この記事の概要を簡単まとめ!
- YouTuber/VTuber以前から存在する「ブログ」
- ブログ収益はGoogle AdSenseかアフィリエイトが一般的だった
- 2022年に上陸した”The Moneytizer“が新たな広告プラットフォームとして注目を浴びているので使ってみた!
- 登録するには自分のサイトを持っていて、最低限が整っていることが条件
- AdSense同様審査あり、登録時は担当者から直接招待されたので簡単に通過した
- 支払いはドル固定、PayPalさえあれば安定して受け取れる
- コードは任意配置型とヘッダ埋め込み型(header.php)の2種類を使用する
- AdSenseと異なるのは「インプレッション型広告」であり、併用もOK
- 上陸したての今ならユーザー募集中、登録簡単だから急げ!
ブログクリエイターとして基本を生きる中で、無音烏を迎えてVTuber(の補助活動)もしている私は、活動の幅が広くなったと感じている。しかしそれは必然であったとも考えている。表現手段は多く持っていた方がいいからだ。これは卯塚ウウがVTuberをしている理由の1つでもある。VTuberはその特性上、単純な1つの収益手段に考えられがちだが、表現手段の拡大という意味では1億総VTuber時代でもおかしくないくらいである。
ブログクリエイターとVTuberはそれぞれ対極的存在であるように考えている。それは表現手段の違いによるものである。文字と画像を基本とするブログクリエイターと動画を声(VCn含む)を基本とするVTuber。それぞれはプラットフォームもターゲットも異なる。だからといってどちらが上かを競う必要はない。どちらも目的と内容で使い分けていけばいい。
そして収益手段についても、昨今の情勢を考慮し使い分けと複数のルートを用意することが重要となる。ブログクリエイターの場合はAdsenseとアフィリエイトの併用であると思われるが、2022年にAdsenseと対抗できる広告プラットフォームがついに日本にも上陸した。その名はThe Moneytizer。フランス発の広告プラットフォームであり、2014年に起業されたここは、市場をヨーロッパとアメリカから広げていき、現在は6ヶ所の支店を持つほどに成長している。そこでThe Moneytizerについて解説し、1人でも多くのユーザーがこれを使えるようにしていく。
2022年、満を持して日本上陸
ブログと動画
「ブログ」という言葉
「ブログ」という言葉は、現在は私が書いているようなものの総称として使われている。では実際のブログという言葉の定義はどのようになっているか、それを確認してみる。
ブログ (blog) は、World Wide Web上のウェブページに、覚え書きや論評などを記すウェブサイトである。「WebにLogする」のウェブログ (weblog) をブログ(Blog)と略称する[1]。執筆者はブロガー (blogger)、個別記事はブログエントリーと呼ばれる。
Wikipediaの要点によれば、上記の通りである。元々はウェブ(Web)上に書き記したログ(Log)ということで、それぞれの英名を連結してウェブログ(Weblog)となり、その短縮形としてブログ(Blog)と呼ばれるようになった、ということである。また、これをもとに執筆者をブロガー(Blogger)、個別記事をブログエントリ(Blog entry)或いは単にエントリと呼ぶ。人類は略称系とERが大好きである。
この言葉は最初は単にあるニュースやサイトに対して、そのURLと自身の感想を述べたもの記した英語のサイトが端緒であるようだが、それほど使われている様子はなく、利用者も少なかったようだ。その後はアメリカ同時多発テロの一か月後にMovable TypeやBloggerなどのツールが出現して本格的に拡大したようだ。知名度が一気に上がったのは、イラク戦争の際のバグダッド在住のイラク人女性リヴァーベンドのブログ『Baghdad Burning』(バグダッド炎上)が話題となったことで、ブログは一般的に広く知られるようになった。
現在の「ブログ」の定義は広く、時系列で記録されるウェブサイト全般を含めて呼称することや、ウェブサイトの作成機能を提供するソフトウェアやサービスに対しても使われる。もっともその場合はブログソフトウェアだとかブログサービスと言った方が伝わる。また、単に個人の日記的なものではなく、企業やクリエイターが外部向けに公開する活動日誌としての役割を持たせて、自社サイトやクリエイター専門のサービスなどで作成されることもある。また、ブログで影響力を持つ人物をかつてはアルファブロガーと呼んでいた。今はインフルエンサーの1つにまとめられる。
動画とYouTuber/VTuber
ブログは基本的に文字・画像、一部は動画である。その対極的存在が動画で、特にYouTubeを中心に活動している人をYouTuberと呼ぶようになった。うち、2次元的な絵や3Dモデルを使用している場合は仮想の人物=バーチャルということで、最初はバーチャルYouTuberと呼ばれるようになった。これは後に略称となるVTuberが一般化し、以前の正式名で呼ばれることはあまりなくなったようである。
私の現在の活動から、ここではVTuberを前提に考える。通常、YouTubeは動画投稿が中心であるので、収録時は適当な位置にそのVTuber自身のモデルを配置し、適度にスペースを設けるか、或いは編集によってスペースを作成し、そこに解説やエフェクトを入れることが一般的である。また、これが配信になる場合は、最初から全画面+どこかにモデルを配置するパターンや、メイン画面を縮小し、空いたスペースに字幕、コメント表示、エフェクト、通知、文字情報、装飾などを行ってそれぞれのVTuberの「一意性」を構築するようにしている。その際に使用されることが多いものとして、OBS, ゆかりねっとコネクター/ゆかりねっとコネクターNEO、わんコメが挙げられる。
VTuberの配信内容については、その特性上ゲーム配信や雑談が多くなる。これは3DモデルまたはLive2Dを使用している関係からも明白だ。或いはVR-SNSをはじめとするVR系(ゲーム含む)の配信も行われる。実際のところ、VR-SNSは3Dモデルが必須になる関係から実はYouTuberよりも配信題材としては向いているものになる。最近では従来YouTuberもVR参入があるようで、自身のモデルを制作するか、或いは完全に別人としてかはわからないが、実質的にVTuberになっていることもあるようだ。ただし私の取り扱う領域はあくまでVTuberであるので、そのあたりの事情は知らない。
ブログの収益方法:Google AdSenseかアフィリエイト
ところで話を戻し、ブログの場合の収益を得る方法を考える。基本的にブログは単純な感想や意見を述べるだけのものであるので、収益性は皆無である。だが、主に2つの手段でブログでも収益性を得ることができる。1つは、広告を配信する側、つまり広告プラットフォームとパートナーとなり、その広告ユニットを自身のブログの任意の箇所に貼りつけるか、自動広告を適用して広告プラットフォーム側で最適位置を探してもらい、そこに広告を配置してもらうものである。この場合、ブログ制作者側はその広告プラットフォームから提供されるコードを入れるだけで、自動広告の場合は設定だけで完了する。これの代表的存在は、Google AdSenseがある。
もう1つはアプリケーションサービスプロバイダ、所謂ASPとパートナーとなり、そこから提供されている「固定の素材」を、広告プラットフォームを配置するのとほぼ同じ方法で配置するものである。提供されている素材は広告内容によって様々で、テキストから画像まで、ブログのスタイルに合わせて選べるようになっている。自動化する項目は基本的に存在しない。こちらの方が日本語対応のサービスサイトが多い印象である。これの代表的存在は、A8.net, afb, バリューコマースなどである。
これらは通常、ブログクリエイターからの申請を受けてその広告プラットフォームやASPがブログの中身の審査を行い、その審査に通過した後で利用可能になるものである。この審査については多くが通過条件を非公開としている。そのため既に審査を通過した人によって「目安」が公開されていることが多い。ただしその目安も時期によって徐々に異なっているので、実はあまりあてにならない。逆に、しっかり作り込まれているサイトをパクって真似して構築した方が通過しやすいというものである。私はそうだった。
ただ、これらの方法は原則として成果報酬である。つまり、配置した広告が他者によってクリックされる、或いはクリックした先のサイトで購入などの動作が行われることによってはじめて成果=収益が発生し、そのうちの指定された配分率を自身の収益とすることができるようになっている。逆に、クリックされなければ殆ど収益は発生しないということでもある。クリックされるかどうかについては、ある意味で運であるので、いくらPV数が多かったとしても全く結果が伴わないので収益にならないということは良くある話である。その点では、ハードルは高いが一度パートナーになってしまえば確実に広告が挿入されたり投げ銭が有効となるYouTubeやTwitchの方がある意味確実だ。ブログは殆どの場合で投げ銭機能はないからだ。
新たな広告プラットフォームの日本上陸
先に述べた問題点から、ブログは収益性がやや不安定であることが分かるはずだ。しかも昨今のアドブロックの登場によって、従来タイプの広告を殆ど無効化されてしまう関係で、より収益性が不安定になりつつある。これを無効化するアンチアドブロックのコードもブログをはじめとするサイト制作者に提供されているが、これをさらに無効化するアンチアドブロック・アンチも存在し、いたちごっこである。決着は一生つかないであろう。
それは殴ってどうにかさせるとして、多くのイメージとしては、ASPは大量に存在するが、広告プラットフォームは指で数える程度しか存在しない、と考えているのではないだろうか。実際に所は調べればすぐ出てくるのだが、それらは無名なところも多く、或いは(パートナーにとって)マイナスイメージが存在するものであったりなどはあり得る。また、ものによっては他の広告プラットフォームとの併用が不可であることも少なくない。結局、有名なプラットフォームほど安全性は確実ということで、そこ以外はあまり使わないということは良くある話である。
そんな中、2022年についに日本上陸を果たした広告プラットフォームがあった。それが”The Moneytizer“である。上陸した時期が最近のことであるがゆえに、おそらくこの名前は聞いたことがない人の方が多いはずだ。私も最初は知らなかった。ではどうやって知ったかというと、The Moneytizerの日本担当者からブログの問い合わせフォーム経由で連絡が来たためである。その担当者は日本人で、おそらく日本で展開するにあたってThe Moneytizerで雇用されたものと考えられる。当然他のブログやサイトに向けて連絡していて、それらもAdSenseを利用していることから、主にAdSenseパートナーを対象に営業をかけている、非常に賢いやり方をしていた。
連絡が来たとき、私は内容を確認し、その名前で早速検索をかけて情報を収集した。すると、The Moneytizerは収益はインプレッションを基本として、日本では来たばかりということもあって将来性が高いと考えた。また、直接営業をかけてくるということは、ユーザーが増えることを目指しているはずである。仮定として、ユーザーが増えれば広告を視認する機会がより増えることになるので、The Moneytizerに広告を出展したいと考える企業がより増えるはずだ。そうなれば全体の収益も増えることになるはずだ。そう考えた私は、受け取ったメールに記載された招待コードを使い、The Moneytizerに登録して使用することにした。そして私はさらにユーザーを増やすため、私の経験に基づき、最初の使い方を書くことにした。
The Moneytizer 登録・設定手順書
ここからはThe Moneytizerへ登録した後、利用するにあたって必要となる設定を完了するまでを解説する。なお、画像については登録時期の関係で、現在のものとは異なる場合があることはご了承いただきたい。
準備:The Moneytizerへの登録
The Moneytizerの公式サイトにアクセスし、次の項目について入力する。その際、プライバシーポリシーの表示が出た場合は許可をクリックする。
- 姓・名:それぞれの枠にローマ字入力する。
- メールアドレス:金銭受け取りが発生するサービスである以上、正常に機能するサービスのアドレスを使用する。
- 電話番号:日本対応のサービスになっているため、国コードは不要。携帯電話番号を推奨。
- パスワード:任意のパスワードを入力する。2回分入力する必要がある。
- どのようにして当社を知りましたか?:知った経緯についての簡単なアンケート。項目は次から選択する。
- Internet:ブラウザでの検索結果から知った場合に選択。結果に出てきた個人の紹介記事なども含まれると思われる。
- SNS:SNSで知った場合に選択。
- ご友人/家族から:友人や家族経由で知った場合に選択。
- 当社からの連絡:The Moneytizerの担当者から連絡を受け取った場合に選択。
- プレス記事:プレスリリースで知った場合に選択。
- 広告:インターネットなどの広告で知った場合に選択。
- その他:これらに当てはまらない場合に選択。
- スポンサーコード/URL:紹介コードがある場合、ここにそのコードを入力する。正しく入力された状態で登録後、サイト審査に通過すると5ドルのボーナスクレジットを受け取ることができる。
- reCAPTCHA認証:いつもの。チェックボックスを使用しているのでv2である。
- これらに記入漏れがなく、正しければ登録が完了する。完了後はそれを知らせるメールが送られる。
The Moneytizerはユーザーを取り込むことに積極的になっているようで、スポンサーコードを既存の利用ユーザー全員が発行可能になっている。これを利用することで、新規登録する側に5ドルのボーナスクレジットを取得でき、スタートダッシュが有利になる。ちなみに先のリンクは既にスポンサーコードが入力された状態で入力枠が出る。それ以外の場合はコピペして入力する。
登録するサイトの情報入力
次にThe Moneytizerに登録するサイトの情報を入力する。サイト情報の入力は送られてきたメールのリンクをクリックして開かれるページから行える。そこでは次の情報について入力する。
- URL:自分のサイトのURL(のトップページ)を入力する。
- ウェブサイトのカテゴリー:21の選択肢から最も近いものを選択する。選択肢の中身は以下の通り。
- News/Media: ニュース/メディア
- Animals: 動物
- Arts & Entertainement: アート&エンタテインメント
- Automobile: 車
- Business: ビジネス
- Food & Drinks: 食事&飲み物
- Law & Politic: 法律&政治
- E-commerce: Eコマース
- Education: 教育
- Job: 仕事
- Family: 家族
- Finance: 金融
- High Tech: ハイテクノロジー
- Real estate: 不動産
- Hobbies & Passions: 趣味&情熱
- Home & Garden: 家&園芸
- Health & Form: 健康&促進
- Science: 化学
- Sports: スポーツ
- Style & Mode: スタイル&流行
- Travel: 旅行
- 月間ユニークビジター:
月刊誌月間のPV数を選択する。おおよそで構わない。具体的な情報はGoogle Analyticsを使用すると分かる。
この情報を登録後、最低1週間以内には審査結果がメールで通知される。それまでは機能を使用することは基本的にできないが、その間でも設定できることがある。次は審査通過後にすぐ使用できるよう、必須設定についてをあらかじめ行っておく。
審査中の設定1:ads.txtの更新
ads.txtはAdSenseを使用している人ならおなじみで、このファイルによって広告の不正を防止することができるようになっている。AdSenseでは任意設定であるが、The Moneytizerでは設定しないと使用できない。したがって審査中にads.txtを設定しておく。ここでは既にAdSenseを使用しているものとして、以下の手順で設定する。
- The Moneytizerのads.txtのページを開き、手動設定をクリックして右側に表示された内容をコピーし、既存のads.txtに追加でペーストする。
- FTPやレンタルサーバーの管理画面などで、トップページにそのads.txtをアップロードする。ブラウザ上では
[sitename]/ads.txt
になるが、管理画面からは[sitename]/public_html/ads.txt
にアップロードする。 - アップロード後、ads.txtのページに戻って「統合の確認」をクリックする。正しく設定できている場合、「ads.txtは統合され、最新の状態です!」と出る。これでads.txtの設定は完了となる。
既にAdSenseのads.txtを導入しているのであれば、そのテキストファイルを開いてGoogleのコードの下に全てコピペして保存し、それをアップロードするだけの簡単な作業である。アップロードには危険なWordPressのプラグインであるFile Managerを使用する例が多く見受けられるが私はそれは非推奨である。素直に使用しているレンタルサーバーの管理画面からアップロードするか、FTPを利用すべきである。
審査中の設定2:CMPのヘッダーへの埋め込み
The Moneytizerはフランス発の広告プラットフォームであり、フランスはEUに所属する。知っての通りEUでは一般データ保護規則(GDPR)が施行されており、多くの企業やサービスがこの対応に追われ、一部はEUへのサービス提供を停止するなどがあって、記憶に新しいことである。そのため、サイトにCMP(同意管理プラットフォーム)を埋め込み、ユーザーに同意バナーを表示することが必須となっている。
面倒そうに見えるそれも、実は設定は簡単である。少しばかり「Web開発の知識」を要求されるだけである。”CONSENT BANNER”のページに移動して、次の手順で設定する。
- “CONSENT BANNER”ページの右側、「CMPには以下の行が必要です。」の下にあるコードを全てコピーする。WordPressの場合、各テーマの
header.php
をまずダウンロードして、その<head>~</head>
内にこれをペーストする。 - その後、FTPやレンタルサーバーの管理画面から、使用中のテーマのディレクトリの
header.php
を上書きする形でアップロードする。なお、実際にアップロードする場合はバックアップした上で行うこと。 - アップロード後、”CONSENT BANNER”ページに戻り「統合の確認」をクリックする。するとポップアップが出現するので、それの「コンセントバナーはうまく統合されています」をクリックする。
- クリックすることで「CMPは統合されています!」と表示される。これでCMPの埋め込みは完了である。
AdSenseに触れている人ならテーマ変更やGoogle Analyticsのタグの挿入、phpファイルの編集も行ったことがあるはずだ。なので、それらを経験した人からすればどこに何をすればいいかが分かる、簡単な作業である。また、そのことを知らない人でも上記の手順通りに行えば問題ない。
審査について:最低1週間以内に結果が来る
これらの設定が完了すれば、後は審査を待つだけである。この審査については当然のことながら基準は公開されていない。そこで予想ではあるが、The Moneytizerの担当者から連絡が来て、そのコードを使用して登録した場合はほぼ確実に審査が通るものと考えられる。これは実際にそうだった私の経験に基づいている。また、その場合の審査通過を知らせるメールは1日以内に届くことが多く、自社のサービスを早く体験してほしいという思いが見て取れる。上陸したばかりで、日本ユーザーを増やすことに力を入れているからこそ、この早さであると思われる。それ以外の場合、AdSenseに通過しているのなら基本的に問題ないはずである。
これを含めた全ての設定が完了すれば、”MY WEBSITES”ページのStatus, ads.txt, CMPのチェックマークは全て緑になる。この状態になればようやくThe Moneytizerの広告ユニットを使用することができるようになる。まずはここまでになるように進めていこう。
ちなみにメールの文章を烏ちゃんフレンドリー翻訳すると、次のようになる。
やあ、[ユーザー名]くん。
おめでとう!君のウェブサイト(URL)が検証チームによって承認されたことをお知らせするよ!これでMoneyboxに移動して、好きな広告ユニットを選択して表示させることができるよ。ads.txtを有効にするのを忘れないようにね!
メール本文の翻訳結果(協力: 無音烏)
The Moneytizerを早速使おう
優先設定事項:支払い情報の入力
審査通過後にまず先に設定しておきたいことが、支払い情報の入力である。支払い情報は規定により、毎月1~10日の間に支払い方法を変更することはできない。また、毎月5日までにその支払い情報が正しいことを確認するように、というのがThe Moneytizerからの注意としてユーザー全員に伝達されている。そこで、入力の仕方についてここでレクチャーして、不備のないようにしておく。
具体的には、次の項目について設定していく。入力は原則ローマ字である。
- プロフィールを完成させてください
- メールアドレス・名・姓:登録時のものがそのまま入っている。メールアドレスは変更になる場合に変えて、それ以外は原則変更する必要はない。
- 住所:ここが厄介で、住所はアメリカなどの表記に従う。つまり日本での書き方とは逆順になる。一般的には番地(ある場合は建物名と部屋番号)→町名→市区町村→市(23区などの特別な場合を除く)の順となる。
- 郵便番号:これは7桁そのまま入力して問題ない。
- 市区町村:ここには市区町村とあるが、間違った場合の注意事項に「都道府県を入力してください」と出るので都道府県の間違い。都道府県を入力する。
- Country:国名を入力する。
- 電話番号:電話番号は登録時に入力されている。変更になる場合のみ変更する。
- 支払い情報
- 請求先:個人か企業かを選択する。通常は個人である。
- 銀行口座の詳細:Wire transfer(銀行振込)かPayPalかを選択する。手数料の関係でPayPalを推奨する。PayPalを選択した場合、そのアカウントのメールアドレスを入力する。
これらの情報は絶対に不備があってはならないので、必ず何重にもチェックして間違っていないかを確認する。その上で大丈夫と判断したら、入力を確定して正式に反映させる。また、住所変更が多い人はその都度確認して内容を変更する必要があるので、まめにチェックしておくことである。
なお、支払いはドルで固定されている。殆どのサービスは通貨をその国に合わせて支払われるが、The Moneytizerはどこの国でもドルであるので、その関係でPayPalが推奨されるということである。ただ、円で支払われることと比較して、ドルは円安時でも安定するということである。
広告ユニットの導入
これを済ませたら、広告ユニットを選択してそれを自分のサイトに導入していく。The Moneytizerにおける広告ユニットは”FORMATS”ページに移動して、使用したいユニットのタグを生成して使用する。このタグは、ページ上の任意の位置あるいは記事中に追加する手動タイプと、header.phpの<head>~</head>
に追加すると機能する自動タイプの2種類存在する。また、ユニットのサイズはあらかじめ決まっているものが多く、その中から好きなものを使用していくというスタイルになっているようである。
この広告ユニットについて担当者からは、”TOP MEDIUM RECTANGLE”と”FOOTER or SLIDE-IN”がお勧めであるというアドバイスをもらった。この2つは前者が任意配置のもの、後者がheader.phpに追加するものであるので、それぞれの例として配置する方法を解説していく。
任意配置広告:”TOP MEDIUM RECTANGLE”の場合
任意配置広告の場合を解説する。説明には「ウェブサイトの上部に設置されます」とあるが、担当者はサイドバーに設置するともアドバイスを貰った。つまりはPC版を前提としたユニットである。一般的なWordPressのテーマなら、ブラウザウィンドウが十分に広い場合右側にサイドバーが表示される。そこに置くには、「カスタマイズ」から「ウィジェット/サイドバー」を開き、そこでカスタムHTMLを新規作成し、そこにコードを貼りつけるということである。具体的には次のような形になるはずだ。
設置直後とこの編集画面では広告は表示されないが、その後しばらくするとこの位置にThe Moneytizerの広告が配信開始される。すぐには結果が出ないことは当たり前なので、自分で確認して広告が表示されなかったとしても心配しなくていい。正常に表示されているかは、後に解説するレポートのところで確認できる。
header.php追加型広告:”FOOTER or SLIDE-IN”の場合
header.php追加型広告の場合を解説する。これの説明には「コンテンツを隠すことなく自動的に画面の下や横に設置されます」とある。担当者の説明も「ページ下部に設置する追尾型バナー」とあるので、殆どの場合でページ下部追従型の広告となる。設置場所については表示させたいページのhead(タグ)に設置する必要があると書いてあるが、これはWordPressでは各テーマのheader.phpの<head>~</head>
のことを意味する。つまり、その中に該当のコードを入れてあげればいいということである。つまり、次のようになるはずである。
このタイプはheadタグ内にペーストした後にheader.phpをアップロードする作業が必要になる。この手のファイルはブログを構成する重要なファイルでもあるため、下手に弄るとブログに不具合を起こす原因にもなる。したがって、編集を行う場合はあらかじめ編集前の同ファイルをバックアップとして保持しておき、編集後にアップロードして問題がなければそのまま使用する、が理想である。
このタイプの広告は反映されるまで時間がかかる反面、タグ内に挿入する関係で自動で配置場所を探して適用してくれるので、自分は配置場所を決める必要はないというのが利点である。また、header.phpはブログのほぼすべてのページに作用するものなので、いちいち個別に記事を指定してこのコードをペーストしなくていいのも楽なポイントである。一度覚えてしまえば、他の同じタイプの広告ユニットも同じ手順によって実装することができる。
結果から広告ユニットの動作を確認する
実装後はある程度日付を置き、The Moneytizerのサイトで”DASHBOARD”を開き、そこに表示されるデータから「正しく動作しているか」を確認することができる。その中の”Revenue Report per Day”と”By format (%)”が動作指標となり、同時に配置している広告ユニットがどれくらい見られているかも数値とグラフによってわかるようになっている。
参考画像は、個人情報や機密情報にあたるため表示はできないものと判断してここには掲載しないが、実際に使用し始めればこのダッシュボードはよく使うことになる。特に、「どの広告ユニットがよく見られているか」という情報はユニット配置の参考資料になる。これらを上手く使い、収益を高めていくことがポイントになる。
Google AdSense VS The Moneytizer:違いと使い分け
ここまで解説してきたThe Moneytizerであるが、果たして広告大手で絶対的存在を放つGoogle AdSenseと何が違うのかを見る。AdSenseは先の方で解説した通り、原則としてクリックによる成果報酬であり、非常に微々たるものであるがインプレッション報酬もある。しかし成果報酬を主とするものは、広告がクリックされるかどうかは運によるところが大きく、PV数=結果とならないのが殆どである。
The Moneytizerはインプレッション報酬が基本となっている。つまり、見られるだけで報酬が発生する。これがAdSenseとの大きな違いである。そのため、PV数=結果となりやすい。もちろん100%ではないが、それでもサイト経営者にとってこれは助かるものに違いないはずだ。この点に注目したとき、PV数が多く、クリック数が少ないAdSenseの広告とこれを入れ替えると高い効果が得られることが期待できるはずだ。
なお、この手の広告プラットフォームは併用不可が多い中で、Google AdSense自体は併用の縛りは特に言及していないため併用は許可されているものとなっている。The Moneytizerは担当者から連絡を貰った際の内容に明確に「併用可能」とあり、このことからThe Moneytizer自体が併用許可をしていると分かる。他の広告プラットフォームを使用しつつThe Moneytizerでも収益を出すことができるので、それぞれのプラットフォームによる使い分けができるということになる。広告の内容についても不快にならないよう配慮していることから、ユーザーフレンドリーな広告プラットフォームであることが言えるはずだ。
上陸したての今ならユーザー募集中、登録簡単だから急げ!
以上でThe Moneytizerの紹介及び使用方法解説を終了する。海外で始まったものというのは、日本に入ってくるまでの時間が長いことが多く、アメリカのドラマがWOWOW以外で日本で放送される頃には1年程度経っている、といったことも少なくない。そういうわけで、サービスもそうである。ただしサービスそのものは「日本語非対応」ということで、多くの場合英語で記述されるので、それが読めるのなら使えることは使えるものである。利便性はお察しであるが。
The Moneytizerも歴史を調べていくと、2014年にパリで誕生し、同年には1万を超えるパブリッシャーから評価を得るほどの成果を上げているという、実力のある広告プラットフォームだった。また、ヘッダービディングをパブリッシャーに展開したことで、広告の品質向上とユーザーの利益率向上が同時に見込めるようにもなった。技術的な専門性は検索して各自で確認してもらうとして、The Moneytizerにパブリッシャーとして、ユーザーとして利用する人はもちろん、その広告が貼られているサイトを見るエンドユーザーにも配慮を欠かさない姿勢は、確かに使用するユーザーが増えていくものだと納得できるものである。
長らく日本でのサービス展開は行われなかったが、2022年にようやく日本上陸となった。現在は上陸したばかりとあって、日本担当者が既にAdSenseなどを使用しているブログやサイトのユーザーに営業をかけて、積極的な取り込みを進めている。この状況はチャンスであり、この関係から審査基準も優しい方になっているはずである。つまり、今登録作業を進めておけば、後にユーザーが増えたとしても問題なく使用できるほか、これを聞いてパブリッシャーの利用率が上がって、The Moneytizerの全体の収益も上がることも予想されるためである。つまり、収益単価が上がり、今後の活動で非常に有利になるということ。世界には様々なサービスがあるのだから、色々使いわけてうまく立ち回っていこう。
さて、再度の宣伝となるが、登録をするならこのURLを利用するといい。これ経由で登録することで、審査通過後に5ドルのボーナスクレジットを自動で受け取ることができるからだ。登録簡単、善は急げ、スタートダッシュで差をつけよう。
LINK: Register with The Moneytizer
以上、”The Moneytizer”使ってみた!~登録簡単、急げ!~であった。次は何の記事で会おうかな?
KIBEKIN at 01:36 Dec. 7th, 2022
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