この記事の概要を簡単まとめ!
- レビュー記事第3号、今回も辛いカップ麺
- 九州出身は知らない人がいない佐賀のメーカー「サンポー食品」
- 豚骨と大量の唐辛子粉末を組み合わせた「笑鬼辛麺」発売
- 豚骨に唐辛子を使う珍しいラーメン、KIBEKINが実食!
- レギュラーカップ麺よりも太麺ながっつりの食べ応え
- 赤の塊の唐辛子粉!しかし辛さで味を消すことはない
- 辛さの後に来る豚骨の甘さは絶妙
- This time’s KIBEKIN’s point: 9?pt (記録更新出るか!?)
「食」というものは、考え方が大きく左右するものである。特に質と量、どちらを優先するかということで議論になりやすい。生きているうちに旨いものを食べて生きる方がいいということで質を優先すべきという人がいれば、どうせ胃の中に入ってしまえば旨いも不味いも変わらないということで量を優先する人もいる。この点については個人の思想に左右されるため、そう言ってしまえばそれ次第で終わる。結局そういうことである。
さて、これまでレビューしたものがカップ麺でしかも全て辛いものであったので、カップ麺=辛い、辛い=KIBEKIN、カップ麺=KIBEKINという図式が成り立つかもしれない状態で迎える第3号。今回は本州で知っている人は少ないが、九州出身か九州在住だと殆どの人が知っているインスタント麺メーカーである「サンポー食品」が発売した、「笑鬼辛麺」をレビューする。商品名で既にとても辛いであろうことがわかるカップ麺である。
このカップ麺は公式サイトには情報を意図的に掲載しておらず、サンポー食品公式Twitterで突如として発表されたものである。発売に際し具体的な情報をあえて載せずに各地で展開するというアナウンスが流れ、これもまた近所のスーパーで偶然発見することができたのである。豚骨と唐辛子の組み合わせはラーメンの中でも珍しい組み合わせとなるこの笑鬼辛麺、辛いことは確定だ。これも以前と同じように辛さMAXでレビューしていく。
ひとっ飛びできる目次
ブンブンハローサンポー食品、どうもKIBEKINです。
サンポー食品と辛いラーメン
解説:サンポー食品とは
まず、これを読んでいる人の中でサンポー食品を知っている人がどれくらいいるかである。九州を中心に展開するインスタント麺メーカーであるので、本州では知らない人が多い。最近、関東を中心として全国展開を始めるようになったことで知名度は少しずつ上がっているが、それでも知らない人は知らない状態である。そのためサンポー食品について解説する。
サンポー食品株式会社(SANPO FOODS CO., Ltd.)は、佐賀県三養基郡基山町に本社・工場を置く、即席めん及び乾めんの製造販売を行っている企業である。社団法人日本即席食品工業協会の会員企業である。創業は大正10年(1921年)1月、基山町に米穀卸大石商店を開いたところから始まる。現在の社名であるサンポー食品の由来は、1959年4月発売の棒状ラーメン「三宝(みたから)ラーメン」からである。ただ、「みたから」とは読みにくいことで「さんぽう」にする予定ではあったものの、「う」は消音で縁起が悪いということで、サンポーとなった。この名称で1965年12月に現在の社名に変更された1)参照:サンポー食品 – Wikipedia2)参照2:会社沿革 | サンポー食品株式会社。
サンポーはカップ麺、棒ラーメン、うどんの3タイプを製造し、これを九州を中心として展開している。その代表例は焼豚ラーメンで、1978年8月の発売以来サンポーの看板商品となっている。また、焼豚ラーメン自体にも多数のバリエーションが存在し、長浜、熊本、黒こしょうなどが公式ページでラインナップとして掲載されている。ほか、ご当地シリーズ、名店コラボのカップ麺、低価格商品シリーズのばりよかシリーズ、棒状ラーメンシリーズ、乾めん(うどん)と各種取り揃えている。なお、棒状ラーメンについては、マルタイよりも先に出しているのでサンポーが元祖である3)マルタイが「棒ラーメン」を商標登録しているため、他企業では棒”状”ラーメンと言わざるを得ない。ただし一般生活において棒状ラーメン全般について示すときも棒ラーメンと呼ばれることが多くなっている。某ラーメン。
九州はその土地的な性質からラーメン、特に豚骨ラーメンについて注目されがちであるが、実際の現地ではラーメンよりうどんが食べられている。商品ラインナップのご当地シリーズにはごぼう天うどんが存在し、乾めんには唯一うどんが存在しているので、それに合わせた形であろう。とはいえ、うどんに限らずサンポーのカップ麺は多彩なラインナップで展開していることがわかるのである。
サンポーは九州以外での知名度は低い?
サンポーはマルタイと並ぶ九州の即席めんメーカーとして有名であるが、残念ながら知名度がマルタイと比較するとどうしても低い。棒ラーメンの全国展開によって有名になったマルタイに対して、その頃サンポーは展開エリアがまだ限定的で、本州ではアンテナショップ等でしかサンポーのカップ麺を入手することができなかった状況である。例えば、九州アンテナショップのザ・博多でしかサンポーが入手できないということは、おそらく10年程前であれば当たり前の話であった。
最近ではサンポーは大手スーパーのバイヤーと契約を行っている関係であろう。大手スーパーでサンポーのカップ麺を扱う機会が増えており、九州フェアと題してサンポーの提示する標準価格より少し安くしてプッシュすることがある。おそらくは多めにロットを発注し、1個単価を安くしているものと思われる。また、一部コンビニでもキャンペーンでサンポーのカップ麺を扱うことがあり、これはコンビニによって不定期で行われるので運要素が絡むものである。
しかし、購入者は少ない。ネームバリューとは偉大なものであり、名前が知れていれば何もせずとも買ってくれるが、そうでない場合買う人は少ない。サンポーは本州においてネームバリューは低いため、なかなか買ってくれる人がいないのが現実である。一般にスーパーではロット数を多くして安売りすることが多いので、それによってお試し買いのようにさせてファンを獲得するという方法はある。しかし、この方法でファンになるのは少数である。もっとも、無能政府の策略による一般国民に金を持たせない時代なので無理もないが。
ただ、以前よりは確実にサンポーの本州への供給量は増えてきており、この結果サンポーのカップ麺を入手する難易度は低くなっている。それは私にとっては大変ありがたいことである。
辛いラーメンに定評があるサンポー
そんなサンポーであるが、最近のサンポーを表すと「カップ麺の常識を壊す存在」である。既存の商品である焼豚ラーメンやご当地ラーメン以外に、考えもしなかった味や組み合わせのカップ麺を出したり、辛さを極めたカップ麺を出すようになって、とても攻めの姿勢が見られるようになった。これはライバル企業となるマルタイや、本州では未だに強い日清・東洋水産・明星・エースコックなどのメーカーに対抗してのことであろう。サンポーらしさを大きくだそうと試みているようだ。
その中でも辛いラーメンに定評がある。これはスープそのものが辛いのと、九州豚骨ラーメンにはお馴染みのトッピングである高菜が辛いのと分けられる。また、まぜそば形式で辛いのも存在した。過去には「汁なしカレーまぜそば」や「激辛スパイシーカレーラーメン」などを販売していたほか、レトルトパックの高菜を激辛にした「激辛高菜豚骨ラーメン」も販売していた。またこれまでにないラーメンとして「トムヤムクン味焼豚ラーメン」も販売していた。
これらについては商品ラインナップにはなく、公式サイトのお知らせにも載っていないものが多いが、いずれも食べたことがあるものだ。どれも辛さが一般的に考える辛さより辛めであるが、だからと言って辛さで味が消されているわけではなく、絶妙な感じで構成されているのである。なお、トムヤムクンは辛いというわけではなくむしろパクチーやレモングラスの味を前面にし、ベースの焼豚ラーメンで酸味と若干の辛味と豚骨を見事に調和させた、好きな人には大絶賛なラーメンを作っていた。
豚骨と大量の唐辛子粉「笑鬼辛麺」発売
これらのカップ麺を販売し、独自路線の確立ができているであろうサンポーが次に発売したのが、豚骨に唐辛子粉という組み合わせである。商品名は「笑鬼辛麺」だ。これは以前にも販売していたようで、再販が確定し3月中旬から順次展開されるアナウンスが公式Twitterにて発表された。公式サイトのお知らせには掲載されていない。
過去に発売していた頃についての情報は不明であるが、まず見た目からして辛いカップ麺であることは言うまでもない。そして唐辛子が中心であることも見た目通りである。他メーカーで似たようなもので寿がきやの辛辛魚、前回取り上げた明星の鬼マシ 唐辛子入りふりかけ豚骨醤油らーめんだ。おそらく他にもあるだろう。先に少しだけ成分について解説すると、唐辛子粉には魚介成分が入っている。このことから、これは辛辛魚に対抗する存在となるであろう。
さて、今回もこれが偶然近所のスーパーで取り扱っていたので、入手することができた。これまで2回の辛いラーメンをレビューしてきた私は常に辛さMAXでレビューしてきた。普通の人ならまず手を出さないか、辛さ控えめで食べることであろうこれ。もちろん迷いはない、辛さMAXでレビューしていく。文字と画像ベースは恒例である。
笑って食べ終われ、「笑鬼辛麺」
ここからは、実際に笑鬼辛麺を食べ、それをレポートしていく。今回はサンポーということもあって、期待できるカップ麺である。
笑鬼辛麺のパッケージ
いつもの通りだが、パッケージを見ていく。辛いカップ麺はどこでも赤くて唐辛子である。

やっぱり、どのメーカーであっても赤い。そしてこれでもかというほどに唐辛子が主張している。前回レビューした唐辛子豚骨醤油と同様、中心に山盛りの唐辛子粉があり、見ただけで熱くなる。それでいてさらに赤鬼が描かれている。それはまさしく、「地獄」の二文字がふさわしい。九州なので地獄は温泉的な意味でも合っている。これもまた辛いのが苦手な人はそっと戻すことであろう。
またカップ麺にしては珍しい試みで、ハッシュタグが記載されている。近年のSNSへの投稿を考慮したしたものであろう。このうち#激辛チャレンジ #激辛注意 は公式Twitterでの発表時にも使用されている。なお、公式Twitterでは商品名自体(#笑鬼辛麺)もハッシュタグとなっており、実際に食べた人の投稿をそれで検索し評判について調査するものであると考えられる。生の声を得やすいSNSでは効果的とも言える。
作る前の中身:赤い
次は中身を見ていく。具材を小分けにしていてこれが3個あり、それぞれは粉末スープ(かやく入り)、あといれ粉末スープ(唐辛子粉)、調味油である。これらのうち液体ではない粉末スープの状態が以下の画像である。

これも小分け型であるため、最初から入っているのは麺だけになる。かやくについては最初に溶かす粉末スープの中に入っている。スープについては豚骨が中心のため赤くはなく、オレンジに近い。ただ、少量の辛味成分は入っているようである。これについてはお湯を入れた後の画像を後に掲載する。
肝心のかやくの内訳であるが、オレンジの粉に紛れて緑とはっきりした赤が見える。これはねぎと切り刻まれた唐辛子である。唐辛子については原材料名からの推測であり、ここにパプリカの項目がなかったので唐辛子そのものを使用しているとした。この答えはお湯を入れて4分後に分かる。そしてあといれ粉末スープだが、説明不要な程赤い。全部入れられる人は本当に辛い物好きか無謀な人であることはお馴染みである。またこれまでのものと違い、単純な唐辛子のふりかけではなく粉末スープである。これに鰹節粉末や魚介エキスが入っているため、入れなくては成り立たないものになる。辛いのが苦手は人は少量でなければ死んでしまうであろう。
麺は通常の焼豚ラーメンなどに使用される麺よりも太麺の仕上げになっている。辛いスープに合わせるために作られたものであることが推測できる。後はここにお湯を入れて4分待てばOKである。待ち時間の間に辛い物が苦手な人は辛くなって死にそうになっても復活できるように準備しておくといい。4・分!4分!よ~んぷん!ヨンプン!ああぁ!
4分後:開けて粉末スープと調味油を入れる
もはやおとなしく待っているだけであるが、4分経てば開けられる。開けた直後の中身は次のようになっている。

これが開けてすぐの状態で、普通にしていればかやくも十分に戻っている。このときの赤いかやくについて唐辛子と予測したがそれはあたりであり、かやくの周囲に赤い成分が染み出ているのがその証拠となる。パプリカでないのは、サンポーのこだわりと言えよう。ねぎは普通のねぎである。
さて、これはまだかき回していない状態なのでスープ自体がどうなっているかは見えにくいものになっている。そのためかき回してスープも見えるようにして、一部固まっていた粉末も溶かしたのが以下である。

通常豚骨単体であれば白みがかったスープになることが殆どである。そこにあらかじめマー油や香味玉などを入れるか、背脂を入れまくるなどのオプションがあれば色が少し変わるが、そうであっても赤くなることは辛味成分のあるものが入っていなければそうなることはない。つまり、最初の粉末スープにもかやくの唐辛子を含め、辛味成分が存在することを意味する。おそらくそこまで強くない辛さであるが、舌が繊細な人ほどその辛さに食べられないことであろう。
行きます!(あといれ)粉末スープ投入!
だが大事なものを忘れている。笑鬼辛麺は魚介成分を含んだ唐辛子粉を入れてこそ笑鬼辛麺だ。先程のあといれ粉末スープを投入してかき回し、笑鬼辛麺を完成させなくてはならない。当然私は全部入れる。全部入れた後の状態は次のようになる。

入れた結果は簡単で、赤になった。また同時に唐辛子がわかるほどの匂いが発生する。これにより、笑鬼辛麺は完成となる。辛いのが苦手な人が見たら気絶するほどの赤と匂いになる。当然ながら以前のレビューでも言った通り、調整は可能である。今回ばかりは入れないと魚介風味がないので少しは入れるべきであるが、しかし入れすぎたら痛い思いをするのは確定なので注意すること。花椒も入っているからだ。
サンポーからの挑戦状、いざ実食!
これで食べる準備は整った。ということで実際に食べていく。いただきます。辛さMAXでのレビューとなる。順序的にスープからレビューする。
スープ:花椒と唐辛子、豚骨の共存
今回のスープベースは豚骨である。豚骨醤油ではない。豚骨は部位にもよるがスープとしては比較的甘い味になる。また、使用する調味料およびトッピングについては、高菜、紅生姜、胡椒、柚子胡椒、にんにく、マー油等の香辛料を使用することが多く、唐辛子(粉)というのは珍しい。これは唐辛子豚骨醤油の時にも書いたことである。しかし九州では意外にも当たり前の組み合わせなのかもしれない。
さて、唐辛子の入れすぎはベースの味を消してしまうのと、ただ辛いだけの意味のないものが出来上がることが多いものである。これは唐辛子だけでも発生しやすいが、笑鬼辛麺の場合は花椒も入っている。花椒は舌が痺れる香辛料で使い方を間違えると全てを台無しにしてしまう諸刃の剣である。そのため、無駄に辛くしたい以外は殆どの場合で入れないのだが、サンポーはこれを採用している。
肝心の味についてはどうなのか。全部入れたので当然、メッサ辛辛!?である。食べてみると、唐辛子の辛さがまず先に来て、後に花椒の痺れが来る形である。流石の私でも花椒の痺れを感じた。その後で豚骨の甘味が来て、それがはっきりとわかる感じになっていた。確かに辛い味であるがちゃんと豚骨の味が消されず、かつ豚骨の味が目立つようにしているあたり、サンポーは香辛料の使い方が上手い。それでいてしつこくなく強すぎもしないので、本当にちょうどよくできていて美味しいものである。
麺:太麺はスープに絡み、唐辛子ものって旨い
次は麺だ。麺はサンポー標準となる焼豚ラーメンの麺より太めである。九州において豚骨に合わせる麺は細いのが一般的であるため、今回の場合では特殊なものであると言える。その麺を持ち上げた状態が次の画像である。

この太麺はこれまで存在している設備から笑鬼辛麺用に調整したものであろう。豚骨では珍しい太麺であるが、太麺になることによって麺自体に甘味が出るので、辛いラーメンとは割と相性がいいのである。さて、その味であるが、スープの味が麺にのることで麺自体に辛さがのる。これによって麺の甘味がより引き立つものになり、辛さのおかげで後味が意外にもすっきりして食べやすくなる。麺に関しては辛さがきつくならないので、少量なら辛いのが苦手な人でも大丈夫であろう。
その辛さに、鬼すら笑う
あといれ粉末スープの推定量は2~3gと思われる。構成は鰹節粉末と魚介エキスを混ぜたもので、辛辛魚に似ている。それと比較するとサンポーの方は溶かしても粉っぽさが残らない。辛辛魚は溶かしても粉っぽさが残ってしまうので、よくできているものである。
さて、全部入れて食べた感想は、「舌まで超ホット」だった。これまで食べた辛いラーメンは花椒を使用していないものだったので、主に胃を中心としてホットになることが多く、舌や口内がホットになることはあまりない。だが今回のこれは花椒を使用している。少量でも痺れるような辛さ(痛さとも)は非常に厄介であるのだが、それが嫌な感じではなく、良い後味として効果が出ているのである。また鰹節粉末と魚介エキスについては、豚骨の甘さを引き立てるものにもなっている。あまりしつこいとバランスが悪くなることが多いが、この場合においては丁度いいものとなる。「辛いが、美味しい」ということに、これは鬼すら笑うであろう。
なお、辛さMAXで食べ、全部食べた後の胃はやはり超ホットになった。しかし恒例で1日後のお尻には異常はなく、壊れることもなかった。私の身体はどうなっているのだろうか。もっともこれは私の場合で、普通の人が試して壊れたとしても一切の責任を負わないので注意。
ここまで色々見てきたが、私としては美味しかったので満足である。ごちそうさまでした。
This time’s KIBEKIN’s point
ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル \デンッ/

過去最高得点出たー出た!出たぁ…!
もっとも私のさじ加減でしかないので、得点はいくらでも加工できるのである。それはさておき、いつも通りこの点を付けた理由を以下にまとめている。
- ベースの豚骨は辛さに負けない。そしてほどよく甘い
- 太麺の食べ応え、甘さ、スープと辛さののりが良くて、でもしつこくない
- 鰹節粉末と魚介エキス入り唐辛子粉で後味がいい感じになる
- 唐辛子のほかに花椒を使用しているのに花椒がうざくない
- 寧ろ花椒がいいアクセントになっている
- 超ホットに食べれるサンポーの逸品
これらの点を総合的に判断して、この得点とした。これまでサンポーは様々な、味や嗜好の変わったカップ麺と辛いカップ麺を作ってきたが、いずれも高い完成度と満足度を誇るものであった。九州ではメジャーな即席めんメーカーでありながら本州では知っている人がまだ少ない。そんなサンポーは、ライバル企業で同じ九州メーカーであるマルタイをはじめとして、全国で殆どが知っている日清・東洋水産・サンヨー食品・明星食品のそれらとは一風変わったカップ麺を打ち出すことで、技術力と存在感をアピールしていった。
その過去の蓄積か、あるいは開発部の舌が絶妙なのか。新発売のカップ麺(変わり種系)は私的評価でどれも「成功」しているのである。そして今回の笑鬼辛麺(再販)で、サンポーとは辛いラーメンを作るのが本気で上手い(美味い)メーカーであると確信した。豚骨ベース、魚介風味は既に寿がきやの辛辛魚が存在するが、それ以上の出来であると考えている。失敗すればただ痺れるだけとなる花椒を十分に活かしているあたり、香辛料を熟知している可能性は非常に高いものとなる。開発部の本気だ。
レビュー記事第3号、またしても辛いラーメンについて書いた。そろそろ「辛くないがどうも変わっているもの」も取り上げた方がいいのかもしれないが、辛い物というのは殆どの人が試さないものなのでどうしても書きたくなるのである。そして、これを見て笑鬼辛麺を試そうと思った方へ。再販のためこれも期間限定の可能性が高く、早めに探さないとすぐなくなってしまうであろう。また、これを食べたことによってお尻が壊れたとしても一切の責任を負わないのでそのつもりで。そして今後もレビュー記事、お楽しみに。
以上、サンポー食品「笑鬼辛麺」食べてみた!であった。それでは、次回の記事で会おう。ン、バァーイ!
KIBEKIN at 01:05 Apr. 3rd, 2021
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脚注
本文へ1 | 参照:サンポー食品 – Wikipedia |
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本文へ2 | 参照2:会社沿革 | サンポー食品株式会社 |
本文へ3 | マルタイが「棒ラーメン」を商標登録しているため、他企業では棒”状”ラーメンと言わざるを得ない。ただし一般生活において棒状ラーメン全般について示すときも棒ラーメンと呼ばれることが多くなっている。 |