この記事の概要を簡単まとめ!
- 配信必須ツールの定番、翻訳字幕のゆかNEOとコメント関係のわんコメ
- 通常は配信で使用するものであり、現在はかなりの利用者と資料がある
- ゆかNEOはVRでの使用をサポートしている
- 使用者は存在するが明確な資料は少ないため書くことに
- 現時点で確認できる対応先はSteamVR, VRChat, VirtualCast
- 前提として同一のPC上にゆかNEO・わんコメと対応するソフトが存在することが条件
- 基本となるVRオーバーレイは字幕以外のものも出すことができる
- VirtualCastはTSOで提供中のVCIを利用して表示できる(はずだった)
- VRChatはOSCを支援するだけのもので、字幕表示機能ではない
- 結論:ゆかNEOには土台がある、それを生かせばVRでも使える
VR方面の発展は、他の技術と比べるとどうしても遅いと感じる。これは大手のVRへの参入が少ないせいだろう。特に国内のVR参入について積極的な企業がどうしても少ないように感じており、そのせいもあってまだプラットフォームやデバイスといったものが不十分かつ未発達のようにも思える。特にVRデバイスは、安さの殿堂でもあったMeta Quest2が値上げされ、結局カテゴリー全体で高級デバイスに逆戻りであり、VRの発展が一時的に停滞しかねない事態が発生した。全世界に衝撃が走ったのは、言うまでもない。
VRコンテンツの代名詞とも言えるVR-SNSだが、最前線にあるVRChatは制作・運営の中心はアメリカにある故、言語の壁が大きく立ちはだかる。普段ならDeepLだったりの翻訳ツールなどを使えば簡単に意思疎通が可能だが、VRはその特性上、従来の方法を利用できない。配信でもないのでゆかNEOの翻訳と字幕を利用することも難しいというのがこれまでのVR特有の問題であった。
それでも開発者のNao氏は諦めなかった。ゆかNEOを改良し、いくつかのVRプラットフォームについてはそのプラットフォームで追加の設定や準備を行うことで、配信で使うような字幕と翻訳を出すことを可能にした。一部はゆかNEO以外のものもVR上に映し出すことができるようになっている。字幕はもとより翻訳もVR上で出せるようになれば、VRでも言語の壁を越えることと聴覚障害サポートに繋がり、活動の幅も広がるはず。よって今回はVR検証を行っていく。