この記事の概要を簡単まとめ!
- 社会に上手く適合できなかった「社会不適合者」
- 社会不適合の原因は性格や過去に関係することがある
- 正社員以外で稼ぐ方法を考える
- 副業はリスクのある方法が多い
- 使える制度をフル活用する
- 巷の「謳い文句」は無視すること
社会不適合者という分類は昔から存在している。そして今も存在している。だが、今の社会不適合者はどちらかといえば自虐的に使用されることの方が多いかもしれない。昔はどうだったのだろうか。そんなことは全く分からない。
そして、私は社会不適合者ということを前々から自覚していた。学生時代から集団行動を好まず、友人を作らずの私が、社会に適合できる可能性は低かった。そして、昨年10月に退職し、今に至るまで「一歩」を踏み出せない状況にある。私は社会不適合者だった、その答えが明確に出てしまったのである。
そんな社会不適合者は一体どうやって生きていけばいいのか、それを模索することにした。これはいわば、備忘録のようなものである。
ひとっ飛びできる目次
社会不適合者
社会不適合者の定義
いつものように定義を考える。この定義については、他のところでも書かれていることの繰り返しになる可能性があり、また独自の定義でもある。定義を下記に示す。
- 学歴で中退になっている
- 新卒で仕事を一年以内に退職している
- 新卒で正社員以外の働き方を選択した
- 若くして無職またはアルバイトである
- 転職回数が多い(一般派遣などは事情による)
- コミュニケーション能力の欠如
- 集団行動を嫌う 等
挙げるときりがないが、社会不適合者の要素は多い。現代では上記の1つでも当てはまれば、社会不適合者認定を簡単にされてしまうだろう。逆に上記がしっかり出来ていれば適合できるのかといえば、実はそうでもなかったりする。
不正解が多くて正解がない、とでも言えばいいのだろうか。社会不適合者になるのは意外と簡単で、しかし抜け出すのはほぼ無理とも言えるほど難しい。しかし、「普通」の人は難なく生活し、社会に適合しているのである。「普通」の人でなかった場合、適合できる人は非常に少ないものとみていい。社会は大多数の「普通」を前提として作られている以上、「普通」以外をカバーしないためである。
社会不適合者になる原因
しかし、何か原因がなければ社会不適合者になることはない。その原因は自分と相手または環境に分かれる。自分の場合は性格などの自分が直すべき問題と、所謂「特性」に分類される、発達障害などを原因とした自分で対処しても難しいものに分かれる。前者は直すことが推奨だが、後者は周りの助けが必要になる。
相手または環境に原因がある場合、これは変えられないことが殆どである。このため、現実的な方法としては「耐える」以外にない場合が多い。耐えることは同時にストレスであり、ある程度耐えなければならない。このストレス耐性は個人差があるため、耐性が低い人は脱落して、社会不適合者になりやすいと思われる。
また、普通の人であっても強いストレスに長時間晒されると、全く能力を発揮できなくなることがある。この結果、所謂「できる人」であっても、脱落する可能性があるというのも恐ろしいところである。
このため、相手や環境が原因となるものは、自分に非がなくても社会不適合者にさせられることがある。しかしその相手や環境を選んだのは「自分」であるので、結局自分が悪いという扱いになりやすい。世間は冷たいものである。
社会不適合者と過去・性格の関係
ところで、社会不適合者は過去の経験や自身の性格に関係があるとする見解が多い。例えば、学生時代の過ごし方として、集団を嫌い1人でいたとか、部活をやらず永遠の無所属・新人でいたなど、いわば集団から外れる行動をしている人は、会社員に向いていない=社会不適合者とする節がある。
これは半分正解で、半分不正解である。会社員として働くことができず、脱落して不適合となる人がいれば、何故か上手く適合してしまう人もいて、一概に言えないためである。ただし、大半は会社員が向いていないとされ、会社員となって適合している成功例は全くあがってこない。成功例は探すだけ無駄と考えた方がいい。
性格に関しては、内向的、自己嫌悪、ネガティブ思考など、集団行動に適さないであろう性格が社会不適合者になりやすいとされる。また、人間嫌い、傲慢、他罰的(自分は悪くない、相手が悪いと思い込む)なども同様とされている。無論、このような性格でも「能力があれば」さほど気にしない人が多いのだが、職人系の仕事か、フリーランスか、1人作業が基本の仕事くらいしかない。しかも前2つは往々にして社会不適合者の道である。
確かに過去と性格には関係が少なからずあるといえる。しかし、あくまで傾向に過ぎず、参考程度にしかならない。全てに当てはまらない時点で、そう言わざるを得ない。
社会不適合者の生き方
残念ながら社会不適合者でも生きなくてはいけないし、社会不適合者相手でも無能国家は個人から血税を徴収する。弱者に厳しい現代で生き残るにはやはり収入が全てである。ここでは収入を得るための方法を、様々な観点から考えていく。
収入を得る方法 – 働き方を考える
社会不適合者は、仕事が長続きしないということがよく言われている。そのため、そもそも定時の仕事・正社員の仕事に就けないことや、就職できても1年程度でやめてしまうことが多い。その前提でいくと、正社員という選択肢が自然消滅する。契約社員についてもここでは同義とする。
したがって、一般派遣・パート・アルバイトが選択肢に入る。ここでは、そのそれぞれについて考えていく。なお、ここではしばらく働けていない状態で、リハビリとして働き始めることを想定している。
一般派遣で稼ぐ
社会不適合者ではあるが普通にコミュニケーションができる希少種は、一般派遣は案外いけるかもしれない。もちろん、一般派遣であっても仕事は選ぶ必要があるが。とはいえ、執筆時点では最悪のコロナショックが発生しているため、そうも言っていられない現実がある。下手すればそもそも案件がないだろう。
それは置いておき、平時の場合を考える。まず、無条件で正社員のように週5/40hの仕事は避けるべきだろう。そうなると、その傾向が多い一般事務は除外される。それ以外で考えると、清掃・工場・配達員・コールセンターなどが挙げられる。
これらの仕事が週5ではない仕事として条件が提示されているか不明だが、もし週1~3日が可能であれば、これを仕事とするといいだろう。これらの仕事としての適性は個人差があるが、いきなり週5で働くよりは圧倒的にいい。時給などは当然劣るが、逆にうまく調整して年収を103万以下にする1)給与所得=年収が103万円以下(当然だが手取りではない)の場合、所得税が発生しない。具体的には、給与所得控除額65万円+基礎控除38万円の合計103万円を下回っていることが条件となる。という方法がある。この方法は、配偶者がいる場合か実家暮らしの場合に有効である。
なお、103万円以下は人間らしい生活を望めないラインであるので、ランクアップできるのであれば早めにするに越したことではない。高所得者を優遇し、低所得者を寧ろ搾取するのが無能日本政府であるので、最終的に無能日本政府に人生を潰されてしまう。そうなる前に使えるものは使って無駄金を少なくする必要がある。
パート・アルバイトで稼ぐ
もう1つはパート・アルバイトである。これは近所のスーパーやコンビニで働くような場合を想定している。この場合のポイントは、週1~3日が可能であるか、バックヤードなどの裏側業務があるかである。
正直に言うと、コンビニはお勧めできない。2人ないし3人で複数の業務をこなさなくてはならないが、時給は低いためである。基本的にどの時間帯もやることが多いので、リハビリにしてもやることが多すぎて疲れてしまうだろう。そのため、コンビニは除外する。
スーパーのような大型店舗では、レジカウンター、品出し、バックヤードなど、それぞれの役割ごとに分かれていることが多い。ただし、レジが混雑した場合には、レジ係以外でも呼び出される可能性はあるので、100%その場所だけを担当する保証はない。ただ、混雑がなくなれば戻れるので、心配はしなくていい。なお、レジでは淡々と処理すればいいだけなので、コミュニケーション能力は基本的に必要としない。
清掃は、大型商業施設の清掃員や、オフィスビルの清掃員などが挙げられる。ただし、大抵はおばさんやおじさんが多いため、それに耐えられるかどうかがある。後は、それなりに動けることと、場合によっては汚物耐性が必要になる。
アルバイトの場合、原則として交通費や社会保障がない。社会保障はいいとしても交通費が出ないのは死活問題でもある。そのため、自転車を保有しておくといいだろう。あるいは、交通費が出るアルバイトに応募するといいだろう。
労働対価以外の収入=副収入を考える
ここまで挙げたのは所謂「労働対価」であり、通常この方法以外での収入は不安定でギャンブル要素が(例えギャンブルでなくても)強いものになる。したがって、本来であれば手を出さない人が多い。だが社会不適合者である場合、この労働対価が逆に不安定である。そのため、臨時収入でもあり主収入でもある、副収入を考える。
「副業」とされる方法で収入を得る
世間では一般的に「副業」とされる方法がある。代表的なものはクラウドソーシング、せどり、ブロググリエイター(LK造語)、大物YouTuberなどがある。これらのうち未経験でも努力次第でいけるのはクラウドソ-シングであろう。クラウドソーシングは実力主義傾向だが、実戦で経験を積むことで自身の価値と案件のレベルを上げることはできる。逆に言えば、実戦でしか成長できないということでもある。アーマード・コアの世界観のようである。
さて、クラウドソーシングで何を選べばいいのか、と言う問題がある。前述の通り実力主義であるため、実力者前提のプログラミング案件は確実に不可能であるため除外。データ入力系はスキル不要だが、何のスキルも上がらないため、これも除外。そうなるとライター系か、デザイナー系などに絞られる。しかし後者に関しては「才能」に左右されるので、ライター系一択にならざるを得ない。
ライター系の問題としては、初期段階では1文字あたりの単価が低すぎることと、ジャンルが選べない可能性があるということである。自分の興味のないことで、しかも単価が低いものを書くのは、なかなか辛いものである。そのため、案件はしっかり選ぶ必要がある。なお私は恋愛とかそういうのは書けない。
せどりに関しては、中国製品を大量輸入することで1個あたりの価格を下げ、それをオークション系で転売する方法である。これに関しては、流行を追う必要があるため、正直なところ面倒である。また、不良在庫の危険とリスクを考えると、あまりいい方法とはいえない。
ブログクリエイターは、基本的にアヘり8とGoogle Adsenseで稼ぐものとなっている。無料ブログでも可能なことは可能だが、本格的にやる場合はレンタルサーバーと独自ドメインが必須となる。また、成果が出るまでは非常に時間がかかるため、それまでのルーチンワークに耐えられる人や、気にならない人以外は、避けた方が懸命である。
YouTuberは飽和状態であり、ネタも尽きている状態である。今から何をやっても難しく、現実的ではない。
投資やギャンブルで稼ぐことは可能かどうか
もう1つが、投資やギャンブルで稼ぐことである。どちらも運が絡む方法である。投資家は職業として存在するが、ギャンブラーは職業ではないとするのが一般的である。
どちらの方法も、一定以上の資本金が必要であり、同時に元本割れの可能性が高い。そのため、これに手を出すのは余剰資金が有り余っていて遊びでやる人か、全財産をかけて散財か逆転かを狙う人しかいない。だが全財産を賭ける人は、大抵自滅している。
一言で投資と言っても、短期から長期まで様々な種類が存在している。社会不適合者が投資で稼ぐ場合は、短期投資が多いだろう。大抵がFXとかである。しかしFXはその特性上失敗しやすく、成功するのはごく一部である。それなのに安易に勧めてくる地雷ブログが多く、考え物である。それらの情報を鵜呑みにしてはいけない(戒め)。
投資とは少々違うものとなるが、100万円程度を持っている場合は仮想通貨の分散購入が考えられる。これで、購入価格が底値に近いときに大量買いを行い、過去のデータを参照しながら売却価格が高値に近いときに一斉売却を行うことを繰り返す。これが上手くいけば、そこそこの利益を得られると思われる。
ただし、この方法は購入用の資金とは別に、最低6ヶ月は生きられるくらいの生活費が必要となる。仮想通貨の相場は、普段は変動が少ないが、数ヶ月後にいきなり変動することが多々あるためである。最大に利益が出るタイミングで売る前に、生活費のために売ってしまっては元も子もないためである。したがって、ある程度貯蓄がなければ難しいだろう。
ギャンブルに関しては、全く詳しくないため何がどうなのかは分からない。しかし、基本的にディーラーが儲かるようにできているため、ギャンブルで稼ぐことは現実的ではないだろう。いたずらに財産を散財することになるので、やらない方が懸命である。
ここまでの評価
ここまでの案をまとめると、労働対価は正社員以外の方法、副業系はクラウドソーシングが比較的安定的だと思われる。ポイントとしては、初期投資を比較的かけずに行えることだろう。副業とされるものは、往々にして初期投資が必要で、それに対する安定した成果を望むことが難しいのである。
その中でも、リスクが比較的少ないであろう方法が先に挙げたことである。ただし、その代償として成果が出るまで時間が非常にかかることが難点である。せっかちな人は真逆のギャンブルにチャレンジしてもいいが、その場合は自己責任である。
そもそもの話だが、もし結婚の予定がなく、一人で生きるつもりであれば、何も慌てる必要はないので、自分がどうしたいかというのも考えるといいだろう。
そのほかの生活面での対策
世間一般の「普通」の水準を軽く下回ることは社会不適合者にとって常である。そんな者に対しても、無能国家ながらに救済制度は存在しているという驚きである。そのくせ血税は取るから本当はそのための制度に思える。
使用すべき制度として、国民健康保険=減免ないし免除申請、オワコン年金=申請免除制度2)過去に正社員で働いていた人は、大抵の場合退職後、雇用保険被保険者資格喪失確認通知書をハローワークで発行できる。これのコピーを添付して申請すると、全額免除が通るとのこと(窓口で説明を聞いた情報)。が必須である。また1年以上働いていた場合は失業保険をフルに生かし、そうでない場合は求職者支援訓練(ハローワーク)を利用する。これについては条件を全て満たす場合に10万円+交通費の支給がある。ただし、就職先の殆どが(名ばかりorブラック)正社員なので、社会不適合者には難しいかもしれない。
もっとも、これは実家暮らしや助けてくれる人がいる場合これで足りるのだが、それらがない場合、上記をしたとしても普通に生活することが無理であることが多い。そうなれば迷わず生活保護を申請するしかない。無能国家の現状、それすらできなくなる可能性もあるが。
巷の「謳い文句」は無視すること
インターネットのない時代から、社会不適合者は存在していた。その人達がどのように生活していたかは不明だが、現在はインターネットによってある程度の情報を収集することができる。そのため、情報収集難易度は圧倒的に下がっているだろう。
しかしその弊害として、情報が乱雑になっていることや、出来過ぎな「謳い文句」で釣りをするサイトが多く見受けられる。その例としては、社会不適合者にはIT・Webが向いている!や、プログラミングがお勧め!と、何の恥もなく出しているが、これをそのまま信じてはいけない。
人にはそれぞれ、仕事に対する適性が存在する。したがって、社会不適合者だからと安易にプログラミングに結び付けている時点で間違いなのである。もしこのように書いているサイトを見たなら、即座にalt+ArrowLeftする。見る価値がない。
また、どんなにいいことを書いていても、要所または最後にアヘり8クリック誘導のための文章を書いているものがあり、この場合もalt+ArrowLeftする。これだとどんなにいいことを書いていても響かないし、時間を無駄にする。必要なのはそういうことではない。
それらの謳い文句は全て無視して、自分にとって必要な情報だけを収集することが、社会不適合者が生きるために必要なことである。或いは、実際に社会不適合者(だった人)から直接話を聞くという手もある。コンタクトは大変だが、有益な情報となる可能性はある。
ここに書いていることは、備忘録的なものであるため、参考にするもしないも自由である。ただし、実行は自己責任である。
以上、社会不適合者の生き方を考える記事であった。それでは、次回の記事で会おう。
リンクス岐部(LINKS-KIBE) at 1:30 Apr. 14th, 2020
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2020年4月22日
昔からブログを読んで者だが最近、貴ブログを読むと前ブログのような私情を多分に含んだ社会風刺が減ってきていると感じられる。最近の記事はブログのPVを伸ばすためにどこの誰が読んでも役に立つ素晴らしいものばかりだ。自分の体験に基づく社会への批判、自分の失敗からの注意換気など見ていて役立つ。しかしながら、私としては以前のブログのように鋭い切れ味の社会への憎しみをふんだんに出した人間味あふれるブログを懐かしく思ってしまう。変えて欲しいなどとは言わないし、あなた様が満足する記事を書けているなら否定もしない。これでPVが稼げるのならもっとやるべきだと思う。しかし、昔のあなた様をこれでもかと出したブログの方が他のブログに一切真似のできないあなただげのブログが書けていたと感じる。これからもブログ頑張ってください。
2020年4月23日
コメントありがとう。
確かに、昔ほどの私情を含んだものは最近書けていない。まして、社会風刺もそれほど書けていないという意識がある。PVを伸ばすためということも否定はしない(が、なかなか上がらない)。私としても、そうしなければ生きていけなくなってしまうという現実からなかなか目を逸らすことができず、こうして「平凡な」記事を書いている。ブログが「仕事」となってしまうとき、こうした問題が起きるように感じている。
もう1つ、開始から時間が経ち、私が持つ「毒」が徐々に抜けてしまって、こうした結果となっていると考えている。その昔の感覚を今から取り戻せるかは、正直分からない。そして社会風刺の対象も、かつての私ほど、鋭い視点から切り込むこともできなくなってしまっていることだろう。私は少し、「流されてきた」のかもしれない。
だが、読者全員が望んでいるかはともかく、私は私の書きたいことを書き、もしその時に社会風刺を書いたなら。その時にはまた楽しんでもらいたい。誰かの画面の前に現れるコメンテーターや批評家ほどの発言力はないかもしれないが、私の書いた記事が、このコメントを残した人の「1つの糧」となることを願って。
LINKS-KIBE 2020/04/23 20:31