この記事の概要を簡単まとめ!
- 世界最大のSNS、Twitter
- 使いやすいことにより企業も利用
- 米国基準の規約変更で投稿内容に制限がかかる
- 理不尽な凍結でクリエイターを迫害
- クリエイター専用のSNSやコミュニティへ移行するのが賢明
SNSといえば、その代表に誰もが名前を挙げる存在にTwitter(鳥)がある。その次にFacebook(顔本)、LINE(線)、Instagram(淫廃)、TikTok(畜)がある。なお、TikTokは実際にあった事例から、中国版Instagramであり、中国版TwitterといわれるWeiboと同じ『検閲』されるSNSである。利用すべきではない。
さて、最も影響力のあるSNSとしてもはや誰もが使っているTwitterも、最近はクリエイターをことごとく排斥するかのような動きが見られる。これはTwitterの無駄な規約変更が原因であるが、このせいで主にR18系クリエイターが被害を被っているのである。
元々は鳥コースト前に公開する予定が、事情により公開がずれ込んでしまった。これらの話は、鳥コースト以前のクリエイターについての考察であるので、現在の話とは違うことをご了承いただきたい。
ひとっ飛びできる目次
世界最大のSNS、Twitter
米Twitter社が生み出した「280字/140字」空間
Twitterは2006年7月15日に開設された、『今起きていること』を知る、大型のコミュニティ或いはネットワークサービスである1)参照: Twitter – Wikipedia。Twitter社はSNSではないと公言しているものの、説明が面倒なのでSNSであるとする。
沿革はWikipediaを参考にしてもらうとして、リアルタイムな情報発信と閲覧を可能にしたのがおそらくはこれが初めてだと思われる。そして1投稿=1ツイートは半角280文字、全角140字に収まるようになっているのが特徴的である。半角280文字は元はアメリカで生まれたものだからである。
全角文字の話となるが、140字は短すぎず長すぎない制限である。日本の一般的な文章における概要・導入・要約の長さほどであり、常に概要を書いているような感じでツイートすることになる。したがって、普通に説明すれば長文になるようなことをたった140字で説明するということも普通に行われるのである。最初は面倒であるが、慣れれば簡単に140字以内に収まるようになる。
使いやすさからユーザは拡大する
現在に至るまで、アクティブユーザが多いこと、生活の一部となっていることから、完全な「個人」に限らず、有名人や企業もTwitterのユーザとなっている。有名人の場合、自身で管理するほかマネージャーが管理することがあり、企業であれば広報が担当することが一般的である。
有名人がユーザとなるのはともかく、企業がTwitterユーザとなる理由は宣伝に有効であることが大きい。それも、テレビやラジオの広告を打つ余裕がない企業、B2B企業はこれが有効である。さほど宣伝費用をかけずとも自社の情報発信が可能であり、宣伝内容も逐次変更可能である。
情報媒体が従来系のメディアからインターネットに主流が移っており、それに気付いた企業からインターネットへの対応を進めている。その結果殆どの企業がTwitterに参入する結果となった。大企業や有名企業のTwitterは「遊び心」のあるアカウントが多く、見ていても楽しいものである。なおFacebookにおいても企業アカウントは存在し、Twitterと比較してお堅い様子がしばしば見られる。
規約変更と日本文化
当然だがTwitterは米国産SNSである。それが意味するものは、基準は全て米国基準であるということを意味する。ユーザが世界各国に居ようと、それを使う者は米国の基準に従わなくてはならないのである。
ヘイト対策で差別用語は原則禁止
ここ最近になって騒がれるようになったのが、特定民族及び障害を持つ者に対する差別、所謂ヘイトスピーチとそれに準ずる差別用語である。このことは前から問題になっていたにも関わらず、何の対応もされてこなかったため、多くのインターネット上で無法地帯となっていたのである。TwitterをはじめとしたSNS上でも例外ではなかった。
これを垣間見たためか、Twitter本社はヘイト内容を含めた攻撃的ツイートの排除に乗り出した。これまでの脅迫・攻撃的なものはもちろんのこと、ヘイトツイートが認められたものは即座に凍結される。しかもかなり敏感なようで、反応精度が非常に高い。
これに関しては「表現の自由を侵害している」という反論が挙がるが、その問題とは全く別物と考えている。相手を攻撃することを表現の自由としてしまえば、言い放題である。そもそもの話、言うも言われるもいい気持ちはしない。言う必要のないことを敢えて言うその考えには私は理解しかねるものである。
ただし、ヘイト弾圧を盾に他者をヘイトするのは例外である。それはヘイトされて当然であり、権利を悪用する人間は取り締まらなくてはならない。
ポルノ規制強化は二次元にまで及ぶ
また、アメリカを含め海外の基本的傾向として子どもへの配慮が最大限になされている。有名な話では、ONE PIECEのサンジの差し替えであろう。それ以外でも、元決闘者として知っているのが《クイック・シンクロン》イラストで、銃口が塞がれているなどの差し替えがあり、その配慮から見るに、特に子どもが触れるであろうものには徹底した「検閲」がなされている。
ゲームでも、殆どの海外産ゲームにおいて子どもが傷つく描写がなされているものはない。ただし、CoDMW(2019)等の多少の例外は存在する。では日本産はどうなのかというと、これが正直分からない。所謂同人に目を向ければリョナ2)切断や解剖など、要するに身体の一部ないし全てが欠損しているものに性的興奮をおぼえるものの総称…らしい。内容が内容だけに、私でも触れたくないことなので説明が曖昧である。が存在するため、あるといえばあるのだろう。
主にアメリカの話ではあるが、その事例がある以上、現実ではおろか二次元においてもそれは例外ではない。具体的な話は省くが、要は「子どもに見えたら全てアウト」と考えていい。そのため二次元に限り、”※登場人物は18歳以上”といった注釈と共に描かれることが多い。これで何とかなるというのも考えものではあるが。
これを受けてTwitterはやたら二次元の絵を描いて投稿しているクリエイター達をむやみやたらに取り締まっていたことがある。現在でもその傾向はあるようで、無益な被害を被っている人が多数存在する。BOTを利用しているにしても、基準がガバガバすぎるのではないだろうか。
理不尽な凍結とTwitterの無能さ
無害なクリエイターは凍結の犠牲となる
二次元規制強化がTwitter上で活動するR18系クリエイター達を取り締まる。その手段としてTwitterは「凍結」を実行する。現実世界における「逮捕」「拘留」に同じ行為であり、実質上のBANである。
その時に現れる無機質な凍結理由は禁止行為に抵触するとかで、明確な理由は教えてはもらえないだろう。というのも、そのタイプでの凍結経験はないため、どう表示されるか知らないためである。
もっとも、ツイートしたそれを削除すれば即刻解除という、解除方法自体は簡単ではある。しかし、この無能取り締まりシステムによってクリエイター達は作品を「宣伝」することができなくなる。同じようなもの(子どもに見えるR18系絵)をツイートすれば同じことが起きると分かるためである。ユーザ数が多いTwitterでこの処置を食らうのは、自分のアカウントを失う危険もあり、普通の宣伝すら出来なくなる可能性もある。
それだけのリスクと宣伝することを考えると、もはやTwitterでは宣伝できないことも有り得る。もっとも無難なことしかツイートできないというのは、つまらないものになるので、使っていてもそのうち使わなくなるだろう。
Twitter以外のSNSやコミュニティへ移行する
しかし、SNSもコミュニティも「そこだけ」ではない。絵であれば有名なものにpixivがあり、他にはファンティア、FANBOXがあるようだ。しかし、ファンティアに関してはR18はたとえ修正しておいても公開停止にされたと、Twitterでも同じものを出して凍結され解除されたクリエイターがツイートしていた。
そのため、R18系クリエイターにはFANBOXが今のところ唯一の場所となるであろう。ただし、FANBOXは知名度は低く、非クリエイターのユーザ数もおそらくは少ないだろう。私はその詳細を知らないため、どうなっているかは分からない。
SNSに関しては、Twitterライクのマストドン(Mastodon)がある。Twitterライクでありながら500文字が上限である。インスタンスと呼ばれるMastodonが稼動しているサーバーが多数存在し、そこに登録することで利用できる。このインスタンスはそれぞれ独立しており、利用にはインスタンス別の登録が必要となる。また、規約はそれぞれのインスタンスが独自に定めており、緩いところがあれば厳しいところもある。なお、インスタンスの管理者は任意で他のインスタンスと連携できるなど、Twitterとは違う部分も多い。捉え方としては大学のサークルに近く、そこにサークル間の交流があるイメージである。
なお、現在のMastodonはニコニコ鯖(現:best-friends.chat)やpawoo(元々pixivが運営、他企業に譲渡済み)といった企業鯖が多く、個人鯖は少ない。また、個人鯖は管理が大変な割りに収益がないため、建ててもすぐ消えることが多い。そのため基本的には企業鯖に登録するのが安定する。余程非常識なことをしなければBANされることはないので、安心して利用できることだろう。ちなみにやりすぎてBANされた人も存在するので、留意はしておくこと。
他のSNSは残念ながら私は知らないが、もしクリエイター達が次なる安息の地を求めるとしたら、上に挙げたところを利用するのが今後のトレンドとなるだろう。既に安定神話は崩壊しているため、差をつけるためにも動いてみるのがいいだろう。
以上、アンチクリエイターSNS”Twitter”の問題点の指摘であった。それでは、次回の記事で会おう。
リンクス岐部(LINKS-KIBE) at 21:30 Apr. 30th, 2020
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脚注
本文へ1 | 参照: Twitter – Wikipedia |
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本文へ2 | 切断や解剖など、要するに身体の一部ないし全てが欠損しているものに性的興奮をおぼえるものの総称…らしい。内容が内容だけに、私でも触れたくないことなので説明が曖昧である。 |