実質ひきこもりである。何故なら記事内容の9割は、家で完結する内容であるからだ。残りの1割は少しだけ外に出なければならない。
そもそもブログクリエイターは1人でやる作業が殆どで、人や企業にフォーカスする場合、その内容によっては実際にインタビューすることや現地調査が必要であるが、それも大半はインターネット上で済むことである。人物特集ではcleaちゃんについて書いた記事がある。これはcleaちゃんがVTuberであることから活動の9割近くがインターネット上で完結し、経歴も企業向けに整理されたものが存在すること、VR上でcleaちゃんと会い話をしたことが何度もあることから、全く外に出ずとも書けたのである。私自身がブログクリエイターであると同時、(広義の)VTuberでもあるのでその方面に寄っていることもあるが、今後誰かを特集するとすれば、同じような形になるであろう。
その上で収益性が全く無いというのであれば、やはり実質ひきこもりであると言ってしまってもいいだろう。過程がいかに綺麗だったとしても結果が全く伴っていないのなら、遊んでいるか何もしていないのと全く変わらない。また、最近では30分以上閲覧数が0のタイミングが多々あり、私はこれを死の時間と呼んでいる。これが1年のうちに1回でも発生するようならブログクリエイターのチュートリアルは未完成である。これが3年以上経った今でも起きるため、私は所詮はその程度なのだと自覚せざるを得なくなっている。結局私は私自身、屑と何ら変わらなかった。
普通の仕事への恐怖心、体力低下の現実
ではどうすればいいか。その答えは非常に簡単で、仕事をすればいい。だが問題がある。長らく外の世界をしっかり見てきていないこともあり、普通の仕事への恐怖心が芽生えていた。理由は不明であるが、おそらく「空白期間」が異常なまでに長くなってしまったせいであろう。1年以内ならまだ救いようがあるとされるひきこもりであるが、それを超えればもはや挽回不可能になるとよく言われている。もっともこれはサービスを売り込みたいだけの脅しのようにしか聞こえないが、ただ空白期間が長ければ長い程、アルバイトすら難しくなるとはよく言われている話であり、これは強ち間違いではないだろう。
それに加えて、外に出ない=身体を動かさない、ということが多くなり、これによって基礎体力が低下するというマイナス効果がある。これを解決する方法は、Nintendo Switch(Lite除く)を持っていることであるが、あいにく私はSwitch難民であり、運動系のゲームをすることはなかった。世紀末系Fit Boxingすることもなければ、リングコンを持ってアドベンチャーに出かけることもない、本当にインドアな人間である。その影響であろうか、少し外を歩いただけで脚が疲れることが多くなり、腰や肩を中心に痛みが生じることも多かった。このことから、仕事の往復と実際に仕事をしただけで相当な疲労となり、まともに仕事することができないと感じたのである。
ひきこもり当事者が運営に関わるひきこもり特化サービスの存在
国家レベルではひきこもりは社会問題の1つとして考えており、厚生労働省ではひきこもりが(被疑者・被害者の両面で)関連した殺人事件の発生を受けて、2019年6月26日に当時の大臣である根本匠氏が声明を発表するまでに至っている。また、ひきこもりの評価・支援に関するガイドラインが作製され、ひきこもりの定義と類語との違い、評価方法、支援方法などが1つにまとまっている。2022年度からはこれまで都道府県と政令指定都市に設置されていたひきこもり地域支援センターを市町村に拡充し、さらに新たなメニューとして相談支援・居場所づくり・ネットワークづくりを一体的に実施する「ひきこもり支援ステーション事業」が開始となった。ひきこもり支援の導入として8つのメニュー1)これは相談支援、居場所づくり、連絡協議会・ネットワークづくり、当事者会・家族会開催事業、住民向け講演会・研修会開催事業、サポーター派遣・養成事業、民間団体との連携事業、実態把握調査事業が含まれる。から任意に選択し実施する「ひきこもりサポート事業」による取り組みが開始されている。このことから、優先的に解決すべき社会問題として捉えていることが伺えるものになっている。
だが国家単位でそう捉えていても、民間レベルではひきこもりは商品の1つとしか捉えていないことは多い。所謂「引き出し屋」のような、金を払ってひきこもりを研修施設のような場所へ連れて行かせて自立支援を行うという建前で、内実が刑務所と同等かそれ以下な場所に監禁し、実際は暴行を加えたり放置したりしていたという事件があった。これも同時に社会問題とされ、政府から注意喚起がされるほどであった。このことに加え運営者に当事者が全くいないことで、説得力を感じられるようなサービスがないことで、どうしても手を出すことができなかった。
そんな中で見つけたものがある。ひきこもり当事者が運営に関わっているサービスであり、その名は”comoly“である。運営企業は株式会社Meta Anchorで、代表取締役の山田邦生氏の友人である釼持智昭氏が実際にひきこもりであった。つまり、(元)当事者が当事者のためのサービスを展開しているということになる。サービス開始日は2020年1月で、利益が出るようになるまでは当然時間がかかっているが、他サイトの紹介で公開されている情報によれば、22年12月末現在約660人が登録し、これまでに受注した仕事は442件であるという。開始当初は周りから絶対に失敗すると言われ、それを押し通して続けた結果、プラスに転じているという珍しいサービスである。当事者向けの在宅ワークとコミュニティを展開するここは、自分にも合うかもしれないと考え、まずは登録してみることにした。
comolyへの登録、最初の一歩を踏み出す
comolyの利用条件
まず確認しておくのが、comolyの利用者の条件である。公式のQ&Aや登録フォームでは次のように書かれている。
どのような人が対象ですか?
現在ひきこもり状態で、在宅でできる仕事をお探しの方、社会との繋がりやきっかけを作りたい方が対象です。
登録前の確認事項
COMOLYは、以下のような方々に向け、サービスを提供しております。
- 家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けてひきこもっている状態の方
- 就職しておらず、自営やアルバイトまた業務委託での収入を得ていない方(B型作業所での工賃も含む)
- 就労移行支援など就労準備に関わる支援を受けていない方
上記に該当するかどうか不明な方は、一度お問い合わせください。 お問い合わせはこちらまでお願いいたします。
新規ユーザー登録
私の場合で条件を確認してみると、まず実質ひきこもりという点は合致するものであると考えていいと思われる。また、仕事を探していることも合致する。社会との繋がりやきっかけは、インターネット上では存在するが「当事者同士」という部分では達成できないことが多く、他のひきこもりと交流するにはcomolyが最もやりやすいはずだ。次に登録条件を考えると、まず外出が時々あるので一番上では合致しないであろう。しかし2番目はブログクリエイターを自営業として登録していない以上雑所得扱いとなるのでこれを考慮すると合致するはずだ。そもそも収益性が安定していない。
3番目は、以前に就労支援事業所に「体験」したことはあるが、実利用の前に診断が降りなかった結果利用できなかったのと、現在もその種の診断を受けていない、そして今後も診断が降りない可能性が高く、支援を受けること自体不可能である。ということでこの部分は合致する。診断が降りない人生最難関タイプである「グレーゾーン」に対しても、明示こそしていないが対応しているものと考えられる。ひきこもりが全員「そういうもの」ではなく、寧ろ外に出ていないことで心療内科すら受診できていない人もいるからであろう。
comolyに登録する
実際にcomolyに登録する。最初の登録方法はメールアドレスとパスワードを入力するだけの簡単なものである。以下の手順で登録が完了する。
- comoly公式サイトのログインページの下にある新規登録ページにアクセスする。メールアドレスとパスワード(2回)を入力し、送信をクリックする。ページは自動で登録完了画面に変わり、入力したアドレスに確認メールが送られる。
- 受信したメールを開く。ここに「メールアドレス認証」のリンクがあるのでこれをクリックする。
- ログインページが表示され、その上に「アカウントを登録しました」の表示が出る。これで基本の登録は完了である。

reCaptchaもなく、2つの要素のみで登録可能という非常に簡素なものであるが、これは登録に際してのハードルの低さを実現するために、敢えてセキュリティ要素をここに実装していないものと考えられる。個人の感情に依存するものになるが、reCaptchaをはじめとする「人間を確認するための認証」があると、なんとなく使いたくないということも思うものと考えられる。reChaptcha v3の「動き」から人間かどうかを判定するタイプなら問題ないが、reChaptcha v2やhChaptchaは状況次第で面倒な「選択」を強いられる。おそらくはこのことを考慮して、このような設計になっていると思われる。
ログイン後、プロフィール情報を入力
ログインした後は、プロフィール情報を入力する画面が現れる。次の項目について入力する。
- ニックネーム(必須):ニックネームを設定する。これは後で変更することができる。
- プロフィール画像:pngまたはjpgの画像が使用できる。大きすぎない方が安全である。
- 簡単な自己紹介:自分のことを大まかにでもいいので書いておくと何かいいことがあるかもしれない。
- 性別(必須):男性、女性、ノンバイナリ、今は回答しない(保留)の4つから選択する。どうせ面談の時に知られることになるので、このタイミングで選択しても大して変わらない。
- 年代(必須):10代~80代から選択する。
- ひきこもり期間(必須):断続的な場合は合計して計算する。最小値は6ヶ月未満、最大値は30年以上となっている。該当する数字がなければ近いものを選択して問題ない。
- 地域:47都道府県から現在の住所を選択する。

これらのプロフィールは後に変更可能になっている。とはいえ殆どの場合、一度決定したものを変更することは少ないであろう。それは現在の住所が滅多に変わらないのと同じことである。利用規約については登録時に確認したとは思われるが、これに同意して登録することでログイン後のトップページへ自動遷移する。
個人情報・経歴の登録
次に行うのが個人情報の登録と経歴の登録である。これはcomolyで在宅ワークを行う際に必要で、この2つの情報を登録する。
個人情報の登録
個人情報は以下の情報について登録する。
- 氏名(必須):上のフォームを漢字で入力、下のフォームをカタカナで入力する。苗字と名前の間は開けなくてよい。
- 生年月日(必須):西暦形式でプルダウンメニューで数値を選択する。
- 郵便番号(必須):ハイフンなしの7桁で入力する。
- 住所(必須):郵便番号による自動入力はないため、県から記入する。
- 障害者手帳の有無(必須):なし・ありをプルダウンメニューから選択する。
- 障害者手帳の種類:上でありと回答した場合、その種類を記述する。

個人情報は今後仕事をする上でまず必要となる。おそらくこの情報はcomolyスタッフと仕事の受注元のみが確認でき、一般に公開されることはまずないものとなる。また、ここで手帳の有無とその種類も記載できるので、保有している場合はここに記載しておくことで話がスムーズに進むようになる。なお私は残念ながら持っていない。
経歴の登録
次に経歴を登録する。履歴書に書くようなものを想像すると分かりやすい。ここでは以下の項目がある。
- 資格:保有する資格を記載する。取得年(月)とその内容を系列ごとに記載するのが一般的。
- 最終学歴:プルダウンメニューから最終学歴を選択する。
- 学歴(詳細):最終学歴に至るまでの詳細な学歴を記載する。高校から記載するのが一般的。大学の場合は研究室等も書いておくといい。
- 職歴:職歴がある場合は記載する。この場合は入社と退社の年月を入れ、複数存在する場合は系列ごとに記載する。
- トレーニング(就労移行支援など):就労移行支援事業所などでトレーニングを受けたことがある場合に記載する。
- 現在利用中・利用予定の公的給付制度:障害年金・生活保護・失業保険・その他がある。その他の場合に追加で記載するテキストボックスは出てこないようである。

これも仕事をする上での参考資料となる。一度でも就職活動という闇を経験したことがあるのなら、履歴書にある経歴の記載欄を埋める感覚で書くと埋められるであろう。無論、トレーニングや公的給付制度は該当しない場合は空白でもよい。資格については、書いても仕方ないようなものであったとしても書かないよりいいということもあるため、運転免許証程度でも保有しているのであれば書いておく方がいい。
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事前アンケートに答える
次に行うのが事前アンケートである。これはカウンセリングを行う前に必要になるもので、これをもとにしてカウンセリングが行われる。以下の内容について答えるようになっている。
- comolyを知ったきっかけ:知ったきっかけをチェックボックスで選択する。
- comolyに登録した理由:登録した理由もチェックボックスで選択する。
- ご希望のお仕事:チェックボックスで選択する。現段階で「できそう」という感覚でもいいと思われる。
- 具体的な作業:ここにはどういう事ができるか、あるいはどういう事をしたいかを書くものと考えられる。
- 作業環境:主にPCの環境が問われる。使用しているOSやソフトウェアをチェックボックスで選択する。
- その他の内容:その他に入力したものがある場合や追加説明をしたい場合はここに入力する。
- comolyでお仕事以外に興味があること:チェックボックス形式で選択する。
- 習慣や日課、趣味、創作、興味など:ここに普段行っていることについて詳細に書く。趣味や興味のことなら書けるはず。
- 外出頻度:プルダウンメニューから選択する。ほぼ毎日から全く外出しないまで存在する。
- 生活状況(外出、暮らしなど):詳細な状況をここに書く。内容が多い程参考になる。
- お悩み:チェックボックスで選択する。内容が意外と少ない。
- スタッフ連絡の声出し・顔出し(必須):ここだけ必須となっている。声出しや顔出しがOKか、或いはNGかを選択する。Yahooに掲載されている記事によれば「登録者の9割は顔も声も分からない」ということを山田氏が述べているので、顔や声を出すこと自体は必須ではないようである。
- 気になること、伝えたいことなど:所謂フリー記述枠。ここにさらに書きたいことを書くといい。

実際にやってわかるのが、記載内容がかなり多いということ。在宅ワークとはいえれっきとした「仕事」であり、金が関わる以上はプロの仕事になる。それにはしっかりとした適性の見極めが重要になるわけで、そのためにこのような事前アンケートがあると思われる。だがアンケートだけではまだ曖昧な部分も多いはずで、カウンセリングではっきりさせるための足掛かりとして使われる。なのでなるべく真実のみを書くように努めるべきである。
カウンセリングの予約を入れる
これまでに挙げたことを全て完了することにより、カウンセリングの予約が可能となる。予約時は次の項目を入力する。
- ご希望の方法:ビデオ通話・音声通話・テキストのみから選択する。
- ご希望のツール:これは方法に依存する。ビデオ通話の場合はZoom・LINE・comolyプライベートチャットから選択する。最も一般的なのはZoomである。
- ご希望の時間:都合のつく時間を選択する。申し込み時は3週間先まで空いていなかったようで、これは状況により異なるものと考えられる。
- 注意:このときスクリーンショットに失敗しているので実際の情報とは異なる場合がある

予約の方法は実に簡単で、決定をクリックするとすぐに確定する形式になっている。そのため予約時間や方法が自分に合っているかどうかをしっかり確認してから予約を行うことが重要である。また、予約した場合はその情報がユーザーページに表示され、メールでも予約完了が通知される。私が予約したタイミングでは3週間先まで空いていなかった状況で、このことからcomolyユーザーは相当な数が存在しているものと考えられる。したがって、登録してカウンセリングを受けたいと思うなら、早めに行動した方がいいと言える。
カウンセリングとその後の流れ
ここまではカウンセリングが来る前に書いたもので、予約時期と実際のカウンセリング日とはかなり間が空く。そうしてようやくカウンセリング日がやってきたので、その時の情報とその後の流れを書いていく。
カウンセリングの概要
カウンセリングは基本的に事前アンケートに書かれたものをベースに上から順に進行していく。また、このカウンセリングにおいて家族構成といったプライベートなことは聞かれることはなかった。内容的に詳細に書くわけにはいかないため、どんな感じであったかを少々ぼかして書いていく。
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コミュニティについては勝手がよくわかってなく参加していなかったが、Discordの方はまず参加後にcomolyでの名前を報告することで使用可能になるという形であることを教えてもらった。LINEの方はオープンチャットで運用されており、オープンチャットの仕様で最初にプロフィールと画像を設定する形なので、comolyでの名前とそれに近い画像があれば問題ないようである。特にDiscordについてはオンライン部活動というものが存在し、これに参加することで様々な人と交流と同時、プログラミング等の仕事に関わる情報も得ることができるということで、参加するように勧められた。
また、コミュニティに関してはcomolyが提携しているひきこもり支援活動を行っている事業者や、住んでいる地域にある当事者会を開催している団体に関しての情報も一部教えてもらった。おそらくcomoly側は事業提携から全国の支援活動情報を持っているものと考えられ、その中からカウンセリングしている人の現住所に合わせた情報を提供してくれるようである。comolyを利用すると同時、自分の住んでいる地域にある支援活動事業者や団体が開催する当事者会やイベントに参加することによっても、ひきこもり脱出に一歩近づける可能性があるとのことである。そこから仕事に繋がるということもあるようだ。
仕事については、現在やっているブログのことや、プログラミング経験(主にPython)をcomolyで共有し、相談して決めるとのことである。これには時間がかかるので気長に待つとして、勉強の資料はコミュニティにあるのでそれで勉強できるようだ。WordPressなどのWeb系は果たして何があるかは不明だが、コミュニティ内には同じようにやっている人も多いようで、そこから情報を貰えるであろう。
そうして雑談を込み、色々と話をして、時間は30分前後。特に構えることもなくカウンセリングは終了した。今回のカウンセリングパターンは一般的なZoom面談形式なのでリアルタイム性が高いものとなったが、それ以外のカウンセリング方法でも同じように行えるものと考えられる。
カウンセリングのその後:コミュニティに参加
カウンセリング終了後、コミュニティに参加した。外部流出を避けるためここではその画像やリンクは一切出さないが、Discordは部活動という形で様々なジャンルで分けられており、それとは別に全体用のチャットや作業スペースが存在するという形である。使い方は人それぞれで、聞き専からコミュニティ(部活)の運営者まで、自由に活動している。最初はなかなか話しづらい感じがあるが、それもいつかは慣れるような感じである。
LINEはDiscordよりカジュアルで、思い思いに話しているという感じである。また、なかなか他では話すのをためらうような話題でも、そこでは話せて、それに真面目に聞いて答えてくれる人もいるということで、人によっては大きな支えとなっていることが分かった。まだ勝手が分からないので殆ど見ているだけではあるが、日常共有的な使い方でいいかと思われる。なお、個人情報は当然ながらプライベートなことであるので、出さないように注意する必要がある。
comolyでの作業:作品登録
カウンセリング時のアドバイスとして、comolyの作品登録の機能を利用して自分のブログや活動について登録しておくといいという情報を貰った。作品登録はメニューの一番下にあり、ここから任意の作品を登録できる。

現在の設定では登録可能なものはイラスト・漫画・モノ・お気に入りとなっているが、これはあくまでも分類上のものであるらしく、画像を添付さえすればインターネット上の作品(ブログなど)のURLを本文に掲載することで作品として登録できる。公開範囲は未公開または公開のどちらかであるが、特に理由がなければ公開にしておくといい。公開後の編集は「自分の作品の一覧」から行える。また、他のcomolyユーザーが公開している作品については「全体の作品の一覧」から見ることができる。
作品登録自体は任意であるが、仕事の受注においてはこれが参考資料の1つとなるので、自信のあるなしに関わらず登録できるものがあるなら登録しておくとメリットがあるということになる。どんなものであっても登録できるものがあれば、登録しておくといいということになるであろう。
comolyに登録することは、ひきこもりの脱出への小さな一歩
現段階で書けることは以上である。ブログクリエイターと名乗るのは聞こえはいいが、収益性は酷く、必要最低限の生活費にも達しない状態である私は、ある意味でひきこもりと全く変わらないと感じていた。「金を得ていればひきこもりではない」という主張は存在するにしてもそれは「衣食住が確保できるレベルの収益」であると考えており、それに満たない場合はただ遊んでいるだけと見られてしまうであろう。また私としてはブログに関しては消極的選択の末にやってみたら何故か続けられているという感覚であり、今になって中断するわけにも消すわけにもいかなくなり、こうして続けているということである。金にならない割には、だが。
最も早い方法は仕事を探すこと。しかし私は長らく外に出ることは最小限にとどめており、その影響で体力は大幅に落ちている。それはたまに出る買い出しの時の帰ってきた後の疲れが普通に外に出ていた頃より明らかに感じるようになっていることで、この時点で大半の「外に出て特定の場所で行う仕事」は無理に近いと分かった。そうなると選択肢は在宅ワークということになるが、某ランサーズや某クラウドワークスはどうにも敷居が高く、おそらく需要(受注側)と供給(発注側)のバランスも悪いのではと感じていた。案件も誰でも出来て極端に低い報酬か、高額で超人的なスキルを要求されるものしかない。思い込みではあるが、同時にそういう状況であると思い込んでしまうということは、ある意味間違っていない考えであるかもしれない。
実はカウンセリングでも、同じように面談した人からは某ランサーズや某クラウドワークスは敷居が高いという、私と同じことを言っていた人も多いという話を聞いた。よってこれは私だけが感じていた違和感ではないということも分かった。仕事に関しては今後どうなるかについては未定であり、果たしてどのようなことを今後していけばいいかということもまだ明確ではない。ただ1つ、ここまでで言えることは、「comolyに登録することは、ひきこもりの脱出への小さな一歩」だということ。何もしないで指を咥えて待っているか無駄に同じ状況を繰り返すよりは、少しの勇気を出して登録し、まずはDiscordやLINEオープンチャットに参加するのが正解であろう。本格的に動きたい人はカウンセリングを受けることもできるわけで、ひきこもりな今の状況を変えたいと思いながらも恐怖を感じているのなら、まずはcomolyに登録してみる、という選択肢を使ってみてはどうだろうか。
以上、”comoly”使ってみた!~実質ひきこもりの脱出への小さな一歩~であった。最初の一歩さえ踏み出せれば、後はなるようになる。
KIBEKIN at 00:00 Jun. 7th, 2023
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脚注
本文へ1 | これは相談支援、居場所づくり、連絡協議会・ネットワークづくり、当事者会・家族会開催事業、住民向け講演会・研修会開催事業、サポーター派遣・養成事業、民間団体との連携事業、実態把握調査事業が含まれる。 |
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